家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

追悼 2010・5・29

2010-05-30 13:01:32 | Weblog
デニス・ホッパーさん74歳(米俳優、監督)AP通信によると29日、米ロサンゼルスの自宅で前立腺がんのため死去。故ジェームズ・ディーンさんと共演した映画「理由なき犯行」(55年)「ジャイアンツ」(56年)で映画デビュー。主演、監督、脚本を手がけた「イージー・ライダー」(69年)はアメリカン・ニューシネマの代表作の一つとなった。【ロサンゼルス支局】

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デニス・ホッパーがお亡くなりになりました。
闘病中だとは聞いておりましたが、非常に残念です。

代表作と言えばやはり「イージー・ライダー」ではありますが、個人的には「悪魔のいけにえ2」が一番印象深い作品です。
出演作を見てみると意外に大作・名作と呼ばれる作品ってほとんど無いんですよね...
しかも主演ってのはほとんどありません。
それなのにこれだけ名前を轟かせてるっていうのはやはり存在感と言うか、にじみ出てくる凄み・狂気のなせる業だと思います。

ご冥福をお祈りします。

「しんぼる」・・・(561)

2010-05-29 00:06:40 | Weblog
「しんぼる」しんぼる
監督:松本人志
脚本:松本人志、高須光聖
出演:松本人志、他
2009年・日本・93分<レンタル>

<STORY>
メキシコのとある町。覆面プロレスラーのエスカルゴマンは、いつもと変わらぬ様子で試合会場へと向かう。しかし妻は、夫の中に広がる小さな不安を敏感に感じ取っていた。一方その頃、ひとりの男が白い壁に囲まれた不思議な部屋で目を覚ます。男は出口も見当たらない部屋の中で途方に暮れながらも懸命に脱出を試みるが...

今にして思えば「大日本人」ってまだ映画の体裁をなしてたな~...って感じですね(笑)
松本人志”監督”にとって試金石になるであろう2作目は、もう完全に映画であることを放棄したとしか思えない壮大なコントでした。

基本は不思議な部屋からの脱出を目指す男とある覆面レスラーの日常とが交互に描かれていきます。
最終的にリンクするわけですが、個人的にはそのどうでもいいオチのために
長々とフリを引っ張ってきたあたりはなかなか面白かったと思いますが、それ以外は正直言って笑いも感心もしなかったです。

私は特にダウンタウンや松本人志のファンでは無いですが、大阪の人間ですのでもう20年以上前から彼らの姿を目にする機会は多くありました。
特に松本人志の方は、発想や着眼点といった部分も含めて”コメディアン”としては才能溢れる人だと思いますし、天才と呼ばれるのもうなづけます。
「大日本人」にしても今作にしてもその片鱗は見えます。ただ、それは映画監督としての才能とは全然別物ですね~
私は「映画」と「映像作品」というものは区別して考える方なので、これまでも数々の「映像作品」を発表してきた松本が何故あえて「映画」を撮ろうとしたのか?理解に苦しみます。
ただ”笑い”がやりたければ映画という形態をとらなくても、もっと安い予算で十分ファンを満足させられるだけの映像作品は作れたと思うんですけどね~...
お笑い界では頂点にいると言っても過言ではありません。そういう意味でやはりビートたけしのように次の段階としてある種の”名誉”が欲しくなったのでしょうか?

松本人志ってもっと天邪鬼な人かと思ってましたが、想像以上に俗っぽい人なのかも知れませんね...

「アンダーカヴァー」・・・(560)

2010-05-26 17:48:26 | Weblog
「アンダーカヴァー」WE OWN THE NIGHT
監督・脚本:ジェームズ・グレイ
出演:ホアキン・フェニックス、エヴァ・メンデス、ロバート・デュヴァル、マーク・ウォールバーグ、他
2007年・アメリカ・117分<レンタル>

<STORY>
1988年、ニューヨーク・ブルックリン。ナイト・クラブ“エル・カリブ”のマネージャーとして働くボビーに、ニューヨーク市警の兄ジョゼフは店がロシアン・マフィアと通じていることを告げ、捜査への協力を求める。 すげなく拒否したボビーだが、店へのガサ入れ後、兄が襲撃され重傷を負ってしまう...

