家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「HATCHET/ハチェット」・・・(550)

2010-04-29 03:47:19 | Weblog
「HATCHET/ハチェット」HATCHET
監督・脚本:アダム・グリーン
出演:ジョエル・デヴィッド・ムーア、タマラ・フェルドマン、デオン・リッチモンド、ケイン・ホッダー、ロバート・イングランド、トニー・トッド、他
2006年・アメリカ・84分<レンタル>

<STORY>
恋人に振られた気晴らしに、ベンは友人を誘い“深夜の怪奇沼ツアー”に参加する。しかし、道すがらボートが座礁してしまい、一行は忌まわしい伝説の残る土地に上陸することに...

プロローグからロバート・イングランド登場でちょっと不安になる...
さらに若い男のグループが出てきて「主役コイツら?」とちょっとショックでしたが
予想通りその内の2人が主役でさらに不安が増す...
「キャンディマン」のトニー・トッドがどうでもいいような役でカメオ出演...もうダメだと思う...
が、予想に反してこれが意外に良かったです。

内容は「13金」+「クライモリ」って感じで、死んだはずの奇形の少年が成長して人を殺しまくるというシンプルなスラッシャーホラーなのですが
まずヒロインのタマラ・フェルドマンが良いです!父と兄を探しに来た、ちょっと陰のある感じの美女なんですが良い雰囲気を持ってますね。
あと、ヌボ~っとした感じで最初に絶対ダメだと思った主役のジョエル・デヴィッド・ムーアが話が進むにつれどんどん存在感を増して良くなっていきます。
それもそのはず、と言いますか私は知らなかったのですがキャメロンの「アバター」にも出演してるんですね...もし会うことがあったら謝ります(笑)
他にも殺人鬼ビクター役に本家「13金」シリーズでジェイソンを演じたケイン・ホッダーが参加していたりと80年代あたりのホラーへのオマージュ要素も多々含まれております。

まぁ特筆すべきところが何かあるわけでは無いですが、B級ホラーとしては十分楽しめると思います。
ただ、続編も作られるようですが、”殺人鬼ビクター”がジェイソンほどのキャラクターに成長するとは思えんな~...

「セルラー・シンドローム」・・・(549)

2010-04-25 01:08:43 | Weblog
「セルラー・シンドローム」VIDEO CLIP
監督:パークプーム・ウォチンダー
出演:パウポン・テープハサディン・ナ・アユタヤー、ガームシリ・アーシラルートシリ、ナッタポン・テーンカセーム、ワロット・ピタカーノン、スモンラット・ワッタナーセーラーラット、他
2007年・タイ・82分<レンタル>

<STORY>
携帯電話の修理で日銭を稼ぐケンは、顧客の携帯からプライベートな動画を盗み取っては仲間に見せて楽しんでいた。ある日、絵画を専攻する大学生のミーナが携帯の修理に現れた。何かに怯えたようなミナに心を寄せるケン。そんな折、ケンの仲間に次々と異変が起き、ミナの着替えやシャワーシーンなどの盗撮動画が、ケンの携帯に届き始める...

タイ製サスペンススリラー。
もっとホラー的な作品かと思ってましたが、まぁいわゆるサスペンスって内容の作品でした。
タイ映画っていうのがどの辺の影響を強く受けてるのかはわかりませんが
作風はやはり「リング」以降のアジアンホラーっぽさがありますね~
韓国もそうなんですけど、このテのホラーやサスペンスの雰囲気づくりは非常に上手いです...まぁ単にお国柄がこういう雰囲気なだけかも知れませんが(笑)
日本のように余計な装飾を施さないぶんだけ不気味な雰囲気を醸し出してて良いですね~

どちらかというとオチありきの作品なので、ネタバレすることは書けませんが
まぁそんなに大した内容ではありませんし(笑)
”気持ちはわかるけどお前の責任もゼロでは無いやろ~”とツッコまずにはいられませんね。
途中で退屈しても(笑)とりあえず最後まで観れば、なるほど~そういうことだったのか...くらいの納得はできるかと思います。
が、同じタイのパン兄弟の作品ほどは面白くないですね。

