家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「アポカリプト」・・・(349)

2008-04-29 00:13:39 | Weblog
「アポカリプト」APOCALYPTO
監督:メル・ギブソン
出演:ダリア・エルナンデス、ルディ・ヤングブラッド、ジョナサン・ブリュワー、モリス・バード、他
2006年・アメリカ・138分<レンタル>

<STORY>
マヤ文明後期の中央アメリカ。ジャガー・バウは部族長の父や妻、幼い息子、仲間たちとともに平和な日々を送っていた。しかしその平和は突然崩れ去ってしまう。村がマヤ帝国の傭兵に焼き討ちされたのだ。目の前で父を殺されたジャガーは、捕まって都会へと送られる。各地で捕縛された人間が奴隷として売り買いされる都会。そこで彼を待っていた運命は、あまりにも過酷なものだった...

正直言ってマヤ文明ってだけですでに興味わかなかったり(笑)監督としてのメル・ギブソンはどうでもよかったり(笑)...そんな作品でしたが”逃走劇”ってことでちょっと「ウォリアーズ」っぽいなぁ~と思い、観てみました。

ちょっと長いなぁ~って感じは否めませんでしたが、結構ハードバイオレンスで見ごたえがありました。
さすがに金が掛かってるだけあって画面は非常にゴージャスで、大画面で観るととても臨場感があって、この辺はさすがハリウッド!って感じです。

追い詰められる前半~中盤と反撃に転ずる終盤は、個人的には「マッドマックス」を彷彿とさせる感じで好きな展開です。
ただ、逆に言うとマンネリ感を出さないためにあえてこの時代設定にしたのかなぁ~?って感じもありますね...ストーリー的には目新しさは無いです。でもこういう作品を撮るならメル・ギブソン監督で「マッドマックス」をリメイクしても良かったんじゃないかなぁって気はしないでもないです。

私はどちらかというと現代劇が好きなので苦手なタイプの作品ではありますが、まあまあ飽きずに観られました。
ただ今作を観る時間があったら「マッドマックス」と「マッドマックス2」を観たいです(笑)

「ゴースト・ハウス」・・・(348)

2008-04-24 17:48:08 | Weblog
「ゴースト・ハウス」THE MESSENGERS
監督:ダニー・パン、オキサイド・パン
製作:サム・ライミ
出演:クリステン・スチュワート、ディラン・マクダーモット、ペネロープ・アン・ミラー、ジョデル・フェルランド、ジョン・コーベット、他
2007年・アメリカ=カナダ・90分<レンタル>

<STORY>
ノースダコタ農村に建つ古い家に、シカゴからソロモン家が引っ越して来た。一家は、この村でヒマワリの栽培を始めようとしていたが、長女のジェスはこの家に不気味な何かがあると感じていた。ある日、留守を任されたジェスは、窓ガラスや階段が崩壊するのを目にする。しかし、両親は都会から来た娘が田舎に馴染めず、親の気を引きたいだけだと言って取り合わない。恐怖に震えるジェスは、地元の高校生ボビーに助けを求めるが...

『the EYE』シリーズのパン・ブラザース監督作品。
相変わらずヒロインを選ぶ眼は素晴らしいです(笑)

う~ん...この邦題はミスリードじゃないですかね~
確かに「お化け屋敷」ものなんですけど、最終的には原題の「THE MESSENGERS」が生きてくるので「ゴースト・ハウス」と言い切ってしまうとちょっと本題からずれてしまうというか...

パン・ブラザース自体が(おそらく)J-ホラーの影響を受けていますし、サム・ライミもハリウッド版呪怨のプロデュースをしてるということもあってか、今作もJ-ホラーテイストの作品です。
そういう意味ではちょっと食傷ぎみと言いますか、”またか”という感じは否めません。

何か特筆すべき部分でもあれば違うんでしょうけど、ハッキリ言って可もなく不可もなくといったタイプの作品ですね。脚本もイマイチで話もわかりにくいです。

製作のサム・ライミも「死霊のはらわた」で名を馳せていてホラーのイメージが強いですが、実はホラー作品もそんなに多くなくて、ヒット作は非ホラーの「スパイダーマン」くらいなんですよね~
他人のホラー作品をプロデュースする暇があったら「死霊のはらわた4」撮って欲しいなぁ~

