家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「クリッター4/ファイナル・ウォーズ」・・・(677)

2011-07-30 02:55:40 | Weblog
「クリッター4/ファイナル・ウォーズ」CRITTERS4
監督:ルパート・ハーヴェイ
出演:ドン・オッパー、マルティーヌ・ベズウィック、ブラッド・ドゥーリフ、テレンス・マン、ポール・ウィットホーン、アンダース・ホーヴ、アンジェラ・バセット、他
1992年・アメリカ・94分<レンタル>

<STORY>
1992年。壊滅したアパートを探索していたチャーリーに、レーザー映像が送られてきた。クリッターが保護生物に指定されたので、種の保存のため卵を回収しろと言うのだ。チャーリーはコールドカプセルに卵を納めたが、彼が外に出る間もないままカプセルは地球を飛び出していった。2045年。土星流星群付近を航行中の宇宙船テスラ号は漂流中のカプセルを発見、回収した。テスラ号のクルーは、所有者だと主張する大企業テラコー社にカプセルを引き渡すため、テラコー社の宇宙ステーションに向かったが...

「クリッター」シリーズの4作目にして完結編。
またしても監督が代わりまして(笑)1作目のプロデューサー、ルパート・ハーヴェイが監督しております。
前3作が現代の地球を舞台にしていたのに対し、今作では近未来の宇宙が舞台になっています。
そして何よりの大きな変化は、コメディ要素を排し、かなりシリアスな内容になったことですね~

前作とはタイムラグの無い完全な続編にもかかわらず、前作とは1年も開いているし、監督も代わってるしと
なかなか不可解な感じなんですけど(笑)内容の変化はそれ以上ですね。
もちろん前3作との大幅な差別化を図ったのでしょうけど、最後の最後でいきなりの変化なので
コメディホラーとしてのクリッターシリーズのファンの方にはイマイチ馴染めなかったのではないでしょうか?
私は完結編でシリアスな流れに持ってきたのは非常に良いなぁ~と思って当時は観てたのですが
今回久々に見直してみると、やっぱり前3作の流れを変えてしまったのは失敗だったかな?と...(笑)

最後までシリアスで突っ切ってくれれば良かったのかも知れませんが、最後にまたコミカルなオチを持ってくるなど
ちょっとブレてる感じが今観てみるとイマイチ感を否めなくさせるのでしょうかね~?
そういう意味では今作はクリッターシリーズには蛇足だったのかも知れませんね。

「クリッター3」・・・(676)

2011-07-23 03:48:51 | Weblog
「クリッター3」CRITTERS3
監督:クリスティン・ピーターソン
出演:ドン・オッパー、エイミー・ブルックス、レオナルド・ディカプリオ、ジョン・カルヴィン、クリスチャン・カズンズ、テレンス・マン、他
1991年・アメリカ・90分<レンタル>

<STORY>
田舎町からキャンピングカーにくっついてやって来たクリッターが今回棲み付いたのは悪徳不動産屋が地上げ目的で住人達を追い出そうとしているオンボロアパート。住人達がクリッターの存在に気づいたときにはすでにアパートは停電、火災、老朽化と危険な状況になっていた。正面からの脱出はもちろん不可能。そこで彼らは屋上からの決死の脱出行を試みる。そしてその頃、バウンティハンター・チャーリーもクリッターを追って都会にやって来ていた...

「クリッター」シリーズ、第3作目。
若き日のレオナルド・ディカプリオが出演しているということで、一時期話題になってましたね。
内容的には前2作の完全な続編ではありますが、舞台・主要キャストは一新されています。
で、また監督が代わってるのですが、経歴は今までで一番パッとしませんね(笑)
まぁその辺が確かに作品のそこここに表れてはいますが、まぁでも、一映画作品としては結構面白いですよ。

前2作が田舎町を巻き込んでの大騒動だったのと打って変わって、今作ではほぼアパートの中だけでの攻防戦が描かれています。
そういう意味では特に「クリッター」シリーズの1本ということでなくても、パニックホラーとしても成立する作品ですね。
1作目の焼き直し的だった2作目に比べると、完全に方向を変えたことが功を奏してなかなか面白くなってますね~
まぁ個人的に立て篭もりものが好きだということもありますが...(笑)

