家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

映画の感想・・・(119)

2006-05-31 21:24:06 | Weblog
「CUBE ZERO」CUBE ZERO
監督:アーニー・バーバラッシュ
出演:ザカリー・ベネット、デヴィッド・ヒューバンド、ステファニー・ムーア、マイケル・ライリー、他
2004年・カナダ・97分<レンタル>

<STORY>
前後左右、そして上下、全ての面に円形のハッチが取り付けられた鋼鉄製の立方体。一人の男がその中で目覚める。次の部屋へ入り込んだ男は、ノズルから噴き出した液体を浴び絶命した。その一部始終をモニタ越しに眺めていたウィンとドッド。2人はCUBEの管理と被験者の観察を行なう職員だった。職務に忠実なドッドに対し、コンピュータ並みの頭脳を持つウィンは、被験者の一人である若い女性レインズに特別な関心を寄せていた...

傑作スリラー「CUBE」シリーズの第3弾にして1作目の前日憚という、まぁありがちな”エピソード1”もの。
勉強不足で申し訳ないんですけど「2」「ZERO」ってオフィシャルな続編なんですよね?スタッフクレジットにヴィンチェンゾ・ナタリの名前がなかったもので...とにかく謎の部分も含めて面白かった1作目の”謎解き”と称して陰謀話で引っ張っていくだけの「2」はヒドいデキと言わざるをえませんが、今作はそれなりの作品には仕上がってると思います。

時代設定や国やもろもろをあえて明確にせずに、ちょっとファンタジー的な描き方をしています...雰囲気は「未来世紀ブラジル」っぽいですね。
ちょっとコミカルなタッチな部分もあったり、何と言ってもキューブの内と外という2ケ所でのストーリー進行が緊迫感やスピード感をそいでしまった感は否めないですね。

上にも書きましたように基本的にはそこそこに楽しめる作品に仕上がってます。
ただ、1点納得がいかないのがあの”オチ”。
あれって「CUBE」に繋がっているのでしょうか?それとも「CUBE」に関しても今回と同じ経緯があったのでしょうか?

キューブのデザインも違うし、キャストも違うし...却ってわかりにくいですね~...これが1作目と同じキューブのデザインで同じキャストを使っていたら、素直に「上手い!やられた!」と言えたんですけどね...「CUBE」のような作品はあくまで”ひとネタ”ものなんで続編などはやっぱり作るべきでは無かったですね~。


映画の感想・・・(118)

2006-05-28 23:24:06 | Weblog
「東京・オブ・ザ・デッド-3日-」
監督・脚本:山本政志
出演:佐藤杏子、佐藤葉子、森岡龍、太田在、鳳ルミ、利重剛、他
2006年・日本・45分<レンタル>

<STORY>
両親の旅行中に恋人のユキを家に招いたノブ。しかし、それは悪夢の3日間の始まりだった。見慣れたはずの近所の風景はいつしかゾンビのひしめく地獄へと変わり果て...

「ロビンソンの庭」「てなもんやコネクション」の山本政志が撮ったホラー映画...っていうかこれホラーか?
私はこの監督の作品をほとんど観たことがありません。何と言うか絶対に自分に合わないような気がするんですよね~1本しか観たことないんですけど...(笑)

まず言っておきます「ゴミ」です(笑)お金と時間を無駄にしたくない方、「ゴミ」を楽しめない方、絶対に拾わないよーに。
タイトルはいかにもゾンビ映画っぽいですが、全然違いますね。
こんなゴミは別にネタバレしてもいいんですけど、一応止めておきます。最後までみたらその理由のバカバカしさに目まいがしますよー。

役者は演技は学芸会レベルだし顔は見たこともない人たちなんで「あえて素人を使ってるんだー!」と思ったら、ほとんどが一応プロみたいっすね(苦笑)...もうここまできたら勘弁してくださいって感じです。
唯一私が知ってる人は利重剛が出てますが(ほんの少しですが)こんなつまらない作品に出てる暇があったらまた映画撮って欲しいです。

久々に「リング」の流れから離れた和製ホラーが出てきたと思って期待してたんですけどねぇ~...近々「ゾンビ自衛隊」も観るつもりですが、こっちは果たしてどんなもんなのでしょうか?...不安...



