家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT」・・・(669)

2011-06-25 01:59:58 | Weblog
「パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT」パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT
監督・脚本:長江俊和
出演:中村蒼、鯨井康介、吉谷彩子、松林慎司、守永真彩、青山倫子、他
2010年・日本・90分<レンタル>

<STORY>
東京の閑静な住宅地、一軒家に住む山野家。27歳の長女、春花は旅行先のアメリカで交通事故に遭い、両足を複雑骨折して車椅子の姿で帰国する。浪人生で19歳の弟、幸一はそんな姉に買ったばかりのビデオカメラを向けて出迎えた。父は海外出張が多く不在がちゆえに、半年は自力で歩けないという春花の介護は幸一の仕事となった...

スマッシュヒットとなったモキュメンタリー「パラノーマル・アクティビティ」の”日本版続編”とのこと...
「パラノーマル・アクティビティ2」という正統な続編もあるのに、なんともややこしい話です。

深夜ドラマで話題になったモキュメンタリーの「放送禁止」シリーズを手掛けた長江俊和が監督ということで結構期待しましたが、まぁ「パラノーマル・アクティビティ」と大差はなかったですね~
「パラノーマル・アクティビティ」っていうのが引っ張って引っ張って何のひねりも無いオチだったので
長江監督なら何かひねってみせてくれるだろうと思ってたのですが、残念ながら前作と変わらずという感じでした。
そういう意味では「日本版続編」ではなく「日本版リメイク」として観るべきでしょうね。

長江監督は他の作品を撮ってる暇があったら「放送禁止」の新作を撮って欲しいです!

「鉄男 THE BULLET MAN」・・・(668)

2011-06-23 01:10:23 | Weblog
「鉄男 THE BULLET MAN」TETSUO THE BULLET MAN
監督・脚本・撮影・原作・美術:塚本晋也
音楽:石川忠
出演:エリック・ボシック、桃生亜希子、中村優子、ステファン・サラザン、塚本晋也、他
2009年・日本・71分<レンタル>

<STORY>
東京に暮らす平凡なサラリーマンのアンソニーは、日本人の妻ゆり子と息子トムと幸せな生活を送っていた。しかし、ある日突然トムが何者かに殺されてしまう。事件の謎を追ううちに、アンソニーは解剖学者だった父が関与していた「TETSUO PROJECT」という研究へたどり着く。すると、怒りに我を失ったアンソニーの身体から蒸気と黒いオイルが噴出し、鋼鉄の塊へと変貌してしまう...

確か「鉄男」が私が大学生の頃で、何かわけがわからないながらも非常に衝撃を受けました。
そして「鉄男Ⅱ」で描かれた”滅びの美学”みたいなものに感動したわけですよ...相変わらずわけはわかってませんでしたが(笑)
で、今作は海外配給を視野に入れ、全編英語のセリフで撮影された3作目ですが...う~ん...もう疲れた(笑)

内容的にはまぁいつもと同じ、怒りで鋼鉄化していく男の話なんですが
基本的に抽象的な作品なのでストーリーはあって無いような印象を受けます。
「TETSUO PROJECT」とか言われても、ああそうですか、くらいの(笑)余計な設定がただただメンドくさいです。

おそらく海外では”「鉄男」の塚本晋也”だと思うので、打算的な部分も含めて今作は撮られたのかな~と思いますが
個人的には前作「鉄男Ⅱ」で鉄男という物語は綺麗に完結したと思ってるので、やっぱりこの3作目は蛇足に思えてしまいます。
大体当たり外れの多い監督なので(笑)リメイクや続編以外でもっとどんどん作品を撮っていってもらいたいですね。

「ゾンビランド」・・・(667)

2011-06-18 00:34:30 | Weblog
「ゾンビランド」ZOMBIELAND
監督:ルーベン・フライシャー
出演:ウッディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン、ビル・マーレイ、他
2009年・アメリカ・88分<レンタル>

<STORY>
新型ウィルスの感染拡大により、人類の大半がゾンビと化してしまった世界。引きこもりの青年コロンバスは、“生き残るための32のルール”を作り、それを実践して生き延びていた。そんな中、コロンバスは最強のゾンビハンター・タラハシーや、美少女詐欺師姉妹ウィチタとリトルロックに出会い、ゾンビのいない夢の遊園地を目指すが...