とりあえず今作は今作で完結してはいるのですが、最後に新たなエピソードがあって次作に繋がっていきます。
ただ、最初っから続編ありきで作られてるのですが、4作目は監督も代わってますし、3と4は同時進行で撮られたわけでも無いみたいです...不思議だ。

とりあえず前2作を観て無くても全然問題なく観れますので、ディカプリオ見たさで観てみるのもよろしいかと思います。


「クリッター2」・・・(675)

2011-07-18 01:14:16 | Weblog
「クリッター2」CRITTERS2
監督:ミック・ギャリス
出演:スコット・グライムス、ドン・オッパー、バリー・コービン、リアーヌ・カーティス、ハーター・ウェアー、他
1988年・アメリカ・87分<レンタル>

<STORY>
前作より2年。イースターに行われる卵探し大会で、クリッターの卵が紛れ込んでいた。孵化したクリッターは人間を襲い始め、ついにブラッド少年は以前に宇宙バウンティハンターからもらった通信機を使用する。ブラッドのピンチにアグ、リー、そして前作で宇宙に連れて行かれ今はバウンティハンターの一員となったチャーリーが駆けつける。かくして再びクリッター軍団との戦いの火蓋が切って落とされた...

「クリッター」の続編。
出演者もほぼ前作と同じで、クリッターの数が増えた正統的な作りの続編ですね~
監督が前作のスティーヴン・ヘレクから、後にスティーヴン・キング原作を数多く映像化するミック・ギャリスに代わっています。
ちなみにスティーヴン・ヘレクってロジャー・コーマンの門下生らしいです。

内容的にはほぼ前作と同じで、クリッターが大暴れしてブラッド少年とバウンティハンター達が戦う...といった
相変わらずシンプルなストーリーです。
おそらく1作目がそれなりにヒットしたのでしょうね~そういう意味ではちょっとやっつけ的な、まぁ金になるぞ、ってな感じで製作されたのかも知れません。

元々ティーンエイジャーが友達とわいわいやりながら観るような作品ですし、1作目が好きな方ならとりあえずは楽しく観れるかと思います。
個人的にはクリッターの脳天気で残酷なキャラが結構好きですね~...このテのモンスターホラーってあまりモンスターが感情のある生き物として描かれることは無いですが、キャラや造形も含めてクリッターという生物を考え付いたことがこのシリーズにとって一番の成功でしょうね。

「クリッター」・・・(674)

2011-07-16 00:45:44 | Weblog
「クリッター」CRITTERS
監督:スティーブン・ヘレク
出演:ディー・ウォレス・ストーン、M・エメット・ウォルシュ、ビリー・グリーン・ブッシュ、スコット・グライムス、ナディーヌ・ヴァン・デヴェルデ、他
1986年・アメリカ・86分<レンタル>

<STORY>
銀河系小惑星の刑務所から、恐ろしい歯を持ち何でも食べてしまう小動物クリッターが逃げ出し、地球にやってきた。早速、刑務所からクリッターを殺るための仕事人が2人派遣され、クリッターの着いた村に潜入する...

当時劇場で観ましたが、もうあれから25年も経つんですね~...
その後ビデオ化された時に観て以来、今回20年ぶりくらいに観ました。

低予算で製作された小品ではありますが、シンプルで無駄が無く、良く出来た作品だと思います。
今回改めて見直して思ったのは、古き良き時代のアメリカ的古典SFへのオマージュに溢れた作品だな~ということ。
田舎町で凶悪なエイリアンが暴れる話ですが、家族愛・姉弟愛を盛り込み、結構残酷な話ではありますが
コミカルに描かれていることもあって非常にポップでテンポ良く観れますね。

特撮もショボいですし、現在の目で観ればちょっと笑ってしまうくらいのレベルではありますが
必ずしも画面の出来だけが映画の出来を左右するわけでは無いという良い見本だと思います。
ちなみに若き日のビリー・ゼインがチョイ役で出演しております。

「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」・・・(673)

