家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「マイアミ・バイス」・・・(250)

2007-06-28 18:30:35 | Weblog
「マイアミ・バイス」MIAMI VICE
監督:マイケル・マン
出演:コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス、コン・リー、ナオミ・ハリス、エリザベス・ロドリゲス、ジョン・オーティス、他
2006年・アメリカ・132分<レンタル>

<STORY>
マイアミ警察の特捜課で働くソニー・クロケットとリカルド・ダブスは、敵の懐に入り込む危険な潜入捜査で名をはせてきた。今度の任務は、合衆国の司法機関の極秘捜査が、ドラッグ密輸コネクションに漏れてしまい、その漏洩ルートを突き止めるのが仕事だ。ふたりはさっそくドラッグディーラーになりすまし、南米の密輸コネクションに接近するが...

テレビシリーズでおなじみの「マイアミ・バイス」を同エグゼクティブ・プロデューサーであるマイケル・マン自身が映画化。
私はこれだけ有名なテレビシリーズを1回も観たことないんですけど、イメージとしてはちょっとコメディ的なノリもあるライトタッチな刑事アクションだと思ってました(多分テレビシリーズはこんな感じであってると思いますが...)。
しかしこの映画版は何とも重苦しいクールなサスペンス・アクションに仕上がっております...まぁいつもの”マイケル・マン節”と言うことですが...(笑)

前情報では「潜入捜査官が敵の女に惚れる」と聞いてまして、何と馬鹿げた映画だと思ってましたが、実際観てみると...まぁ内容はその通りですが...それほど馬鹿っぽさや不自然さは感じませんでしたね。もちろん”最後はこうなるって最初からわかってたやろ?”というツッコミは入れずにはいられませんでしたが(笑)

個人的には内容云々というよりは、マイケル・マンのクールでスタイリッシュな映像が観たかったという気持ちが強かったので、そういう意味ではハズレではなかったです。実際、全体に漂うクールで重々しい雰囲気は抜群ですし、最後の銃撃戦もさすがとしか言いようの無いカッコ良さでした~

ただ、1本の作品として観ればどうなんでしょうかねぇ~?
まず時間はやっぱり2時間に収めて欲しかったと思いますね~...十数分の差ですが2時間を超えると意外と長く感じるもんです。
あと...これは完全に私の主観ですが...キャストに魅力が無かったなぁ~...良かったのはジェイミー・フォックスくらいですね。コリン・ファレルってルックス的に作品というか役柄が限定されますよね~「フォーン・ブース」みたいな役が一番あってるのでは?あまり重いのは似合わないです。

マイケル・マンにはまた「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」みたいなカッコイイ作品撮って欲しいなぁ~

「スネーク・フライト」・・・(249)

2007-06-26 22:21:56 | Weblog
「スネーク・フライト」SNAKES ON A PLANE
監督:デイヴィッド・エリス
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ジュリアナ・マーグリーズ、ネイサン・フィリップス、レイチェル・ブランチャード、フレックス・アレクサンダー、他
2006年・アメリカ・107分<レンタル>

<STORY>
ハワイのオフロードをバイクで走っていたショーンは、偶然、大物ギャングのキムが検事を殺している現場を目撃してしまった。目撃者を消すため組織の魔の手が迫るが、ショーンはFBIエージェント・フリンの助けで危機を脱する。そしてショーンはフリンの護衛のもとロスへと向かい、キムの悪事を証言することに。2人は民間の航空機へと乗り込むが、それを察知したキムは、航空機に“暗殺者”――大量の毒ヘビを送り込むのだった...