「地球が静止する日」・・・(548)

2010-04-24 00:24:44 | Weblog
「地球が静止する日」THE DAY THE EARTH STOOD STILL
監督:スコット・デリクソン
出演:キアヌ・リーブス、ジェニファー・コネリー、キャシー・ベイツ、他
2008年・アメリカ・106分<レンタル>

<STORY>
任務遂行のため、ロボットの“ゴート”を従えて地球に降り立った人間型異星人“クラトゥ”。政府や科学者たちが謎の解明に奔走する中、ある女性と義理の息子は、クラトゥの任務に巻き込まれていく。そして二人は“地球史上最大の危機”が、今まさに訪れていることに気付く...

1951年公開のロバート・ワイズ監督作品「地球の静止する日」のリメイク。
残念ながら私はオリジナルを観ておりませんので比較はできないのですが
内容は古臭いといいますか、あまり今時では無いですね~。
15年くらい前なら何とか通用したかも?何にせよ21世紀向けって感じはしません。

オリジナルのストーリーと同じなのかどうか知りませんが
”地球”のために邪魔者の”人類”を滅ぼしにきた宇宙人の話なんですけど
話のスケールのデカさに反して、宇宙人を説得するのが一人の女性という
チマチマした内容で(笑)確かに映像は凄いですが観終わった後は「で?」と言う他ないですね...

クラシックSFを現代のCG技術を使ってリメイク、主演はキアヌ・リーブス...と、話題性ばかりで中身のない作品でした。
リメイクするならもうちょっと中身を吟味して欲しいですね~

「ノーカントリー」・・・(547)

2010-04-21 08:29:39 | Weblog
「ノーカントリー」NO COUNTRY FOR OLD MEN
監督・脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
原作:コーマック・マッカーシー
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ケリー・マクドナルド、他
2007年・アメリカ・122分<レンタル>

<STORY>
メキシコ国境に近い砂漠でハンティング中に、偶然、死体の山に出くわしたルウェリン・モスは、大量のヘロインと現金200万ドルが残されているのを見つける。危険を承知で大金を奪ったモスに、すぐさま追っ手がかかる。必死の逃亡を図るモスを確実に追い詰めて行くのは非情の殺し屋アントン・シガー。そしてもう一人、厄介な事件に巻き込まれたモスを救うべく老保安官エド・トム・ベルが追跡を始めるのだった...

いや~渇いてますね~
コーエン兄弟の作品は数えるほどしか観てませんが
例えば「赤ちゃん泥棒」のようなコメディタッチのエンターテイメント作品でさえ
何故あんなに渇いているのでしょうか?
「ファーゴ」もたいがい渇いた作品でしたが今作はそれ以上でした。

物語は単純で大金を盗んで逃げた男、組織に雇われ男を追う殺し屋、二人を追う保安官...
という三すくみの物語です。
殺し屋アントン・シガー役のハビエル・バルデムばかりが取り沙汰されていましたが
トミー・リー・ジョーンズもジョシュ・ブローリンも非常に良いです。

まぁもちろんあんだけ好き放題殺しまくって警察に捕まらないなんてリアリティ無いな~とも思いますし、
逆にそういう点こそがリアリティーかな~とも思ったりはしましたが
そういう意味ではこれだけ生々しい人間ドラマを描きながらも
ある種ファンタジックな作品なのかも知れませんね。

ちょいネタバレになりますが
個人的にはラストの交通事故が非常に印象的でした。
原作を読んでないのであのシーンがあるのかどうか知りませんが
何か心に残るというか、非常に引っかかるものがあるシーンでした。

原題は”年寄りに居場所はない”という意味らしいですが
結局何もできなかった老保安官を表現しているのでしょうか?
とにかく凄まじく渇いていて凄まじく怖い作品でした。

「ブラッディ・バレンタイン 3D」・・・(546)

