家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「クローバーフィールド/HAKAISHA」・・・(446)

2009-01-31 01:35:10 | Weblog
「クローバーフィールド/HAKAISHA」CLOVERFIELD
監督:マット・リーヴス
製作:J.J.エイブラムス
出演:マイク・ヴォーゲル、ブレイク・ライヴリー、リジー・キャプラン、マイケル・スタール=デヴィッド、オデット・ユーストマン、他
2008年・アメリカ・85分<レンタル>

<STORY>
ニューヨークのとある高級アパート。東京への転属が決まったロブのためにサプライズ・パーティが開かれている。そんな中、突然、とてつもない爆音が響き渡る。表を見ると、外では大爆発が起きている。そこに何かが飛んでくる…近くのビルに激突し、地面に落下したのは自由の女神の頭だった...

最近流行のP.O.V.(主観ショット)作品の先駆けになった作品ではないでしょうか?
人気テレビシリーズ「LOST」のJ.J.エイブラムスが製作ということと、あの”自由の女神の頭”の予告編で早くから期待の大きい作品でしたが、これがなかなか面白かったですね~
怪獣映画と聞いた時は正直言ってちょっとがっかりしたのですが実際観てみると良く出来てましたね~驚きました。
劇場へは行けなかったのでDVDでの鑑賞となりましたが、話に聞いていたように画面酔いはしなかったのでその点は助かりました。

オープニングからサプライズパーティーのシーンが延々20分ほど続くので多少ダレますが(感想を色々見てみるとかなり不評のようですね)爆発が起こるシーンから最後まで緊張感をもって観れました。
怪獣の姿はほとんど映らず、正体や発生理由やその他怪獣についてはまったく何も語られないままストーリーは進んで行きます。
それだけなら何とか逃げれそうな感じもするのですが、この作品の上手いところは怪獣から産み落とされた(?)小さなクモっぽいモンスターが大量に現れて、こいつらも人間を襲うことですね~...しかも襲われた女性が最後・・・(ネタバレのため自主規制)ってしまうとこなんてなかなか衝撃でした。

お話自体は、ケンカ別れをした彼女を怪獣から助けに行く男、っていう結構チープなストーリーなんですけど(笑)そんなことはまったく感じさせない良い作品だったと思います。

1点だけ難点を挙げると...これは他のP.O.V.作品にも言えるのですが「何故撮り続けるのか?」の理由づけがやっぱり説得力ないですね...もちろん極限状態でカメラをまわすっていうことはどんな理由があってもなかなか納得はできないとは思うのでしょうがないかなぁ~とも思いますが...

噂によると他の人が撮影したビデオが見つかる、という設定の続編が出来るそうですが、色んな角度からこの事件を見せることで少しづつ怪獣の正体などを解明していくのでしょうか?
まぁ何にしても次作があるのなら楽しみです!



最後にちょっとネタバレになりますが...私もネットで知ってもう一度観直したんですけど(笑)一番最後に主人公カップルが観覧車か何かに乗ってるシーンが出てくるのですが、そのバックのかなり遠いところですが空から何かが降ってきて海に落ちるシーンがあります。
それが怪獣と何か関連があるのでは?とネット上では言われていますが、どうなんでしょうか?
最後の最後までうまい仕掛けですね~さすがJ.J.エイブラムスです。

「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」・・・(445)

2009-01-24 01:15:38 | Weblog
「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」DIARY OF THE DEAD
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
出演:ミシェル・モーガン、ジョシュ・クローズ、ショーン・ロバーツ、エイミー・ラロンド、ジョー・ディニコル、他
2007年・アメリカ・95分<劇場>

<STORY>
大学の映画学科に通うジェイソンは、仲間と共に卒業製作のホラー映画を撮影していた。そんな時、ラジオから衝撃のニュースが流れた。世界各国で死体が息を吹き返し、生きている人間を襲い始めたというのだ。山を下り、信じられない光景をを目にしたジェイソンたちは、死人が人間を襲う様子を全て撮影することを決意するのだった...

”ゾンビ映画の神”ジョージ・A・ロメロの新作ということで、久々に劇場へ足を運びました。
年末年始バタバタしておりまして、ブログアップまで凄い時間がかかってしまいました(笑)

いま流行りのP.O.V.(主観ショット)で撮影されていますが、「クローバーフィールド」あたりとは違い全編手持ちカメラでの撮影というわけではありません。
内容は本当に暗くて深くて重いです。
もちろん社会的なメッセージはロメロ作品に一貫して込められていますが、特に今作はメッセージ色が色濃く出ています。

ストーリーはシンプルで、学生の撮影隊がゾンビから逃れながら安全な場所を目指していきます...で、主役のジェイソンがカメラでその状況を撮影しながらネットで現状を世界中に伝えようとします。

真実を捻じ曲げて伝えるマスメディアへのアンチ、誰もがカメラを持ち即席ジャーナリストになってしまうことで傍観者と化してしまう怖さ、そしてインターネット...ロメロの視点で切り取った現代社会の恐怖が描かれてますね。

正直言ってエンターテイメント色は薄いので、ロメロやゾンビ映画に思い入れが無いと観ても面白くないかも知れませんね~
私はロメロもゾンビ映画も好きですが、それでも今作は観終わった後かなり疲れましたから(笑)
次作では再びエンターテイメントなゾンビ作品が観れそうなので、期待しております...あ!決して今作が期待ハズレだったわけではないですよ(笑)ただ観客を選ぶ作品であるとは思います...

