家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「スプライス」・・・(694)

2011-11-26 00:39:19 | Weblog
「スプライス」SPLICE
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー、デルフィーヌ・シャネアック、ブランドン・マクギボン、シモーナ・メカネスキュ、デヴィッド・ヒューレット、他
2008年・カナダ=フランス・104分<レンタル>

<STORY>
科学者夫婦のクライヴとエルサは、人間と動物のDNAを掛け合わせて未知の生命体を創り出す禁断の実験に魅せられてしまい、やがて現実にひとつの生命が誕生してしまう。2人はその生き物を“ドレン”と名付け、極秘に育て始める。するとドレンは驚くべき速さで成長し、あっという間に美しい女性の姿へと変貌を遂げるのだったが...

「キューブ」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督最新作。
話自体は遺伝子実験で人間を作り出したことから起こる悲劇、っていうまぁよくある話です。
ただ、単にホラーとして描いたお話というよりは”男と女”というテーマがあるようで
何かSFホラー版「SEX AND THE CITY」とか(笑)そういう感じもします...まぁ「SEX AND THE CITY」観てないですけど(笑)
妻(恋人でしたっけ?)の遺伝子が入ってることとか、性別が変わる(雌雄同体?)あたりがヒネりですかね~?
それ以外は普通のSFホラーでした...

以前観た「ナッシング」に比べるとわかりやすい作品ですし、それなりに楽しめましたが
名作「キューブ」に比べれば語るのもおこがましい程度の出来でしかないですね~
まだ2作目の「カンパニー・マン」あたりまでは良かったのですが、今作の作りを見る限りでは
今後ちょっとシャマラン監督っぽくなっていくのでは?と懸念しております(笑)

「死霊のはらわた」・・・(693)

2011-11-19 00:54:29 | Weblog
「死霊のはらわた」THE EVIL DEAD
監督・脚本:サム・ライミ
出演:ブルース・キャンベル、エレン・サンドワイズ、ベッツィ・ベイカー、ハル・デルリッチ、サラ・ヨーク、他
1983年・アメリカ・86分<セルBlu-ray>

<STORY>
休暇を郊外で過ごそうと別荘を訪れた数人の男女が、そこで見つけた“死者の書”という奇妙な本とテープレコーダーに録音されていた呪文を紐解いたために邪悪な死霊が復活。次々と若者たちを血祭に上げていく...

DVDは持ってるのですが、ブルーレイには新たな特典映像が収録されてるってことで買ってしまいました。
当時ロードショーで観に行きましたが、中学生には本当に刺激の強い作品でしたね~...
あれから映画技術は格段に進歩しまして、現在なら同じ予算でももっともっと凄い映像が作れるんでしょうけど
この作品からはインディーズ魂、B級魂のようなものが感じられて(笑)いま観てもやはり凄みを感じますね。

内容的にはもう何てことはないお話で、山小屋や若者グループなどB級ホラーのキーワードが満載なわけですが
改めて見直してみて、20歳そこそこの若者達が集まってよくぞこれだけの作品を作り上げたな~と感心するばかりです。
ただ30年近く前の作品でしかも低予算なので特殊メイクのショボさは残念ながら否めません。
もちろん役者に施されたメイクや足に鉛筆を刺すシーン(これは観てるだけで痛いです!)など良く出来てるメイクも多いので
最後のコマ撮りが余計に残念でなりません。
「スパイダーマン」のヒットを飛ばし、今や大監督の一人になってしまったサム・ライミですが
是非現在の技術でふんだんに予算を掛けて「死霊のはらわた4」を撮って欲しいです!

ちなみにサム・ライミの作品を観るたびに、このブログに”「死霊のはらわた4」を撮れ!”って書いてますね...(笑)

「アンストッパブル」・・・(692)

2011-11-12 02:00:05 | Weblog
「アンストッパブル」UNSTOPPABLE
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン、イーサン・サプリー、ケビン・ダン、ケビン・コリガン、ケビン・チャップマン、他
2010年・アメリカ・99分<レンタル>

<STORY>
米北東部のペンシルバニアで、大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した最新式貨物列車が、整備ミスにより暴走してしまう。ベテラン機関士のフランクは、初めてコンビを組むウィルとともに暴走列車を止めようと奔走する...