非常に良質なクライム・サスペンスだと思います。
ナイトクラブで働く次男。父と兄は警官。
兄が襲撃されたことをキッカケに警察側に情報を流す...
ただ、もうこのテの話は飽きたな~(笑)

作品自体は本当に良い感じの重厚なドラマで、舞台が1988年ということもあってか
結構懐かしい、古き良き時代のクライムムービー然としていて好印象ではあります。
でも、”ドラッグ””ファミリー””潜入捜査”みたいなキーワードって
もう語りつくされた感もありますので、さらに「+α」が無いとちょっとキビしいですね~

ちなみに監督:ジェームズ・グレイ、出演:ホアキン・フェニックス、マーク・ウォールバーグでの作品は今作の前に「裏切り者」という作品がありまして、さらに主演の二人は今作のプロデューサーでもあります。
監督はまだ若い('69年生まれ)ですし、それほど多く作品を撮ってるわけではないですが
結構評価の高い監督のようで、確かに今作を観る限りでは良質の作品を撮る監督だな~という感じではあります。
確かに脇役でも、今作ではロバート・デュヴァル、「裏切り者」ではジェームズ・カーン、フェイ・ダナウェイあたりの名優が出演してますしね~

悪い作品では無いので、安心して観れるドラマが好きな方にはオススメします。
ただ、それ以上の何かは無いと思いますが...(笑)
ところで今作を観て一つ疑問に思ったのですが、アメリカって何歳まで警察官になれるんでしょうか?

「トランスフォーマー/リベンジ」・・・(559)

2010-05-22 00:39:24 | Weblog
「トランスフォーマー/リベンジ」TRANSFORMERS: REVENGE OF THE FALLEN
監督:マイケル・ベイ
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブソン、ジョン・タートゥーロ、他
2009年・アメリカ・150分<レンタル>

<STORY>
金属生命体トランスフォーマーのオートボットとディセプティコンの激闘から2年。米政府は金属生命体の極秘研究機関だったセクター7を解体、オートボットと連係しながらディセプティコンを掃討する精鋭部隊“NEST”が組織されていた。そんなある日、サムは、あらゆる金属物をトランスフォーマー化するパワーを持ち、トランスフォーマー同士の争いの元となった“キューブ”のかけらを発見する。この時サムの体にはキューブからある“情報”が刷り込まれ、図らずも再びトランスフォーマーの戦いに身を投じていくこととなる...

前作はとにかく画面に圧倒されました。
ただ、その分真ん中のどうでもいいドラマ部分の陳腐さが浮き彫りになっていたように思いますし、その画面の凄さも凄すぎて飽和状態だったように思います。

で、今作。
話は前作の続きになってますし、基本的に大きく変わったことはありません。
ただ一点大きく変わったことは私のこのシリーズに対する観方ですね(笑)
映像の凄さばかりに囚われてついつい忘れてしまいがちになってしまうのですが
元々このシリーズはアニメが原作ですし、私が思ってた以上に子供向けに作られているな~というのが今作を観ていて一番感じたことです。
前作では最初と最後が凄まじいバトルシーンで真ん中にコント的なドラマが挿入されているような形だったので
つい真ん中のドラマ部分が不要だという印象を持ってしまったのですが
今作では凄まじいバトルシーンとコント的な青春ラブコメファミリードラマが融合しているため、子供から大人まで楽しめるというよりも(もちろんそういう作りではあると思いますが)子供(ティーンエイジャー)たちを強く意識した作品なのではないかな?という感じがしました。
そうやって観ると、青春ラブコメコントのようなドラマ展開も
「少年ジャンプ」的な(笑)努力・友情・勝利な感じも違和感なく観ることができました。
さらに、前作ではラストに市街戦があって、もう何が起こってるのか訳がわからないような状態でしたが、
今作では舞台がエジプトの砂漠だったので画面が飽和状態を起こすことも無く、非常に観やすかったです。

まぁこのテの作品で2時間半ってどうよ?と言われれば、返す言葉も無いですが(笑)
少なくともラジー賞三冠(作品・監督・脚本)ってほどヒドい作品では無いと思いますよ。

「天使と悪魔」・・・(558)

2010-05-20 01:15:14 | Weblog
「天使と悪魔」ANGELS & DEMONS
監督:ロン・ハワード
原作:ダン・ブラウン
出演:トム・ハンクス、ユアン・マクレガー、アイェレット・ゾラー、ステラン・スカルスガルド、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、他
2009年・アメリカ・138分<レンタル>