映画の感想・・・(117)

2006-05-24 21:37:02 | Weblog
「ヘルレイザー ヘルワールド」:HELLRAISER HELLWORLD
監督:リック・ボータ
出演:ランス・ヘンリクセン、ダグ・ブラッドリー、他
2005年・アメリカ・95分<レンタル>

ネット・ゲーマーの間で話題のウェブサイト「ヘルワールド」。このサイトが主催する一夜のパーティーに招待されたのは、選ばれし5人の若者達だった。彼らは招かれた屋敷で、まるで現実とは思えぬほどに恐ろしい悪夢の夜を迎えることとなる...

「ヘルレイザー」シリーズ第8弾...なのですが...これヘルレイザー関係ないやん!(笑)無理やりシリーズに組み込むのもいかがなものか?って感じですね~。
名バイプレイヤー、ランス・ヘンリクセンが出てたので観ましたが、ほんとに強引に魔道士やパズルボックスを絡ませてる感じです。

とりあえずの救いは、それでも前作(7作目)よりは面白かったことくらいですかね~...

映画の感想・・・(116)

2006-05-21 03:27:46 | Weblog
「ヘルレイザー ワールド・オブ・ペイン」監督:リック・ボータ/製作:スタン・ウィンストン/出演:ダグ・ブラッドリー、カリ・ウーラー、ポール・リス、他/2005年・アメリカ・89分<レンタル>

タブロイド誌の記者・エイミーは、謎のオカルト集団“Deader”が自殺した女性を生き返らせる映像が収められたビデオを見る。真偽を確かめるためルーマニアへ赴いた彼女に悪夢が襲い掛かる...

クライヴ・バーカー原作の「ヘルレイザー」シリーズ第7弾。
クライヴ・バーカー自らメガホンをとった1作目を劇場で観た私ですが、4作目か5作目くらいでギブアップしました(笑)で、途中何作か抜けてるのですが今回7作目・8作目がほぼ同時に発売されたこともあって観てみました。

まずDVDの解説で語られているように「DEADER」という話があってそこに魔道士やパズルボックスを絡ませて、こう言っては何ですが”無理やり”ヘルレイザー・シリーズに持っていった”力業”の(笑)1本です。

魔道士(ピンヘッド)はもうジェイソンやフレディのような扱いなんですね~...ただ無理にヘルレイザーにするより、もっと面白くする方法があったのでは?と思います。人気キャラを出しときゃOK!ってのは、やっぱり無理ありますよね~。

このシリーズが元々哲学的な雰囲気を持っていることもあって、今作もちょっと不可解な感じです...私の頭脳では全ては理解できませんでした(笑)
あとは思わせぶりなキャラを出しといて拍子抜けな展開をさせるという、ある意味反則技もありつつ...現実か幻かの境界をぼやかせた作りで、ちょっとファンタジックなところも個人的にはあまり好きではないですねー。
画面が意外と安っぽくなかったのは良かったと思います。あと「背中に包丁が刺さってるシーン」はメチャクチャ痛そうです(笑)このシーンは良いですね...でも、まぁその程度の評価です(笑)

映画の感想・・・(115)

2006-05-17 22:53:49 | Weblog
「蝋人形の館」監督:ジャウム・コレット=セラ/出演:エリシャ・カスバート、チャド・マイケル・マーレイ、ブライアン・ヴァン・ホルト、パリス・ヒルトン、他/2005年・アメリカ・113分<レンタル>

6人の男女が大学フットボールの試合観戦のためスタジアムへと向かっていた。 しかし、道中のキャンプ場で一夜を過ごした翌朝、何者かの手によって車が故障、途方に暮れた彼らは近くの町アンブローズへと向かう。静か過ぎる町は、閑散として人影もなく、窓からカーテン越しに覗く女性も決して声をかけようとはしない。やがて、目に飛び込んできたのは丘の上にあるひときわ目を引く蝋人形館。彼女たちは好奇心に任せて扉を開けた―。不気味なまでにリアルな蝋人形たち。一体、いつ、誰が、どのように作ったものなのか?そこにおびき寄せられるかのように迷い込んだ6人は、誰のために、何のために狩られていくのか?館に封じこめられたおぞましい秘密が、絶叫とともに解き明かされていく...