トニー・スコット監督の最新作。個人的には非常にハリウッド的なギラギラした画を見せてくれるので好きな監督ではありますが、世間では結構評判悪いですよね(笑)
前作「サブウェイ123 激突」と同じくデンゼル・ワシントン主演で列車を扱った作品ですが、
大きく違うのが犯人や敵という類の存在がいなくて、”事件”というよりはあくまで”事故”を描いた作品であること。
個人的にはその点が今作に一番興味を持った点でもあります。

実話に基づいた作品とのことですが、確かに列車が暴走するということ以外大きなドラマはありません。
ただ暴走する列車を止めようと奔走する鉄道会社の人々を描いてるだけですが、これが面白いんですよね~
そういう意味では古き良き時代のパニック・アクションを思い出させる感じで、最近のCGありきの大味な作品に飽きてる方には結構楽しめる作品に仕上がってるのでは無いでしょうか?

時間的にも99分と観やすい長さですし、本当に良い映画だと思います。おすすめ!

「ミッドナイト・ミート・トレイン」・・・(691)

2011-11-05 00:33:44 | Weblog
「ミッドナイト・ミート・トレイン」THE MIDNIGHT MEAT TRAIN
監督:北村龍平
原作:クライヴ・バーカー
出演:ブラッドリー・クーパー、レスリー・ビブ、トニー・カラン、ブルック・シールズ、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、ヴィニー・ジョーンズ、他
2008年・アメリカ・100分<レンタル>

<STORY>
ニューヨークの写真家レオンは、ある晩チンピラに絡まれていた女性を助けるが、翌日その女性が行方不明であると知る。地下鉄で別れ際に撮った彼女の写真を見直すと、怪しい男が写っていた。街で偶然その男を見かけたレオンは彼を追跡するが、その男こそいま世間を騒がせる凄絶な地下鉄内連続殺人事件の犯人だった...

北村龍平のハリウッドでの初監督作品です。
以前から噂は聞いておりましたが、長らくお蔵入りしてたようでようやく日の目を見ました。
監督・原作・キャストと劇場公開されてもおかしくない作品なのに何故お蔵入りしてたのでしょうか?
一説には北村龍平とクライヴ・バーカーが喧嘩したとか、色々噂はありますが...

で、今作ですがなかなか良く出来たホラー映画だと思いますよ。
もちろん”北村龍平が撮った”と思いながら観てるんで、ハードルが下がってる部分もあるのでしょうけど(笑)
個人的にはゴアシーンがちょっとやり過ぎて漫画的になってる部分は気になりましたが
全体的に北村龍平の悪いところ(ヌルいラブコメテイストなど)が出てなくて良かったと思います。
ラストのバトルシーンなんかは北村龍平らしい感じで、元々こんな感じの映画ばっかり撮ってた人なんで
良い感じにハマッてはいましたが、やっぱりケレン味たっぷりなショットが多くてホラーにしては若干ガチャガチャした感じはありましたね~

クライヴ・バーカーがデビューした時は結構評判になったので一応ホラーファンとしては気になってこの原作は当時読みました。
が、全然内容を憶えてなかったので(笑)恥ずかしながらラストのオチを観たときに驚いてしまいました。
こんなオチだったっけな~?って感じですが、まぁ大体クライヴ・バーカーってクトゥルーっぽい感じなので
確かにこんな感じといわれればこんな感じですよね。

殺人鬼役のヴィニー・ジョーンズが見事にハマり役で良い味出してますし、「特攻野郎Aチーム」に先んじてブラッドリー・クーパーとクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンを共演させてたってのもなかなか先見の明がありますが、Aチームの時に全然そんな話題が聞こえてこなかったってのもある意味凄いです(笑)
とにかく北村龍平に期待してない人ほど観て欲しいですね(笑)