家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「ラッキーナンバー7」・・・(277)

2007-09-29 21:13:07 | Weblog
「ラッキーナンバー7」LUCKY NUMBER SLEVIN
監督:ポール・マクギガン
出演:ジョシュ・ハートネット、ブルース・ウィリス、ルーシー・リュー、モーガン・フリーマン、ベン・キングズレー、スタンリー・トゥッチ、他
2006年・アメリカ・111分<レンタル>

<STORY>
空港のロビーで、青年の前に現れた謎の車椅子の男。男は、20年前の幸運のナンバーにまつわる残酷な物語を語り始める。一方、NYのアパートではスレヴンとリンジーが偶然の出会いを果たす。不運続きのスレヴンは、友人を頼ってNYに来たのだという。ところが友人は姿を消し、スレヴンは敵対するギャング、“ボス”と“ラビ”の争いに巻き込まれる。そしてその影には、あの空港の男-凄腕の暗殺者グッドキャットがいるのだった...

一癖、二癖あるサスペンスです。
役者も曲者揃いで(笑)役者目当てで観てもいいかもしれませんね~...特にジョシュ・ハートネットは良いです!

冒頭から意味ありげなシーンで引き込まれていきますがそのシーンはとりあえずそこで終わります。で、ジョシュ・ハートネットが出てくるのですが...ちょっとコメディタッチで、またしてもタランティーノか?ガイ・リッチーか?って感じなんですけど(笑)途中で雰囲気がガラッと変わります。
...ここからはあまり書くとネタバレになってしまうので書きませんが、前半の軽さが嘘のようにハードボイルドな雰囲気になります。一応ドンデン返しみたいな風に言われてるみたいですが、途中で完全に”あれっ?”っていうシーンが出てきますので多分何かあるんだろうなぁ~っていうのは分かると思いますし、カンの良い人ならオチも大体見えてくるのではないでしょうか?

良くできた作品だとは思いますが好き嫌いは別れるかも知れませんねぇ~
個人的には良かったと思います。お薦めです。
出演者に誰か1人でも気になる人がいたらとりあえずご覧になってみてはいかがでしょうか?

「スキャナー・ダークリー」・・・(276)

2007-09-25 18:37:49 | Weblog
「スキャナー・ダークリー」A SCANNER DARKLY
監督:リチャード・リンクレイター
原作:フィリップ・K・ディック
出演:キアヌ・リーヴス、ロバート・ダウニー・Jr、ウディ・ハレルソン、ウィノナ・ライダー、ロリー・コクレイン、他
2006年・アメリカ・100分<レンタル>

<STORY>
近未来のアメリカ。政府が腐敗した社会には、「物質D」と呼ばれる右脳と左脳を分裂させてしまう恐ろしいドラッグが蔓延。人民の権利はことごとく踏みにじられていた。キアヌ・リーブス演じる覆面麻薬捜査官は、「物質D」の供給源を探るため、自らジャンキーとなりドラッグの世界へと深く潜入していくが、やがて捜査官の立場で、ジャンキーとしての自分を監視する事態に陥る。そして、彼の中で捜査官とジャンキーという2つの人格が分裂し始め、徐々に、しかし確実に崩壊していくのだった...

SF映画の金字塔「ブレードランナー」をはじめ、「マイノリティ・リポート」「トータル・リコール」と著書が数多く映画化されているフィリップ・K・ディックの「暗闇のスキャナー」が原作です。

私は恥ずかしながらフィリップ・K・ディックの著書を1冊も読んだことないので、その世界観がどんなものなのかよくわかりません。ただ映画化されたものを観るかぎりでは正直言って「ブレードランナー」以外はそんなに面白くないですね(笑)やっぱり全体的に不条理な悪夢世界みたいな感じで私の頭ではイマイチ理解できない作品が多いです。
今作もまさにそんな1本です。

ただ、今作は実写で撮ったものをデジタル処理でペインティングしてアニメーションのような映像になっているという特徴があります。
作品そのものよりも映像を楽しむといった感じの作品ですね~...まぁ確かに実写だとこの淡々とした不思議な雰囲気は出ないでしょうね。
逆に言えば実写の方が、もっとシリアスで見ごたえのある作品になってたような気もしますが...(笑)