いや~面白いです!そしてバカ映画です(笑)
監督は「デッドコースター ファイナル・デスティネーション2」「セルラー」を撮った人なので、まぁ基本的に面白い映画を撮れる人なんだと思います。
それにしても「ヘビ」はバカげてるんじゃないか?という考えは浮かばなかったのでしょうか?...劇中で”何故ヘビなのか?”ということは語られていますが(低温動物だから検査にひっかからないとか...)ヘビの入っていた時限装置付きのケースを持ち込めるんなら爆弾持ち込めたんじゃないかなぁ~と思わずにはいられませんねー...まぁそれを言い出すとこの作品すべてを否定することになってしまいますが...(笑)

ただ最初に書いた通り、これがなかなか面白い作品なんですよね~
サミュエル・L・ジャクソンが主演なのでまぁまぁ高級感を漂わせてますが、ほとんど密室で展開される話なので多分そんなにお金は掛かってないと思います。
でも安っぽさは感じませんし、テンポも良くて緊張感もあって、それなりのエンターテイメント作品に仕上がってると思います。

まぁ最初の殺人シーンで、何故屋外で殺したか?とかキムは大物なのに何故自ら手を下したか?とか大物なのにルックスが結構ショボイとか(笑)目撃者がベタに気づかれるとか...結構ツッコミどころが多くて、この後どうなることか?とひやひやするんですけど、飛行機に乗ってからは見事に盛り返せたんでよかったです。

ヘビ嫌いな人には直視に耐えないシーンが満載ですが、なかなか楽しめるパニックホラーだと思います。
てっきりただのバカ映画だと思っていただけに(笑)嬉しい誤算でした~


「コワイ女」・・・(248)

2007-06-23 01:21:44 | Weblog
「コワイ女」
2006年・日本・107分<レンタル>
「カタカタ」
監督:雨宮慶太 出演:中越典子、豊原功補、小林裕子、他
<STORY>結婚を控えた加奈子は、婚約者と会った帰り道で"カタカタ・・・・"という奇妙な音を聞く。その直後、マンションから何かが落下し彼女を直撃。さらに帰宅した彼女を待ち受けていたのは、赤いワンピースを着た異形の女だった...

不条理ホラーですね~...とにかく”カタカタ”という化け物を演じた小林裕子の顔の演技がいいです!この人、いわゆる女優ではなく麿赤児率いる舞踏集団<大駱駝艦>に所属するダンサーだそうです。
話自体はそんなに面白いってわけでもないですが、パワーで押し切られる感じで、良くも悪くも勢いはありますね...どうでもいいですが豊原功補はもう”十文字(時効警察)”にしか見えません(笑)

「鋼-はがね-」
監督:鈴木卓爾 出演:柄本佑、香川照之、菜葉菜、他
<STORY>自動車整備工場で働く関口は、工場の社長の妹とデートすることになる。写真で見る限り、彼女は笑顔がまぶしい美女だったが、約束の日に関口が社長の家を訪ねると、ズタ袋をかぶった人間が一心不乱にミシンを踏んでいた...

これも不条理ホラーですね~基本的にはコメディっぽく描かれています。
しかし結構怖いです。社長の妹「鋼」はずーっと袋をかぶってて正体はわからないのですが、時々何か出てきたりして(笑)得体の知れない怖さがありますね...視覚的に訴えるのではなく”見えないもの”の恐怖が精神的にのしかかってくる感じです。

「うけつぐもの」
監督:豊島圭介 出演:目黒真希、須賀健太、松岡俊介、左時枝、他
<STORY>母の冴子と共に、祖母の住む田舎の民家に越してきた道男。彼は鴨居に並んだ遺影の中に、まだ幼い少年の写真を見つける...それは7歳で行方不明になった冴子の兄・正彦のものだった。その頃から冴子の様子が徐々におかしくなっていく...

