家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「遺体安置室 -死霊のめざめ-」・・・(284)

2007-10-28 11:24:19 | Weblog
「遺体安置室 -死霊のめざめ-」MORTUARY
監督:トビー・フーパー
出演:ダン・バード、デニース・クロスビー、アレクサンドラ・アディ、ステファニー・パットン、ロッキー・マークエット、コートニー・ペルドン、他
2005年・アメリカ・95分<レンタル>

<STORY>
カリフォルニアの田舎町に引っ越してきたドイル一家。住み始めた元葬儀屋の周囲には墓場が、地下には埋葬地があった。屋敷に違和感を感じた息子のジョナサンだったが、母親のエイミーは耳を貸さず、その技術を生かして葬儀屋を開業する。そして新鮮な遺体から流れ出た少量の血液が排水溝に流れ...

「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー監督作品。
トビー・フーパーのゾンビものということでかなり期待しましたが...
かなりどうでもいいB級ホラーですね(笑)

墓場で不良が襲われたり葬儀屋での攻防戦があったりと内容は「バタリアン」の焼き直しみたいで目新しさも無いですし、トビー・フーパーらしい”狂気”も感じませんでしたね~
脚本は別の人なのであくまで監督として参加しただけのようです。まぁ大体「悪魔のいけにえ」というあまりにも突出した作品を撮ってるということで大ホラー監督みたいな扱いをされていますが正直言って過大評価されてる感も無きにしも非ずですよね...だから今作のようにトビー・フーパーらしさがイマイチ発揮されていないとどうしようもない感じになってしまうのもしょうがないですね(笑)

できることならオリジナル脚本で70年代の狂気を孕んだ作品を今一度撮ってもらいたいです。

「unknown アンノウン」・・・(283)

2007-10-22 20:07:23 | Weblog
「unknown アンノウン」UNKNOWN
監督:サイモン・ブランド
出演:ジム・カヴィーゼル、グレッグ・キニア、ブリジット・モイナハン、ジョー・パントリアーノ、バリー・ペッパー、ジェレミー・シスト、他
2006年・アメリカ・85分<レンタル>

<STORY>
閉ざされた廃棄工場で目を覚ました5人は、なぜか全員記憶を失っていた。分かっているのは5人のうち3人が誘拐犯、残りのふたりが人質であるということだけだった...

はっきり言って面白いです!最近のサスペンス系ではなかなかよくできた作品ではないでしょうか?

予備知識としては上記のストーリーくらいしか入れてなくて”誰が誘拐犯で誰が人質なのか?”っていうのが最後まで展開されるのかと思ってたら...これ以上書くとネタバレになりますのでやめときますが、ストーリーはこれだけでは終わりません。

あえて難点を挙げるなら、キャストも結構豪華ですしそこそこお金が掛かってると思うのですが、それが却ってよくないといいますかこのテのサスペンスは安っぽさが結構プラスになったりするのでもっと低予算の方が雰囲気が出て良かったかも?

この作品はそんなに話題にならなかったと思うのですがもっと評価されてもいいと思いますね~
時間が短いのでテンポ良くて観やすいですし、是非観ていただきたい1本ですね。
っていうか、映画好きな方なら絶対楽しめると思いますので未見の方はこの週末にでもご覧になってください。

「シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ」・・・(282)

2007-10-20 15:00:52 | Weblog
「シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ」SEE NO EVIL
監督:グレゴリー・ダーク
出演:ケイン、クリスティナ・ヴィダル、マイケル・J・ペイガン、サマンサ・ノーブル、スティーヴン・ヴィドラー、ルーク・ペグラー、他
2006年・アメリカ・84分<レンタル>

<STORY>
舞台は老朽化した廃ホテル。減刑と引き換えに、ホテルの修繕を命じられたティーンの軽犯罪者8人。ところが、無人のはずの廃ホテルには残忍極まりない殺人鬼ジェイコブが潜んでいた…。鉄の肉鉤を振り回し、若者達を次々に襲い、眼球をえぐり出すジェイコブ。若者たちはこの殺人鬼の手を逃れ、生きて帰ることができるのか...

