家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「氷の微笑2」・・・(259)

2007-07-30 23:15:57 | Weblog
「氷の微笑2」BASIC INSTINCT 2
監督:マイケル・ケイトン・ジョーンズ
出演:シャロン・ストーン、デヴィッド・モリッシー、シャーロット・ランプリング、他
2006年・アメリカ・116分<レンタル>

<STORY>
ある夜、ロンドン・テムズ川に一台のスポーツ・カーが猛スピードで転落するという事故が起きる。車に乗っていた超人気サッカー選手は死亡。同乗していた女性作家キャサリン・トラメルだけが生き残る。これまでも他の殺人事件の容疑者となっていたキャサリンは、事件の容疑者として精神鑑定を受けることに。キャサリンの鑑定を担当した精神分析医マイケル・グラス博士は、だんだんとキャサリンの妖しい魅力に引き付けられていく...

ポール・バーホーベンが監督した「氷の微笑」の続編。
ラジー賞で7部門ノミネート、4部門受賞ということで、どれだけゴミ映画なのか?を確認するために観てみました(笑)
ところが...意外にしっかりしたサスペンス映画なんです...逆に拍子抜け。
ただ、なぜラジー賞を獲ったのか?それはハッキリわかりました

「シャロン・ストーンが出てるから」

です(笑)

この作品はほんとうにシャロン・ストーンが出てなければ、それなりのサスペンス映画になってたと思います。
もちろん前作の内容を前提としてるので、シャロン・ストーンの思わせぶりな登場シーンは、まぁわからなくもありませんが、それにしてもシャロン・ストーンのプロモーション・ビデオってな感じの作りで鬱陶しさは否めません。

「氷の微笑」の続編ということではなく、普通にサスペンスとして撮っていたらかなり印象は変わっていたでしょうね。怖いもの観たさで観てみるのはアリかと思いますが、割と普通です。
シャーロット・ランプリングも出演してますが、まったく勿体無いキャスティングですね。

「ウルトラヴァイオレット」・・・(258)

2007-07-25 23:12:20 | Weblog
「ウルトラヴァイオレット」ULTRAVIOLET
監督:カート・ウィマー
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、キャメロン・ブライト、ニック・チンランド、ウィリアム・フィクトナー、セバスチャン・アンドリュー、他
2006年・アメリカ・87分<レンタル>

<STORY>
21世紀末、新種のウィルスが蔓延、感染した人間は超人的な知能と運動能力を身につけるが、"ファージ"と呼ばれた彼らは感染後わずか12年で命を落とす運命にあった。ファージの能力を恐れた人間たちは、彼らの根絶を企て、政府によるファージ掃討作戦が開始される。追い詰められたファージは地下組織を結成、人間政府との激しい抗争を繰り広げる。やがて政府はファージ絶滅の切り札となる最終兵器の開発に成功する。ファージ側はその情報をつかむと、最終兵器強奪のため、最強の殺し屋ヴァイオレットを送り込む。かつて、感染した夫と子どもを政府に殺され復讐に燃えるヴァイオレットは、兵器の入ったケースを難なく奪い去る。しかしその直後、彼女は最終兵器がわずか9歳の少年であることを知るのだった...

『リベリオン』のカート・ウィマー監督作品ということでさすがにスタイリッシュな作品でした。
少し前に観た「イーオン・フラックス」と同じような話ですが、個人的にはこっちの方が良かったです。確かに「イーオン・フラックス」の方がお金掛かってるだろうし、こちらは(わざとかもしれませんが)やたらとCGが安っぽかったり格下感は否めませんが、テンポも良いですしそれなりのエンターテイメント作品ではないでしょうか?

ネット上ではかなり評判悪いようですが(笑)...まぁ確かに特に目新しさは何も無く、色んな作品(「グロリア」「マトリックス」etc.)を寄せ集めたような作品ではありますね。ただ、時間も短めですしシンプルなアクション映画としてはそんなに貶されるほどヒドくは無いと思いますよ。

まぁ今作を観る時間があれば「リベリオン」を観たほうが良いとは思いますが...

「プレスリーVSミイラ男」・・・(257)

2007-07-21 00:44:39 | Weblog
「プレスリーVSミイラ男」Bubba Ho-tep
製作・監督・脚本:ドン・コスカレリ
出演:ブルース・キャンベル、オジー・デイヴィス、エラ・ジョイス、他
2002年・アメリカ・92分<レンタル>

<STORY>
テキサス州に巡業してきた“ミイラ展”で盗難事件が発生。それは展覧会の目玉で、4000年前のミイラだった。ほどなく近くの老人ホームで入居者たちの連続死が起きる。この老人ホームには、喧騒から離れて、エルヴィス・プレスリーが静かな余生を過ごしていた。彼の友人で、自分をJ・F・ケネディだと言って疑わない“黒人”ジャックによって、突然死の原因がミイラ男にあると判明。真相を知った老人プレスリーが立ち上がった!