「クイック&アンデッド~未来世紀ニューウエスト~」・・・(275)

2007-09-22 00:10:31 | Weblog
「クイック&アンデッド~未来世紀ニューウエスト~」THE QUICK AND THE UNDEAD
監督:ジェラルド・ノット
出演:クリント・グレン、ポール・モルナール、ジャロッド・スコット、エリシア・スカイ、デリック・バン・デルベッケン、他
2005年・アメリカ・78分<レンタル>

<STORY>
ウイルスの感染から生き延びた人々は、賞金稼ぎを雇ってゾンビを掃討し、秩序を取り戻すことを決意する。しかし高額な賞金を手に入れるためハンター同士の争いが起こる...

西部劇風の一風変わったゾンビもの。
ゾンビに賞金が懸けられていますが、ゾンビは添え物で賞金稼ぎ同士の闘いがメインのストーリーですね~昼のシーン多いですし。

発想はなかなか良かったと思いますが、いかんせん予算が無くて肝心のゾンビの造形がかなりおざなりですね。B級ものってチープさが上手く作用して結構怖かったりするんですけど、それもありません。
時間が短いのにテンポも良くないし...

結局、監督のセンスの無さが全てですかね~...”ウエスタン×ゾンビ”はもっと上手くやれば面白い作品になったと思うんですけどね~...

「11:14」・・・(274)

2007-09-13 18:02:49 | Weblog
「11:14」11:14
監督・脚本:グレッグ・マルクス
出演:ヒラリー・スワンク、パトリック・スウェイジ、レイチェル・リー・クック、ヘンリー・トーマス、ブレイク・ヘロン、バーバラ・ハーシー、他
2003年・アメリカ・86分<レンタル>

<STORY>
●11:14 ジャックが深夜、恋人に会うため国道沿いをドライブしていると、突如車に衝撃が走る。車を降り確認するとそこにはなぜか顔が潰れた死体があった・・・。
●11:09 ティミーが友人たちとドライブをしていると、調子に乗った仲間が悪ふざけを始める。車内の騒ぎがピークになった瞬間、交通事故をおこしてしまい・・・。
●11:04 フランクが犬の散歩に出かけると、立ち寄った墓地で顔が潰れた死体を発見する。娘が犯人だと確信した彼はその死体を隠蔽すべく、国道沿いの陸橋へ向かうのだった・・・。
●10:59 バジーがスーパーで働いていると、訪ねてきた友人のダフィから虚偽の強盗事件を持ちかけられる。はじめは嫌がる彼女だったが、ある事故からあとに引けなくなってしまい・・・。
●10:54 シェリーが恋人と墓地でふざけていると、突然彼が死んでしまう。焦った彼女はダフィに罪をかぶせるべく隠蔽工作を図る。が、その後は墓地に戻るとなぜか死体が消えていて・・・。
・・・錯綜する5つの事件と、交錯する5つの人生―

これはサスペンスってことでいいんですかね?
感じとしてはタランティーノの「パルプ・フィクション」なんかと似てますね~複数のエピソードを時間軸をバラバラにしながら描いていき、だんだんもつれた糸がほどけるようにそれぞれのエピソードの関わりが解明されていきます。

どうもこの監督さん、今作が初監督作品のようですがこれだけのキャストが揃ったのはやっぱり脚本が良かったからなんでしょうね。
メッセージ性のある作品では無いかもしれませんが、単純に”上手いなぁ~”と感心できる作品です。

この辺は意識したのかどうかはわかりませんが「パルプ・フィクション」と同じく、結構淡々としていてなんとなく物悲しさのある作風は個人的には結構良かったです。
時間も短くて展開もスピーディーですし、”この先どうなっていくのか?”わくわくする物語で誰が観てもそれなりに楽しめる1本だと思います。

ただ観終わった後になんとな~くやり切れなさが残るので、元気の無いときには観ない方がいいかもしれません(笑)

「デッドマンズ・プリズン」・・・(273)

2007-09-12 17:58:08 | Weblog
「デッドマンズ・プリズン」DEAD MEN WALKING
監督:ピーター・マーヴィス
出演:グリフ・ファースト、ベイ・ブルーナー、クリス・アングリン、ボビー・ジョーンズ、ブランドン・ステイシー、ジョナサン・ドゥーン、他
2005年・アメリカ・80分<レンタル>

<STORY>
疾病管理センターから調査に来ていたサマンサは、ウイルスによって発生したゾンビたちの強襲に遭う。生き残った看守や囚人たちと共に、彼女はゾンビたちと戦いながら刑務所からの脱出を試みる...