2010-04-17 10:25:14 | Weblog
「ブラッディ・バレンタイン 3D」MY BLOODY VALENTINE 3-D
監督:パトリック・ルシエ
出演:ジェンセン・アクレス、ジェイミー・キング、カー・スミス、他
2009年・アメリカ・95分<レンタル>

<STORY>
10年前のバレンタインの日、炭鉱夫のトムは、同僚5人を炭鉱に閉じ込めてしまうという大規模な事故を起こしてしまった。唯一生き残ったのはハリーだったが、彼はその後、植物人間となってしまう。事件から10年が経ち、街の人々から暗い記憶が薄れかけようとしていたバレンタインの日、街を出ていたトムが戻ってきた。そんなバレンタインの夜、暗い過去が再び蘇った。炭鉱夫のマスクを被り、“つるはし”で武装した殺人者が逃走しているというのだ。一人また一人と惨劇は続き、見えざる恐怖が忍び寄る...

「血のバレンタイン」のリメイク作品。
昨今の「リ・イマジネーション」ブームでもっと変わってるのかな~と思ってましたが
意外に大きな流れの部分では変更されてませんでした。
細かいところではハリーのエピソードに長く時間が割かれてたりとか、最後のパーティーが無くなってたりとかあって印象としては凄く変化した感じがしますけど、そうでも無かったですね。

一番大きな変化は何といってもゴアシーンです。
オリジナルではカットされたヴァージョンしか観ておりませんが
おそらくあの時代の作品ですから、残酷なシーンも大した描写ではなかったと思います。
今作ではこれでもか!というほどのゴアシーン、穿った見方をすれば
「それがやりたかっただけやろ!」と突っ込まずにはいられません(笑)
とにかく全編凄惨なシーンのオンパレードです。
基本的に犯人が炭鉱夫の格好でツルハシで殺人をしますので
殺し方がダイナミックな上に、とにかく観てて痛いショットが多いです。
ちょっとネタバレになりますが...アゴの下から刺されたツルハシが口から突き出て、さらにそれを...なんてシーンは本当に痛そうでした!

オチについては詳しくは触れませんが、個人的にはオリジナルの方が良かったと言うか
納得のできるオチだったように思いますね~
もちろんオチそのままでリメイク、なんてことはやらないでしょうけど
もうちょっと良いオチは無かったのでしょうか?
ホラーとしては可もなく不可もなくという感じで、まぁ並の作品ですが
3D作品のためそれっぽいショットが随所に挟まれるので、2Dで観てる私としましては非常にウザかったです(笑)
あと、最低でも1ヶ所は反則を使ってるシーンがありました。あれはどうなんでしょうか...?

「イーグル・アイ」・・・(545)

2010-04-16 03:16:34 | Weblog
「イーグル・アイ」EAGLE EYE
監督:D・J・カルーソー
製作総指揮・原案:スティーヴン・スピルバーグ
出演:シャイア・ラブーフ、ミシェル・モナハン、ロザリオ・ドーソン、ビリー・ボブ・ソーントン、イーサン・エンブリー、他
2008年・アメリカ・118分<レンタル>

<STORY>
突然かかってきた1本の電話。その瞬間から、コピーショップの店員ジェリーと、法律事務所で事務係として働くシングルマザーのレイチェルの平凡な生活は一変する。まったく面識のない男と女。彼らの愛するものを奪い、目的も知らせぬまま、二人を戻ることのできない恐怖へと巻き込んでいく...

製作がスピルバーグ、監督が「ディスタービア」のD・J・カルーソーのサスペンス・アクション。
前半は非常に面白いです!前半は!(笑)
コピーショップ店員の青年とシングルマザーが訳がわからないままFBIに追われつつ携帯の指示に動かされていくんですけど
さすがによく出来たサスペンスでどんどん引き込まれていきます。
で、これはどうなっていくんだ?と思っていたところで理由が明らかになります。
...個人的にはここでちょっと醒めたというか、なんかいまいちパッとしない理由だな~っと(笑)
まぁその理由は結構重い内容なんですけど、もっとスカ~ッとした理由づけは無かったものかと...

