家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「超能力者」・・・(803)

2013-09-28 02:57:27 | Weblog
「超能力者」HAUNTERS
監督・脚本:キム・ミンソク
出演:カン・ドンウォン、コ・ス、ピョン・ヒボン、チョン・ウンチェ、ユン・ダギョン、他
2010年・韓国・113分<レンタル>

<STORY>
人を操れる“目"を持った孤独な男チョインは、誰ひとり傷つけることなく現金を盗むため、訪れた質店の従業員らをすぐさま超能力で支配した。だが、ごく平凡にみえた青年ギュナムにその力を跳ね返されてしまう。
自分の力が通じない唯一の人間の出現に驚く超能力者と、自分でも知らない能力を覚醒させられてしまった男。この瞬間、避けられぬ運命の対決が幕を開けた...

大友克洋的、デヴィッド・クローネンバーグ的なサイキックウォーズを描いた韓国製SFアクション。
...ただ、「反超能力」っていうのも超能力の範疇で良いんですかね?まぁ良いと思うのですが
それにしても「超能力が通じない」だけで普通の人すぎるんですけど(笑)

上で”サイキックウォーズ”と書きましたが、人間を自在に操る能力を持った超能力者を
その超能力が通じない男が追いかける話で、片方の男(ギュナム)は普通に殴ったり蹴ったりするだけです(笑)
で、このギュナムに協力して超能力者のチョインを追うのがギュナムのかつての職場の後輩なのですが
韓国映画であるにもかかわらずこの2人の後輩がトルコ人とガーナ人というずれっぷりで
2人とも流暢な韓国語を話すだけに、余計にコメディ感が増します。
チョインは”化け物”として描かれ、実の母親に殺されかけた過去などのシーンもあり結構シリアスな存在なのですが
一方のギュナムは若干コミカルな感じで、チョインを追う情熱さえも”松岡修造的な”(笑)不必要な熱さでどうも違和感があります。

で、実はあんまり突っ込んだ感想を書くとオチに繋がってしまうので残念ながらこれ以上は書けません。
どの時点から”そうであった”のかはわかりませんが、ラストで”やっぱりな~”って感じでした。
この規模なら十分日本でも撮れそうなんですけど、もし撮ってもショボい作品になってしまうんでしょうね。
そういう意味でもやっぱり韓国の勢いとかパワーは凄いと痛感させられました。

「キック・オーバー」・・・(802)

2013-09-24 02:10:46 | Weblog
キック・オーバーHOW I SPENT MY SUMMER VACATION
監督:エイドリアン・グランバーグ
出演:メル・ギブソン 、ピーター・ストーメア、ケヴィン・ヘルナンデス、ドロレス・エレディア、ピーター・ゲレッティ、他
2012年・イギリス・95分<レンタル>

<STORY>
マフィアから大金を強奪した通称“ドライバー”。国境を越えてメキシコへと逃亡を図るが、あえなく御用となってしまう。そして送られた先は、無法地帯と化した悪名高き刑務所エル・プエブリート。脱獄以外は何もかもが囚人たちの思い通りで、どこよりも危険で恐ろしい凶悪犯の巣窟だった。その中で巧みに立ち回りつつ、脱獄する機会を窺うドライバー。彼はそこでキッドと呼ばれる少年と出会う...

メル・ギブソン主演のアクション。ちなみに製作と脚本にも名を連ねてます。
少し前に「復讐捜査線」という作品がありましたが、最近は少なくなったメル・ギブソンのアクション作品ということで期待して観ました。
かなりポップでコメディとまでは言いませんが、ライトタッチなアクションで
タランティーノとかロバート・ロドリゲスあたりが撮りそうな感じだな~と思いつつ観ておりました。
ちょっと話が入り組んでてややこしいんですけど、なかなか面白かったです!
時間も短くてサクッと観れますし、これはおすすめですね。

一点だけ気になったのが、メルが入れられる刑務所。
刑務所内が街になっていて”脱獄以外は(金次第で)自由”という所。
観てる時は「こんなとこホンマにあるのか?」と、そこがちょっと気になってしまって完全には入り込めなかったのですが
調べてみますとどうやら実在した刑務所のようで、2002年に閉鎖されたメキシコの”エル・プエブリート”という刑務所がモデルになっているようです。
とりあえずこの予備知識さえ入れておけばかなり楽しめる作品だと思います。

個人的に不満な点はちょっと軽いノリの作品だったことですね。
メル・ギブソンには久々に「マッドマックス」くらいシリアスなアクションをやって欲しいです。
(「復讐捜査線」はシリアスでしたが度を超して鬱過ぎました...笑)
年齢的にもそろそろアクションはギリギリかと思うので、そういう作品を期待しています。

「ボディ・ハント」・・・(801)