「ファンタズム」のドン・コスカレリ監督作品。
しかも「死霊のはらわた」のブルース・キャンベル主演ということでメチャメチャ期待したんですけど...ハッキリ言ってハズレです。
もちろん、はなっから「バカ映画」であることを期待して観た方には期待通りの作品だったかも知れませんが、もっとアクション・エンターテイメント・ホラーを期待した私のような者にとってはとても残念な出来だったと思います。

”キング・オブ・ロックン・ロール”エルヴィス・プレスリーが生きていて、しかもミイラ男と戦うなんてとても素敵なストーリーではないですか!
なのに非常にテンポが悪い...しかも短い作品にもかかわらず無駄なシーンが多い...

今作は原作があるらしく、ジョー・R・ランズデイルという人が書いたらしいのですが(残念ながら全く知りません)元々がこんなゆる~いコメディ作品なんでしょうか?
もっとテンポ良くもっとドラマティックに描いて、ラストの戦いをもっとケレン味たっぷりに描けばカタルシス溢れる素晴らしい作品になったんではないでしょうかねぇ~?

まぁコアなホラーマニアの方なら楽しめるかも知れませんが、それ以外の方は観ないほうが良いと思いますね。
ホント~にかなり期待してただけにこのハズレ具合は非常に残念でした~

「カクタス・ジャック」・・・(256)

2007-07-20 19:29:09 | Weblog
「カクタス・ジャック」MATANDO CABOS
監督・脚本:アレファンドロ・ロサーノ
出演:トニー・ダルトン、クリストフ、ペドロ・アルメンダリス、アナ・クラウディア、グスターヴォ・サンチェス・パラ、他
2004年・メキシコ・103分<レンタル>

<STORY>
街の独裁者・カボスと、気絶した彼の処置に奔走するジャック。カボスに恨みを抱くチーノと、カボスと勘違いしてチーノを襲撃したボッチャ。ふた組を襲うハプニングの数々がやがて彼らを引き合わせる...

メキシコ版タランティーノ、メキシコ版ガイ・リッチーですね。

冒頭のトイレのシーンからそれっぽい雰囲気を漂わせながら(笑)物語はどんどん転がっていきます。どちらかというとガイ・リッチー的です。
基本的には2組の男たちがメインなのでタランティーノなんかと比べると話はシンプルですね。

まぁなんだかんだ言っても模倣作品(オマージュとも言いますが...)なので手放しで評価は出来ませんが、それなりに楽しめますしなかなかの良作だと思います。
あえて難点を挙げるなら、タランティーノやガイ・リッチーと比べてコメディ的な要素が大きいんです。そういう意味ではこっちの方が好きという方もいるかもしれませんが、私は個人的にはもうちょっとシリアスな方が良かったです。
もっとコメディ的にやりすぎな部分を削って、時間をもう少し短くできたら格段に良くなったんではないでしょうか?

まぁ何にしてもなかなかの拾い物だと思いますので、このテの作品が好きな方は是非ご覧ください。

「アダム -神の使い 悪魔の子-」・・・(255)

2007-07-17 19:28:16 | Weblog
「アダム -神の使い 悪魔の子-」GODSEND
監督:ニック・ハム
出演:グレッグ・キニア、レベッカ・ローミン=ステイモス、ロバート・デ・ニーロ、キャメロン・ブライト、他
2004年・アメリカ=カナダ・102分<レンタル>

<STORY>
不慮の事故で8歳の一人息子アダムを失ったダンカン夫妻は、天才科学者ウェルズ博士の助けを借りて息子を取り戻すことに成功する。それは禁断のクローン技術を使って、死んだアダムの細胞からもうひとりの新しいアダムを作り出すことだった。それから8年後。新たに生まれた子供は前の子と同じくアダムと名づけられ、すくすくと順調に成長していた。だが8歳の誕生日を過ぎたころから、アダムの身に奇妙な異変が起き始める...

おかげさまで体調はだいぶ良くなりました。皆様もくれぐれもご自愛ください。
病気をするたびにいつまでも若くは無いと思い知らされます(笑)

で、今作ですが...クローンを扱ったSFサスペンスなんですけど、雰囲気としては「機械じかけの小児病棟」と同じく、割と古いタイプのオカルトを感じさせるものがあります。
デ・ニーロも最初は重い雰囲気があってちょっと「エンゼル・ハート」を彷彿とさせましたが...
う~ん...あんまり面白くない(笑)子供の事故死やクローン等、重いテーマを扱っているので良い雰囲気は出てるのですが、いかんせん話があんまり面白くないんですよね~何かわかりにくいし...