1933年に製作され、55年にリメイクも作られた「肉の蝋人形」の再リメイク作品。

主演が「24-Twenty Four-」でブレイクしたエリシャ・カスバートで”セレブ・ビッチ”(笑)のパリス・ヒルトンも出ています。
正直言ってあまり期待していなかったのですが、以外とよく出来ています。「24-Twenty Four-」の時はそんなに魅力感じなかったエリシャ・カスバートも改めて見るとやっぱり華がありますね...美形で巨乳ですし(笑)パリス・ヒルトンはエロ・バカ女役なのですが(笑)ちょっと驚くくらい上手いなぁ~と思ってたら、後半の殺人鬼に追われるシーンでは最悪の演技...こいつ”地”を出してただけかい!ただ、全編エロ・バカで通せるラブコメなら結構良い味出すかもしれませんね。

文句をつけるとしたら...前半はほとんど何も起こらないのですが、何も起こらないにしてももうちょっと緊迫感を醸し出すような演出があっても良いのでは?もしくは殺人鬼に追われるところまでをもうちょっと短くするとか...何にしても前半はちょっと退屈します。
”兄弟(双子)対決”ってのもあんまりテーマとして深みは無かったように思いますね~。あと、あの町が”何故あんな状態になったのか?”っていう説明も無かったですね...まぁそれはいらないと言われればそうかも知れませんが...。

後は”アキレス腱”とか”指先”とか結構「痛い」シーンも多いですし、ラストの蝋人形館での大スペクタクルも見ごたえありました。最近のホラー...特にメジャー作品としてはアタリと言っても差し支えない作品だと思います。

オチは賛否両論分かれるかもしれませんねぇ~...”アイツ”あんまり危険な感じしないし...(苦笑)

映画の感想・・・(114)

2006-05-13 02:38:10 | Weblog
「死霊のえじき」監督:ジョージ・A・ロメロ/出演:ロリ・カーディル、テリー・アレクサンダー、ジョセフ・ピラトー、他/1985年・アメリカ・102分<セルDVD>

生者と死者の数が逆転しゾンビたちの世界となった地球上で、生き残った科学者たちが最後の攻防を繰り広げる...

『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』『ゾンビ』に続く、ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ3部作の最終章。
「死霊のはらわた」のヒットを受けて(ヒットしたっけか?...笑)おかしな邦題が付いていますが、”リヴィング・デッド3部作”の最後にふさわしいドライでシリアスなドラマに仕上がっています。

公開当時スクーターで1時間かけて大阪ミナミまで観に行ったことが懐かしいです(笑)...以前出ていた「死霊のえじき 最終版」というDVDはメチャクチャなカットがされた最悪の盤で、このリマスター再発版でやっとまともな状態で観れるようになりました。

”ホラー””ゾンビ”といったキーワードで敬遠される方も多いでしょうし、ましてや今作は特殊メイクが過去の作品よりさらにグロくなってますのであまり観たくないと思われるかもしれません。
しかし、全編に漂う終末感、数少ない生き残った人々の争い・葛藤、そして絶望的な状況でも諦めない姿勢や正義・モラルを貫こうとする主人公たち...キリスト教の国ですからそういう宗教観が作品(シリーズ全て)に反映されていると思いますので日本人にはなかなか理解しにくいところもあるかもしれませんが、できれば偏見なしに多くの人に観ていただきたいです。
この1作だけ観ても単なるホラーで終わってしまうかもしれませんが、3部作を観ていただければ、未来の無い世界でも未来へのかすかな希望を感じさせるラストは感動的ですらあります。