2011-07-09 00:59:01 | Weblog
「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
監督:本広克行
脚本:君塚良一
出演:織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、ユースケ・サンタマリア、伊藤淳史、内田有紀、小泉孝太郎、北村総一朗、小野武彦、斉藤暁、佐戸井けん太、小林すすむ、甲本雅裕、遠山俊也、寺島進、松重豊、高杉亘、小栗旬、他
2010年・日本・141分<レンタル>

<STORY>
湾岸署を襲った連続殺人事件から7年。海外からの要人が降り立つ空港が近くにあり、高速道路や変電所などが立ち並ぶお台場は、テロリストの標的となっていた。そのため湾岸署は、よりセキュリティー設備が充実した新湾岸署への引っ越しをすることになる。引っ越しの作業を一任された青島は、部下と一緒に取り掛かるものの、湾岸署管内で次から次へと事件が発生し...

う~ん...もう金儲けだけが目的としか思えないですね~...

テレビシリーズと過去の劇場版やテレビスペシャルなど、歴史のある作品なのでバックボーンはしっかりしてるし
全く面白くないとか、全く観れたもんでは無い、というようなことはありません。
ただ、ここへきて何故劇場版なのか?ということを考えるとテレビでやるより手っ取り早く金になるから、って感じがしますね。
いくらヒットシリーズとはいえ、日本映画で掛けられる予算なんて「映画」というレベルでみれば微々たるもんですし
大体が「踊る~」なんて金を掛けたから面白くなるなんて内容では無いでしょ?

個人的には、エキストラレベルの人も含めて「画面にやたら人が多い」って印象と
後はとにかく「長いな~...もっと短くできんのか?」って感じの作品でした。
色々盛り込みすぎて、結果2時間半近くになってしまったっていう感じで、エンターテイメントに重きを置いてる作品だと思うので
やっぱりスピード感っていうものも、もっと大切にして欲しかったですね。

あと、色々と洩れ聞こえてくる「織田と柳葉が不仲である」とか「水野美紀が干された」っていう本当か嘘かは知りませんが
政治的な部分で実際に作中に影響を与えてるあたりが個人的には不快に感じましたね...なら、いっそのこと撮るなよ!と...

まぁ正直言って、どうしても劇場版でやらなければいけないような作品では無かったですね。
元々「相棒」と同じで規模が大きくなったからといって面白くなるような作品では無いと思いますし
どうせならテレビシリーズでやってくれた方が良かったな~と思います...この不景気でもさすがに「踊る~」の新シリーズってことなら金を出すところも多いと思うし、視聴率も見込めると思うんですけどね~

「バイオハザード4 アフターライフ」・・・(672)

2011-07-05 20:14:13 | Weblog
「バイオハザード4 アフターライフ」RESIDENT EVIL:AFTERLIFE
監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、キム・コーツ、ショーン・ロバーツ、スペンサー・ロック、中島美嘉、ウェントワース・ミラー、他
2010年・アメリカ・97分<レンタル>

<STORY>
ウイルス感染のまん延で世界は荒廃し、人間は滅びつつあった。そんな中、生き残りの人間を探して世界中を旅するアリスは、ロサンゼルスの刑務所に隠れて生き残る人間たちを見つける。彼らを刑務所から脱出させるため、アリスはアンデッドとの闘いに挑む...

大ヒットシリーズの4作目。
バイオシリーズの時は毎回書いてますが、私は元々原作にあたるゲーム「バイオハザード」シリーズのファンで
それでこの映画シリーズも観続けてますが、まぁやっぱりゲームやってる方が100倍面白いですね(笑)
時間は1時間半くらいでサクッと観れて良いんですけど、内容的にはあくまで「バイオハザード・サーガの一環」という感じで
何か途中の1エピソードだけ見せられてる感じは否めないですね~
そういう意味ではこのクオリティで連ドラでやれればかなり面白かったんじゃないですかね?