やっぱり”ゾンビもの”と言えばジョージ・A・ロメロのリビングデッド3部作が基本だと思うんです。
今や一つのジャンルとなり、様々な作品が作られていますが、個人的にどうしても「シリアスさ」っていうものにはこだわって欲しいっていう想いがあります。
それは現在の映画作品におけるゾンビっていうものが、やっぱり戦争や疫病や犯罪やそういう負のメタファーだと思うんですよ。
だからコメディにしてしまうことによってその辺のメッセージ性がぼやけてしまうのが個人的には嫌だな~と思ってます。

で、今作...
正直言ってかなり評判の高い「ショーン・オブ・ザ・デッド」も私はあまり好きではありません。まぁコメディ映画自体が苦手ってこともありますが...
ただ、今作はホラーコメディ、ゾンビコメディっていうより「ちょっとだけゾンビが出てくる青春ラブコメディ」ではないですか!(笑)
ということで、途中から完全にそういう風に割り切って観ておりました。
そういう観点で観るとホラーコメディの「ショーン・オブ・ザ・デッド」より、個人的には観やすかったし楽しめました。
ホラーとして観るとツッコミどころも多いですが、ラブコメとして観れば最後の遊園地でのゾンビとのバトルもなかなか良く出来てたし、良いんではないでしょうか?

ゾンビホラーとして観ればまぁ最低な作品ですが(笑)青春ラブコメとしてならそれなりに楽しめますね。
個人的にはどうでもいい割に結構な時間を割いているビル・マーレイ邸でのエピソードがツボでした!

「ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-」・・・(666)

2011-06-15 01:04:46 | Weblog
「ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-」ZEBRAMAN2
監督:三池崇史
脚本:宮藤官九郎
出演:哀川翔、仲里依紗、ガダルカナル・タカ、井上正大、阿部力、田中直樹、他
2010年・日本・106分<レンタル>

<STORY>
西暦2025年、新都市ゼブラシティへと変貌を遂げた街で、小学校教師の市川新市は目覚めた。強烈なサイレンとともに始まったゼブラタイム、警官にいきなり胸を打ち抜かれた新市は、白装束の男にゼブラシティの犠牲者たちをかくまう‘白馬の家’に連れていかれる。そこでかつての教え子‘浅野’とも出会うが15年間の記憶を失っていた新市は、かつての自分を取り戻すべくリハビリ生活を開始する。一方ヒットチャートで40週連続NO.1のスーパーアイドル・ゼブラクイーンは、世界征服の野望を着実に進めていた...

もう衝撃的につまらんとしか言いようがないですね...まぁ三池ですから別に良いんですけど(笑)
前作はコメディ色が強いとは言え、上手く転がってなかなか良い感じのヒーロードラマになってたと思います。
しかし今作は話はメチャクチャだし、役者の演技もイマイチだし、まったく見所がありませんでした。
って言うか、これって仲里依紗のプロモーションビデオでしょ?(笑)
それに、素の仲里依紗のことは知りませんがあまりやさぐれた悪役の演技ってハマッてない感じがするし
身長はそれほど低くないようですが(公称162cm)何か小さく見えて、その辺も悪役っぽく無かった感じです。

やっぱりクドカンは人情派コメディが一番合ってますよ。

「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」・・・(665)

2011-06-11 01:39:08 | Weblog
「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」インシテミル 7日間のデス・ゲーム
監督:中田秀夫
原作:米澤穂信
出演:藤原竜也、武田真治、大野拓朗、阿部力、綾瀬はるか、石井正則、北大路欣也、片平なぎさ、平山あや、石原さとみ、他
2010年・日本・107分<レンタル>

<STORY>
時給11万2,000円という怪しい求人広告を見て、暗鬼館へと集まった男女10人。仕事内容は24時間監視されながら7日間を過ごすこと。そして、個室にはそれぞれ異なる凶器が置かれ、何も起きずに7日間経過するか、生存者が2名になるまで暗鬼館に残らなければならない。しかし早速2日目に銃殺による死者が出てしまい、彼らは疑心暗鬼に陥っていく...