この3部作は、ベトナム戦争・人種差別・消費社会への風刺などをメタファーとして織り込んだ本当に深い世界観を持ってますので、是非観て下さい。

ちなみに「ランド・オブ・ザ・デッド」はロメロの新たなゾンビ映画で、こちらもホームレス問題などの時代性を反映させた社会派ホラーになっています。共にお薦めします。

映画の感想・・・(113)

2006-05-11 22:50:33 | Weblog
「ジュラシック・パーク[SUPERBIT]」監督:スティーブン・スピルバーグ/原作:マイケル・クライトン/出演:サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、他/1993年・アメリカ・127分<セルDVD>

遺伝子工学で蘇った恐竜が生息するテーマパークでトラブルが起こり、恐竜が人間に牙をむく...

まず「SUPERBIT DVD」について...映画本編そのもののクオリティを徹底的に追及するため、あえて特典映像や日本語吹替え音声を外し、通常の2倍にあたるハイ・ビットレートでエンコードした映像ストリームとドルビーデジタル&dtsのオリジナル音声ストリームを収録した高画質・高音質DVDです...確かに画質も音質も良いですが、値段も高めです(笑)

作品については今さら語ることは何もないでしょう...賛否両論はありますが、確実に映画というものを1段階上に押し上げた記念碑的SFパニック映画です。
「主演が”ダミアン”って地味やなぁ~」(笑)と当時はその程度の印象でしたが、劇場で観て度肝を抜かれましたねぇ~...劇中でローラ・ダーンが初めて恐竜を見た時に”ポカーン”と口をあけて見上げますが、客席で観てる私もまさにあんな感じでした。

確かにCGありきの感は否めませんが、さすがにスピルバーグだけあって一級のエンターテイメント作品に仕上がってると思います。

「大画面・大音量」で観てこその作品であるとは思いますが、未見の方はぜひぜひ観て下さい。誰もが名作と呼ぶ類の映画では無いですけど、確実に映画史に名を刻む1本であると思います。

映画の感想・・・(112)

2006-05-06 23:51:13 | Weblog
「マーダー・ライド・ショー」監督:ロブ・ゾンビ/出演:シド・ヘイグ、ビル・モーズリイ、シェリ・ムーン、カレン・ブラック、他/2003年・アメリカ・89分<レンタル>

ハロウィン前夜。全米各地のユニークな場所を取材するため旅を続けていた4人の若者が、とある田舎町へとやって来る。給油のため立ち寄ったガソリンスタンドで、4人は併設されていた不気味な博物館を見学することに。有名な殺人鬼の犯行を再現した身の毛もよだつ展示を見て回った4人は、店のオーナーからこの地に伝わる殺人鬼ドクター・サタンの伝説を聞き、教えられた場所へ向かって出発する。途中で美人のヒッチハイカーを拾うが、その後車は立ち往生してしまう。困った4人は、ヒッチハイカーの家に避難させてもらうのだったが...

ヘヴィ・ロック界の重鎮、元ホワイト・ゾンビのロブ・ゾンビ監督作。

内容的には「悪魔のいけにえ」のオマージュ的作品というか、まぁ焼き直しです(笑)。実際、殺人鬼一家の一人で「悪魔のいけにえ2」のビル・モーズリイが出演しています。

個人的にはあまり興味が無かったんですけど、続編の「The Devil's Rejects」(日本未公開)がかなり評判良かったので(”映画秘宝”誌でですが...笑)、とりあえず1作目を観ておくかぁ~くらいの軽い気持ちで観ました。
メタル系の人にはホラー・マニアが少なくないのですが、今作も「ホラーが好きなんで、自分でも撮ってみました~」って感じですね...それなりに楽しめますが、メチャクチャ面白い映画ではないですねー。

とりあえずは評判の高い続編を(おそらくDVDスルーでしょうけど...)楽しみにしています。