家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「渇き。」・・・(897)

2015-07-29 16:29:36 | Weblog
「渇き。」渇き。
監督・脚本:中島哲也
原作:深町秋生
出演:役所広司、小松菜奈、妻夫木聡、清水尋也、二階堂ふみ、橋本愛、森川葵、高杉真宙、國村隼、黒沢あすか、他
2014年・日本・118分<レンタル>

<STORY>
娘が部屋に何もかもを残したまま姿を消したと元妻から聞かされ、その行方を追い掛けることにした元刑事で父親の藤島昭和。自身の性格や言動で家族をバラバラにした彼は、そうした過去には目もくれずに自分が思い描く家族像を取り戻そうと躍起になって娘の足取りを調べていくが、娘の知られざる素顔に驚きを覚える藤島。やがて、思わぬ事件に直面する...

深町秋生の「果てしなき渇き」の映画化作品。
原作はかなり前に読んだのですが、もう忘れてますので(笑)
今回再読し、その勢いで映画も観ました。

原作は馳星周なんかと似た感じの破滅型ハードボイルド・バイオレンスです。
ただ、監督が「告白」「下妻物語」の中島哲也
ですので、全体的にファンタジックな印象ですね~
独特の映像センスで賛否あるかと思いますが、今作には合ってるかと思います。
原作をそのままやるとおそらく正視に耐えないようなエログロになってたかと思いますから...
まぁ十分エログロですけど(笑)

とにかくマトモな人間が一人も出てこないし、主人公がとにかくクソ野郎なので観ていて不快になる作品です。
上に書いたように中島哲也の独特な作風のおかげで不快感は軽減されてると思いますが
その分、話がわかりにくくなってるような気がします。
私は原作を読んで、続けて今作を観ましたので流れを理解して観ましたが
原作を知らずに観たらわかりにくいんじゃないかな~と思いました。
ただ、原作をなぞりながらも、主題という部分ではかなり改変されてたように思いました。
まぁ私はあんまり理解力・読解力がある方ではありませんが...
原作ではある出来事をキッカケに心に闇を抱えた娘の復讐譚だと思うのですが
映画での娘は生まれながらの悪魔として描かれてるように感じましたね。
興味のある方は、ぜひ原作の方も読んでみて下さい。

「冷血のレクイエム」・・・(896)

2015-07-25 01:25:32 | Weblog
「冷血のレクイエム」B+偵探/THE DETECTIVE 2
監督・脚本:オキサイド・パン
出演:アーロン・クォック、コン・ベイビー、パトリック・タム、ジェレミー・シュウ、ラム・シュー、リウ・カイチー、チョン・シウファイ、イズ・シュー、他
2011年・香港・100分<レンタル>

<STORY>
探偵・チャン・タムは、刑事・チャックから娼婦連続殺人事件の捜査協力を依頼される。チャンは犯人は同一犯で多重人格ではないかと推理するが...

「極限探偵シリーズ」の2作目です。
1作目も凄い面白い!ってほどの作品では無かったですが、今作はさらに落ちます。
連続殺人を描いたサイコサスペンスなんですけど、正直言ってあんまり内容覚えてないです(笑)

主人公の両親の死というのがシリーズ通しての謎で
次作(シリーズ完結編)でその謎が明かされるようなのですが、もういいですわ~(笑)

残念なお知らせ

2015-07-20 15:01:16 | Weblog
拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
まぁ残念といっても、私が個人的に残念なだけですが...(笑)

このブログは開設して10年以上になるのですが
パスワードがわからなくなってしまいました...
しかも開設に使用したgooのメルアドはもうサービス停止で使えないし...

最近パソコンが不調で、そろそろ買い換えないとヤバいくらいのとこまで来ています。
が、そうなるともうこのブログは使えなくなります。
一応職場のパソコンもログイン状態なのでしばらくは大丈夫だとは思いますが
何にしてもパスワードがわからないことに変わりはありません...