「ラブデス」・・・(347)

2008-04-19 17:56:51 | Weblog
「ラブデス」LOVEDEATH
監督:北村龍平
原作:高橋ツトム
出演:武田真治、NorA、船越英一郎、大友康平、寺島 進、池内博之、六平直政、IZAM、杉本 彩、泉谷しげる、他
2006年・日本・158分<レンタル>

<STORY>
出逢った瞬間、恋に落ちた。3日後、彼女は姿を消した。そして342日後、2人は再会した...
ヤクザの金を持ち逃げしたシーラと、彼女と再会したばっかりに一緒に追われる羽目になったサイ。2人は遠くへ逃げることにするが、サイに“男の勲章”を撃ち抜かれた組長クロガネや、ボウリングをこよなく愛する組長の手下たち、カップル皆殺しの狂犬軍団、個性派刑事コンビなど四方八方から追っ手がかかり...

まず言っておきますが私は北村龍平という監督にはかなり期待しております。
荒削りですけどパワーはありますし、エンターテイメント作品を作ろうという意気込みが伝わってくるからです。
なのに...作品を重ね、予算が増える毎に面白くなくなっていくのは何故なんでしょうか?(笑)

今作は...まず”長い”です!ハッキリ言いますが1時間削っても何ら問題ないと思います。まぁすき放題やるのがこの監督の持ち味ですし、やりたいことを詰め込んだんでしょうけど削る勇気も必要ですね。
次に、主演の2人はどうなんでしょう?武田真治ってモデルやミュージシャンとしては悪くない人材だとは思いますが役者としてはかなり”?”です。
ヒロインのNorAも、彼女がいたからこそこの作品が撮れたそうなんですけどそんな感じは全然伝わらないですね~

あとはやたらと登場人物が多い割りに全然まとまりきれてないですね...IZAM率いる殺し屋軍団は不要じゃないかなぁ~それなら大友康平以下ヤクザチームにボウリングなどさせずに動かせば良かったと思うんですけどね...

スタイリッシュでパワフルでエンターテイメントなところは本当に良いと思うんです。ただ、無駄なコメディ的な部分は不要だと思いますし、相変わらずのラブコメ的なところは本当に止めてほしい(笑)個人的にこの監督の一番悪いところはこの”ラブコメ”部分だと思ってます。

これを観る前にたまたまFMで北村監督の「ラブデス」に関するインタビューを聴いたのですが、完全に思いは空回りしてますよね。
高橋ツトム原作の映画化作品が多いですけどまずその辺から変えていって欲しいです...初期の頃は低予算だけど現在よりだんぜん面白かったなぁ~

「パニック・ゲーム」・・・(346)

2008-04-15 17:30:16 | Weblog
「パニック・ゲーム」THE HAMILTONS
監督:ブッチャー・ブラザーズ
出演:コーリー・ナウフ、サミュエル・チャイルド、ジョセフ・マクレガー、マッケンジー・フィーガンス、他
2006年・アメリカ・86分<レンタル>

<STORY>
ハミルトン兄弟の三男・フランシスは、両親の死後、兄弟だけの生活に馴染めずにいた。その原因は、兄たちによって家の地下室に監禁されている若い女性たちの存在だった...

タイトルと内容はまったく関係ありません...いつものことながら、この”売れればOK”的な感覚はどうにかならないもんなのでしょうか?
正直言ってもっとまっとうなタイトルの方が観ようと思う人が増えると思うんですけどね~...このタイトルだと「騙された!」感が強くなるので勿体無いです。

この作品、出演者も無名でお金は掛かってなさそうですが、結構ありそうで無い感じのストーリーですし作りは意外と丁寧で地味ながら悪くない作品でした。

途中で大体わかるとは言えオチがわかって観ると面白さ半減ですので、まったくと言っていいほど内容に触れられないんですけど...(笑)青春ドラマとファミリードラマをサスペンスホラー風に味付けしてみましたって感じの作品です。

両親を亡くして兄弟で暮らしてるハミルトン一家が主人公なのですが、冒頭で次男がいきなり2人の女性に暴行し監禁します。最初は殺人鬼一家の話かな?と思ってたんですが、どうも違うような感じで...で、話が進むにつれて全容が見えてきます。
結構地味~な内容ですし、あまり無いタイプの作品ですので賛否分かれると思いますが、ある意味「エヴァンゲリオン」的な感じで個人的には着眼点が面白いなぁ~と思いました。