よく出来たエンターテイメントアクション作品だと思うんですけど
ちょっと期待しすぎたかも知れませんね~

「ひぐらしのなく頃に」・・・(544)

2010-04-13 00:06:56 | Weblog
「ひぐらしのなく頃に」ひぐらしのなく頃に
監督・脚本:及川中
出演:前田公輝、飛鳥凛、松山愛里、あいか、小野恵令奈、杉本哲太、川原亜矢子、谷口賢志、他
2007年・日本・106分<レンタル>

<STORY>
昭和58年5月。雛見沢村に引っ越してきた前原圭一は、クラスメイトの園崎魅音、竜宮レナらと友人になり、村にも馴染んでいった。やがて村は年に1度開かれる綿流しの祭りの夜を迎え、圭一はそこで「毎年綿流しの夜に殺人と行方不明事件が起こる」ことを知る。それは“オヤシロサマの祟り”として恐れられていて...

「ひぐらしのなく頃に 誓」ひぐらしのなく頃に 誓
監督・脚本:及川中
出演:前田公輝、松山愛里、飛鳥凛、あいか、小野恵令奈、矢部美穂、大高洋夫、田中幸太朗、三輪ひとみ、川原亜矢子、大杉漣、他
2009年・日本・108分<レンタル>

<STORY>
昭和58年初夏。昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの声が鳴り響く雛見沢村。両親が離婚し、雛見沢村に戻って1年が経つ竜宮レナは、前原圭一たちクラスメイトと楽しい毎日を送っていた。しかし、父親が交際相手に騙されていることを知ったレナは、今の幸せを守るために一人で立ち向かう。それを機に、不可解な行動が目立ち暴走していくレナ。心配した圭一たちはレナを救おうと動き出すのだが...

人気同人ゲームの実写化作品。
私は残念ながら原作のゲームはやっておりませんが(体験版の途中で挫折...orz)Nintendo DS版を少しやってマンガは全巻読みました。
原作は私のように普段ほとんどアニメを観ず、ゲームもしないようなものからすると、絵柄を見ただけでちょっと敬遠したくなるような作品だったのですが、
かなり凄惨なホラーやミステリーの要素を持った作品だと聞いて興味を持ちました。
で、この実写化作品なのですが...

前編にあたる「ひぐらしのなく頃に」は、まだ良かったと思います。
都会から引っ越してきた少年が村の暗部に触れ、追い込まれてゆく様子を描いた
なかなか怖い雰囲気を持った作品です。
ただ、多くの謎が残されそれを後編である「ひぐらしのなく頃に 誓」で紐解かれるものだと思ってたのですが...再び謎が深まるばかりの作品となってしまいました。

これはネタバレになりますが、知っておかないとこの作品がまったく何なのかわからないので書きます。
この2作に限らず「ひぐらしのなく頃に」というドラマの世界は「パラレルワールド」のように複雑に絡み合っています。
で、実写化されたのはその中の2つの話だけなんです。
だからこの2作を観ただけでは「ひぐらしのなく頃に」という話が全てわかるわけではありません。

えらそうに書きましたが、私自身この物語の全てがわかってるわけではありませんので(笑)また興味のある方はネットで色々と調べてみてください。
知れば知るほど実写化されたこの2作はプロローグ程度でしかないと思われるでしょう。
逆に言うと1作目の方だけ観て、そこで止めておいた方が印象は良いんじゃないかな~と思いますね。

これだけ話題になった素材を、ましてや及川中という名の有る監督がこの程度にしか仕上げられなかったというのが日本映画の限界なのかな~って感じですね。
まぁ膨大な量の原作を映画化しようとすると大体失敗しますけど...
せめて5部作くらいで作れなかったんでしょうか?

