家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「ディスタービア」・・・(386)

2008-07-31 17:45:26 | Weblog
「ディスタービア」DISTURBIA
監督:D・J・カルーソー
出演:シャイア・ラブーフ、キャリー=アン・モス、デヴィッド・モース、サラ・ローマー、アーロン・ヨー、他
2007年・アメリカ・104分<レンタル>

<STORY>
父を自動車事故で亡くして自暴自棄になっていたケールは、学校で暴行事件を起こし、裁判所から3ヵ月の自宅軟禁処分を言い渡された。足首に監視システムを付けられて外出できない彼は、退屈しのぎに近所の覗き見を始める。これが意外と面白く、隣に越してきたアシュリーや親友のロニーも交えて覗きに興じていくようになる。しかしある日、裏手に住むターナーが連続行方不明事件の容疑者と同じ車に乗っていることに気づき...

正直言ってストーリー自体に新鮮味はありませんが、なかなか面白い青春サスペンスです。
近所を覗いてたらたまたま連続殺人犯を見つけてしまう...というのは結構ありがちな話で、ジャンルは違いますが「フライトナイト」あたりとはソックリですね(パクリか?)
ただ、オーソドックスな分手堅い作りで、すごく面白い!というわけではないですが、そこそこ楽しめる作品に仕上がってますね。

この作品の売りは主人公の足首につけられた監視システムで、発信機から(確か)半径30メートルしか動けなくて、その範囲から出ると警察に通報が行って警官が駆けつけてくるというもの。
このシステムがベタなストーリーに多少はメリハリをつけていますね...ど~しても必要!ってほどの設定では無いとは思うんですけど(笑)まぁこれが無ければあまりにもベタすぎてこの作品が撮られることは無かったでしょうね~

監督はサスペンスものが得意なD・J・カルーソーで、キャリー=アン・モスやデヴィッド・モースのような良い役者が脇を固めてますし、安心して観れる1本ですね。

ただ個人的には...もういい加減主人公の親の方に近い年代になりましたので(笑)もっと若ければさらに楽しめたかなぁ~とは思いました。

「ヒートアイランド」・・・(385)

2008-07-30 00:15:22 | Weblog
「ヒートアイランド」HEAT ISLAND
監督:片山修
原作:垣根涼介
出演:城田優、木村了、北川景子、伴都美子、高岡蒼甫、豊原功補、近藤芳正、松尾スズキ、細川茂樹、伊原剛志、他
2007年・日本・106分<レンタル>

<STORY>
渋谷の街を仕切るカリスマチーム“ギルティ”は、バーでファイトパーティを開催し楽しく儲けていたが、ある日メンバーの二人がチームのルールを破った挙句、大金の入ったボストンバッグも持ち帰ってきた。その金はヤクザのやばい金だと判明し、様々なソッチ系のヤツが出てくる始末。かくして、アツくてヤバい大金争奪戦が開始された...

垣根涼介原作の同名小説の映画化。何年か前に読みました...いつも通り内容はよく憶えておりません(笑)
わかりやすく言うと「ガイ・リッチータイプ」の作品で、いくつかのストーリーが絡み合って最後は一つに集約されていくお話ですね。

このテの作品は若者にちょっと受けてそれなりの収益を上げればOK!的なものが多いのであまり期待せずに観ました。
ところが意に反してこれが結構面白かったです。
主演の城田優ももっとでくの坊かと思ってたら、某もこみちなんかと違って(笑)演技もそんなにヒドくないですし、全体的にポップではあるけど行過ぎない感じで良かったと思います。

もちろんキャストに救われた感は強くて、ヤクザ役の豊原功補、ブラジルマフィア役のパパイア鈴木・谷中敦(スカパラ)、泥棒(?)役の松尾スズキ・細川茂樹・伊原剛志...と芸達者な人が多くて良かったですね~
唯一、関西ヤクザ役の近藤芳正だけが難アリで、関西人から見ると関西出身でない人が関西人役をやるとどうしても違和感があります。今回も一人だけまるでコントのような感じで浮いていたように思いますね。

若者向けのチャラチャラした作品っぽいですが、意外と面白いアクション映画ですので時間があれば是非観てください。

「アイ・アム・レジェンド」・・・(384)

2008-07-28 01:21:11 | Weblog
「アイ・アム・レジェンド」I AM LEGEND
監督:フランシス・ローレンス
出演:ウィル・スミス、アリス・ブラガ、ダッシュ・ミホク、サリー・リチャードソン、他
2007年・アメリカ・100分<レンタル>

<STORY>
2012年、人類が死滅してしまった地球でたった1人、有能な科学者のロバート・ネビルだけが生き残る。彼は究極の孤独と闘いながら、愛犬サムとともにほかの生存者の存在を信じて無線で交信を続ける。太陽の光が消え去ると、いっせいにうごめき出す不気味な影、“ダーク・シーカーズ”の脅威と闘いながら、途切れそうになる希望をたぐり続ける...