2013-09-17 09:18:22 | Weblog
「ボディ・ハント」HOUSE AT THE END OF THE STREET
監督:マーク・トンデライ
原案:ジョナサン・モストウ
出演:ジェニファー・ローレンス、マックス・シエリオット、エリザベス・シュー、ギル・ベローズ、ノーラン・ジェラルド・ファンク、他
2012年・アメリカ・101分<レンタル>

<STORY>
高校生の少女エリッサは母親と2人、格安の家賃で借りられる田舎の一軒家に引越してくる。家賃が安い理由は、4年前に隣家で猟奇殺人事件が起こったためだが、その隣家には事件から1人生き残った青年ライアンが暮らしていた。新生活を始めたエリッサは、孤独なライアンと親しくなり次第にひかれていくが...

「U-571」「ターミネーター3」のジョナサン・モストウが原案ということで観てみました。
観てから驚いたのは、主演が先日観た「ハンガー・ゲーム」の女の子だったこと(笑)
「ハンガー・ゲーム」の時は”地味めだけど結構綺麗な子だな~割と巨乳だし(笑)”と思ってましたが
今作では”とにかく地味な顔だよな~巨乳かと思ったらポッチャリだな(笑)”という印象でした。役柄の違いって怖い!

今作は基本ホラーにも近い感じのサスペンス・スリラーなんですけど、ミステリーの要素が多分に絡んでくるので
なかなか詳しいことは書きづらいですね~...だからちょっとだけネタバレします。

シカゴから田舎町に引っ越してきた女子高生のエリッサとその母親(母子家庭です)。
娘が両親を殺害したという隣家には事件当時伯母さんの家にいたという長男(ライアン)が住んでいる。
娘は両親殺害後行方不明になっているということなのですが、ライアンが家の地下に妹を匿っているんです。
で、この妹がライアンの目を盗んで何度か逃亡を図り、隣家に向かうのですがライアンに連れ戻されてしまいます。
...おそらくほとんどの観客は”いまだに精神的に錯乱してる妹は、今度は隣家に引っ越してきた家族を殺そうとしてるんだ”と思うと思います。
私もさすがにその先に何か展開があるだろうけど、少なくとも妹が隣人を襲うだろうとは思ってたのですが...

今までに無いストーリー展開、だとは言いません。よく似た話はいくらでもあると思います。
が、それなりに良く出来たお話だと思いますので、週末にちょっと暇つぶしに映画でも観たいな~って時にはピッタリな1本ではないでしょうか?
個人的にはキャスト(のルックス)が全体的に残念でしたね~もうちょっと魅力的な役者は揃えられなかったのでしょうか?
あと、どうでもいいことですが、エリザベス・シューとシャロン・ストーンの区別がつかなくなってきました(笑)

「ハンガー・ゲーム」・・・(800)

2013-09-07 01:33:21 | Weblog
「ハンガー・ゲーム」THE HUNGER GAMES
監督:ゲイリー・ロス
原作:スーザン・コリンズ
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウッディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、ドナルド・サザーランド、他
2012年・アメリカ・143分<レンタル>

<STORY>
わずかな富裕層だけが住むことができる都市キャピトルでは、冷酷な支配者たちが、かつて自分たちに反旗を翻した12の地区から代表者を選び、殺し合いのゲームを強制させていた。ゲームの模様はTV中継され、最後まで生き延びた1人には巨額の賞金が与えられる。ゲームに参加することになった第12地区居住者の少女カットニスは、同じ地区から選ばれた少年ピータとともに戦いに挑む...

アメリカで2008年に出版された人気小説の映画化作品。
正直言ってこのプロットを聞いた時に「え?バトル・ロワイアル?」と思ったのですが、どうやら全然違うものだというような話も聞こえてきたので、
話題になった作品でもありますし、観てみました。
正直言いまして「バトル・ロワイアル」ですね(笑)まぁ当たり前のことですが何もかもが同じというわけではありません。
ただ、体制に逆らう者が出てこないようにするためというゲームの目的や殺し合うのが少年・少女という点、ゲームのルールなど、よく似てますね。
しかも出来があまりよくないです。

とにかく長いし(約2時間半)しかもゲームが始まるまで1時間もかかります。
主人公のカットニスは非常に芯の強い少女で、自分が納得いかないことには「NO」というタイプに描かれていますが
途中で何度も観客に取り入るような態度を見せます。”強か”と言えば確かにそうなんですけど、観ていて何かしっくりこない感じがしました。
あと、このゲーム自体がブレブレで、主催者側がありえないくらい介入してくるし、めちゃくちゃ重要なルールが途中で変更になるし
観ていてクラクラしました(笑)
原作を読んでいないので一概には言えませんが、基本的に設定がイマイチなんだと思います。ツメが甘いというか...
あと、原作者が脚本に関わってるのもイマイチ感の要素になってるんじゃないかな~?
原作と脚本でどれだけクオリティに差があるのかわかりませんが、決して褒められた脚本では無いと思います。

映画の感想<テレビ編その11>

2013-09-06 11:06:12 | Weblog
拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
6月いっぱいでWOWOWを解約しました。UFCが観れなくなるのが本当に残念ではありますが
録画消化に追われる日々からやっと解放されそうです(笑)
ただ、最近実家で契約してるケーブルテレビの方でUFC(Fight Nightのみ)が観れるようになりました!嬉しい!

「デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-」監督:リー・タマホリ 出演:ドミニク・クーパー、他<2011年・ベルギー・108分>
イラクの独裁者サダム・フセインの長男ウダイとその影武者を描いたドラマ。
一応その影武者であった男、ラティフ・ヤヒアの自伝本を原作としたノンフィクションとのことですが、ラティフ・ヤヒアが影武者であったかどうかは定かでは無いとのこと。
いや~とにかくこのウダイという男は鬼畜で狂人で約2時間ず~っと「早くこいつ殺されへんかな~」と思いながら観てました(笑)
一応ノンフィクションとのことで、どこまでが史実通りなのかはわかりませんが、エンターテイメントとしてもちゃんと成立してるよく出来た作品だと思います。
ただ、ウダイがあまりにも極悪非道で途中で観るのがツラくなります。

「アイアン・スカイ」監督:ティモ・ブオレンソラ 出演:ユリア・ディーツェ、他<2012年・フィンランド=ドイツ=オーストラリア・94分>
月の裏側に逃げ延びていたナチスの末裔たちが地球に侵攻してくるというトンデモ系バカSF。
一応フィンランド映画になるようですね~てっきりハリウッド映画だとばかり思ってました。
トンデモ設定でコメディ色も強いのですが、宇宙空間での戦闘シーンなどちゃんとしてますし悪く無いです。
ナチを題材にしてますので、人種差別などまぁ色々と不適切なシーンも多いので人によっては不快に思う可能性はありますが
とりあえずバカSFコメディとして十分に楽しめる作品だと思います。ただし、何も残りません(笑)

「ミリオンダラー・ベイビー」監督:クリント・イーストウッド 出演:クリント・イーストウッド、他<2004年・アメリカ・133分>
元々はあまり興味なかったのですが「クラッシュ」を観てからポール・ハギスに興味を持ちまして、今回たまたまWOWOWで放映があったので観てみました。
てっきりボクシング映画で”女版「ロッキー」”みたいな話かと思ってたら全然違いました。まぁ違わないって言えば違わないのかも知れませんが
今作の主題はボクシングで夢を掴む貧民層出身の女性の話っていうことよりもラスト30~40分で描かれる病院でのお話の方が大きな意味を持ってるような気がします。
完全に気を抜いて観てたので重いラストに打ちのめされました。

「ダーティハリー5」監督:バディ・ヴァン・ホーン 出演:クリント・イーストウッド、他<1988年・アメリカ・90分>
半年かかってやっとシリーズ全作観終わりました(笑)現時点でのシリーズ最新作で実質的な完結編。
88年ですので多分劇場で観てると思います。
まぁシンプルな刑事ドラマって感じですし、昔観た印象よりは全然普通の作品でした。
ただ、イーストウッドは年を取りましたし、中途半端に恋愛要素が入ってたりするし、マグナムは火を吹かないし(笑)
この辺が潮時だったのかな~と思います。

「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」監督:本広克行 出演:織田裕二、他<2012年・日本・126分>
大ヒットシリーズ「踊る大捜査線」の最終作。
前作が驚くほどつまらなかったのでどうしようか迷いましたが、それでもシリーズ完結編ということで観てみました。
踊るシリーズにしてはかなりシリアスな作りでそんなに悪く無かったです。
一応オリジナルのテレビシリーズはかなりハマッて観ていましたのでラストはやっぱりじ~んと来ましたね。
まぁ映画単体としての出来で言うとそんなに面白い作品ではないですが、シリーズ完結編という意味では感慨深かったです。
踊るシリーズファンの方は是非ご覧になってください。

「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」監督:山本迪夫 出演:中村敦夫、他<1970年・日本・71分>
70年代に製作された「“血を吸う”シリーズ」の第1弾。
私が生まれた頃の作品なのでさすがに古さは否めませんが、なかなか良い雰囲気が出てて思ってた以上にホラーとして良かったです。
オチがちょっと「え?」って感じがしないでも無いですが、時間も短いですし飽きずに観れました。
メインの幽霊(?)役を演じてた小林夕岐子が凄く良いんですよね~現在でも通用する怖さを持ってるんじゃないでしょうか?