「アウトレイジ・ワールド」・・・（833）

「アウトレイジ・ワールド」RITES OF SPRING
監督：パドレイグ・レイノルズ
出演：ＡＪ・ボーウェン、アネッサ・ラムジー、ソニー・マリネリ、キャサリン・ランドルフ、シャナ・フォレストール、他
2011年・アメリカ・73分＜レンタル＞

＜STORY＞
仕事帰りに酒場に立ち寄ったアリッサとレイチェルは、駐車場で謎の人物に拉致されてしまう。さらに翌日、身代金目的の誘拐事件が発生し...

やっぱりこのテの「悪人vs悪人」って映画はハズレが多いですね～
”変態処女マニアと冷血誘拐犯と最悪殺人鬼の生き残りを賭けた闘いを描くバイオレンスアクション”などという宣伝文句ですが、まぁ大げさですね。
ちょっとネタバレになりますが...
ここで書かれている”変態処女マニア”と”最悪殺人鬼”は、まぁ簡単に言ってしまうと仲間です。
で、”変態処女マニア”っていうのも全然違います。

怪物に生贄を捧げる農夫の話と誘拐犯の話が同時進行で進んでいって最後に一つになるのですが、
何かもっと攻防戦があっても良かった気がしますね。
怪物の所から逃げてきた女性以外はまったく訳が分からないまま
あれよあれよと言う間に殺されてるだけって感じです。

73分と非常にコンパクトな作品ですが、もう10分くらい延ばしても大丈夫だと思うので
怪物から逃げてきた女性と誘拐犯たちが手を組んで、もっと怪物に対抗するような場面があっても良かったと思います。

「レディオ・オブ・ザ・デッド」・・・（832）

「レディオ・オブ・ザ・デッド」DEAD AIR
監督：コービン・バーンセン
出演：ビル・モーズリー、パトリシア・トールマン、デヴィッド・モスコー、ダン・ローリア、他
2009年・アメリカ・90分＜レンタル＞

＜STORY＞
ダウンタウンのラジオ放送局。100万人の視聴者を誇る、ローガン・バーンハートの人気番組が始まった。放送コードギリギリで繰り広げるリスナー参加型番組の今日のテーマは“パラノイア”。異常な被害妄想の持ち主から投稿が相次ぐ中、「町が攻撃された」と混乱する男性からの電話に、いつものように鼻であしらうローガンだったが、窓の外を見ると、そこには狂暴化した人間がゾンビになり人間を喰う、信じられない光景が広がっていた...

「悪魔のいけにえ2」「マーダー・ライド・ショー」のビル・モーズリーと
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記」のパトリシア・トールマンという
好事家にはなかなか美味しいキャスティングではありますが（笑）
まぁ～地味な作品ですね。
ラジオ局を舞台にすると低予算で色んなことが出来るので設定としては良いのですが
やっぱり画がラジオ局メインになるので、どうしても地味になってしまいますよね～
今作もゾンビパニックを描いてはいますが、ほとんどラジオ局内でのシーンなのでビジュアル的には弱いです。
丁寧に作られてる感じは伝わるのですが、その辺がどうしてもゾンビ物としてはイマイチ感が否めないです。
ゾンビ物の醍醐味は静と動のメリハリだと思うのですが、やはり動の部分が弱すぎましたね。残念です。

「讐 ～ADA～ 第二部 絶望篇」・・・（831）

「讐 ～ADA～ 第二部 絶望篇」讐 ～ADA～ 第二部 絶望篇
監督・脚本：白石晃士
出演：仙石みなみ、佐藤綾乃、相楽樹、舞川あや、他
2013年・日本・78分＜レンタル＞

＜STORY＞
閃光塾の特殊な授業風景に萎縮していた市川美保は、手を差し伸べてくれた田村遥と親友の関係に。そんなある日、事件は起きた。美保は筆舌に尽くし難い事実に絶望し...

モキュメンタリーホラーでお馴染みの、白石晃士監督のバイオレンス・サスペンス。
二部構成の第二部です。

第一部では、2人組の少女による理不尽な暴力が描かれ、流れをぶった切るかのように唐突な終わりを迎えます。
そしてこの第二部では、種明かしと言いますか、殺人者側の視点でこの事件が描かれて行きます。
何を書いてもネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、お時間あれば是非観ていただきたいですね～
キ○ガイのオッサンばっかり追い続けてる印象の白石監督ですが（笑）こういう作品も撮れるんだな～と感心しました。
最後はちょっと泣けますよ！

「讐 ～ADA～ 第一部 戦慄篇」・・・（830）

「讐 ～ADA～ 第一部 戦慄篇」讐 ～ADA～ 第一部 戦慄篇
監督・脚本：白石晃士
出演：仙石みなみ、佐藤綾乃、相楽樹、村上東奈、他
2013年・日本・70分＜レンタル＞

＜STORY＞
成績優秀で同級生からの信頼も厚い渡辺夕子に、ある日突然、殺意を持った暴力がふりかかり、親友や母親が犠牲になる。彼女は犯人への復讐を誓うのだが...

モキュメンタリーホラーの第一人者、白石晃士監督のある意味一風変わったバイオレンス・サスペンス。
白石監督作品と言えば、メインキャラは大体おかしなオッサンなんですけど（笑）
今作は珍しく、というかJホラーの王道とも言うべき美少女ものになっております。

冒頭、二人の少女が学習塾に乗り込み、暴力の限りを尽くします。
で、この二人組みの殺人鬼と被害者側の生き残りの少女が殺しあうのですが...

二部作の前半はここまでですが、単純に前半・後半と言うよりは出題と解答という感じで
両方観ないことには物語の本質が見えてこないという作りになっております。
と言うわけで、第二部に続く。