家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

映画の感想・・・(31)

2005-09-30 00:21:51 | Weblog
「着信アリ2」監督:塚本連平/出演:ミムラ、吉沢悠、瀬戸朝香、他/2004年・日本・106分<レンタル>

その着信を受けた人間は必ず死ぬという、しかも自分の最期の声を聞きながら…

三池崇史監督作「着信アリ」の続編。
正直、前作もそんなに面白い(怖い)映画ではなかったのですが、まぁ暇つぶし程度には楽しめました。しかし今作は...呪いの謎を追って台湾に行くのもイマイチ納得いかないし、何より全体的に「リング」のパクリです(苦笑)”呪いのビデオ”が”呪いの着信音”に変わっただけですね。

まぁ”企画/原作 秋元康”というところで推して知るべしといったところでしょうか...何が怖いって「まだ続編作りそうなラスト」が一番怖いです(笑)
時間の無駄ですから観なくていいですよ(笑)

映画の感想・・・(30)

2005-09-28 01:16:49 | Weblog
「サスペクト・ゼロ」監督:E・エリアス・マーヒッジ/出演:アーロン・エッカート、キャリー=アン・モス、ベン・キングズレー、他/2004年・アメリカ・99分<レンタル>

不可解な3件の殺人事件...まぶたを切り取られ眼球をむき出しにされた死体には、0のマークが残されていた。
FBI捜査官トム・マッケルウェイに送られてくる、膨大な量のファックスと謎のスケッチ。それらに秘められた手がかりから、被害者たちの恐るべき共通点が次第に明らかにされていく...

まず、私の記憶が確かなら...レンタルDVDに収録されてるDVD用の予告編でネタバレしてますよね?(苦笑)予告編を観た時は「なるほど~そーいう話かぁ~」などと思ってたら、本編観てビックリ!これって前半での結構大きな衝撃ではないんですかね~?
私はどちらかというとこういうの平気な方ですが(オチとか知っていてもまぁ大丈夫...もちろん知らないにこしたことはないですよ)予告編とか作る人はもうちょっと映画に愛情持って欲しいです。もちろん”ビジネス”なのはわかっていますが、もう少し配慮があってもいいんではないでしょうか?

公式HPのトップに”ついに「セブン」を超えた!戦慄のサスペンス・ミステリー!!”などとキャッチコピーがありますが、「セブン」を超えておりません(笑)確かに中盤あたりまで良い雰囲気で持っていってるのは認めますし、悪い映画ではないと思います。ただ中盤から話がちょっと違う方向に向かうので、正直「セブン」とは似て非なるジャンルの映画ですね。
ラストなどはかなり切ない感じで、重いですが個人的には嫌いではないです。
どちらかというと”雰囲気重視”な感じがするので、もうちょっとエンターテイメントに見せることができれば、また印象も変わったかもしれませんね。

追記...これを書いた後、Amazon.comのカスタマーレビューを見ました。なんとアメリカでは予告編でネタバレしているらしいです。つまりベン・キングズレー演じるオライアンが○○○○○(←一応伏せておきます)であることを前提に鑑賞する意図であるらしいです...う~ん、個人的にはその点は知らない方がいいと思うけどなぁ~...同じレビューで、日本の劇場公開時の予告編はその点が伏せられていたらしく、そのことが”突飛な事実”と書かれてますが、”そういう映画”だとして見れば突飛でも何でもないですよね。そのことを”配給会社の失敗”と書かれてますが、本当の失敗はまるで「セブン」と同系列のように宣伝したことではないですか?「セブン」ではなく「Xファイル」なんかの方がよっぽど近いと思います。

DVDの値段について考える

2005-09-27 00:55:25 | Weblog
「パブリック・ドメイン」とは、著作権が放棄された若しくは消滅した著作物のこと。

ここ最近、本屋やDVDを扱っているショップで500円くらいで売られているDVDを見かけることないですか?
これらのDVDに収録されている映画は著作権の消滅したものらしいです。もちろんほとんどが50年以上も前の作品ですが、ヒッチコック監督作品を初め「キングコング」「第三の男」「フランケンシュタイン」など多くの名作が安く入手できるのは嬉しいですね~。
画質やパッケージや色々文句は出てるみたいですが、我々の年代ではこんな値段で映画をパッケージごと所有できるなんてそれだけでも感動もんです...とはいえ、あんまり増えても置き場所に困るのでできるだけ買わないようにしてますが(笑)...。(写真はダイソーの300円DVD)

新作のDVDは大体「2980円」「3980円」「4800円」あたりが主流でしょうか?劇場でレイトショーなら1200円ということから考えれば2500円くらいなら手が出しやすいですかねぇ?私の場合、いくら特典ディスク付きの2枚組でも5000円を超えると買うのに躊躇してしまいます。正直言うと特典映像なんてほとんど見ませんので、特典はオーディオコメンタリーのみにして値段を安くしてほしいですね...もちろん企業側から言わせれば「それじゃ商売にならん!」ってなとこでしょうが...