上にも書きましたがB級にありがちな”とりあえずカメラ回しとけ”って感じが無く、非常に丁寧に撮られていて好感が持てます。いわゆるB級臭さみたいなものは無いですね~
「派手さ」や「怖さ」は無いですがなかなか興味深いホラー映画だと思いますので、ぜひご覧になってみてください。

「オープン・ウォーター2」・・・(345)

2008-04-12 20:57:44 | Weblog
「オープン・ウォーター2」ADRIFT
監督:ハンス・ホーン
出演:スーザン・メイ・プラット、リチャード・スパイト・ジュニア、ニクラウス・ランゲ、アリ・ヒリス、キャメロン・リチャードソン、エリック・デイン、他
2006年・ドイツ・94分<レンタル>

<STORY>
豪華な大型ヨットでクルーズに出た6人の男女。彼らは泳ぎを楽しもうと海へと飛び込んだが、甲板に上るための梯子を出し忘れていた。あまりにも愚かで単純なミスに気付いた時には、すべてはすでに手遅れだった。やがて海水は水着だけの彼らの体から体温を奪い、立ち泳ぎを続ける体力も限界に近づいていった...

海洋サスペンス「オープン・ウォーター」の続編...ということですが、これは日本でそういう風に企画しただけで実際には何の関係も無いようです。

「オープン・ウォーター」と違って、こちらは船もあるし人数も多いのでよりヴァージョンアップしたように思いがちですが、ほとんど何も無いようなシチュエーションで1本の映画を作ってしまった「オープン・ウォーター」の方が実は凄い映画なんじゃないかなぁ~と改めて思いました。

今作も決して悪い作品ではありません。サスペンスとしては結構ドキドキしながら観れます。ただ、前作と比べて登場人物たちのマヌケさが気になるという感じは否めません。
低予算で撮れるので今後も同内容の作品が出てくるかも知れませんが、今作を観るかぎりではもう限界かなぁ~って感じです。少なくともより映画的になった今作よりほとんど何も無かった前作の方が面白かったですから...正に”過ぎたるは及ばざるが如し”です。

あと...前作の時もそうだったのですが、予告編がふざけすぎですね~
前作の予告編を初めて見た時「ホットペッパー」のCMかと思いましたよ(笑)内容とギャップありすぎでしょー!あんな予告編だと予告編自体に興味は惹かれても作品を観ようという気にならないんじゃないでしょうか?
作品を貶めるような予告編はやめてほしいですね。

「消えた天使」・・・(344)

2008-04-10 23:38:40 | Weblog
「消えた天使」THE FLOCK
監督:アンドリュー・ラウ
出演:リチャード・ギア、クレア・デインズ、ケイディー・ストリックランド、アヴリル・ラヴィーン、レイ・ワイズ、他
2006年・アメリカ・105分<レンタル>

<STORY>
長年性犯罪登録者の観察を続けてきた公共安全局のバベッジは、退任まであとわずかとなっていた。そんな彼の元に後任のアリスンがやってくる。バベッジはアリスンを連れ、実地訓練とばかりに担当登録者の元を訪れる。強姦を犯したエドモンド、夫がバラバラ殺人を犯し自らも3件の罪に問われたビオラらの家を回り、さらに車で移動する中、2人の元に誘拐事件の報が入る。バベッジはその犯人が登録者の中にいると確信し...

「インファナル・アフェア」のアンドリュー・ラウ監督ハリウッド進出作品です。

冒頭から
「怪物と闘う者は、その過程で自分自身も怪物になることがないよう、気をつけねばならない。深淵を覗き込む時、その深淵もこちらを見つめているのだ」
というニーチェの有名な一節が引用されていて、物語が進むにつれてこの言葉が大きな意味を持ってきます。

雰囲気も内容も「セブン」や「羊たちの沈黙」なんかに似ていますね~非常に暗いです(笑)...まぁ「インファナル・アフェア」も暗かったですから、この辺は監督の資質かもしれません。
重い作品ですし、エンターテイメント色も薄くて観ていて疲れる感もありますが悪い作品ではないと思います。