で、ブログの引越しの準備を進めております。
完全引越しの際にはまたお知らせさせていただきますが
取り急ぎご連絡まで。
今後ともよろしくお願いいたします。

一応こちらが新ブログのアドレスです
http://blog.goo.ne.jp/oneofthebroken_paddy

「トランスフォーマー/ロストエイジ」・・・(895)

2015-07-19 03:43:44 | Weblog
「トランスフォーマー/ロストエイジ」TRANSFORMERS: AGE OF EXTINCTION
監督:マイケル・ベイ
出演:マーク・ウォールバーグ、ニコラ・ペルツ、スタンリー・トゥッチ、ソフィア・マイルズ、ジャック・レイナー、他
2014年・アメリカ・165分<レンタル>

<STORY>
地球征服を目論むディセプティコンから人類を守ったオートボット。しかし時代の流れと共に、政府からの迫害は激しさを増していた。
テキサスの片田舎で廃品業を営むケイドは偶然手に入れた中古トラックがオプティマスだと気づく。その時、オプティマスを回収しようとする謎の組織KSIが現われ、窮地に陥るケイドだったが...

「トランスフォーマー」シリーズ最新作。
主演がシャイア・ラブーフからマーク・ウォールバーグに変わって多少は大人向けな感じになるのかと思いきや、
娘の恋愛エピソードが描かれておりまして、まぁ相変わらず無駄に長いです(笑)
一応、娘の彼氏がレーサーでストーリーには大きく関わってはくるのですが、青春ドラマ要素は別にいりませんね~
過去3作も2時間半の長尺作品でしたが、今作は165分ともう3時間近くになっております。
SFアクションとしては長すぎですよ。

映像は相変わらず凄いですが、観てて疲れるのも相変わらずです(笑)
もう次作があっても観ないかな~

「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」・・・(894)

2015-07-11 17:32:14 | Weblog
「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」KICK-ASS 2
監督・脚本:ジェフ・ワドロウ
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、モリス・チェスナット、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ジム・キャリー、他
2013年・アメリカ=イギリス・103分<レンタル>

<STORY>
キック・アス、ヒット・ガールというヒーローの姿を捨て、普通の学園生活を送っていたデイブとミンディ。しかし、卒業がせまり将来について考えたデイブは、スーパーヒーロー軍団を作り、世界の平和を守ることを決意する。キック・アスの活躍に触発された元ギャングの活動家スターズ・アンド・ストライク大佐とともに「ジャスティス・フォーエヴァー」を結成したデイブだったが、そんな彼の前に、打倒キック・アスを誓うレッド・ミストがマザー・ファッカーと名を改め、悪の軍団を率いて姿を現す...

スマッシュヒットとなった「キック・アス」の続編。
続編が製作されるということは前作が面白かったと言うことです。
だから続編が前作を超えるのは非常に難しいんですよね。

今作では仲間が増えて大所帯になるのと裏腹に
最も信頼でき頼りになるヒット・ガールが一線を退く...という
まぁありがちなお話ですね。
前作は一見コメディのように見せかけて
ビッグ・ダディ、ヒット・ガール父娘の登場から
シリアスでヘヴィなストーリーに変化して行く
アクション・エンターテイメントとして良く出来た作品でした。
正直言って今作は「まぁ何とか及第点かな」レベルです。
面白い作品ですし、観て損は無いですが前作のクオリティには及ばないですね。
次作があるなら、もう一ひねり欲しいとこですね~

「悪いやつら」・・・(893)

2015-07-04 12:28:10 | Weblog
「悪いやつら」NAMELESS GANGSTER: RULES OF TIME
監督・脚本:ユン・ジョンビン
出演:チェ・ミンシク、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン、マ・ドンソク、クァク・ドウォン、キム・ソンギュン、他
2012年・韓国・134分<レンタル>

<STORY>
1982年、プサン。税関職員チェ・イクヒョンは密輸品の横流しやワイロで私腹を肥やすが、不正が発覚して解雇される。彼は押収した麻薬を売ろうと裏社会の若きボス、チェ・ヒョンベに接近するが、彼が遠い親戚だと知ると一族の先輩という立場を使って相手に取り入っていく。いつしか2人はコンビとなり、プサンの町を牛耳りだす...