かつて刑務所を舞台にしたゾンビものってあったかな~?まぁおそらく何本かはあると思いますが、私は観た記憶ないんですよねぇ...これは意外と盲点だったかもしれません。
ロメロの「ゾンビ」の成功の一つの要因として巨大ショッピングセンターを舞台にしたことがあると思うんですけど、刑務所ってのはそれに負けず劣らずの舞台設定だと思います。

なのに...今作はこの刑務所という素晴らしい設定がまったく活かしきれていませんね~。
ゾンビを閉じ込める所も自ら立てこもる所も多くあるし、逃げ道も隠れ場所も数え切れないくらいあるし、しかも武器まであるというのに生存者たちは玉砕覚悟でひたすら出口を目指します。バカです(笑)
もちろん予算や時間的な制限があったでしょうからしょうがないんですけど、それならいっそのことこんな中途半端な作品を作らない方が良かったんじゃないでしょうか?

誰か予算を掛けて刑務所を舞台にゾンビもの撮ってくれないかなぁ~

「007/カジノ・ロワイヤル」・・・(272)

2007-09-09 01:25:09 | Weblog
「007/カジノ・ロワイヤル」CASINO ROYALE
監督:マーティン・キャンベル
原作:イアン・フレミング
出演:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセン、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ライト、ジャンカルロ・ジャンニーニ、他
2006年・アメリカ=イギリス=ドイツ=チェコ・144分<レンタル>

<STORY>
暗殺の仕事を2度成功させたジェームズ・ボンドは“00(ダブルオー)”の地位に昇格し、最初の任務で、世界中のテロリストの資金源となっている“死の商人”ル・シッフルの存在を突き止める。高額掛金のポーカーで資金を稼ごうとするル・シッフルと勝負するため、モンテネグロに向かうボンドの前に、国家予算である掛金1500万ドルの監視役として財務省から送り込まれた美貌の女性ヴェスパー・リンドが現れる...

言わずと知れた「007」シリーズ最新作...もう21作目だそうです。
実は私、このシリーズあまり興味ないんです(笑)

私はロジャー・ムーア世代で、「007/オクトパシー」をたまたまチケットもらったので観に行きました。爆発的な面白さは無かったですがそこそこ楽しめるアクション映画でした。ただ、何故かこのシリーズ観る気がおこらず「オクトパシー」以降ではピアース・ブロスナンになってから2~3本観た程度で「オクトパシー」以前の作品はいまだに1本も観ておりません。

で、今作。
原作の第1作目の映画化で、いわゆる「ビギニング」や「エピソード1」といった感じの”007ジェームズ・ボンド”の誕生を描いた物語です。
まず一番気になったのが「ダニエル・クレイグはハマっているのか?」...う~ん...個人的にはボンドってやっぱり”イギリスの伊達男”みたいなイメージがあるので(笑)そういう意味ではやっぱりイメージとは違いますね~なんかチンピラっぽい感じでスタイリッシュって感じがしないですね。
あと、もうスパイでも何でもないくらいに派手に大暴れしてます(笑)それならいっそのことスティーヴン・セガールがボンドでもいいかも知れませんね(笑)

冒頭の「ヤマカシ」みたいな追っかけあいが非常に良かったんで期待したんですけど、正直言ってそんなに面白くなかったです。同じような題材なら「ミッション・インポッシブル」シリーズの方が遥かに面白いのでは?
今作は意外に良い評判を聞いてたんですけど、少なくとも私にはこのシリーズ向いてないですね...ただ、機会があれば初期作品を一度観てみたいと思ってます。

「ウェス・クレイヴン’s カースド」・・・(271)