「正体不明 THEM ゼム」・・・(444)

2009-01-19 08:26:18 | Weblog
「正体不明 THEM ゼム」ILS
監督・脚本:ダヴィド・モロー、グザヴィエ・パリュ
出演:オリビア・ボナミー、ミヒャエル・コーエン、アドリアーナ・モカ、マリア・ローマン、他
2006年・フランス=ルーマニア・77分<レンタル>

<STORY>
フランス人学校の教師・クレモンティーヌは、夫のリュカと共に郊外の邸宅で静かな暮らしを送っていた。しかしその日の深夜、彼女は耳障りな物音で眠りから覚めてしまう。不審に思い外の様子を調べに行くと、誰かが自動車を盗み去っていった。さらに突然、屋敷の電灯が全て消える。そして複数の何者かが屋敷への侵入を開始し...

これはジャンルとしては「サスペンス・ホラー」って感じでしょうか?
結構評判が良かったので結構期待して観ました。

時間が77分っていうことからもわかりますように、非常にシンプルな作品です。
深夜、突然の侵入者たちに襲われた夫婦の逃亡サバイバル劇で、ハッキリ言ってそれだけです(笑)
フランス映画ってことでハリウッド映画には無い独特の雰囲気がありますし、緊張感・緊迫感もあってなかなか怖い作品に仕上がってると思います。

ただ、犯人は途中でわかりますね~
このテの作品は結構ありますし、見慣れた人なら犯人にピンとくると思います。
もちろんネタバレはしませんが、見終わったあと「どよ~ん」としますので(笑)体調の悪い時には観ないほうが良いですね~

「バンテージ・ポイント」・・・(443)

2009-01-17 00:38:57 | Weblog
「バンテージ・ポイント」VANTAGE POINT
監督:ピート・トラヴィス
出演:デニス・クエイド、マシュー・フォックス、フォレスト・ウィッテカー、シガニー・ウィーバー、ウィリアム・ハート、他
2008年・アメリカ・90分<レンタル>

<STORY>
スペイン・サマランカでの演説中にアシュトン米大統領が何者かに狙撃され、さらに演壇が爆破されるテロが起こった。シークレットサービスのバーンズはTV中継車に乗り込み、撮影された映像をチェック。そこに怪しい何かを見つけた。同時刻、サマランカ市警のエンリケは事件の容疑者として拘束されそうになり、サマランカ市街へと逃亡を謀る。アメリカ人旅行者のハワードは、ビデオカメラを片手にそんなエンリケを追いかけ...

面白いです!
大統領狙撃事件を複数の視点から描いているのですが、ある程度までストーリーが進むとまた話が巻き戻されて別の人物の視点からの物語になる。
それを積み重ねながら少しづつストーリーが進んでいきます。

話の組み立て方も面白いのですが、それ以上にテンポが非常に良いですね~
多分、普通なら2時間超でもおかしくないストーリーを90分に凝縮してるのでメチャメチャスピーディーです...ある意味やりすぎなくらいです(笑)

サスペンス色も濃いですがそんなに複雑なストーリーってことも無く、観やすい作品だと思います。
色んなところで言われてますように、最後の事故に関しては賛否両論分かれるところだとは思いますが、なかなか良い作品だと思います。おすすめです。
それにしてもフォレスト・ウィテカーはおいしい役ですね~(笑)

「モスラ」・・・(442)

2009-01-14 23:04:14 | Weblog
「モスラ」MOTHRA
監督:本多猪四郎
特技監督:円谷英二
出演:フランキー堺、小泉博、香川京子、ザ・ピーナッツ、他
1961年・日本・101分<レンタル>

<STORY>
南洋のインファント島に座礁した第二玄洋丸の乗員は、無人と思われたその島に、原住民が生存していることを伝えた。インファント島で核実験を行なったロリシカ国は、実態を調べるため、島に調査隊を派遣する。調査隊の一行は、そこで巨大な卵と卵に仕える妖精のような小さな女性“小美人”を発見する。隊長のネルソンは小美人を連れ帰り、見せ物にして売り出すことを画策するが...