これは他の2本と違い、非常に日本的な怖さを持ったホラーです。
原案・監修で「呪怨」の清水崇が参加しております。
ジワ~っと染みてくるタイプの話なので、派手さは無いですし淡々と進んでいきます。悪い内容では無いと思いますが、最初の2本とあまりにも方向性が違いすぎて何故最後がこれなのか?という疑問が残りますね...どうせなら勢いのあるタイプの話でまとめた方がよかったかも知れませんね。

以前にも書きましたが、「呪怨」を頂点にジャパニーズホラーはもう出尽くした感がありますね。「リング」や「呪怨」のような革新的な作品が出てこないことにはJホラーは前進しないでしょうね。
今作は短編集ということで非常に観やすい作品ではありました。そんなに期待しないで観ればそれなりに楽しめると思います。

「ゾンビ村 終わりなき逃亡」・・・(247)

2007-06-20 19:55:19 | Weblog
「ゾンビ村 終わりなき逃亡」
脚本・監督:江面貴亮
出演:上良早紀、堂満梨紗、幸将司、伊藤主税、他
2007年・日本・60分<レンタル>

<STORY>
クルマを飛ばして、シーズンオフの別荘地へとやってきた、えみ、美穂、丈ニ、拓馬の4人。トランクには、大金の詰まったバッグがあった。
勤務していた地下カジノの店から金を奪って逃亡した彼らは、別荘地の屋敷でリーダー格の一郎と落ち合い、金を山分けする手筈になっていたのだ。
しかし町の様子がどこかおかしい。携帯電話も不通で一郎と連絡がとれない。
やむなく屋敷で待機することになり、買い出しに出かける丈ニと美穂。ゴーストタウンのように静まった町だが、何人かの人はいた。だが...狂った町にさまよい込んでしまった4人の運命は?

”きっとダメだろうなぁ~...”と思いつつ、ゾンビものだったので観てみました...やっぱりダメでした(笑)

学生映画か?大学の映研でもこれくらい撮るよ。
監督・脚本をはじめ演技も雰囲気も全てダメ、見るべきところ無し。ゴミです。
商業用作品としてこれでOKと判断した人たちみんな映画業界から消えてください。

「ピースキーパー・ウォー 最終大戦」・・・(246)

2007-06-18 18:30:08 | Weblog
「ピースキーパー・ウォー 最終大戦」Farscape : The Peacekeeper Wars
監督:ブライアン・ヘンソン
出演:ベン・ブラウダー、クラウディア・ブラック、ウェイン・ピグラム、ジジ・エッジレイ、他
2004年・アメリカ・183分<レンタル>

<STORY>
囚人エイリアンたちと行動を共にしてきた地球人のジョン。彼らは宇宙を二分する勢力争いへと巻き込まれてしまう。強大なパワーを持つワームホールを最終兵器として利用すべく、二大勢力の争いはさらに激化する。ワームホールの知識を持つジョンと、彼の仲間たちの運命は...

久々に”やっちまった~...”な1本。
全然知りませんでしたが、今作はテレビシリーズ「ファースケープ」の完結編として作られた、前後編2部構成のテレフィーチャーです。
つまりドラマの”最終回2時間スペシャル”だけを観たのと同じなんですよね~...そりゃ~話わからんわ~(笑)

私はこのテのSFアドベンチャーって結構好きなんで楽しみに観たのですが、色んなことがまったく説明無く進んでいくので”おかしいなぁ~”とは思ってたんですけど、まさかこれの前にテレビシリーズが第4シーズンまであるとは...しかも日本では第2シーズンまでしかDVD化されてないとは...(笑)

まぁ「ファースケープ」を知らずに観ても、スターウォーズの亜流っぽい感じで、SFアドベンチャーが好きな方ならそれなりに楽しめると思います。ただ、3時間は長いっすね~...何かよくわからないままに3時間観るのはツラかったです...
やっぱり「ファースケープ」のDVDを観てからの方が良いと思いますね。

「悪魔のいけにえ」・・・(245)

2007-06-16 13:45:15 | Weblog
「悪魔のいけにえ」THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE
監督:トビー・フーパー
出演:マリリン・バーンズ、アレン・ダンジガー、ポール・A・パーティン、ガンナー・ハンセン、他
1974年・アメリカ・84分<セルDVD>

<STORY>
1973年8月、真夏のテキサスを、ワゴン車でドライブ旅行する5人の若者たち。若者たちはサリーと彼女の兄で足が不自由なフランクリンが幼少期を過ごした屋敷に立ち寄る。それが想像を絶する惨劇の幕開けになるとは誰も予想できなかった...