リチャード・マシスン原作「地球最後の男」の三度目の映画化。
残念ながら原作は未読ですし、最初の「地球最後の男」も未見です。

映像はさすがにスケールアップしていて、無人のニューヨークのシーンとかは非常に良かったと思います。
ただ、個人的には静か過ぎるなぁ~という印象です。「28日後...」を面白くなくしたような(笑)そんな感じでした。
70年代という時代を反映したかのようなアクション作品だった、二度目の映画化作品「地球最後の男/オメガマン」のイメージが強かったので、退屈さは正直言って否めませんでした。
ラストも「え~そんなエエ加減な!」(笑)って感じでしたしね~

別に面白くなかったというほどではなかったですが、思い切ってハードバイオレンスSFホラーに仕上げても良かったのでは?とは思いますね。

とりあえず、ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の原点にもなってる1作目の「地球最後の男」は一度観てみたいと思ってます。

「ヒッチャー」・・・(383)

2008-07-26 01:45:15 | Weblog
「ヒッチャー」THE HITCHER
監督:デイヴ・マイヤーズ
製作:マイケル・ベイ、アンドリュー・フォーム
出演:ショーン・ビーン、ソフィア・ブッシュ、ザカリー・ナイトン、ニール・マグドノー、他
2007年・アメリカ・84分<レンタル>

<STORY>
大学生のカップル、グレースとジムは、ドライブの途中に正体不明のヒッチハイカーを乗せてしまったことで、悪夢のような事件に巻き込まれる。密室の車内で凶器をちらつかせ、2人を脅迫するそのヒッチハイカーは、州内を騒然とさせていた連続殺人犯だった...

ルトガー・ハウアー主演の名作サスペンススリラー「ヒッチャー」のリメイクです。
製作はすっかりリメイク仕掛け人のマイケル・ベイ。

オリジナル版は劇場で観ましたし、結構思い入れのある作品なので正直言ってリメイクがどれほどのもんやねんという思いで観ましたが、これが意外と良かったですね~

オリジナルが男一人(C・トーマス・ハウエル)だったのに対し今作では男女のカップルになってます。で、こちらは最後女性の方が殺人鬼と対峙することになります。(ちなみに「ヒッチャー2」って女性が主人公だったんですけど、今作はどちらかというとそっちに近いような気もします)

ただ、ショーン・ビーンは良い俳優だと思いますし、確かに今この役をやるなら適役だとは思うんですけど、正直言って「サイコなおっさん」にしか見えないんですよね~
もちろんジョン・ライダーはサイコなおっさんなので(笑)別に間違ってはいないんですけど、ルトガー・ハウアーってどこか浮世離れしたと言うか幻想的な存在というか”正体不明の殺人鬼”という役に本当にハマッていたと思うんです。そういう意味ではショーン・ビーンは健闘してるとは言え、物足りなさは否めませんでしたね。

オリジナルがどちらかというとクールなサスペンス色の強い作品だったのに対してこちらはもっとアクション的な色合いが強いのでオリジナルが好きな方は賛否別れると思いますが、これはこれでなかなか良く出来た作品だと思います。
もちろんツッコミどころは色々とありますが、結構面白かったですよ。オススメです!

「レイン」・・・(382)

2008-07-24 22:03:20 | Weblog
「レイン」BANGKOK DANGEROUS
監督・原案・脚本・編集:オキサイド・パン、ダニー・パン
出演:パワリット・モングコンビシット、プリムシニー・ラタナソパァー、ピセーク・インタラカンチット、パタラワリン・ティムクン、他
2000年・タイ・106分<レンタル>

<STORY>
人を愛する気持ちも捨て去り、大都会で殺し屋として生きる耳の不自由な男。静寂の中でひたすら引き金を引く人生を送っていた彼が、一人の少女と出会って、大きな運命の流れに呑み込まれていく...

