家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「コンテイジョン」・・・(732)

2012-06-30 01:50:37 | Weblog
「コンテイジョン」CONTAGION
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ウィンスレット、ブライアン・クランストン、ジェニファー・イーリー、サナ・レイサン、他
2011年・アメリカ・106分<レンタル>

<STORY>
接触感染により数日で命を落とすという強力な新種ウィルスが香港で発生。感染は瞬く間に世界中に拡大していく。見えないウィルスの脅威に人々はパニックに襲われ、その恐怖の中で生き残るための道を探っていく...

スティーヴン・ソダーバーグ監督作品。
ソダーバーグってちょっと堅いイメージがあったんで敬遠してたのですが、このテのパンデミックものは嫌いではないので観てみました。
もっと社会派というか堅苦しい作品かと思ってましたが、意外に観やすかったです。時間も2時間弱で結構あっさりとしておりました。

ストーリーは一切ヒネリもなく、強力な致死性のウイルスの爆発的な感染とワクチン開発に奔走する医師たちを描いた群像劇です。正直、ドラマチックさは無く全体的に淡々とした作りではありましたが、マット・デイモンと娘のエピソードなど絶望的なストーリーの中に小さな希望が見えてなかなか良いラストでした。

プロットの割りに全然派手さの無い、どちらかというとサスペンスやスリラーっていうよりはあくまで人間ドラマとして撮られた作品ではありますが非常に良質な作品でしたね。

「ファイナル・デッドブリッジ」・・・(731)

2012-06-23 01:38:21 | Weblog
「ファイナル・デッドブリッジ」FINAL DESTINATION 5
監督:スティーヴン・クエイル
出演:ニコラス・ダゴスト、エマ・ベル、マイルズ・フィッシャー、アーレン・エスカーペタ、トニー・トッド、他
2011年・アメリカ・92分<レンタル>

<STORY>
巨大つり橋の崩落事故を予知したサム。予知は現実となり、橋が崩壊して上司や同僚たちが命を落としていくが、サムによって8人が難から逃れる。しかし、彼らは犠牲になった人の葬儀で会った男から「死神は決してだまされない」と宣告され、死の恐怖におびえることに...

「ファイナル・デスティネーション」シリーズ第五弾。
まぁ正直言いましてほとんど今まで通りと言いますか、ほとんどリメイクに近いくらいの内容ですね。
このシリーズは基本的には面白いと思います。
”死の運命”、いわゆる”死神”みたいなものを”ピタゴラスイッチ”的に描いていて(笑)
ホラーとスリラーとサスペンスとSFの真ん中あたりにある感じが結構珍しくて、個人的にはかなり興味を持ちました。

主人公が予知夢を見ることによって何人かの人間が事故死を免れる。
が、その後色んな形で一人づつ死んでいき、残った人たちが死の運命から逃れるために奔走する...
っていう基本プロットはほぼ変わりません。
楽しみ方としては「どれだけ凝った”ピタゴラスイッチ”(笑)が見れるか」「どれだけ残酷な死に様が見れるか」みたいな
その辺の目線で作品を観るしかないですね~おそらく製作者側もその辺を楽しんでいるのだと思います。

この5作目では「人を殺せば死の運命から逃れられる」っていう、私の記憶が正しければ今までは無かった設定が加えられていて、その辺が今作のラストの方で大々的にフィーチャーされています。
ただ、今作ではそれ以上に大きな特徴があります。
これはちょっとネタバレになるかもしれませんが...

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今作のラストは何と1作目に繋がっております。今作の主人公が最後に乗る飛行機が1作目の冒頭で事故を起こす飛行機です...って思いっきりネタバレしましたね(笑)すいません。
これがシリーズラストだったとしたら非常に綺麗な終わり方なんですけど、5作も続いたってことはそれなりに人気があるってことでしょうし、そう簡単には終わらせないでしょうね~...

「ステイク・ランド 戦いの旅路」・・・(730)

2012-06-16 01:13:34 | Weblog
「ステイク・ランド 戦いの旅路」STAKE LAND
監督:ジム・マイクル
出演:ニック・ダミチ、コナー・パオロ、マイケル・セルヴェリス、ショーン・ネルソン、ケリー・マクギリス、ダニエル・ハリス、他
2010年・アメリカ・98分<レンタル>

<STORY>
ヴァンパイアが蔓延る世界。アメリカ合衆国の秩序は崩壊し、大都市はすべて壊滅。生存者が生活できる場所は、ごくわずかだった。そんなある日、家族と暮らしていた少年マーティンの家もヴァンパイアに襲われ、かろうじてマーティンだけが、ミスターと呼ばれるヴァンパイア・ハンターに助けられた。マーティンはミスターと共に、北部に残されているという安全な聖域を目指し、旅に出ることになるが...

