家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

映画の感想・・・(90)

2006-02-24 00:50:09 | Weblog
「ブレイド3」監督:デヴィッド・S・ゴイヤー/出演:ウェズリー・スナイプス、ジェシカ・ビール、ライアン・レイノルズ、クリス・クリストファーソン、他/2004年・アメリカ・114分<レンタル>

ブレイドは今夜もヴァンパイア退治に明け暮れていた。だが、この時射殺した男がヴァンパイアの奴隷と化した人間だったことから一転、ブレイドは連続殺人鬼としてFBIに逮捕されてしまう。しかし、その窮地も相棒ウィスラーの娘アビゲイルと武器の達人ハンニバル・キングに救出され、難を逃れるのだった。そして彼らの手引きによって、人間のヴァンパイアハンター集団“ナイトウォーカー”と出会うブレイド。そこで彼は、かつてドラキュラと呼ばれたヴァンパイアの始祖ドレイクが4000年の眠りから目覚めた、という衝撃の事実を告げられる...

人気シリーズの3作目で一応「完結編」ということですが果たしてどうなることか...?

ナルシストっぷりはもはや”黒い長渕”と呼んでも差し支えないであろう(笑)ウェズリー・スナイプスが相変わらずキメ・ショット連発で、ケレン味たっぷりのホラーアクションに仕上がってます。

さすがに金もかかってて見せ場も多く、単純に娯楽作品として楽しめます。
特に何があるというわけではないですが(苦笑)何も考えずに楽しめる映画を観たければまさに最適な1本です。

映画の感想・・・(89)

2006-02-22 01:24:34 | Weblog
「アサルト13 要塞警察」監督:ジャン=フランソワ・リシェ/出演:イーサン・ホーク、ローレンス・フィッシュバーン、ガブリエル・バーン、ジョン・レグイザモ、ブライアン・デネヒー、他/2005年・アメリカ・110分<劇場公開>

新年を間近に控えた大晦日のデトロイト。
建物の老朽化のため閉鎖される予定の13分署に悪天候で立ち往生した護送車が搬送されてくる。護送車に乗っていたのは、ビショップら4人の犯罪者たち。しかし分署にいるのは、部下を殉職させて以来アル中気味のローニックに定年退職間近の老警官、デスクワーク専門の女性警官と、頼りない顔ぶればかりだった。
ビショップら犯罪者を預かることになり、緊張するローニックら13分署のメンバー。しかし、真の危機はその後に待ち受けていた。新年を迎えたそのとき、突然謎の集団が13分署に襲いかかってきたのだ。悪天候もあり、外部に応援を頼むのはほぼ不可能。分署は完全に孤立状態に陥る。
分署内で武器を扱えるのは、ローニックと老警官のふたりだけ。しかし、襲撃者たちは容赦なく攻撃を繰り出してくる。いったい彼らの目的はなんなのか? ローニックらは、生き延びるために凶悪犯ビショップらと手を組むことにするのだったが...

さっき劇場から帰ってきました。平日の最終とはいえ、公開三日目なのに私を含め観客は3人...(苦笑)早めに行っといて良かったです。多分打ち切りも早いでしょうから...。

まず...この作品は76年のジョン・カーペンター監督作品「要塞警察」のリメイクで、原題は”ASSAULT ON PRECINCT 13”(13分署襲撃)です。
ちなみにオリジナルは私にとってフェイバリット・ムービーの1本でして、今作も”観に行く”というよりは”どれほどのもんか?確認しに行く”という感じで(笑)行ってきました。

オリジナルが(低予算だったというのもありますが...)静かでクールなバイオレンス・スリラーって感じだったのと打って変わって、今作はかなり派手なアクション大作になってます。

基本設定以外は完全にオリジナル・ストーリーになっていて、特にオリジナル版では襲撃者側のことはほとんど描かれていないので、そういう意味では”別物”と言っても差し支えないくらいです。
ちなみにリメイクとは謳っていませんが、同系等の作品「スズメバチ」の方がオリジナルに近い作りですね。

で、肝心の出来は...一言で言うと”悪くない”って感じですかねぇ~...オリジナルはジョン・カーペンターの手腕というよりも彼の持つ”資質”みたいなものがにじみ出た作品だと思うので、あの雰囲気って誰かが出そうとして出せるものではないと思います。だから今作がリメイクといいながらも大幅に内容を変更して、さらにアクション大作として仕上げたのは、それはそれで正解だったのかもしれません。(オリジナルに忠実なリメイクも観てみたかったとは思いますが...)
もちろん突っ込みどころも多いですが、なかなか面白いアクション映画だと思います。