「少年メリケンサック」・・・(543)

2010-04-10 08:56:24 | Weblog
「少年メリケンサック」少年メリケンサック
監督・脚本:宮藤官九郎
出演:宮崎あおい、佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ、三宅弘城、ユースケ・サンタマリア、他
2009年・日本・125分<レンタル>

<STORY>
メイプル・レコード新人発掘部門のかんなは、会社退職予定のその日、動画サイトに投稿されたパンクバンド、少年メリケンサックに釘付けになる。早速、バンドとの契約に乗り込むと、そこにいたのは昼間から酔っ払ったオッサン。動画サイトに投稿されていたのは25年前のライブ映像だった...

冷静に考えると名前をよく聞く割に宮藤官九郎関連の作品ってあまり観てないんですよね~
テレビドラマを何本かと映画は「ゼブラーマン」くらいですかね...
基本的に笑いの人であって、シリアスは書けないっていうかまったく描ききれてないっていう印象があります。
「ゼブラーマン」はもっとシリアスに描けてればもっと良い作品になってたでしょうね...

で、今作。正直言ってクドカンの身の丈に合ってるというか、なかなか面白い作品でした。
簡単に言うと”おっさんパンクバンドの珍道中”ってだけの話ですが(笑)
私自身バンド経験があることもあって、非常に楽しく観れましたね。
ただ、コメディとしては単純に楽しく観れるのですが
上にも書きましたように、クドカンって本当にシリアスさとか泣きの部分があまり感じられないんですよ。
だから今作でも特にメッセージ性も感じなければ、大団円のラストも無くて
そういう意味では非常にダラ~ッとした作品ではありますね...
(ちなみに最後の「二人ギター」は江口寿史のパクリでは?)
クドカンをご存知の方は、彼を見た印象そのまんまな作品だと思っていただければ分かりやすいかと...(笑)

題材としては非常に面白いだけに、もっと良い脚本家が書いてればもっと良い作品になったのでは?
(ちなみに役者陣はみんな良い味出してると思います。あとキム兄がメインで喋ってるコメンタリーは本編より面白いです...笑)
これ書いてて私はクドカンを評価してないな~って改めて感じました(笑)

「カムイ外伝」も一応観たいとは思ってますが、どうしようかな~...

「13日の金曜日 ジェイソンの命日」・・・(542)

2010-04-03 00:17:58 | Weblog
「13日の金曜日 ジェイソンの命日」JASON GOES TO HELL:THE FINAL FRIDAY
監督:アダム・マーカス
製作:ショーン・S・カニンガム
出演:ジョン・D・ルメイ 、カリー・キーガン、イリン・グレイ、アリソン・スミス、他
1993年・アメリカ・91分<レンタル>

<STORY>
92年、クリスタルレイク。まんまと罠にはまり誘き出されてしまったジェイソン。完全武装した特殊部隊に取り囲まれた彼は、爆弾により木っ端微塵になってしまう...

これも「ホラー秘宝」で再発されたので久々に観てみました。
もうタイトルから何作目かわからなかったんですけど(笑)改めて調べて見ると9作目でした。
原題に「FINAL」と付いてますが、この後「ジェイソンX」に続いております...まぁ誰も終わるなんて思ってませんけど(笑)
ただ、シリーズ生みの親”ショーン・S・カニンガム”が製作に関わってるので
一応本気で終わらせるつもりはあったのかな?

内容はもうヒドいもんで(笑)何が何だかって感じですね。
もちろんB級ホラーとして観ると、こんなもんかな~ってレベルではありますが
”スラッシャームービー””13金シリーズ”として観ると、もう完全に最初のコンセプトからかけ離れすぎてピンとこないっていうのが正直なところです。
作りとしては非常にシリアスで、ホラーの雰囲気は十分に出してはいるのですが
化け物じみてはいてもかろうじて人間のような扱いだったジェイソンが完全に霊になってしまって、もうここまで来ると攻防戦に緊張感が無いですね。

とにかく「13金」シリーズは続編ごとにクオリティを下げてしまった残念なシリーズではあります...まぁ何だかんだ言って全部観てる私も同じ穴の狢ですが(笑)
個人的にはやはり4作目の完結編で終わらせておくのが一番綺麗な終焉だったと思いますが
お金儲けに走った結果がこういうことになってしまったんでしょう。
もちろん日本とアメリカとのB級ホラーというものに対する扱いが違うということも大きいでしょうけど...