<STORY>
カトリック教会の新しい教皇を選出するコンクラーベの開催が迫るヴァチカンで、候補者の枢機卿たちが誘拐される。
犯人はスイスの研究所から恐るべき破壊力を持つ“反物質”を盗み出し、ヴァチカンの爆破をも企てていた。宗教象徴学者のラングドン教授は、ヴァチカンの依頼を受けてこの事件の調査を開始。
教会に迫害された科学者たちが創設した秘密結社イルミナティとの関連性に気づいた彼は、美人科学者ヴィットリアの協力を得て、謎に満ちた事件の真相を追うが...

「ダ・ヴィンチ・コード」の続編と言いますか「ロバート・ラングドン」シリーズの1本。
原作では時系列的にこちらの方が先だそうですが、映画では逆になっております。
(ちなみに「ダ・ヴィンチ・コード」は原作を読みましたが、こちらは未読です)

物語自体は壮大で重厚でさすがにロン・ハワードだと思わされる作品です。
単純にミステリー・サスペンスとして楽しめる作品だとは思うのですが
やっぱり色んな知識を持って観る方が楽しめるんでしょうね~
私は残念ながらキリスト教もヴァチカンもイルミナティも、ほとんど知識が無いまま観たので、きっと物語の深い部分までは理解できていないと思います。

話自体は前作よりシンプルでわかり易かったのですが、
逆に言うとありきたりな話だな~っていう印象でした。
「ダ・ヴィンチ・コード」はキリストについてよく知らない私でも物語としてなかなか興味深い内容だっただけに
今作は続編としてはちょっと厳しい出来だったのではないかと思います。

実際問題、このシリーズのどこまでが事実に基づいていてどの辺がまったくのフィクションなのか私には全然わかりませんが(笑)
多少なりとも”都市伝説”であるとか”陰謀史観”であるとか、そういうことに興味はあるので、3作目も映画化されることを願っております。
何にしても今時いかにもCG!、っていうタイプの作品ではなく、これだけお金を掛けて壮大な画を見せてくれる監督・作品はあまり無いので、次作にも期待したいところです。

「モーテル2」・・・(557)

2010-05-18 02:31:49 | Weblog
「モーテル2」VACANCY 2 : THE FIRST CUT
監督:エリック・ブロス
出演:アグネス・ブルックナー、デヴィッド・モスコー、スコット・アンダーソン、アージェイ・スミス、他
2009年・アメリカ・86分<レンタル>

<STORY>
とある町の郊外にある古びたモーテル。ひと時の安らぎを求めるため宿泊客が訪れる、自分が悲惨な末路を迎えるとも知らずに…。そこは客を殺害し殺人ビデオを撮影している恐ろしいモーテルだった...

ケイト・ベッキンセール主演作品の続編。
基本的にシンプルな作品で舞台もほとんどモーテル周辺だけですので
まったく不可解な部分もなく前作と同じく非常に観やすい作品ですね。

「スナッフ(殺人)ビデオ」を撮影して金儲けをしている悪徳モーテルの話で
今作では”エピソード0”的な、何故こういう商売を始めたか?という話が描かれています。
今作の面白さは襲われるのが男女のカップルでは無く、男2・女1の3人組っていうことと
ことの始まりが「盗撮」+「猟奇殺人犯」っていうあたりですね。
いきなりスナッフビデオを撮っていたわけではなく、たまたま盗撮していたところに
殺人鬼が引っかかって手を組む、というのは結構新鮮な感じがしましたね~

内容的には襲う側と襲われる側との攻防戦で特にヒネりもありませんが(笑)
時間も前作と同じく90分弱と丁度よい感じになってますし
サスペンススリラー系の好きな方には前作と併せてオススメします。

「スター・トレック」・・・(556)

2010-05-15 12:09:51 | Weblog
「スター・トレック」STAR TREK
監督:J.J.エイブラムス
出演:クリス・パイン、ザッカリー・クイント、レナード・ニモイ、ジョン・チョウ、サイモン・ペッグ、ブルース・グリーンウッド、エリック・バナ、ウィノナ・ライダー、他
2009年・アメリカ・126分<レンタル>

<STORY>
自らを犠牲に、800人の乗員の命を救った伝説のキャプテンを父に持つ若者ジェームズ・T・カーク。偉大な父親の道をたどることを決意した彼は、一士官候補生としてUSSエンタープライズ号に乗船する。ところが、宇宙へ出航した連邦艦隊の前に、父を亡き者にしたロミュラン人の巨大宇宙艦が現れ、エンタープライズ号とする艦隊は莫大な被害を受けてしまう。惑星連邦に異常な憎しみを燃やすロミュラン人の目的とは...