デ・ニーロがちょっとサイコっぽい役をやる作品はあんまり良い作品ないですね「ケープ・フィアー」「ザ・ファン」「ハイド・アンド・シーク」...今作もさすがに「ハイド・アンド・シーク」よりはマシですけど(笑)

「X-メン」でお馴染みのレベッカ・ローミン=ステイモスですが、名前の表記が”レベッカ・ローミン”になってますね~てっきり改名でもしたのかと思ってたんですけど、クレジットでは”ステイモス”が付いてたんで日本だけ省略して表記してるんですね...どうでもいいですけど、この人キレイでスタイルもいいのにあんまり華が無いというか(笑)あんまり主役って感じしないんだよなぁ~

「機械じかけの小児病棟」・・・(254)

2007-07-13 00:01:03 | Weblog
「機械じかけの小児病棟」FRAGILE
監督:ジャウマ・バラゲロ
出演:キャリスタ・フロックハート、リチャード・ロクスバーグ、エレナ・アナヤ、他
2005年・スペイン・102分<レンタル>

<STORY>
イギリスのワイト島にあるマーシー・フォールズ小児病院は老朽化のため閉鎖間近だった。その病院に派遣されてきた臨時の夜勤看護師エイミーは、重い病に苦しむ子供たちが夜な夜な何かにおびえていることに不審を抱く。病院には古くから少女の幽霊が出るという噂があり、その少女が入院していたという2階の病室には厳重に鍵が掛けられ立ち入り禁止となっていた。やがて、エイミーは過去の記録からかつて病院で起きたあまりにもおぞましき惨劇の全貌を知る...

「アリーmyラブ」のキャリスタ・フロックハート主演のホラーです...が、私は「アリーmyラブ」を観たことないので”キャリスタ・フロックハート主演!”と言われてもあまりピンとこないんですけど...(笑)

スペイン映画ということもあってか、最近では結構珍しい正統派のオカルト映画ですね。とりあえず閉鎖間近の病院ってやっぱり怖いっすね~...建物も古いし、患者や設備もほとんど移送されてガラ~ンとしてるしでホラー映画の舞台としてはなかなか素晴らしい設定ではないでしょうか?

冒頭の原因不明の”骨折”シーンから結構ゾクゾクくる怖さがあります。全体的な雰囲気も良い味出してますし、なかなか良かったと思います。

驚愕の真相に辿り着くラストもショッキングで痛々しくしかも切なくて、この作品の世界観を壊さないもので良かったです。
ただ、霊の”ヴィジュアル”がちょっと問題ですね...おそらくJホラーの影響を受けたんではないでしょうかねぇ~かなり直接的な見るからに怖い造形です。
個人的には「呪怨」をはじめとして、このテの直接的にヴィジュアルで怖がらせるのってキライでは無いんです。ただ、観る人によっては今作のゴシックな雰囲気をぶち壊されたと思う方もいるんじゃないでしょうか?

どちらかというと古典的な作風で今時っぽいスピード感のある展開も無いですし、凄いショッキングなシーンがあるってわけでも無いですが、逆に雰囲気のあるオカルトホラーに仕上がってますので、ホラーが苦手な方でも観やすい作品だと思います。おすすめです。


「インビジブル2」・・・(253)

2007-07-12 18:25:52 | Weblog
「インビジブル2」HOLLOW MAN 2
監督:クラウディオ・ファエ
出演:クリスチャン・スレイター、ピーター・ファシネリ、ローラ・レーガン、デヴィッド・マキルレース、他
2006年・アメリカ・91分<レンタル>

<STORY>
国家の安全を保つため、軍が開発した最新の武器“姿の見えない戦士”。実用化に備え、元特殊部隊員で最強の兵士を透明にする実験を行った。透明人間となったその兵士は、徐々に理性を失って暴徒と化し、手のつけられない殺人鬼と化してしまう…。透明かつ最強の敵を倒すために周囲がとった非常手段とは?!