まぁ最近は初回発売からある程度時間がたつと廉価版として値段が下がったりしてありがたいんですけど...中古で買ったらそれより安い価格で再発されたりして(笑)ちょっと腹がたったりもしますねぇ~。
最近のヒットはソニーの”半額半蔵”!3枚で実売3000円くらいで、何と言ってもラインナップが良いです!...いくら安くても最終的に買う・買わないの判断は”作品の内容”ですからね。

最後に...私は全然興味ないんですけど、特撮ものとか集めてる人って大変でしょうね~...中古屋でたまたま「仮面ライダーアマゾン」のDVDがあったので懐かしくてちょっと手にとってみたのですが...なんと2枚組で12000円くらいするんですねー、驚きました。アニメも高いですよね~...もちろん映画よりも売上枚数が少ないでしょうから単価を上げざるをえないのもわかりますが...。

映画の感想・・・(29)

2005-09-25 00:42:41 | Weblog
「シークレット・ウインドウ」監督:デヴィッド・コープ/出演:ジョニー・デップ、ジョン・タトゥーロ、ティモシー・ハットン、他/2004年・アメリカ・96分<レンタル>

人気作家モート・レイニーの前に謎の男シューターが現れ、自分の小説がモートに盗作されたという。覚えのないモートにつきまとうシューター...そして彼の行動は徐々にエスカレートしていく...

恥ずかしながらラストまでオチがわかりませんでした(笑)...まぁそうですよね~あのオチしかないっすよねー...。
「原作スティーヴン・キング」ですが、一応私もホラーファンのはしくれですので”キング原作”ってのが何のハッタリにもならないなんてことは重々承知しております(笑)。相変わらず作家が主人公です。ジョニー・デップとジョン・タトゥーロがいい味出してる以外はこれといって見所もありません(苦笑)。
「デップファン!」「タトゥーロファン!」「キングファン!」以外の方は観ないほうがいいかもね...同じキング原作ならもっと面白い映画が何本か(数多く!と言えないところが悲しいですね...あれだけ映画化されてるのに...)あるので、そちらをご覧下さい。


映画の感想・・・(28)

2005-09-24 02:23:17 | Weblog
「キャビン・フィーバー」監督:イーライ・ロス/出演:ライダー・ストロング、セリナ・ヴィンセント、ジョーダン・ラッド、他/2002年・アメリカ・93分<レンタル>

5人の大学生の男女が森のキャビンを借りて休暇にやってきた。彼らは酒とドラッグでパーティーを楽しむが血だらけの男がキャビンにやってきた事から事態は急変する...その男を過失で殺してしまい、とにかく何事も無かったように口を噤もうとするが、仲間の一人カレンがその男と同じように皮膚が腐りだし感染を怖れた4人は疑心暗鬼に陥る。そして...
”Cabin Fever: キャビン・フィーバー
 いらだち,疎外(そがい) 感,人恋しさ; 密室恐怖症”

結構色んなところで取り上げられて良い扱いを受けていますが、これってB級ホラーですね。監督がデヴィッド・リンチ絡みの人らしく、音楽はアンジェロ・バダラメンティが担当していたりします。

ハッキリ言って面白いですし、伝染病を扱った内容は結構怖いです。ホラー映画としては成功している部類に入るんじゃないでしょうか?ただ、脚本も監督もイマイチだということは否めないですね~。リンチ絡みの人だからしょうがないけど(苦笑)「パンケーキ!」とかシュール(で無意味)なシーンもいくつかあったし、ちょっとコメディ・タッチというか能天気なところがあって下手するとドイツのエログロホラーと紙一重って感じもしました。もっと上手い人にまかせればもっと面白くなったと思いますよ...ただしお金をかけるとかでは無いですよ。この雰囲気は低予算と無名の俳優だから出せた”味”だと思います。