この作品に興味を持たれた方は、できれば「要塞警察」「リオ・ブラボー」「スズメバチ」「ゴースト・オブ・マーズ」なんかも併せて観て欲しいですね。

映画の感想・・・(88)

2006-02-20 00:59:43 | Weblog
「ミート・オブ・ザ・デッド」監督・脚本・編集:コナー・マクマホン/出演:マリアン・アラージョ、デビッド・マラード、エオイン・ウェレン、他/2004年・アイルランド・79分<レンタル>

怪物に成り果てて凶暴化した住民と恋人から追われるヘレナは、自分自身と武器だけを頼りに危機的状況から脱しようとするが...

珍しいアイルランド製ホラー。
まず「B級・C級ホラー好き」の皆さんは是非観て下さい!当然のごとく突っ込みどころ満載ですし(笑)低予算なので特殊メイクもチープです。
しかし!結構緊迫感あるし、なかなかあなどれない出来になってますよ~。

一応ゾンビものと紹介されてますが、私の記憶に間違いがなければ劇中「ゾンビ」という言葉は出てきてないように思います。
人間が怪物化する原因はBSE(狂牛病)ということになってましたんで、死者が甦るってよりは「伝染病」ってことになるんでしょうね...

アルバトロス作品ですので、私がほめたところで「何をバカなことを...」と思われる方も多いでしょう(笑)確かに手放しで絶賛されるような作品ではありません。ただ、数多存在するクズホラーとは一線を画す作品であると断言できます。

武器がバットとショベルだけという絶望的な状況でどんな結末を迎えるのか?是非ご覧になってください。

映画の感想・・・(87)

2006-02-17 00:18:50 | Weblog
「ルール 封印された都市伝説」監督:メアリー・ランバート/出演:ケイト・マラ、ロバート・ビット、ティナ・リフォード、他/2005年・アメリカ・93分<レンタル>

30年前の伝説“血まみれメアリー”と同じ境遇を味わった高校生のサマンサは、デイヴィッドと共にその謎に迫る。しかし、謎が次第に明らかになっていく中で、彼女の周囲で次々と人が死亡していく...

「ルール」(原題:URBAN LEGEND)シリーズの第三弾。
1作目の時に”都市伝説”を扱ったホラーってことで結構期待して観たんですけど...まぁあんまり内容は憶えてませんが(笑)前2作はよくあるB級ホラーって感じでした。

今作は正直言ってさらにヒドい出来っすね~...映画の作り自体は別に悪くないんですけど、内容が完全に「リング」あたりから影響受けてるって感じです。
”最後の男”が”あの男”だろうなぁ~ってのも途中で察しがつくしねー。

監督が女性ってのが悪い方に出たかな?って感じがします...女性的なねちっこさ(笑)がもっと出ていればよかったのかも知れませんが、女性的なやわらかさが勝っていたように思います。

ホラー好きの方なら観てもいいかもしれませんが、それ以外の方にはお薦めできませんね...いやもしかしたらホラーファンでない人の方が単純に楽しめるかも...

映画の感想・・・(86)

2006-02-16 01:03:46 | Weblog
「オープン・ウォーター」監督・脚本・撮影・編集:クリス・ケンティス/出演:ブランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィス、他/2003年・アメリカ・79分<レンタル>

観光用のボートで沖に出て、ダイビングを楽しんでいたカップルだが、ツアースタッフの不注意でボートが彼らを残して帰ってしまう。たがいを励まし合い、助けを待つ2人。やがて体力はどんどん消耗し、周囲にはサメの影も...

実話に基づいたサスペンス...低予算映画でサンダンス映画祭でも話題をよんだとのフレコミからかなり期待して観たんですけど...