米澤穂信の作品は何冊か読みましたが、残念ながら「インシテミル」は未読です。
まぁ正直言いましてよくある話だな~っていうのが最初の感想ですね。
基本、ミステリーなので詳しくは書きませんが、やっぱり「あの女」は何かあるぞと思わざるをえない作りだし
ただでさえ色々怪しいのに建物の名前が「暗鬼館」とかリアリティなさ過ぎ。
極め付けが、藤原竜也のいつもの暑苦しい演技ですね~...何か悲壮感漂わせてれば演技派!的な演技はもう飽きました(笑)

原作を読んでないので何とも言えませんが、今作を観る限りでは何故よりによってこれを映画化?と思わざるをえない作品でした。
米澤穂信に限らず、映画化すべき面白い小説はもっとあると思うんですけどね~...

「屋敷女」・・・(664)

2011-06-06 00:08:12 | Weblog
「屋敷女」A L'INTERIEUR
監督:ジュリアン・モーリー、アレクサンドル・バスティロフ
出演:ベアトリス・ダル、アリソン・パラディ、ナタリー・ルーセ、フランソワーズ=レジス・マルシャン、ニコラ・デュヴォシェル、他
2007年・フランス・83分<レンタル>

<STORY>
出産を間近に控えたサラは、自宅で一人、孤独に耐えていた。夫は4カ月前の事故で亡くしている。そんな彼女の家を見知らぬ女が訪ねてきた。不審に思いサラがとりあわずにいると、女は窓を割って進入を試みる。サラが警察を呼んだことで一時は撤退するが、深夜、彼女が陣痛で目を覚ますと、そこには自分に馬乗りになって腹にはさみを突き立てようとしている女の姿があった...

「ザ・ホード」に続きましてフレンチホラーです。
こちらは「ハイテンション」や「マーターズ」と同系統の、スプラッターと言いますか”痛い系”の(笑)作品ですね。
邦題は望月峯太郎のホラー漫画「座敷女」からいただいたそうで、原題は「INSIDE」(英語)...”お腹の中”とか”家の中”とかその辺のニュアンスがINSIDEなんですかね?まぁ冷静に考えると屋敷女ってあんまり良いタイトルではないですね(笑)

話自体はシンプルで、妊婦が自宅で女に襲われる話です。
オープニングが交通事故のシーンから始まるのですが、ストーリーが進むにつれて
何故この女が凶行に及んだのか?交通事故の意味は?などなど謎が解けていきます。
まぁとにかく全編痛いシーンの連続で、もう直視してられないですね~
一番ヒドいシーンはボカシがかかっていたので良かったですが、これはレンタル版だけでセル版にはボカシが無いそうです...個人的には全く見たくないですね...

とにかく重くて暗くて痛いのでよっぽどホラーが好きな人じゃないとキツい作品ですのでご注意を。
ちなみに主演のアリソン・パラディは歌手のバネッサ・パラディの妹だそうです。
で、同じく主演のベアトリス・ダルって「ベティ・ブルー」の主演の人なんですね~
「ベティ・ブルー」って有名な作品ですが全然興味なくて(笑)観たことなかったので知りませんでした。

「ザ・ホード 死霊の大群」・・・(663)