韓国版「ゴッドファーザー」って感じの裏社会大河ドラマですね。
元々は税関職員という堅気の人間がヤクザのボスに取り入り、口八丁手八丁で裏社会でのし上がって行くお話です。
裏社会を描きながらもどちらかというと自分の身の丈以上の場所を目指した男の見た天国と地獄、って感じでしたね。
最初に大河ドラマと書きましたが、まぁ特に大きな盛り上がりも無く割と淡々とお話は進んで行った印象があります。
私はてっきりバイオレンス系だと思い込んでおりましたので、そういう意味では完全に肩すかしって感じでしたね~
もちろん事前にきちんと情報を入れてなかった私が悪いのですが(笑)時間も2時間超と長めでしたし、ちょっと退屈しました。

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」・・・(892)

2015-07-01 01:01:45 | Weblog
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」MAD MAX: FURY ROAD
監督・製作・脚本:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ヒュー・キース=バーン、ゾーイ・クラビッツ、他
2015年・アメリカ・120分<劇場>

<STORY>
資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した世界。愛する者を奪われ、荒野をさまようマックスは、砂漠を支配する凶悪なイモータン・ジョーの軍団に捕らえられる。
そこへジョー配下の女戦士フュリオサらが現れ、マックスはジョーへの反乱を計画する彼らと力をあわせ、自由への逃走を開始する...

小学生の時に、確か水曜ロードショーで「マッドマックス」を観て以来、バイオレンス映画にハマッてきました。
「マッドマックス」は私が映画好きになるキッカケになった1本ですし、「マッドマックス2」はレンタルビデオの無い時代に名画座で観て狂喜しました。
「マッドマックス サンダードーム」はロードショーで観ました。
そして21世紀になってまさか続編を観れるとは夢にも思いませんでした!

「マッドマックス」シリーズへの思い入れを書くだけで長文になってしまいます。まぁそれ以前に思いが空回りして意味不明な文章になるでしょうね(笑)
そういう過去の三部作に強い思い入れを持ったオールドファンの目で観てみました。

まず勢いとスピード感が凄まじいです!70歳のじいさんが撮ったとは思えない迫力のある画面です。
とにかく一アクション映画としてオススメします。
前回のブログにも書きましたが、基本的に映画は映画館で観るべきものだと思います。
特に今作のような迫力のある映像は大画面でぜひ堪能していただきたいです。

ただ、一点だけどうしても気になることがあります。
やっぱり「マックス=メル・ギブソン」なんです。
今後新三部作として製作される予定があるようなので、いつかは「マックス=トム・ハーディ」となる日も来るかも知れません。
が、少なくとも今現在は我々世代にとっては「マックス=メル・ギブソン」なんです。
だから、今作を観てても凄いアクション映画ではあるのですが、マッドマックスという実感は正直あまりありませんでした。
「スターウォーズ」はドロイドコンビが出てれば”スターウォーズだ!”という風に観れるのですが
マッドマックスシリーズは荒廃した近未来という設定以外は特に決まった世界観はありませんから、この辺はやっぱり難しいところですね~
そういう意味では今作は「マッドマックス」というよりは「マッドマックスみたいなアクション映画」という感じです。
ちなみにトム・ハーディ、シャーリーズ・セロンのW主演です。どちらかが脇役という感じでは無く、マックスとフュリオサ、どちらのドラマも同じくらい重要です。
そして、その点も”マッドマックスらしさ”が削がれた一つの要因かと思いますね。
「マッドマックスを期待せずに観る」というのが今作の正しい見方なのかも知れません。

ヒュー・キース=バーンが出てたのは嬉しいですが、やっぱりメル・ギブソンにも出て欲しかったな~