文字通り、ホラー映画の金字塔です。
私は約20年前に今は無き大阪・花月シネマでのリバイバル上映で観ましたが、いまだに”怖い”と思ったホラー映画はこれ1本だけです。

DVDは10年ほど前に発売されてその後長らく廃盤状態にあったのですが、この度めでたくスペシャル・エディションとして再発されました。(オリジナルも持ってますがこれでプレミアが無くなってしまいました...笑)
映画の内容は今さらあーだこーだ言っても仕方無いので、今回は再発盤のDVDのことを書こうかと思います。

今回の再発では、私が購入した2枚組(通常盤)と3枚組BOX(通常盤+日本語吹き替え版)の2種類が発売されました(BOXは7月に延期になりました)。
発売元はデックスエンタテインメントというところで、以前も「サスペリア」や「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」なんかを再発した会社です。なんというか”マイナーのメジャー作品”とでもいうような作品を発売してるので値段設定が微妙ですね~もっと大手だとあと1,000円は値段下げれたんじゃないんでしょうか?今回も本当はBOXの方が欲しかったのですが、吹き替え版は別に観ないのでプラス3,000円はキツいなぁ~と思いまして通常盤にしました。

前回発売されたものと見比べてはいませんが、画質・音質共になかなか良かったと思います。前回は4:3のスタンダードサイズでしたが今回は16:9でスクイーズ収録されています。特典ディスク等はまだ観てませんが、オーディオコメンタリー収録が嬉しいですね~個人的には一番好きな特典です。

残念なのはジャケットデザイン...これ最悪ですね(笑)もっと良いデザインは無かったんでしょうか?これ作った人センス無さすぎです。
まだ発売されていないのでわかりませんが、BOXの方のデザインはなかなか良さげです。ただこういう区別のつけかたはいかがなものかと思いますが...。

総じて今回の再発はなかなか良かったと思いますが、マニア向けならもっと凝ったものを、一般にアピールするならもっと価格設定を低く、っていう中途半端な感じがちょっとありましたねー。

「デッドゾーン」・・・(244)

2007-06-14 18:24:09 | Weblog
「デッドゾーン」THE DEAD ZONE
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
製作総指揮:ディノ・デ・ラウレンティス
製作:デブラ・ヒル
原作:スティーブン・キング
出演:クリストファー・ウォーケン、ブルック・アダムス、マーティン・シーン、トム・スケリット、ハーバート・ロム、他
1983年・アメリカ・104分<セルDVD>

<STORY>
高校で文学を教えるジョニーは、恋人サラに結婚を申し込んだその帰り道、交通事故に遭遇する。昏睡のまま5年間を過ごした彼が奇跡的に目覚めた時、サラはすでに別の男と結婚していた。 そして彼には、触れた人の過去や未来が見えるという超能力が現れる...

スティーブン・キング原作のSFサスペンス。
駄作が多いと言われるキングの映像化の中でも最高傑作と呼ばれる1本です。(個人的にはキング原作には良作が多いと思いますが...)

異形の哀しみを描いた物語を普段はグロ満載の(笑)クローネンバーグが珍しく淡々と描いていて、それがとても良い雰囲気を出してますね。
そして何といっても主演のクリストファー・ウォーケンがいいです!他の役者は考えられないくらいのハマり役ですね~...ちなみにテレビシリーズではアンソニー・マイケル・ホールが演じておりますが、正直言ってあまりピンときません。さらに言うならテレビシリーズはあんまり面白くないです(笑)
あと野心的な政治家を演じたマーティン・シーンも良いですね~これが中途半端な役者だときっと台無しになってたと思います。