正直退屈ですね~...90%くらい何も起こりません(笑)
1点だけ評価できる点は、ラストがちょっと予想外だったということくらいですかね?多分半分くらいが海で漂流(遭難)してるシーンでこれが退屈なんですけど、まぁ最後のオチのための前フリだと思えばしょうがないかなぁ~って感じがします。

本当に低予算で派手さはまったく無いし、ワクワクするストーリー展開もありません。海に取り残されてしばらくしたらもう観るの止めたくなるくらい退屈です(笑)
それでも、オチがOKって人にとってはまぁ暇つぶし程度には楽しめるかと思います。オチがダメならもう腹立たしいくらいの駄作に感じるでしょうね~。

オチはとてもブルーになります。救いもカタルシスもありません。

映画の感想・・・(85)

2006-02-15 00:34:47 | Weblog
「ホステージ」監督:フローラン=エミリオ・シリ/出演:ブルース・ウィリス、ケヴィン・ポラック、ジミー・ベネット、他/2005年・アメリカ・113分<レンタル>

とある豪邸に押し入った強盗たちが家族を人質に立てこもった。だがこの豪邸の主が悪の組織に関わっていた。かつて敏腕交渉人として活躍してきたジェフ・タリーは、その組織に自分の家族を人質にとられて、代わりに協力を依頼されることに...

全然知りませんでしたが、監督が「スズメバチ」のフローラン=エミリオ・シリだったんですね~私「スズメバチ」好きなんですよ...フランス映画にしては(苦笑)よくできてると思いますし、おそらく「リオ・ブラボー」「要塞警察」から影響受けてると思うんですけど”立てこもりサスペンス・アクション”って大好きなんですよね~。

...話がそれましたが(笑)フローラン=エミリオ・シリが撮った割には大した作品ではないです。
もちろんハリウッド大作(多分)ですから、それなりの娯楽作品に仕上がってますし、プロットも決して悪いものでは無いんですけどね~(ちなみに原作はかなり評判の良いスリラーらしいです)
なんなんでしょう?脚本が悪いのか?ブルース・ウィリスの負のオーラか?(笑)もっと丁寧に作れば良い作品になってたと思いますが...
あとヒロインがダメですね~(笑)どんな政治的な力が働いたのかは知りませんが、ヒロインのルックスは絶対ではないにしても重要な要素の一つだと私は思ってます。

結構辛口に書きましたが(笑)多分そんなに悪い作品ではないとは思うんですよ~ラストもカタルシスがあるし...できれば自分の目で確かめてください。

...もしかしたら、面白いとか面白くないとか以前に「私と何かが合わない作品」だったのかも知れません(ちなみにデヴィッド・フィンチャーの「ゲーム」もそんな感じでした)

映画の感想・・・(84)

2006-02-14 00:28:23 | Weblog
「ストーン・コールド=影に潜む=」監督:ロバート・ハーモン/出演:トム・セレック、ミミ・ロジャース、他/2005年・アメリカ・87分<レンタル>

ボストン近郊の小さな街で射殺死体が発見される。警察署長のジェッシイ・ストーンは早速捜査を開始するが、それをあざ笑うかのように無差別殺事件が続発する...

テレフィーチャーのサスペンス・ミステリー...トム・セレック見たの「ミスター・ベースボール」以来や...(笑)

何とな~く借りて観てみましたが、この作品良いです!暗く地味ですが良質のハードボイルドと言っても過言ではないと思います。
それもそのはずで、全然知らなかったのですが監督が「ヒッチャー」のロバート・ハーモンではないですか!
劇場用作品ではないですが、まさしく拾い物の一本です。

トム・セレック演じる正義を貫く頑固な警察署長をはじめ、他のキャラクターやそれを演じるキャストもなかなか魅力的ですね~。

犯人は割りと最初の方でわかるのでミステリー的な謎解きとかはあまりないですけど、犯人がなかなかユニークな存在で、派手さはまったくないですが最後まで飽きずに観れました。

キャストからDVDのパッケージまで、本当にまったく派手さの無い作品ですが(苦笑)是非観ていただきたい一本です!

映画の感想・・・(83)

2006-02-13 00:19:29 | Weblog
「エコーズ」監督:デヴィッド・コープ/出演:ケヴィン・ベーコン、キャスリン・アーブ、他/1999年・アメリカ・99分<レンタル>

配線工のトムは、妻マギーと息子ジェイクと3人で平凡だが幸せな毎日を送っていた。しかしある日、余興で受けた催眠術が引き金となって彼の生活は一変してしまう。その日を境に、トムは奇妙な予知夢や霊の存在を知覚するようになってしまったのだ。やがてトムは、半年前に行方不明となった少女サマンサが何者かに殺されたことを知る。一方でこの不可解な現象に悩まされ疲労困憊のトム。次第に奇異な行動が目立ちはじめ、周囲からも孤立してしまう。それでもトムは少しずつ少女失踪の謎を解き明かしていくのだったが...