「ゴジラ」のところでも書きましたが、2008年に開始しましたボイスブログ(ネットラジオ)「家庭内映画館<別館>」で「モスラ」の話をしよう、ということで今回初めて観ました。

正直言って私は怪獣映画や特撮ものにはまったく興味がありません(笑)
ただ「ジュラシック・パーク」もピーター・ジャクソン版「キング・コング」も非常に楽しく観ました。
もちろん架空の怪獣と、フィクションとは言え実在の恐竜やゴリラとの違いはあると思いますが、映画として観た際には関係ないと思います。
ではどこが違うのか?...やっぱり一番大きいのはCGと着ぐるみとの違いですかね~そういう意味ではやっぱり”予算”ってものが大きくのしかかってくるわけですが...
後これはまったくの主観ではありますが、日本の怪獣映画ってやっぱり「子供向け」だと思ってます(もちろん製作者側がそう考えてるという意味も含めて)。

で、この「モスラ」ですが...個人的には今まで観た怪獣映画で一番良かったです。
まず大きな理由がフランキー堺が主演だということ。フランキー堺のコミカルな演技がこのモスラの世界観と非常にマッチしてるんですよね~
やたらと重くシリアスな人間ドラマと作り物の街で暴れる着ぐるみに違和感を感じていた私としましては、割と素直に物語に入り込めました。
あとはモスラが”善”の存在だということも大きいかも知れません。

50年近く前の作品ですから当然特撮もショボいですし、今観るとツッコミどころも数多いです。
ただ、逆に言うと50年近く前にこういう作品が存在したんだということは、私にとって新たな発見でもありました。
ボイスブログの方では私など足元にも及ばない特撮・怪獣好きなおっさんたちが嬉々として喋ってますので(笑)また興味のある方はそちらの方を聞いてみてください。

「ブラックサイト」・・・(441)

2009-01-10 02:17:19 | Weblog
「ブラックサイト」UNTRACEABLE
監督:グレゴリー・ホブリット
出演:ダイアン・レイン、ビリー・バーク、コリン・ハンクス、他
2008年・アメリカ・101分<レンタル>

<STORY>
オレゴン州ポートランドを舞台に、自身のWEBサイトに生々しい殺人の映像をライブで載せているシリアル・キラー。彼に苦しめられる犠牲者の運命を握っているのは、罪悪感もなく、好奇心だけでサイトにアクセスする世界中66億人の人々。彼のサイトのアクセス数が増えれば増えるほど、犠牲者たちの死期は早まってしまう。さらに悪いことに、犯行を重ねれば重ねるほどサイトの存在は知れ渡り、アクセス数は増えて被害者の死に至る時間は短縮されていく。ネット犯罪専門のFBI捜査官ジェニファーは、焦りをつのらせながらも必死に手がかりを探るのだが...

インターネットを使った犯罪者を追うサスペンススリラーです。
最初、犯人の顔は出ないので「犯人当て」ものなのかな?と思いましたが、割と早い段階で犯人の顔が出ます。
で、最終的にはその動機に重点が置かれていくのですが...

正直言いまして「インターネット」を使ってること以外は20年前のサスペンスって感じで目新しさはありません。
犯人が仕掛ける”ゲーム”も「SAW」なんかの影響を受けた感じで、独創的って感じもないですし...
そういう意味ではサスペンス好きな方にはあまりオススメはできませんね。

ただ、逆に言うと手堅い作りで安心して観れるサスペンスだとも言えますし、オーソドックスですが個人的にはそれなりに楽しめました。
上に”20年前のサスペンスのようだ”と書きましたが、今作を観て思ったのが自分が10代の頃に小さな劇場でこういうサスペンスやアクションなんかがよくかかってたなぁ~ってことです。
だから何と言いますかノスタルジックな気分に浸りながら(笑)観ておりました...主演がダイアン・レインということもさらに拍車をかけましたね。

だから40歳前後で若い頃よく劇場でこのテのサスペンスなんかを観ていた方なんかは、懐かしい気分で観れるのではないでしょうか?
久々に「アウトサイダー」が観たくなりました。

あけましておめでとうございます

2009-01-04 03:29:51 | Weblog
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
2008年も拙ブログをご覧いただきありがとうございました。
今年もクソ映画をメインに(笑)色々と観ていきたいと思っておりますので、またお暇な時にでも覗いてみてください。

この年末年始は珍しく映画は1本も観ず、ず~っとドラマ「相棒」の再放送を観ております(笑)
まだ観てないDVDも結構あるので観たいなぁ~とは思うんですけど、実は昨年観たのにまだブログを書いてないのが15本ほどありまして、ただでさえ内容忘れかけてるのに(笑)新たに観たら完全に忘れてしまいそうなのでこの15本のブログを書き終わるまでちょっとおあずけにしようかと思ってます。

昨年はちょっと体調を崩して(まぁここ数年ちょっと体調崩しがちなんですけど...)調子が悪かったので今年こそは健康に過ごしたいなぁ~と思ってます。
ただ、何やら噂に聞くところによると今年から前厄とかいうやつらしいですわ(笑)...出来る限り健康には気をつけていきたいです。
皆さんもくれぐれもご自愛ください。