物語の3分の2くらいは割りと静かに淡々と進みます。その中でジョニーの哀しみが描かれていき、そして切ないラストへと繋がっていきます。このラストは本当に素晴らしいです!
話はSFですがラブストーリーとしての側面も持っていますので、ホラー系の作品が苦手な方にも...クローネンバーグ!キング!ウォーケン!とどちらかというとそのテの名前が並んでますが(笑)...ぜひ観ていただきたい1本です。

「トレマーズ」・・・(243)

2007-06-12 18:22:05 | Weblog
「トレマーズ」TREMORS
監督:ロン・アンダーウッド
製作総指揮:ゲイル・アン・ハード
出演:ケビン・ベーコン、フレッド・ウォード、フィン・カーター、マイケル・グロス、他
1989年・アメリカ・96分<セルDVD>

<STORY>
広大なネバダの砂漠地帯に建つ小さな町パーフェクション。寂れたその町の周辺では、謎の地震と共に不可解な変死事件が頻発していた。何かに怯えて登った鉄塔の上で、あるいは首まで地面に埋まった状態で発見される犠牲者たち。すべては地中深くに生息する未知の生命体"グラボイス"の仕業だった。神出鬼没で土中から突然姿を現し、鋭い牙で人間を噛み砕く凶暴なモンスター。外界から完全に孤立した住人たちは、このグラボイスと壮絶な戦いを始める...

もう何回観たかわかりません。B級SFの傑作です!

話は単純明快で、砂漠の小さな町の地中に現れた怪物、その怪物と戦う町の住人たち...というモンスター・パニックものです。
コメディタッチで軽~い感じにしたのも正解だと思いますし、時間も96分と一番良い尺で、非常に観やすい作品です。
もちろんコメディタッチといっても怖さもちゃんと演出されていますしモンスター・ホラーとしても文句のない作りです。

主役のケビン・ベーコンは「フットルース」の一発屋っぽいイメージがありましたが、今作以降「JFK」「ア・フュー・グッドメン」「激流」など、さまざまな作品に出演して現在では演技派として認知されるようになりましたね~...そのせいか、これ以降の「トレマーズ」シリーズには出演しておりませんね(笑)
逆にフレッド・ウォードは「ライトスタッフ」「地獄の7人」「レモ/第一の挑戦」(第二は無かった...笑)などキャリアを重ねてきましたが、今作(と続編「トレマーズ2」)あたりを頂点にその後ほとんど名前を聞かなくなりました...

あと、マイケル・J・フォックス主演のテレビシリーズ「ファミリータイズ」の父親役だったマイケル・グロスがサバイバリスト(?)バート役で「ファミリータイズ」とは180度違う役柄を演じております...「ファミリータイズ」を観てた私としては少しショックでしたね~(笑)
ちなみに現在シリーズ4作目まで製作されていますが、マイケル・グロスは全作出演しています。

観たことない人は観てください。1回観た人は2回、2回観た人は3回観てください。
予算が少なくても、アイデアやセンスで素晴らしい映画が撮れるという見本のような1本です。
今、DVDが980円で買えますので、持ってない方はすぐ買いに行ってください(笑)

「エスケープ・フロム・L.A.」・・・(242)

2007-06-07 18:47:57 | Weblog
「エスケープ・フロム・L.A.」ESCAPE FROM L.A.
監督:ジョン・カーペンター
出演:カート・ラッセル、A・J・ランガー、スティーヴ・ブシェミ 、ステイシー・キーチ 、パム・グリア、クリフ・ロバートソン、ヴァレリア・ゴリノ、ピーター・フォンダ、ブルース・キャンベル、他
1996年・アメリカ・101分<セルDVD>

<STORY>
2013年。合衆国大統領の娘ユートピアは、政府が秘密裏に開発した新兵器ブラックボックスを持ってL.A.に逃亡した。L.A.は2000年に起きた大地震のために陸の孤島と化して以来、現大統領の厳格な管理体制の規律に反する者たちの追放場所となり、凶悪な犯罪者の監獄島となっていた。ユートピアを陰で操っていたのは、L.A.内に君臨するペルーの革命家クエボで、L.A.島の全囚人の解放を要求して合衆国政府を脅迫する。万策尽きた大統領とポリス・コミッショナーのマロイは、15年前、N.Y.の監獄島から当時の大統領を救出した実績のある重犯罪者スネークを、L.A.に潜入させる手段を選ぶ...