2011-06-04 04:14:58 | Weblog
「ザ・ホード 死霊の大群」LA HORDE
監督・脚本:ベンジャミン・ロシェ、ヤニック・ダアン
出演:クロード・ペロン、エリック・エブアニー、ジャン=ピエール・マルタンス、オーレリアン・レコン、他
2008年・フランス・102分<レンタル>

<STORY>
パリ北部。ギャングに同僚を殺された警官たちは、復讐のため仲間とともにギャングの潜伏する古ビルにのりこむ。そこに現れた予想外の侵入者-生ける屍の大群-により、ビル内全体が大混乱に。この悪夢の場所から脱出するため、警官たちはやむをえず仇相手のギャングと手を組み、疑心暗鬼の中で死闘を繰り広げることに...

ここ最近元気の良いフランス製ホラーの1本。
敵同士が手を組んでゾンビに包囲された建物から脱出するっていう設定はどっかで観たことありますし
なんと言っても全体的な作りが間違いなくロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の焼き直しですね...もちろん個人的妄想ですが(笑)
かと言って”面白くないのか?”と言えばそんなこともなく、ゾンビものとしてはそこそこよく出来てる部類の作品だと思います。
まぁフランス映画にはジョン・カーペンターの「要塞警察」のリメイク的作品で「スズメバチ」っていう名作があるので
その辺はなかなか侮りがたいところではあります。

ベトナム帰りの殺人マニア親父(笑)とか、なかなか面白いキャラも出てきて結構盛り上がりもあるのですが
一点だけ納得いかないのが、「ビルから脱出する」ということが最終目的のように描かれてることです。
どう見てもビルの外もゾンビで溢れかえってるのに何故か外を目指してるんですよね~
ここはビルに立て篭もっての攻防戦というゾンビ映画の王道で展開して欲しいところなんですが
(結果的にはほぼビル内での攻防戦ではあるのですが...)脱出を目的としたせいでちょっと中途半端になってしまった感は否めません。
この辺も建物からの脱出を目的としていた「ナイト・オブ~」のストーリーに則ったってことでしょうかね?
まぁゾンビ映画は手軽に作られるので文字通りピンキリではありますが、今作はそれなりに楽しめる1本だと思います。

フランス映画って何か芸術作品っぽい感じのものが多くてどうも苦手な感じがありましたが
アレクサンドル・アジャなんかが出てきてからの最近のフレンチホラーの凄まじさは特筆すべきものがありますね。
今後もフランス製のエンターテイメント路線に期待します!

「エグザム」・・・(662)

2011-06-01 01:10:28 | Weblog
「エグザム」EXAM
監督:スチュアート・ヘイゼルダイン
出演:ルーク・マブリー、コリン・サーモン、ジミ・ミストリー、チュク・イウジ、ナタリー・コックス、他
2009年・イギリス・101分<レンタル>

<STORY>
とある有力企業の最終就職試験に残った8人の男女。会場に入ると、そこは窓一つなく、武装した警備員が立っていた。試験のルールは3つ、それに従わない者は「不適切とみなす」と試験監督は告げる。試験監督はカウントダウン用の時計を作動させ、部屋を去る。しかし、受験者たちが問題に取り掛かろうと用紙を裏返すと...

「CUBE」「SAW」タイプのいわゆるシチュエーションスリラーですね。
非常に良い感じで話が進んでいって結構ワクワクするのですが
ある程度話が進んだところでちょっと雰囲気が変わってきます。
ちょっとネタばれになりますが...設定が少しSFチックなんですよね~
話を膨らませるため、他作品と差別化するための設定なんでしょうけど
個人的にはもうちょっと違う感じのひねりを入れて欲しかったですね。

まぁ私の場合はその設定の部分で若干引っかかるところがありましたが
多分そんなに気にならない人の方が多いと思いますし、結構面白い部類に入る作品だと思います。
ただ、密室劇の割りにはアクションやSF要素も強く、ちょっとドタバタしてる感があるので
そういう意味ではイギリス映画の割りにスタイリッシュさには欠けるかな~と思いますね。