亜ゾンビ的なヴァンパイアホラーにロードムービーの要素を組み込んだ感じの作品でした。
最近観た中では「フェーズ6」「ザ・ロード」あたりと似た作品で、この2本は致死ウイルスから逃げて安全な土地を目指す内容でしたが
今作はウイルスをヴァンパイアに置き換えた感じで、内容はまったく一緒といっても過言ではないですね。
ヴァンパイアの発生などはすべて語られず、出会った人々と交流や争いを続けながら旅をしていくってのも同じです。
ただ、前の2本はなかなか良く出来ていた作品にもかかわらず非常に鬱作品でしたが(笑)
今作はそういう意味ではその辺の、あえて言うなら”悪い部分”が改善されていて非常に面白い作品に仕上がっておりました。

ウイルスは当然目に見えませんし、物理的に襲ってくるわけではないので作品自体はどうしても地味になりがちですが
今作では当然ヴァンパイアは襲ってきますし、カルト集団との戦いやそこから派生したラストのバトルなど
アクション的な盛り上がりもあって、エンターテイメント作品としてもきっちり成立していたと思います。

ちょっとネタバレになりますが...ラストも前に挙げた2本と同じです。
ただ前の2本がとりあえず完結していたのと違って今作は作ろうと思えば続編も作れそうですね~...途中で伏線も張られてますし。

最近のB級ホラーではかなり当たりの1本です。
興味ある方はぜひご覧になってみてください。

「サンクタム」・・・(729)

2012-06-09 01:38:00 | Weblog
「サンクタム」SANCTUM
監督:アリスター・グリアソン
製作総指揮:ジェームズ・キャメロン
出演:リチャード・ロクスバーグ、リース・ウェイクフィールド、ヨアン・グリフィズ、アリス・パーキンソン、ダニエル・ワイリー、他
2011年・アメリカ=オーストラリア・109分<レンタル>

<STORY>
パプア・ニューギニアにある巨大洞窟エスペリト・エサーラ。そこでは、実業家のカールの出資のもと、洞窟探検家・フランクの指揮で調査が行われていた。フランクの息子・ジョシュの案内で、カールと恋人・ヴィクトリアが洞窟に到着する。三人が洞窟深部に降りた頃、サイクロンが襲来し、豪雨により大量の水が洞窟に流れ込んだ。水没した洞窟に取り残されたフランクたちは、ケイブ・ダイビングで脱出口を探し始める...

本当にお恥ずかしい話ですが、これを観るまでず~っとキャメロンが監督だと思ってました(笑)

まぁそれはさておき...基本的には洞窟に閉じ込められた一行が脱出を試みるって話です。
元々洞窟を調査し、海へと抜けるルートを探しているので、最終的にはきっとこのルートを見つけて脱出成功なんだろうな~と思ってたら...まぁ基本的にはその通りの話でした(笑)

以前に「ディセント」や「地獄の変異」などの洞窟を舞台にしたモンスターホラーがありましたが、今作にはそういうホラー・SF的な要素は一切ありません。
自然vs人間や人間のエゴ、父と子の絆や青年の成長物語、等...まぁとりあえず想定の範囲を超えるようなエピソードもほとんどありませんでした。
個人的にはちょっと閉所恐怖症の気があるので(笑)そういう意味では結構ドキドキしながら観れましたが、まぁ可もなく不可もなくって感じでしょうか?
まぁテンポも悪くないし、それなりに事件も起こりますし、大画面で観れる環境があるならそれなりに楽しめるかと思います。ただ、テレビサイズで観たらどうなんでしょうかね~?

「インシディアス」・・・(728)

2012-06-02 01:02:17 | Weblog
「インシディアス」INSIDIOUS
監督:ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル
出演:パトリック・ウィルソン、ローズ・バーン、リン・シェイ、リー・ワネル、バーバラ・ハーシー、タイ・シンプキンス、他
2010年・アメリカ・103分<レンタル>

<STORY>
ルネとジョシュの夫婦は、とある古い一軒家に引越す。しかし不審な出来事が相次ぎ、息子のダルトンが昏睡状態に陥ってしまう。不吉に思ったルネとジョシュはすぐに新しい家に引越すが、一家にはすでに見えない何かがとりついていた...

「ソウ」のジェームズ・ワンが監督、同じく「ソウ」のリー・ワネルが脚本、さらに「パラノーマル・アクティビティ」の監督オーレン・ペリが製作に名を連ねております。
「ソウ」コンビによる3作目で、前作「デッド・サイレンス」がなかなか健闘していたので今作もそれなりに期待をして観ました。不安要素としては「パラノーマル・アクティビティ」のオーレン・ペリが関わってることでしょうか...(笑)

これは私だけではないと思いますが、どうしても「ソウ」のような、ある意味”変化球”的なものを求めてしまうのですが、「デッド・サイレンス」がそうだったように今作も結構オーソドックスな作りのホラー映画です。
まぁそれでも相変わらず雰囲気作りや生理的嫌悪感を感じさせる画作りは非常に上手くて、特にヒネってるようなところはないですがどんどん引き込まれていきました。

ただ残念なのがオチですね~「デッド・サイレンス」も結構オーソドックスな作りでしたがオチはそれなりにヒネられていました。今作はオチも含めてオーソドックスな話で、及第点のホラー映画ではありますがそれ以上でもそれ以下でも無いというのが正直な感想ですね。

個人的には主人公一家の母親であるルネを演じているローズ・バーンが非常に今作にマッチしていて良かったです。
TVシリーズの「ダメージ」に出演していましたが、この人は何と言うか悲しんでたり、怯えてたり、するような顔が凄く似合う人なんですよね~(笑)こういう怪奇現象に翻弄されるヒロインはまさにハマり役でした!