ジョン・カーペンター&カート・ラッセルの傑作「ニューヨーク1997」の続編。

ハッキリ言って、今作は予算が中途半端なせいで全てが中途半端です(笑)
もっとお金があればもっと良い画面が作れただろうし、もっとお金が無ければそれこそ「ニューヨーク1997」のように金が無いなりの作りにしたんでしょうけど、多少はお金があったんでしょうね~中途半端なCGが物語をグッと盛り下げてくれます(笑)

ただ、今作はそういうことどうでもいいんです!
スネーク・プリスケンが帰ってきたということだけで全てがOK、ジョン・カーペンターファン、「ニューヨーク1997」ファンは黙って観るべき、そんな1本です。

とりあえず、いきなり今作を観るのはやめてください...きっと訳わからないと思います(笑)まず、ハードボイルドSFの傑作「ニューヨーク1997」を最低5回は観て「スネークが出てくればそれでOK!」くらいの気持ちになったら観てください(笑)
キャスティングを含め、完全にマニア向けの作品ですが、その筋の人にはまさに堪らない1本です。

どうでもいいですが、TSUTAYAさん、そろそろ半額セールやってください(笑)

「ナイトホークス」・・・(241)

2007-06-05 00:46:05 | Weblog
「ナイトホークス」NIGHTHAWKS
監督:ブルース・マルムーズ
出演:シルベスター・スタローン、ルトガー・ハウアー、リンゼイ・ワグナー、ビリー・ディー・ウィリアムズ、ジョー・スピネル、他
1981年・アメリカ・100分<セルDVD>

<STORY>
ヨーロッパで恐れられている国際テロリスト、ウルフガーがニューヨークに潜伏した。市警から編入された2人の警官はウルフガーを探し出し、事件を阻止するという任務を与えられる。壮絶な追跡劇の末、ウルフガーを追いつめるが、逆に国連外交官とその家族を人質にされ、市内のケーブルカーに立てこもられる。そこには壮絶な闘いが待ち受けていた...

最近TSUTAYAが全然半額セールしないんで手持ちのDVD観てます(笑)

スタローンが「ランボー」「ロッキー3」でブレイクする寸前の作品ですね。
主演の2人が後にブレイクしたために結構良い扱いされてる作品ですが、あくまでB級アクションです(笑)...ちなみに他の出演者もそれなりに名のある役者さんばかりなので、今観るとそれなりに豪華な画面ですね。
2人の刑事が犯罪者を追うってのは「フレンチ・コネクション」から、はみ出し刑事ってのは「ダーティハリー」からの影響でしょうか?

81年の刑事アクション作品ということで、当時の独特なダークさがあって良いですね~派手な爆破やカーチェイスなんかも全然無いんですけど、なかなかの雰囲気を醸し出してます。

スタローンってのは世間で言われてるように演技はヘタです(笑)でもやっぱり存在感があるんでしょうね~今作や「ロッキー」「ランボー」みたいな不器用な男の役はなかなか良いと個人的には思ってます。演技しようとすればするほど逆効果ですね...
そして何と言ってもルトガー・ハウアーです!今作の後に「ブレードランナー」のレプリカント役でブレイクして、現在も色んな作品(まぁB級が多いですが...笑)に顔を出しておりますが、この人は本当に存在感がありますね~佇まいがもうカッコいいです。

この後、刑事ものは「マイアミ・バイス」をはじめ、結構派手になっていきますので、今作あたりが古き良き時代の刑事アクションの最後の作品ではないでしょうか?
地味な作品ですし、メチャメチャ面白い!っていうような作品ではありませんが、暇つぶしくらいなら十分楽しめる作品だと思います。