現在ハリウッドに進出してすっかりホラー監督になっているパン・ブラザースのタイ時代のハードボイルド作品。
殺し屋が題材だからなのかわかりませんが「レオン」と比べられることが多いようですが、個人的には「男たちの挽歌」の方が近いかなぁ~と思います。
少なくとも香港ノワールの影響は受けてると思いますね~

ストーリーは仲間を殺された殺し屋の復讐劇です。
この主人公の殺し屋が耳が聞こえないという設定で、殺し屋なのでまぁ善人ではないんですけど、どこか純粋さというか透明感があって結構感情移入しながら観れました。
シンプルなストーリーですがさすがにパン・ブラザースだけあってクールでスタイリッシュな映像でなかなか楽しめました。

ドラマの「探偵物語」とか「傷だらけの天使」なんかが好きな方は結構ハマるんじゃないでしょうか?破滅的で切ないドラマです。

ちなみにパン・ブラザース監督でハリウッド・リメイクが決定しているようですが、主人公の殺し屋をニコラス・ケイジがやるみたいなんですよね~...この時点でもうダメですよね~(笑)

「TATARI タタリ/呪いの館」・・・(381)

2008-07-21 21:53:52 | Weblog
「TATARI タタリ/呪いの館」RETURN TO HOUSE ON HAUNTED HILL
監督:ビクター・ガルシア
製作:ロイー・シャロン、エリック・オルセン、スティーヴ・リチャーズ、ジョエル・シルバー
出演:アマンダ・リゲッティ、エリック・パラディーノ、セリーナ・ビンセント、トム・ライリー、ジェフリー・コムス、他
2007年・アメリカ・81分<レンタル>

<STORY>
かつて惨劇のあった病院で、唯一の生き残りだった姉が謎の自殺を遂げたことから、その真相を追う妹と元凶となった像をつけ狙う者たちが亡霊に襲われる恐怖を描く...

「TATARIタタリ」の続編です。
詳しいことはよくわかりませんがビデオムービーのようですね。
日本で言うところの「Vシネマ」ってやつですから、まぁ出来は推して知るべし...というところでしょうか?

廃病院が舞台ということで不気味さは出てると思いますが、まぁあくまで暇つぶし程度に観るような作品ですね~
ストーリーもいわくつきの場所に行って痛い目にあうという続編にありがちな話ですし、前作も含めすべての元凶だという「バフォメット像」の存在もとって付けたようでなんかイマイチでした。

「TATARI タタリ」・・・(380)

2008-07-20 00:36:59 | Weblog
「TATARI タタリ」HOUSE ON HAUNTED HILL
監督:ウィリアム・マローン
製作:ロバート・ゼメキス、ジョエル・シルバー、ギルバート・アドラー
出演:ジェフリー・ラッシュ、ファムケ・ヤンセン、テイ・デイヴィス、ピーター・ギャラガー、クリス・カタン、ジェフリー・コムズ、他
1999年・アメリカ・92分<レンタル>

<STORY>
かつて医学の名のもとに悪魔のような人体実験が行われていた隔離病棟。呪われた「館」はそのままの姿で今もそこに存在していた…新しい血を欲しながら…。数十年を経て何者かによって5人の男女が館に集められる。誰が何の目的で送ったのかわからない奇妙な招待状。その館で一夜を明かせば報酬は1億円。提示された条件はただひとつ生き残ること。果たして何人生き延びることができるのか?

タイトルがあまりにもヒドいんで(笑)なかなか手が出なかったんですけどこれもゲオの80円セールで借りました。
1958年のホラー「地獄へつゞく部屋」のリメイクだということですが、残念ながらオリジナルは未見です。

なかなか良い雰囲気を出してて、亡霊の出てくるシーンなんかは結構怖いですし良かったと思います。
ただ、後半の霊体が襲ってくるところあたりから急激に面白くなくなりますね~

どの程度オリジナルに忠実なのかはわかりませんが、前半が良い雰囲気だっただけに非常に残念ですね。

あと「X-MEN」のファムケ・ヤンセンが悪女の役で出てくるんですけど、個人的には結構好きな女優さんなんですけどこの人ってあんまり悪人に見えないんですよねー...もっと憎憎しい感じの(シャロン・ストーンとか...笑)女優さんだったらもうちょっと良かったかもなぁ~

「ミートマーケット 地獄からの脱出」・・・(379)

2008-07-19 01:25:50 | Weblog
「ミートマーケット 地獄からの脱出」MEAT MARKET 3
監督・脚本・撮影:ブライアン・クレメント
出演:ブラウニー・リン、マイク・ホーディ、チャック・ディパーピィ、デブラ・フリーズン、マイケル・フォーレル、他
2007年・アメリカ・80分<レンタル>

<STORY>
世界は謎の疫病により発生した人食病=ゾンビにより、絶滅寸前であった。街なかはゾンビの群れで溢れ、食料を求め、さ迷いつづけていた。マイクとエリカ夫婦は一軒屋に立てこもり、ゾンビの猛威から逃れていた。窓の外で助けを求める人間が現れても、あっという間に地獄絵図となる。意を決して脱出を試みるが、夫マイクはゾンビに襲われてしまう。絶望的状況の中、エリカはある決断をする...