2007-09-08 02:11:34 | Weblog
「ウェス・クレイヴン’s カースド」CURSED
監督:ウェス・クレイヴン
脚本:ケヴィン・ウィリアムソン
出演:クリスティーナ・リッチ、ジョシュア・ジャクソン、ジェシー・アイゼンバーグ、ジュディ・グリア、他
2005年・アメリカ・97分<レンタル>

<STORY>
満月の夜。ロサンゼルスのTV局に勤めるエリーとその弟ジミーは愛犬ジッパーを車に乗せてマルホランド・ドライブを走行中、突然何かがフロントガラスに衝突し、はずみで対向車に激突してしまう。その後、エリーとジミーは何者かに襲われ、対向車の女性は惨殺死体となって発見される。この夜を境に、姉弟は自分たちの身体を不思議な能力に支配され始める。驚異的な身体能力とセクシーな魅力を発揮するようになった2人だったが、その突然の変化に周囲はおろか、本人たちも当惑する。やがてそのパワーはますます制御不能になっていく...

ホラー映画に新風をもたらした「スクリーム」シリーズの監督&脚本コンビの青春ホラー。
スタッフ以外の予備知識を入れずに観ましたが、”狼人間”ものだったんですね~...脚本が「スクリーム」「ラストサマー」のケヴィン・ウィリアムソンなのでミステリーというか謎解きの要素も入ってます。
学園ものということもあって、80年代ホラーっぽい懐かしさもあって個人的には好きな感じですね。

非常にポップな作りで(「フライトナイト」や「ロストボーイ」みたいな...)そういう意味では怖さは無いです。
小品ですが暇つぶしに肩が凝らずに観れる、なかなか楽しめる作品だと思います。

それにしてもクリスティーナ・リッチの童顔はどうにかならんのか?(笑)
高校生より年上の役で出てくるとやっぱり違和感がありますね~

「DAY-X 人類VSゾンビ最終戦争」・・・(270)

2007-09-02 13:46:08 | Weblog
「DAY-X 人類VSゾンビ最終戦争」DAY-X
監督:ジェイソン・ハック
出演:ケン・エドワーズ、ジェイソン・ブレニザー、カトリン・ケイグル、ブレア・コックス、他
2005年・アメリカ・80分<レンタル>

<STORY>
世界中にゾンビが蔓延し、生き残った人間は集団で行動することで、辛うじて命を繋いでいた。だがある博士が発明した秘薬が、人類の運命を変えることになる...

まぁいわゆるB級・C級のゾンビホラーです。
厳密に言うと病原菌で「ゾンビ化」してしまったということなので「ゾンビ」ではないですが、大きくわけてゾンビものと言っても差し支えないかと思います。

ネット上で色々見てみましても非常に評判が悪いですが(笑)個人的にはそんなに悪い作品とは思いません。
確かに低予算なのでキャスト・メイク・ロケ場所等、お金が掛かってないのが丸わかりなんですけど、私はお金の無さが逆に功を奏してると思います。

黒人がリーダーであったり狭い場所に大勢で立てこもったりと基本的にはロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」を下敷きにしてるみたいですね。
おそらく多くの人が納得いかないのはゾンビが出てくるシーンが少ないからではないでしょうか?予算が無いためだと思いますが立てこもった人たちの会話のシーンが結構多いんですよね~私は逆に狭い密室でのシーンが緊迫感が醸し出ていて良かったと思います。

あと特徴的なのは、この作品の特徴でもある「逆ゾンビ(?)」の存在です。
ゾンビに噛まれるとゾンビになるというのは基本中の基本の設定ですが、今作ではある少女に噛まれるとそれが解毒剤になるんです。
もちろんなかなか面白い設定ではありますが、イマイチうまくいかしきれてませんでしたね。
それとラストもなんかうやむやに終わっていった感が強いですね~(笑)

本来なら「もっとお金を掛けて丁寧に撮れば面白くなる」と言いたいところですが、今作をちゃんと撮ったら「ナイト・オブ~」や「ゾンビ」になります(笑)
だからやっぱり、あくまで”B級ホラーの1本”として楽しむのが今作の正しい観方でしょうか?