アメリカの人気プロレス団体・WWE所属の“赤い処刑マシーン”ケイン主演のホラー映画です。
製作にビンス・マクマホン(WWEのオーナー)が名を連ねてるのでWWEからも結構お金が出てるのかな?スタッフ・キャストが無名な割には画面は安っぽくないです。

ただ、ストーリーはメチャクチャですね(笑)
どうやら「13金」や「エルム街」のような新たなホラーヒーローを生み出そうとしたようで、確かにジェイコブ演じるケインはほとんどノーメイクにもかかわらず非常に不気味で存在感がありますが、いかんせん作品自体が面白くないというかツッコミどころ満載です。

ジェイコブっていうのがかなり怪物的な描かれ方をしてるのですがそのことには説明がありません(頭を撃たれて生きてることや、最初の事件の顛末等)。
他にも軽犯罪者とはいえホテルの中では野放しですし、監督役の2人も酒飲んだりしてるし、管理人のおばさんはどう考えても最初から怪しいし(笑)...とにかく恐ろしい殺人鬼が人を殺しまくるゴア・スラッシャーとして観る以外は特に見所もないですね~

ケインは存在感ありますし、全体の作りはそんなに悪くないのですから、もうちょっと脚本に力いれて欲しかったなぁ~って感じです。

「どろろ」・・・(281)

2007-10-18 21:50:42 | Weblog
「どろろ」
監督:塩田明彦
原作:手塚治虫
出演:妻夫木聡、柴咲コウ、瑛太、杉本哲太、土屋アンナ、麻生久美子、他
2007年・日本・138分<レンタル>

<STORY>
戦乱の世で天下統一の野望を抱く武将・醍醐景光は四十八体の魔物から強大な力を与えられるが、その見返りに生まれくる我が子を捧げた。やがて体の四十八ヶ所を奪われて生まれた赤子は捨てられ、呪医師・寿海の秘術によって救われる。身を守るため左腕に仕込まれた妖刀と同じ百鬼丸と名付けられた子どもは成長し、魔物を一匹倒すごとに体の部位が1つずつ戻る定めなのだと知る。魔物退治の旅に出た百鬼丸は野盗・どろろと出会う...

言わずと知れた手塚治虫の「どろろ」の映画化作品です...ただ恥ずかしながら、私は「どろろ」読んだこと無いんですよね~だからどれくらい原作に忠実かどうかはまったくわからずに観ました。

とりあえず一言で言えば”はぁ?”って感じです(笑)妻夫木はまだしも柴咲コウってミスキャストな感じが出てきた瞬間からしてました。
原作を読んでいないので魔物との戦いがどれほどの比重で描かれてるのかはわかりませんが、今作はアクション的な要素より主人公2人の悲惨な生い立ちとそれを乗り越えてゆく成長の物語みたいな感じが強いですね~

あとこれは致命的なんですけど、CGが弱いです。
百鬼丸の身体が再生するところなんかは多分力を入れたんでしょうね~なかなかよく出来てるんですけど、魔物との戦いのシーンのCGは非常に安っぽいです。
ここに金を掛けれないんならこのテの作品は撮らないほうが良いと思いますね。

ハッキリ言ってこれ観て楽しめるのは妻夫木のファンくらいじゃないですか?
時間も無駄に長いですし、観ようと思ってた人で特に妻夫木のファンでないのなら(笑)やめた方がいいですよ。
ちなみにこの監督さん「黄泉がえり」とか撮ってる人らしくて、フィルモグラフィー見ましたが今作が何故私に合わないのかわかる気がします(笑)

「ディパーテッド」・・・(280)

2007-10-17 18:34:41 | Weblog
「ディパーテッド」THE DEPARTED
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグ、マーティン・シーン、レイ・ウィンストン、他
2006年・アメリカ・152分<レンタル>

<STORY>
内部から勢力を崩すためマフィアへの潜入を命じられた警察官ビリーと、マフィアのトップ・コステロから命じられ警察に送り込まれたコリン。警察官のマフィアとマフィアの警察官、危険と背中合わせの二重生活を送る二人だっが、警察側もマフィア側もスパイがいることに気づき始め...

香港映画「インファナル・アフェア」のリメイク作品。
”題材が同じなだけで別の映画”...”スコセッシはオリジナルを観ていない(笑)”...などなど、そういう噂を聞いていましたがそんなにオリジナルと違うという印象は受けませんでした。
あんまり書くとネタバレになるので書きませんが、1点大きな違いがありそれがラストに大きく関わってくること以外は大体オリジナルに近かったと思いますよ。

どちらかというと内容そのものよりは作品の持ってる雰囲気が全然違いますね~オリジナルはやっぱり香港映画らしい泣きの作風であるのと対照的に今作はアメリカ的なクールな作品でした。

個人的には脇役のキャスティングは非常に良かったのですが主演の二人がちょっと”?”です...っていうか、正直言ってマット・デイモンとレオナルド・ディカプリオってあんまり好きじゃないです(笑)なんか華の無い人たちって印象が強いです。

まぁリメイクってこともあるのですが、別に可もなく不可もなくって感じですね...スコセッシは今作で念願のオスカーを受賞しましたが”記録”ではなく”記憶”に残る作品を撮っているんだから中途半端にオスカーなんか獲らない方が良かったのにな~...