ただ個人的には暴走するリチャード・ギアに感情移入してしまって”怪物”になるギリギリのところ(ちょっと越えてるか?...笑)にいる状況に対して歯がゆいというか「怪物になったらエエねん!」と思いながら観ておりました(笑)

良質なサスペンスではありますが、ちょっと哲学的で重苦しい雰囲気は万人受けではないかもしれません。
こういうタイプの作品が好きな方には是非観ていただきたい1本です。

ちなみに...アヴリル・ラヴィーンが出演しておりますが、まったくアヴリルである必要の無いような役でした(笑)

サラウンドヘッドホン

2008-04-07 21:45:18 | Weblog
ご紹介が遅くなりましたが、少し前にコードレスサラウンドヘッドホンを購入しました。機種は「Panasonic RP-WH5000」です。現在は生産終了になっております。
詳しくはこちらをご覧になってください→http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=RP-WH5000

元々深夜に映画を観ることが多くヘッドホンで鑑賞しておりましたが、コードが邪魔で(笑)コードレスヘッドホンが欲しいなぁ~とずっと思っておりました。
で、特にサラウンドヘッドホンにこだわっていたわけではないのですが、色々調べてみますとやはり安物は良くないみたいで結局2万円~3万円くらい出さないとマトモなものは無さそうでした。
それならサラウンドヘッドホンを買おうとさらに調べてみたらPanasonicからRP-WF5500という新製品が実売2万円くらいで発売されるとのことでこれを買おうと思い待っておりました。が、何と2度にわたる発売延期で現在は発売日未定でございます(笑)

それで一度は諦めかけたのですが、Panasonicの旧機種RP-WH5000が在庫処分で安く(約1万円)なってたので”まぁこの値段なら失敗してもいいか...”と思い、購入してみました。RP-WF5500と違い赤外線方式なので遮蔽物があると音が途切れますが、普通に座って観る限りではまったく問題ないですね~
音楽を聴くには音質がシャリシャリしすぎててあまり向いてませんが、映画を観るぶんにはまったく問題ないです。サラウンド感は正直言ってよくわかりませんが(笑)何と言ってもコードの煩わしさからの解放は非常に快適ですね。

ジョー○ンなんかでも1万5千円くらいで売ってますし、オークションだと余裕で1万円切ってますのでヘッドホンで映画を観ることが多い方でコードレス導入を検討されてる方にはお薦めですよー

「大帝の剣」・・・(343)

2008-04-03 21:14:47 | Weblog
「大帝の剣」大帝の剣
監督:堤幸彦
原作:夢枕獏
出演:阿部寛、長谷川京子、宮藤官九郎、遠藤憲一、黒木メイサ、竹内力、他
2006年・日本・110分<レンタル>

<STORY>
徳川幕府が誕生して数十年後。世間では謎の金属オリハルコンで作られた三種の神器を集めれば、絶大な力が手に入ると言い伝えられていた。その神器のひとつ“大帝の剣”を持っているのが、大男の万源九郎。源九郎は残りの2つを探す旅をするうちに、異星人に寄生されてしまった姫・舞と出会ったがために、異星人同士の大バトルに巻き込まれていくことになる...

夢枕獏原作のSF時代劇の映画化作品です。
私もまだ途中までしか原作を読んでないんですけど、これってまだ完結してないんじゃなかったかなぁ?...まぁそれは置いときまして...
確かに荒唐無稽な内容ですし、夢枕獏の文体もかなり大げさなのでわからないでもないですが、それでも今作がほとんど「コメディ」として撮られてることにはちょっと納得いかないですね~

原作に忠実に撮れば、多分「魔界転生」みたいな感じになってたと思うのですが、何故ここまでコメディにしてしまう必要があったのか疑問です。
もちろんそれが良い方向に転がっていれば文句は無いんですけど、完全に失敗作ですね...

堤幸彦はテレビドラマで良い仕事してたんで期待してましたが、この人はあくまでテレビサイズの人かも知れませんねぇ~...私の大好きな浦沢直樹のマンガ「20世紀少年」の映画化はこの人が監督していて、凄い楽しみにしてたんですけどメチャクチャ不安になってきました(笑)