家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「レッド・ステイト」・・・(807)

2013-10-26 03:39:50 | Weblog
「レッド・ステイト」RED STATE
監督・脚本:ケヴィン・スミス
出演:マイケル・アンガラノ、ケリー・ビシェ、ニコラス・ブラウン、カイル・ガルナー、ジョン・グッドマン、メリッサ・レオ、他
2011年・アメリカ・88分<レンタル>

<STORY>
田舎町に住む3人の高校生が、保守的で狂信的なキリスト教団体に監禁される。性の乱れの象徴として処刑台にかけられることになった3人をめぐり、教会を包囲した特殊部隊と狂信者たちとの銃撃戦が巻き起こる...

カルト教団と特殊部隊の攻防戦ってことで期待して観たのですが...
何と言うか非常に奇妙な味わいの作品ですね~
同性愛が諸悪の根源だとするカルト的なキリスト教団体。
ほとんどが血縁関係のある家族で構成されてる狂信的な集団で、
保守を通り越して同性愛者や4Pしようとした高校生を処刑するという非常に攻撃的な団体です。
そこに高校生たちが起こした事故と同性愛者の保安官とカルト教団を武装化の容疑で内定していた
「アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(ATF)」が絡まり合って、最後の銃撃戦になだれ込んでいきます。
が、何かすっきりしないというか、何をしたかったのかがよくわからない展開になっていきます。

“シッチェス映画祭”ファンタスティック・セレクションというラインナップの1本で
シッチェス映画祭といえば(私が子供の頃は”シトヘス映画祭”と表記されてました)「サランドラ」や「死霊のしたたり」などが受賞している
ホラー系の好きな人にとってはアカデミー賞以上に権威のある(笑)賞なのですが
今作はちょっとイマイチ感が強いですね。面白くないというより意味がわからないという感じでした。

88分と尺が短い割にダラダラしてます。
カルトの指導者であるキ○ガイ牧師の説教が延々10分ほどあったり、銃撃戦もただただ撃ち合うだけで大きな展開もないですし
最後には非常に不可解な感じで事件は収束してしまいます。

プロットやDVDジャケに騙されないようにご注意ください。
宗教がらみでもありますし、少なくとも日本人にはあまり向いてない作品だと思います。

「スリープレス・ナイト」・・・(806)

2013-10-19 03:15:02 | Weblog
「スリープレス・ナイト」SLEEPLESS NIGHT
監督:フレデリック・ジャルダン
出演:トメル・シスレー、ジョーイ・スタール、ジュリアン・ボワッスリエ、ローラン・ストーケル、他
2011年・フランス=ルクセンブルク=ベルギー・102分<レンタル>

<STORY>
マフィアの車が襲撃され大量のドラッグが奪われる。犯人は二人の刑事だった。しかし、首謀者のヴァンサンは正体を見破られ一人息子を誘拐されてしまう。奪ったドラッグと引き換えにわが子を取り戻すべくマフィアのもとへ乗り込むヴァンサン。彼の行動を不審に思った別の警官が後を追っていたことから予期せぬ事態へと発展してしまう...

何か残念な作品でした。
マフィアからドラッグを奪った悪徳警官、ドラッグの取引をするマフィアたち、裏で糸を引く麻薬捜査官、などなど...三つ巴、四つ巴でマフィアが経営する巨大ナイトクラブで攻防戦を繰り広げるのですが、これが何とも出来が悪い。
サスペンスもあり、銃撃戦もあり、肉弾アクションもあり、しかも102分と決して長くないにも関わらず非常に長く感じます。
スピード感が無いというか、間延びしてるというか...

同じ題材でもっと才能のある脚本家や監督が撮ったらそれなりに面白い作品になると思います。
ハリウッドでリメイクが決定してるらしいので、そちらは面白い作品になるのではないでしょうか?
もしこの作品に興味のある方はリメイクが完成するまで待った方が良いかと思いますね(笑)

「THE DAY ザ・デイ」・・・(805)

2013-10-15 01:35:11 | Weblog
「THE DAY ザ・デイ」THE DAY
監督:ダグ・アーニオコスキー
出演:ショーン・アシュモア、アシュリー・ベル、マイケル・エクランド、コリー・ハードリクト、ドミニク・モナハン、他
2012年・アメリカ・90分<レンタル>

<STORY>
勃発した戦争により多くの人類が命を失い荒廃した世界。生き延びるため荒れた大地をさまよう五人の男女は、やがて農家の廃屋にたどり着く。彼らは何者かの襲撃に備え、食料と弾薬を確認するのだが、緊張状態の連続に精神も限界に達していた。いったい彼らを襲うのは何者なのか。そして彼らは、生き延びることができるのか...