「ミートマーケット」シリーズ第三弾。
1作目は観ました...覆面レスラーやら女吸血鬼が出てくるトンデモホラーでした(笑)で、2作目はスルーしたのですが、ゲオが80円セールやってたので今作を観てみました。

冒頭からいきなり女性がゾンビに襲われつつオッパイを露出(笑)でストップモーション...もうこれはダメだと思いつつも観ました。
すると意外や意外、これがなかなか興味深い作品でしたね~
確かにお金は掛かっていません。ほとんどが室内劇でゾンビもあまり出てきません。
が、途中からすべてが主人公の女性の妄想であるというシーンが挿入され、現実か妄想かわからないような作りになっていきます。
多分ロメロの「死霊のえじき」あたりにインスパイアされてると思うんですけど、B級のゾンビものとしては新鮮な展開で良かったです。

もちろんツッコミどころは満載で、現実か?妄想か?というプロットの良さに反して脚本はダメすぎです。
せめてオチが良ければB級にしては頑張ってるとオススメできるんですけど、まぁあくまでトンデモホラーの上の下くらいでしょうか?

わたしは2作目を観てませんので今作が正式に「ミートマーケット」シリーズの続編なのかどうかわからなかったのですが(タイトルだけ勝手にパクッてることも多いので...)最後のほうでマスクマンと女吸血鬼が出てたので安心しました...もちろんストーリー上では完全に蛇足ですが...(笑)

「ブレイブ ワン」・・・(378)

2008-07-15 23:56:00 | Weblog
「ブレイブ ワン」THE BRAVE ONE
監督:ニール・ジョーダン
製作:ジョエル・シルバー
出演:ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード、ナビーン・アンドリュース、ニッキー・カット、メアリー・スティーン・バージェン、他
2007年・アメリカ=オーストラリア・122分<レンタル>

<STORY>
ニューヨークでラジオのパーソナリティを務めるエリカ・ベインは、婚約者のデイビッドと公園を散歩中、暴漢に襲われた。病院で意識を取り戻した彼女はデイビッドが死んだことを告げられ、悲しみに打ちひしがれる。自らの心にも傷を負い、満足に外出することもできなくなってしまった。そこでエリカが手にしたのは一挺の拳銃。そしてある日、偶然立ち寄ったコンビニで、強盗にその弾丸を発射するのだった...

チャールズ・ブロンソンの「狼よさらば」の女性版ですね。
あと近いところでは「エクスタミネーター」や「ダーティハリー4」とか...個人的にこういう復讐劇や自警団ものは嫌いではないです。

ジョディ・フォスター主演作ということで、やはりアクションやバイオレンスというよりは人間ドラマとして描かれてはいますが、作りは本当に「狼よさらば」と同じです。
ちょっとネタバレになりますが...実は「狼よさらば」と1点大きな違いがあります。もしかしたら監督のニール・ジョーダンか製作のジョエル・シルバーあたりが「狼よさらば」のこの部分が納得いかなかったから今作を作ったのかなぁ~とも思ったりします。

まぁキャスト・スタッフをご覧いただけばおわかりになると思いますがとりあえず水準は超えてる作品だと思います。
ただ、地味な上に扱ってるテーマが重いですから誰が観ても楽しめるとは言いがたいですね~

「カタコンベ」・・・(377)

2008-07-14 18:58:28 | Weblog
「カタコンベ」CATACOMBS
監督・脚本:デヴィット・エリオット、トム・コーカー
出演:シャニン・ソサモン、アリシア・ムーア、エミール・ホスティナ、サンディ・ドラゴア、他
2006年・アメリカ・94分<レンタル>

<STORY>
初めての海外旅行で姉と共にパリを訪れたヴィクトリア。しかし、姉に連れられやって来たパーティー会場に眠る巨大な地下墓地“カタコンベ”に迷い込んでしまい...

パリの地下に存在する巨大な地下墓地(カタコンベ)、そこでパーティーを繰り広げる若者たち、そしてそれを取り締まる警察...と、この辺のことは事実に基づいてるようです。
もちろん、それだけではまったくホラーにはなりません。今作ではここに”反キリスト”として育てられた怪物が地下に潜んでるという都市伝説を絡めてホラーに仕立てています。

ただ、ほぼ全編主人公がこのカタコンベの中を逃げ惑うというものなので、途中で退屈してしまいますね~
正直言って、途中で「これは本当にホラーなのか?」という疑念が浮かんでたくらいです。
が、ラストで...ネタバレはしませんが、私は個人的にこのオチは怖かったですよ。

途中でもっと緊張感のある展開にしてダレ場を無くせばそこそこ面白い作品になっていたと思うんですけどね~ちょっと残念でしたね。