ただ、毎回同じような話でマンネリになってきてる割には終わりはまだまだ遠そうなのですが
続けるんならてこ入れ的な作品を作るか、そうでなければ早くシリーズを完結させるかさせた方が良いと思いますね。

どうでも良い話ですが、ウェントワース・ミラーはもう今やどこに出てきてもマイケル・スコフィールド(プリズン・ブレイク)にしか見えないですね~

「ザ・ロード」・・・(671)

2011-07-02 02:57:07 | Weblog
「ザ・ロード」THE ROAD
監督:ジョン・ヒルコート
原作:コーマック・マッカーシー
出演:ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー、ガイ・ピアース、ロバート・デュヴァル、シャーリーズ・セロン、他
2009年・アメリカ・112分<レンタル>

<STORY>
文明を失い、10年以上経つ。理由は定かではない。太陽は見えず、寒冷化が進み、動物も植物も次々と死滅した世界。僅かに生き残った人間も保存食を見つけるしか生き延びる手立てはない。そうしなければ、餓死するか自殺するか、さもなくば、理性を失った人間の餌食になるかだ。そんな荒廃した道なき道を、‘父’と‘子’は、寒さから逃れるため、南を目指して歩き続ける...

コーエン兄弟製作の「ノーカントリー」と同じくコーマック・マッカーシー原作の映画化作品。
よくもまぁこんな鬱な話ばかり考え付くもんですね(笑)
話は以前に観た「フェーズ6」と同じような感じで、人類のほとんどが死滅してしまった世界でのサバイバルを描いた作品です。
他人と出会えば必ず争いのあった「フェーズ6」とは違って、助け合いというかどこか哲学的な世界観を醸し出してるあたりが
今作と「フェーズ6」の決定的な違いでしょうか?

内容はとにかく暗くて重いです(笑)お話的には違いますが「ブラインドネス」と同等かそれ以上観ていてツラくなりました。
全体に漂う哲学的な終末感はもしかしたらジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」なんかに近いのかも知れません。
そう考えると「ゾンビ」をもっと現実的にシリアスに描いたら今作のようになるのかと思うと、エンターテイメントの要素って本当に大切なんだな~と再認識しましたね。
なんと言うか「面白い」とか「面白くない」とかそんな次元で語るような感じの作品では無いですね~
逆に言うと”何故こんな話を映画化?”って感じです(笑)

深い作品だとは思いますが、あまり人にオススメしたい作品では無いですね~
心身共に万全の状態で、その上で観たいと思う方はどうぞ(笑)

「エクスペンダブルズ」・・・(670)

2011-07-01 00:26:44 | Weblog
「エクスペンダブルズ」THE EXPENDABLES
監督:シルベスター・スタローン
脚本:シルベスター・スタローン、デウィッド・キャラハム
出演:シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ランディー・クートゥアー、テリー・クルーズ、スティーブ・オースティン、ミッキー・ローク、エリック・ロバーツ、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ブルース・ウィリス、ドルフ・ラングレン、他
2010年・アメリカ・103分<レンタル>

<STORY>
自らをエクスペンダブルズ(消耗品)と名乗る凄腕傭兵部隊は、ソマリアの凶悪な武装海賊を討伐したあと、南米のビレーナという島国の軍事独裁政権を打倒するために現地へと赴く。だが、そこではかつてない危機が彼らを待ち受けていた...

いや~良いですよ!面白いです!中身からっぽですけど...(笑)
正にスタローン流のエイティーズ・アクションへのオマージュ作品です。
そういう意味ではまぁ古臭い作品ではありますが、還暦を過ぎた一昔前なら”おじいちゃん”と言われるくらいの年代のスタローンが監督・脚本・主演ですからその辺はしょうがないでしょうね~

アクションスター総出演っていうふれこみでしたが、実際ふたを開けてみるとまぁスタローンとジェイソン・ステイサムがメインで
後は悪役のエリック・ロバーツあたりが目立ってるくらいですね。
それ以外は本当にカメオって感じでしたが、まぁ普通に考えてそうしないと映画としては成立しないですからね。

内容は本当に昔何度も観たようなありきたりな話で、何なら「ランボー5」でも良かったんじゃないかっていうくらいの(笑)
後先考えずにひたすら暴れまわる感じのアクション映画です。
CGてんこ盛りの作品を見慣れた若い人の目にはどう映るのか?わかりませんが
80年代に映画館へ通いつめてた私のようなアラフォーの人間には
久々に興奮させてくれるアクション映画に出会えた喜びを感じさせてくれたのではないでしょうか?

続編も製作されるそうですが、変に色気を出さないでこのままある意味アナクロな感覚のまま
とにかくドンパチに徹したアクション映画に仕上げて欲しいです!