病院へ行って血液検査&点滴を受けてきました...薬を飲みまして何とか小康状態を保っております。

というわけで(?)変態監督(笑)ポール・バーホーベン監督作「インビジブル」の続編です。
今作にも製作総指揮として名を連ねておりますし、ストーリーも一応前作の続きですので正統な続編ですね。

前作は”人間が透明になっていく様を映像化したい”というバーホーベンの変態的趣味によって成り立っていた作品ですが(笑)今作は透明化していくシーンは確かなかったと思います。基本的に透明人間(クリスチャン・スレイター)は最初からほぼ最後まで透明です...ひとつネタバレしますが、一応クリスチャン・スレイターは主演ということになっていますが姿はほとんど見えません(笑)約1時間半の間に5分くらいしか出てきませんから、彼目当てで観た方はかなり肩透かしでしょうね~「エグゼクティブ・ディシジョン」のスティーブン・セガールみたいなもんですね。

バーホーベン的な雰囲気は無くなってますが、割と正統派のSFサスペンスに仕上がっています。
ただ、低予算で作られたのか?全体的にショボい感は否めません。
正統派でショボいってことは、まぁあんまり出来はよくないということですが...(笑)せっかくバーホーベン監督も絡んでるんだから、いっそのこと監督もやらせて前作を超える変態暴走映画に仕上げた方が絶対良かったですよー

雑談

2007-07-06 19:23:18 | Weblog
いつも拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
ちょっと風邪をひいたのか?体調を崩しぎみでございます。
(私はよく風邪をひきます...笑)
最近結構DVDを借りてきて観てるのですが、いかんせんブログを書く元気がありません。
ですので、ブログの更新がしばらくストップするかもしれませんがよろしくお願いします。
連休明けには再開できるように頑張ります。
(画像は本文と無関係...ではなく<笑>ちょっと関係あったりします)

「ナイロビの蜂」・・・(252)

2007-07-03 20:44:07 | Weblog
「ナイロビの蜂」THE CONSTANT GARDENER
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデ、ダニー・ヒューストン、ビル・ナイ、ピート・ポスルスウェイト、他
2005年・イギリス・128分<レンタル>

<STORY>
アフリカのナイロビでイギリスの外交官として働くジャスティンのもとに届いた突然の訃報。それは、救援活動に励んでいるはずの美しい妻テッサのものだった。失意の中、妻の死の真相を独自に調べたジャスティンは、妻が追っていたイギリスの製薬会社による汚職事件に辿り着く...

監督は「シティ・オブ・ゴッド」を撮った人だそうです...観てない(笑)
DVDのパッケージだけ見て”壮大なスケールのサスペンス”だと思って観たんですけど...まぁ確かにそういう作品ではありましたが、イマイチ焦点の定まらない感じですね~

金・権力・汚職...アフリカの現状と汚れた裏側を描きながら、そこに巻き込まれて殺される妻、その真相を探る夫...こう書くと何か面白そうな感じがするんですけど、社会的な告発(ドキュメンタリー的な)がしたいのか?サスペンスなのか?ラブストーリーなのか?なんかハッキリしないっすなぁ。
レイフ・ファインズの淡々とした感じはこの作品に合っていて非常に良いし、雰囲気も出てるのですが、2時間以上の作品なんでちょっとダルいなぁ~って感じは否めません。

きっと好きな人は好きなんでしょうね...私にはあんまり合わないです。
個人的には昼行灯みたいなレイフ・ファインズが妻の死後、敵を殺しつつ、不正を暴きつつ、黒幕までたどり着くというシュワ的展開(笑)がよかったなぁ~

「デッド・フライト」・・・(251)

2007-07-01 14:41:10 | Weblog
「デッド・フライト」PLANE DEAD
監督・脚本:スコット・トーマス
出演:デヴィッド・チザム、クリステン・カー、ケヴィン・J・オコナー、デレク・ウェブスター、他
2007年・アメリカ・94分<レンタル>

<STORY>
旅客機内でゾンビが乗員乗客に襲い掛かるパニックホラー。ロサンゼルス発パリ行きのボーイング747の航路上に、突如乱気流が発生。その衝撃で倉庫の積荷が崩れ、中からゾンビが現れる。乱気流の中を飛行する機内で、人間対ゾンビの壮絶な戦いが始まる...

飛行機内でゾンビが暴れるパニックホラーです。
B級臭漂う作品ですが(笑)これが意外にあなどれない作品に仕上がっております。

正直内容に関しては、飛行機内でゾンビが襲ってくる、というだけの特に目新しさの無いストーリーですし、事件の発端に関してはちょっとバカバカしいところもありますが、全体的にしっかりした作りだと思います。
特殊メイクもなかなか良いですし、特に床下の貨物室で暴発した弾丸が床を突き破って客室乗務員に当たる描写はなかなか斬新で良かったですね~。

ただ残念だったのが、同時期に「スネーク・フライト」を観ていたために完全に私の頭の中で被ってしまって(笑)ちょっと印象が薄れてしまったことと、恥ずかしながら私は飛行機に乗ったことが無いため「スネーク・フライト」もそうなのですが、飛行機の広さというものがイマイチ把握できなくて(笑)ちょっと物語に入り込みづらかったことですね。

結構良く出来たパニックホラーだと思いますので、特にゾンビものが好きな方は是非観てください。