最近よくある荒廃した近未来を描いたサスペンス・アクション。
一昔前ならこういう設定は「マッドマックス」みたいな話になってたのですが(笑)
最近は割と静かなロードムービーっぽい作品が多いですね。

今作はネット上ではかなり評判が悪いのですが、単純に一映画作品としてはそんなに悪く無いと思います。
ただ、まったくと言っていいくらい説明が無いんですよね~
映画なんだから映像から読み取れ!と言われれば確かにそうなのですが、それにしても情報が少なすぎます。
「何故こういう世界になったのか?」「”やつら”とは何者なのか?」「太ももにあった”印”は何なのか?」
「襲ってくる集団と”やつら”は同じなのか?」などなど。

とりあえず私が観ていて自分なりに推理すると...
何らかの理由で人類の多くが死滅し、荒廃してしまった近未来。そんな世界になってからかなりの年数が経っており、どうやら食料がかなり少なくなってる模様。
メインの5人組(男3:女2)は何かの”種”を植えて食料を自給自足するために、その”種”を生育するのに適した土地を探して旅している。
そして人を襲って「人肉を主食とする」集団がいる。(この集団が一つなのか複数なのか、複数の場合横の繋がりがあるのか?などは不明)
5人組はある家を見つけてそこに駐留するも実は罠で、食人グループと攻防戦を繰り広げる...っていう感じです。

こうして改めて話を整理するとそんなに複雑な話でもなさそうですが、観てる時はとにかく説明がないのでとまどってるうちにどんどん話が進んでしまいます。
90分と短い作品なので、あと5分~10分ほど延ばしてもう少し説明的なシーンを入れても良かったのではないでしょうか?
悪い作品では無いと思うので、非常にもったいないですね。

「ヘルドライバー」・・・(804)

2013-10-05 04:03:34 | Weblog
「ヘルドライバー」HELLDRIVER
監督・脚本:西村喜廣
出演:原裕美子、しいなえいひ、波岡一喜、柳憂怜、岸建太朗、久住みず希、鳥肌実、ガダルカナル・タカ、他
2010年・日本・117分<レンタル>

<STORY>
2XXX年、「ある事件」により、人間がゾンビに感染し、日本列島は元人間であるゾンビと、生き残った人間を壁で分離した。その「事件」に関係する母親によって父親の命を奪われ、自らの心臓をも奪われた少女キカは、謎の組織により人工心臓を埋め込まれ生きながらえた。地獄の様な日々を抜け出すため、仲間を守るため、そして何より、母親に復讐するためにキカは日本刀型チェーンソーを手にゾンビ軍団と壮絶な戦いを繰り広げる...

”The SUSHI TYPHOON”の1本。
「冷たい熱帯魚」が多少イレギュラーな感じがするのに対し、こちらは正にThe SUSHI TYPHOONの王道(笑)
まぁはっきり言ってクソ映画ですわ...これも褒め言葉になるんでしょうね~褒めてるつもりは無いんやけど(笑)

一応ゾンビ映画好きとしましては、ゾンビを扱った作品はできるかぎり観るようにしてまして
特に日本映画ではゾンビものは少ないんでとりあえず期待してはみるのですが...
やっぱりお金を掛けずにそれなりにわかりやすい設定としてゾンビを使ってるだけで
そこにゾンビに対する愛や美学みたいなものはほとんど感じられないですね~
今後映画でゾンビを扱う場合はロメロの”リビングデッド3部作”を必ず観直すことを義務付けて欲しいです(笑)

今作も相変わらず”勢いだけは一流”の「映画秘宝」周辺の人脈で作ったような作品で
10代の若者がポップコーンでも食べながらみんなでワイワイと楽しむ映画ですよ。
私のようにオッサンが真剣に画面と対峙して2時間を費やすような作品では無いということだけは断言できます。
ただ、キャストはなかなか錚々たるメンツで、波岡一喜・斎藤工・駿河太郎・津田寛治などなど
ドラマや映画でよく見かける顔もチラホラしてます。

それでも、相変わらずぬるま湯状態の日本映画界に一石を投じてくれ!という期待を込めつつ
そして何より、皆さんがこういうクソ映画を観てしまわぬための人柱として(笑)
今後も出来る限りこういうゴミを拾っていく所存です。