監督自身が体験した皮膚病を基にこのストーリーが作られたそうですが、ハッキリ言って内容はジョージ・A・ロメロの「クレイジーズ」あたりからいただいてるんじゃないですかねぇ?...キャビンでのラストが”アレ”なんで多分ロメロからの影響はあると思いますよ(笑)所謂”伝染病版ゾンビ”ですね。
ラストのオチ自体はありがちですが、ブラックで能天気な感じはH・G・ルイスの「2000人の狂人」を彷彿とさせる感じで結構不気味な雰囲気で良いですね~。

とにかくB級ホラー好きは必見ですよ。

映画の感想・・・(27)

2005-09-23 01:48:27 | Weblog
「ゴジラ ファイナル ウォーズ」監督:北村龍平/出演:松岡昌宏、菊川怜、ドン・フライ、ケイン・コスギ、他/2004年・日本・125分<レンタル>

地球人を”餌”にするため地球を征服しようとするX星人と地球防衛軍との戦い。そしてX星人の差し向ける怪獣軍団に対し、南極に封じ込めていたゴジラを解き放つ...

まず...「バカ映画」です(笑)ゴジラ50周年記念作にして最後の作品とするにはあまりに「バカ」ですね~。まぁこんな”金の成る木”を東宝が簡単に手放すわけがないんで、すぐに復活するでしょうけどね...。

私はハッキリ言って”怪獣映画”に興味がまったくありません。では何故この作品を観たのか?というと...
1.監督が北村龍平...私と同じ年齢で同じ関西人で、正直”ビッグマウス”の割には大した作品は撮ってませんが(苦笑)...それでもこの人の勢いには敬服するところがありますし、いつか何かやってくれるのではないかと思ってます。
2.メイン・タイトルがカイル・クーパー...ほぼタイトル・バック専門の映像作家。有名なところでは「セブン」がありますね。他には「ミミック」もカッコ良かったです...今作も文句なしのカッコ良さです!ハッキリ言ってこの映画にはもったいない!(笑)
3.音楽がキース・エマーソン...プログレバンド「ELP」のキーボーディスト。映画音楽も結構手がけていますね~。日本ではアニメの「幻魔大戦」がそうです。ただ、今作では全部を担当しているわけではないようで、時々流れる”エマーソン節”が却って浮いてるように思うのは私だけでしょうか?
4.格闘家が多く出演している...ドン・フライはほとんど主役級の扱いでおいしい役どころですね。他にはレイ・セフォー、ゲーリー・グッドリッジ、角田信朗、撮影当時は現役ではなかったのですが船木誠勝なんかが出てます。

で、何が悪かったのか?
1.テンポが良くて勢いもあるのに長い(2時間超)ってのは問題ありじゃないですかね?90分くらいにできたでしょ?
2.「インデペンデンス・デイ」「マトリックス」を思わす(っていうかパクってる)シーンがありましたね~。
3.着ぐるみもミニチュアもちゃちかった...。
4.ケイン日本語ヘタすぎ!
あと、この監督の悪いクセですが...今作もラブ・コメ・テイストが入ってる...すごい安っぽくなるんでやめてほしいなぁ~。それとこれが最大の問題ですが、大体この監督は”怪獣映画なんか撮りたいと思ってない”でしょ?もともと肉体派の格闘アクションが好き(今作でもお腹いっぱいになるほど出てきます)な監督なんで、別に怪獣映画撮らなくても...と思わざるをえません。今作も「ゴジラ」なのにほとんどゴジラ出てきませんしね~。まぁ相変わらず好き放題やってるって印象です。

唯一良かったのは北村一輝ですね。”怖い顔”の役者は多くいますが”悪い顔”のできる数少ない役者です。トヨエツがあんな良い素材であるにもかかわらず悪役をほとんどやらなかったので、北村一輝は悪役を極めて欲しいですね。

あ!そうそう一つ気になったのはX星人の中の女星人。やたらとフィーチャーされてましたが、監督のお手つきでしょうか?(笑)

映画の感想・・・(26)

2005-09-21 19:57:09 | Weblog
「理由」監督:大林宣彦/出演:岸部一徳、勝野 洋、柄本 明、他/2004年・日本・160分<レンタル>

ある嵐の夜、東京荒川区の超高層マンションで4人の男女が惨殺された。当初被害者たちはひとつの家族と思われていたが、捜査が進むにつれ、まったくの他人同士であったことが判明する...