原作はSF・ホラー作家リチャード・マシスンが50年近く前に発表した「渦まく谺」です。
オカルト的なテイストを持った、サスペンス・ホラーという感じでとりあえず悪い映画では無いです。ただ...何故あえてこういう作品を撮ったのか?疑問ですね~。

正直言って同じような話の「シックス・センス」の方が数段出来が良いです。
「シックス・センス」を観れば、別にこの作品を観る必要はないでしょう...ただ一応もう一回言っておきますが(笑)決して悪い映画では無いですよ。それなりに楽しめるとは思うので、まぁ時間と懐に余裕のある方はどうぞ。

映画の感想・・・(82)

2006-02-12 02:07:36 | Weblog
「隣人13号」監督:井上靖雄/出演:中村獅童、小栗旬、新井浩文、吉村由美、他/2004年・日本・115分<レンタル>

かつていじめられっ子だった村崎十三は、一見穏やかな青年に成長して、建築現場の仕事に就き、とあるボロアパートに引っ越してくる。
だが、彼のカラダには凶暴な別人格“13号”が巣食っており、怒りの沸騰と共に顔を出す。そして少年時代の自分をいじめた赤井トールへ、10年越しの壮絶な復習を仕掛けるのだった。しかし、その凶暴性は徐々に増していき、ようやく事の重大さに気付いた十三は、なんとか“13号”を抑えようとするが、もはや自分の力ではコントロールすることは出来なくなっていた...

「TOKYO TRIBE」の井上三太原作。マンガの映画化です。
元々この作者の絵ってイラスト的って言うか、かなりPOPな絵柄なのでバイオレンス描写もあまりヒドイ感じとかしないんですけど、リアルにやるとこんな感じになるんですね~...良い意味で嫌な感じです。

話自体は”二重人格”を扱っていて、もう一つの人格が復讐をするというありふれた内容ですが、”13号”を演じた中村獅童のキレっぷりが最高ですね。
小栗旬もアイドル俳優かと思ったら意外にちゃんとした役者で良かったです。

残念なのは...このいじめっ子の赤井っていうのが本当に嫌なやつでまったく感情移入ができないのは当然として、主役の村崎十三(13号)も感情移入できないんですよね~...しかもスッキリしない嫌な終り方でカタルシスもないし...。

サイコサスペンスとしては結構怖いですしなかなか良くできてると思います。ただ個人的には原作にあった一番嫌なシーンが再現されているので(まぁ重要な場面ですが...)もう二度と観たくはないですね。

観終わってブルーな気分になってもOKな人はどうぞ(笑)

映画の感想・・・(81)

2006-02-11 01:41:43 | Weblog
「NOTHING[ナッシング]」監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ/出演:デビッド・ヒューレット、アンドリュー・ミラー、他/2003年・カナダ=日本・89分<レンタル>

9歳からの親友同士の、デイブとアンドリュー。次々と襲い掛かる不幸に世の中のすべてが嫌になってしまったふたりの前に想像を絶する世界が現れる...

「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督の第3作。
...パッケージやストーリーを見ると、得意のサスペンス・スリラー系か?と思わせますが、この作品は「コメディ」ですね...

こういうのシチュエーション・コメディって言うんですかね?
「一軒の家と二人の男以外が消えてしまった世界」...って話は面白そうですが、実際は結構退屈な映画です。
二人の男が現在置かれた状況の”謎”を探る前半、”謎”に気付いた中盤、そして...このシチュエーションだと大体どうなるかは読めますよね~。
ただ、オチはあんまりよくわからなかったなぁ~(笑)

ちなみに主演の二人は「CUBE」にも出演しています。

「CUBE」はハッキリ言って名作と呼べる一作だと思うし、「カンパニーマン」は「CUBE」の後だと思えばなかなか頑張った作品だと思います。
う~ん...今作では何がしたかったのかな~?...一風変わった作品ですので話のタネに観てみるのも良いかもしれませんが、まぁヴィンチェンゾ・ナタリの作品が楽しみ!って人ほど観ないほうがいいと思います(笑)