「ハウス・オブ・ブラッド」・・・(279)

2007-10-10 18:28:54 | Weblog
「ハウス・オブ・ブラッド」Chain Reaction
監督:オラフ・イッテンバッハ
出演:クリストファー・クリーシャ、ユルゲン・ブロフノウ、ダン・ヴァン・ハッセン、メーメット・イルマッツ、ジェームス・バトラー、他
2006年・ドイツ・105分<レンタル>

<STORY>
囚人を乗せた護送車が、交通事故に巻き込まれた。護送車から逃げ出した囚人たちは、武器を奪って警官と銃撃戦を繰り広げ、自由と人質を手に入れる。やがて鬱蒼とした森に逃げ込んだ囚人たちは、そこで古ぼけた屋敷を見つける。囚人たちは住人を別室に押し込めて屋敷を占拠するが、しばらく滞在するうちに、住人たちの様子がおかしいことに気づいた。実は屋敷の住人たちは、人を食らう狂人で...

ドイツ製のスプラッタホラー
全然知らずに観たんですけど、この監督「バーニング・ムーン」の監督なんですね~...「バーニング・ムーン」はひたすら鬼畜なキ○ガイ映画でしたがその割には今作は普通ですね。

まぁハッキリ言って面白くはないです(笑)
画面の安っぽさやメイクのショボさはしょうがないとしても、主人公の医師と人食い一家の女性との因縁もなんかイマイチわからん感じだし、同じことを2回繰り返す意味もあまり感じないです。
ほとんどだだっ広い小屋の中の話なので特に攻防戦のようなものも無いですし、だいたい敵(人食いゾンビ?)が不死なので話になりません。
これ観るくらいだったら不快ではありますが「バーニング・ムーン」観た方がまだ(経験という意味では...)意味があるような気がします。

カメオで「Uボート」のユルゲン・プロホノフ(現在はユルゲン・プロフノウで統一されてるようです)が出ていますがさすがに存在感ありますね~画面がいっきに引き締まります。ただ何故こんな作品に出たのか不思議でしょうがないですが...(笑)

「デリート」・・・(278)

2007-10-05 18:32:55 | Weblog
「デリート」Claustrophobia
監督・脚本・製作:マーク・タピオ・カインズ
出演:メラニー・リンスキー、メアリー・リン・ライスカブ、シェーリ・ラパポート、ジュディス・オディア、他
2003年・アメリカ・79分<レンタル>

<STORY>
カリフォルニア郊外。土曜の午後、会社の同僚たちを招待してパーティーを開催することにしたローレン。たくさんの人達が来てくれると期待していたのだが、集まったのはジーナとグレースの2人だけ。仕方なく3人だけのパーティーをすることにした彼女たちが会話に夢中になっていると、窓辺に黒い人影のようなものが見えた。何やら怪しげな人物の気配が…。さらに、天井では不気味な足音が響き始める。なぜか電話もつながらない。最近、この近辺では連続殺人が発生しているが、まさかその犯人が?まだそんな事は信じられない彼女たちが見てしまったもの。それは、庭に転がっている男の死体だった...

ビックリするくらいチープな(笑)スリラー。
いきなりビデオ撮りの画面で”しくじった...”という思いのまま観ました。
ほとんど密室劇で主役の3人の女性と殺人鬼との攻防戦が描かれていきます。
序盤は犯人は姿を見せないどころか、実際にいるかどうかもわからないまま話は進んでいきます。
途中から殺人鬼が実在するとわかって色々作戦を練りますが...もちろんツッコミどころ満載です...が、これがそんなに悪くないんですよね~

ビデオ作品ですし、舞台もほとんど変わらず出演者も少ない...全然お金が掛かってないのが丸わかりな作りなんですけど結構緊張感があってなかなか楽しめました。オチもまぁありがちと言えばありがちですが、この作品には合っていてなかなか良かったのでは?

もちろん「思ったより良かった」というだけで、例えば「SAW」なんかと比べれば鼻くそレベルです(笑)それでももし時間があったらぜひ観て欲しいですね~
ちなみに...3人の女性のうちの1人(暗くてイマイチ好かれていない役)が「24-TWENTY FOUR-」のクロエに似てるなぁ~と思ってたのですが、どうやら本人(メアリー・リン・ライスカブ)みたいです。結構安っぽくて古い作品(2003年)にもかかわらずDVDリリースされたのはそのためでしょうか?その割には全然売り文句として使われてないんですけど...???