結構面白かったです!はっきり言って予想外(笑)
「スター・トレック」は10代の頃にオリジナルのテレビシリーズを再放送で観ていまして
劇場版もオリジナルキャストのものだけは全部観ている程度の知識しかありません。
テレビ版はあのヌル~い感じのSFが非常に心地よくて(笑)好きだったのですが
劇場版は正直言ってあまり面白いとは思えませんでしたし、ましてやネクスト・ジェネレーション以降のシリーズは観る気が起きませんでした。

で、今作。
上記の理由であんまり観る気もなかったですし、どうせつまらないだろうと思っていたのですが、恥ずかしながら(笑)かなり楽しめました。
内容としましてはオリジナルシリーズ以前の、いわゆる「エピソード0」的な作品なのですが
若き日のカークやスポック、マッコイの出会いが描かれていまして、かなりワクワクしながら観てしまいましたね~

戦闘シーンなんかもさすがに現在の技術で派手にはなっていますが、「スターウォーズ」なんかに比べるとやっぱりショボいですし
オリジナルがそうだったように、やはり人間ドラマに重点が置かれているように思います。
ただ、それが逆にそれが功を奏したと言いますか、まぁそれは私が個人的にオリジナルテレビシリーズに一番思い入れがあるからだとは思いますが、過去に観た劇場版よりも面白かったです。

現在「スター・トレック」シリーズは止まっているようなので、この劇場版の続編が新しいシリーズという形で続いていくのかも知れませんが
私のような浅くしか「スター・トレック」を観ていないものからすれば
多分これ以降の作品が今作のように楽しめるとは思えませんので(笑)
続編が作られてもあんまり観たくないな~ってのが正直な気持ちです。

「ビハインド・ザ・マスク」・・・(555)

2010-05-10 21:56:01 | Weblog
「ビハインド・ザ・マスク」BEHIND THE MASK: THE RISE OF LESLIE VERNON
監督:スコット・グロサーマン
出演:ネイサン・バーセル、アンジェラ・ゴーサルズ、スコット・ウィルソン、ロバート・イングランド、他
2006年・アメリカ・90分<レンタル>

<STORY>
美しい処女の娘を獲物にする殺人鬼・仮面男の恐怖を描いたホラー。巷で噂の仮面男のドキュメンタリーを撮影するビデオクルーは、犯人と思しき青年に密着取材を試みる。青年の普段の生活を見たクルーは、彼が殺人鬼だとは信じていなかったが...

殺人鬼のドキュメンタリーを撮影、という設定のフェイクドキュメンタリー風ホラーです。
以前「ありふれた事件」という同じく殺人犯を追ったフェイクドキュメンタリー作品がありましたが、それと似た感じの作品ですね。
「ありふれた事件」がサスペンスだったのに対し、今作はスラッシャー・ホラーであるところがホラーファンとしてはなかなか興味深かったです。

ただ、残念ながらプロットだけが先行してしまっているというか
発想の面白さに作品が追いついていないという感じですね。
1時間半のうち、約1時間がドキュメンタリー撮影でほとんど人は死にませんし
ラストの殺戮シーンもちょっと緊迫感が足りないな~って感じでした。
ドキュメンタリー部分に関しては「スクリーム」なんかと似た感じで
”ホラー映画”自体をネタにして結構面白い作りですし(メタホラー?)
最後の殺戮シーンをもっと違う形にしていれば良い作品になってたような気もします。

いくつか映画作品の名前を出しましたが、そういう意味ではオマージュを捧げつつも
”寄せ集め”的な作品であることも否めません。
その志の低さと言いますか、手抜きな感じがプロットの良さに反してグダグダな出来に表れたのではないでしょうか?
ただ、ホラー映画としては興味深い作品だとは思いますので
ホラー好きな方はぜひご覧になってみてください。

「東京残酷警察」・・・(554)

2010-05-08 00:53:33 | Weblog
「東京残酷警察」TOKYO GORE POLICE
監督・脚本:西村喜廣
出演:しいなえいひ、板尾創路、菅田俊、堀部圭亮、他
2008年・アメリカ・109分<レンタル>

<STORY>
近未来・東京。自らの肉体を凶器化して無差別殺人を繰り広げるミュータント“エンジニア”と、それを狩り出すために民営化された警察組織“東京警察株式会社”。その壮絶な闘いの中で、ルカはためらうことなく“エンジニア”を殺戮し、治安維持のために貢献している。だが、ルカは真の敵が“エンジニア”ではなく、より強力な力を持って暴力を振るう存在であることを知る...