で、今作のラストから「フレディvsジェイソン」が生まれました...こちらも微妙な作品ですが...(笑)
今さらですが、続編で良い作品を作るのってやっぱり難しいんでしょうね~
ホラーなんて飛び道具的な作品が多いんでなおさらでしょう。
そういう意味では「死霊のはらわた」のように続編の期待を持たせて作らないっていうのが一番賢いやり方かも知れませんね~

「斬撃 -ZANGEKI-」・・・(541)

2010-04-02 02:37:18 | Weblog
「斬撃 -ZANGEKI-」AGAINST THE DARK
監督:リチャード・クルード
出演:スティーヴン・セガール、ダニエル・パーシヴァル、スカイ・ベネット、リンデン・アシュビー、他
2008年・アメリカ・94分<レンタル>

<STORY>
街に謎のウイルスが蔓延。人々は生きた人肉を食べ、生き血を吸うゾンビと化してしまう。タオ率いるゾンビハンターは病院内に取り残された6名の生存者を救出するため、ゾンビで溢れ還る院内へ突入。政府の爆破タイムリミットが目前に迫る中、果たして彼らは生存者を救出できるのか...

セガール初のホラー映画。
正直言って、期待はずれでした...もっともっと荒唐無稽かと思ってたら
意外に普通の作りで、その割りに脚本が最低で(笑)良いところが無かったですね~

話自体は「アイ・アム・レジェンド」の原作でリチャード・マシスンの小説「吸血鬼」が下敷きになってるみたいですね。
そこに「28日後」「バイオハザード」あたりを混ぜた感じの、最近よくあるタイプのウイルス感染型ゾンビホラーです。
まぁそういう意味では厳密に言ってゾンビでは無いのですが、今のカテゴリーならゾンビものに入る作品だと思います。

基本的には未知のウイルスに感染して、人の生血を求める”感染者”と生存者との攻防戦で、ほぼ病院の内部だけで話が進んでいきます。内容的には非常にオーソドックスなゾンビものと言えます。
他の作品と今作の大きな違いは”ハンター”と呼ばれる、いわゆる「自警団」が登場してゾンビを掃討していくところで、
もちろんそのハンターのリーダーがセガール兄貴(笑)です。
ゾンビと違って脳を破壊しなくても殺せるので、最後は素手で倒したり(笑)とにかくやりたい放題です。

ツッコミどころは山ほどありますが、セガール主演って聞いた時にそんなことは承知の上ですので(笑)問題はそんなことではありません。
セガール主演なのにあまりに普通のホラーだったことが問題なんです...つまり”ただのつまらない凡百のB級ホラーだった”ということですね。

「バイオハザード」というゲームをされたことのある方ならご存知かと思いますが
「バイオハザード」は1回目、限られた武器や弾薬で凄まじい緊張感でプレイしていくのですが、一度クリアして2回目をやる時はボーナスとして弾薬数無限の強力な武器がもらえたりします。だから2回目は敵をバッタバッタとなぎ倒しながら軽快にプレイできるんです。
例えが長くなりましたが(笑)普段観ているゾンビホラーが「バイオハザード」1回目だとすると、私はこの作品に「バイオハザード」2回目のような、無敵のセガールがゾンビをものともせず突き進んでいくようなものを望んでいたのですが(確かにセガールは無敵でしたが...笑)セガールはほとんど添え物レベルで、生存者たちのピンチに現れては涼しい顔で感染者を斬り倒すだけで、却って作品の荒唐無稽さを露呈させるだけの存在でしかなかったです。

ストーリーがパクリばっかりの上に、唯一のオリジナルな存在、セガールのハンターがイマイチな扱いで、完全に失敗作です。とにかく脚本のヒドさは特筆に価します!