宮部みゆきのベストセラー小説の映画化。
出演者全員が主役、全員がノーメイク。関係者へのインタビューで構成されたドキュメンタリー形式でドラマが展開していきます。

正直言って私の趣味と大林監督の方向性ってズレてると思うんですけど、何故か結構この人の作品観てます(笑)。「HOUSE」「転校生」「時をかける少女」「金田一耕助の冒険」等々...すごい面白い作品を撮る人ではないですが、独特の”味”がある監督ですね。

「理由」は原作を読んでいたので、まぁハッキリ言って期待していませんでした...「理由」に限らず映画が原作を超えるのは至難の業だと思うんで。ただ全編関係者へのインタビューで構成という試みは面白かったし、そこへ”大林節”が加わってなかなか良い雰囲気のある映画に仕上がっていたのではないでしょうか?
ただこの”独特さ”がアダになっている感じも少しありますね~...本来のミステリーの部分が”独特さ”に飲まれてたような感じもしました、あと時間も長いなぁ~...。大林マニア(笑)やコアな映画ファンは色んな観点で楽しめるとは思いますが、普通に映画が好きで観てる方は楽しめたんですかね?
同じ宮部みゆき原作でも「模倣犯」よりは、はるかに面白かったということだけは付け加えておきます(笑)

追悼 2005・9・14

2005-09-17 00:36:16 | Weblog
「ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」の巨匠、ロバート・ワイズ監督が14日に亡くなられました。

最後の監督作が1989年ですし、私自身観たのは「スタートレック」「アンドロメダ...」の2本だけなので、正直そんなに馴染みのある監督ではありませんが、映画史を作ってきた人物がまた一人いなくなったのかと思うと寂しいですね。

ご冥福をお祈りします。

映画の感想・・・(25)

2005-09-11 22:01:18 | Weblog
「ハイウェイマン」監督:ロバート・ハーモン/出演:ジム・カヴィーゼル、ローラ・ミトラ、コルム・フィオーレ、他/2004年・アメリカ・82分<レンタル>

ハイウェイで美しい女たちばかりを狙う殺人狂の男に妻をひき逃げされて以来、復讐の鬼と化した男レニーは、2年間の追跡の末、殺人者の新たな標的となった女モリーと出会う。レニーは彼女を利用して亡き妻の復讐をとげようとするのだが...

B級スリラーの傑作「ヒッチャー」のロバート・ハーモン監督作というだけでも期待度は高いのに「サイコキラーvs復讐者」というストーリーには本当に期待が高まります。
DVDのパッケージのテンションの高さ(笑)やアクション・スリラーなストーリーとは裏腹に、映画は淡々と静かに進んでいきます。
「ヒッチャー」の時もそうでしたが、決して大きな予算を掛けてるわけではないので派手さがないのはしょうがないのですが、そのかわりに安っぽさも感じさせないので非常に好感の持てる仕上がりになっています。

とにかく「ヒッチャー」を観て面白いと思った方は観て下さい。とても静かな映画ですが内にとてつもなく熱いものを秘めた、そんな熱さを孕んだ「静かな映画」です。

スクリーンのお話

2005-09-10 02:49:42 | Weblog
最近毎日のように映画観てるんで、書いても書いても追いつきません(笑)が、今日はホームシアター関連のお話。

紙加工品の会社”ピジョン”から紙製のホームシアター用スクリーン「ペーパースクリーン」が発売されています。まぁ昨年末頃発売されたようなのでちょっと古い話題ではありますが...(苦笑)
「スクリーン」はホームシアターに欠かせない...と言いたいところですが、別に壁にでも映せますし、プロジェクターと違って必ずしも必要ではないのですが買うと以外と高いというやっかいな代物なんですよね~。
まぁもちろんあるに越したことは無いのですが、上に書いたように結構高いんです。暇があれば価格を調べてみて下さい。ホームシアター関連商品にあまり詳しくない方なんかは驚かれるんじゃないですかねぇ?その値段に。

私は当時(4年前)一番安かった”ピュアビジョン(現シアターハウス)”で購入しましたが、それでも”80インチ=約2万円”でした。

で、この「ペーパースクリーン」ですが...80インチワイドでなんと6300円(税込)!もちろん紙製なんで耐久性等に問題はあるでしょうけど、交換用スクリーンも3150円(税込)で用意されているようです。
ウチのホームシアターは湿気が多くて、まず紙製では使えないので購入することは無いですけど、これからホームシアターを始めようとする方々にはますます敷居が低くなって手が出しやすいのではないでしょうか?
不要になった場合も普通ゴミとして出せるので、環境問題という観点からも良い商品だと思います。

http://www.pigeonnet.co.jp/screen.html