インディーズ系というかサブカルっぽい感じのC級・D級ホラーの
特殊メイクなんかをやってる西村喜廣監督作品。
自身が関わった「ミートボールマシン」や「片腕マシンガール」あたりと
似たような世界観と言いますか、まぁいわゆるSFバイオレンスホラーな作品です。

私はあまり読んだことないのでよく知りませんが、
菊池秀行なんかが小説で書いてるような世界を映像化したらこんな感じに近いのかな?
個人的にはこういう感じはキライではありませんが
予算の少なさもあってか、単純にグロいだけの作品になってしまってるのは
何とも残念ではありますね。

このテのインディーズ系バカ監督(笑)に多いのですが
やりたいことをとにかくやりました的な勢いだけの作品というか
みんなでワイワイ言いながら観る感じの作品です。
あと、アメリカ資本の逆輸入作品ですので、どうしても日本的な色(しかも間違った)を
前面に押し出した感じになってるので、やっぱりまとまな作品として観るのは難しいですよね~

こういう作品をもっとまともに撮れば、例えば
ジョン・カーペンターの「ゴースト・オブ・マーズ」のような作品に十分出来ると思うのですが
何故そんな感じにはならないんですかね...オーディオコメンタリーなんか聴いてても
「これでOK!」的な感じで何か嫌です。もっと向上心を持って欲しいです。
日本でこのテの作品に予算を掛けて、一流の俳優を使って...ってそんな時は来るのでしょうか?

「バンク・ジョブ/凶弾殺人」・・・(553)

2010-05-05 01:15:29 | Weblog
「バンク・ジョブ/凶弾殺人」LIVING&DYING
監督・製作・脚本:ジョン・キーズ
出演:エドワード・ファーロング、マイケル・マドセン、バイ・リン、アーノルド・ボズルー、他
2006年・アメリカ・86分<レンタル>

<STORY>
デュカ・エンタープライズの給与支払事務所を襲い、逃走中の強盗犯。激しい銃撃戦の末に警察に包囲され、やむなくカフェに籠城する。しかし運悪く、頭のいかれた密売人カールとマックスがその場に居合わせたことで立場は逆転。全員人質に取られるという最悪の事態に。彼らは強盗団の1人を殺害すると、警察が突入した場合に備え、残りの2人であるサムとナディアに犯行の責任をなすりつけようとする...

これなかなか面白いです!
強盗が篭城して警察との攻防戦...という、もう嫌になるほど使い古された設定ですが飽きずに観れました。
お話的には特筆すべき点は無く、まぁ強盗・篭城ものの定番って感じですが
意外にハラハラしながら観てしまいましたね(笑)
時間も90分弱と良い感じです。

思わせぶりな割りに何てこと無かったマイケル・マドセンとか(笑)
さすがにツッコミどころは多くあります。
ただ、この作品はおそらくインディーズだと思うのですが
(出演者が製作に名を連ねておりますのでおそらく出資してるかと...)
役者陣が充実してることもあって安っぽさがあまり無いのが良いですね~
難点はオープニングシーン(強盗シーン)がちょっとショボいこと。
最初テレフィーチャーかと思ったくらいシンプルな感じだったんで
ここにはもうちょっとお金を掛けて欲しかったな~と思いますね。

もちろんあまり期待を持って観られるとかなり落胆されると思うので(笑)
暇つぶし程度なら全然楽しめる作品だと思います。
パッケージに思いっきり『エドワード・ファーロングの』と付いてますが
そんな看板に頼らざるを得ないほどヒドい作品ではないですし、
何より劣化してしまったファーロングにそこまでの力は無いですしね(笑)

ちなみにジェイソン・ステイサムの同名作品とは無関係です。