家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「遊星よりの物体X」・・・(209)

2007-02-24 02:41:32 | Weblog
「遊星よりの物体X」THE THING (FROM ANOTHER WORLD)
監督:クリスチャン・ナイビー
製作:ハワード・ホークス
出演:マーガレット・シェリダン、ケネス・トビー、ロバート・コーンスウェイト、他
1951年・アメリカ・87分<レンタル>

<STORY>
アラスカの観測基地を舞台に、発掘された氷塊の中から出現した吸血異星人と戦う軍人・科学者たち...

ジョン・カーペンターの傑作SFハードボイルド「遊星からの物体X」のオリジナル。
製作は「リオ・ブラボー」「赤い河」の名匠ハワード・ホークスです。

カーペンター版は何度も観てますが恥ずかしながらこのオリジナルは初めて観ました。
正直言ってカーペンターがリメイクしなければ埋もれてしまっていただろうなぁ~ってレベルの作品ですね...もちろん半世紀も前のSFですから、そういう目で観なければいけないのはわかります。が、緊迫感が全然無いんですよね~...リメイク版はあのヒリヒリするような緊張感がなんともいえないクールな雰囲気を生み出していて良かったのですが、オリジナル版は非常に脳天気な(笑)ドタバタアクションです。

話自体も全然違います。リメイク版は次々に人間(生物)に乗り移ってゆくエイリアンの話で「誰がエイリアンなのか?」っていうサスペンスタッチで描かれていたのですが、オリジナル版は怪力の吸血エイリアンが暴れまわる(笑)っていう単純明快なストーリーです。軍人VS科学者っていう対立が描かれているのは良いんですけど、ほとんど本筋に関係ないくらいの扱いで残念でしたね~。

なんか自分の頭の中で「古典SFの名作」みたいに思い込んでました(笑)やっぱり自分の目で観るべきですね。
自慢じゃないですが、私は”映画ファンが観ていて当たり前”な作品をあまり観ていませんので(笑)今年はそういう作品を色々観ていけたらなぁ~と思ってます...

「レイヤー・ケーキ」・・・(208)

2007-02-23 00:05:08 | Weblog
「レイヤー・ケーキ」LAYER CAKE
監督:マシュー・ヴォーン
出演:ダニエル・クレイグ、コルム・ミーニイ、シエナー・ミラー、他
2004年・イギリス・105分<レンタル>

<STORY>
薬ディーラーとしてロンドンの裏社会を着実に駆け上ってきた名もなき1人の男XXXX。好調なうちに引退しようと決意を固めた矢先、新たな仕事の依頼が舞い込む。それは、大物エディ・テンプルの娘を探し出すことと、大量のエクスタシーを売り捌くというもの。どちらも簡単に片づくと思われたが...

ガイ・リッチー監督作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「スナッチ」のプロデューサー、マシュー・ヴォーン初監督作品。

スタイリッシュなクライム・ムービーで確かにガイ・リッチー作品と似た印象もありますが、オフビートでコメディ的だったガイ・リッチーに対してこちらはもっとクールな感じですね。
どうしても”ガイ・リッチー作品のプロデューサー”ってのが宣伝文句になると思うので、その辺を期待するとちょっと違うかもしれませんが、これはこれでなかなかよく出来てて面白いと思いますよ。

主演は「007/カジノ・ロワイヤル」が意外に評判が良いダニエル・クレイグです...この人イマイチパッとしないというか華が無いというか...(笑)まぁこの作品にはそれほど違和感が無くて良かったのですが、ただ設定では”若い”ってことになってるんですけど、この人って日本人の感覚から言うと老け顔じゃないですか?(笑)実際この作品の頃は35~6歳で確かに裏社会なら若いといってもいい年齢ですが...個人的にはもっと若々しいキャストが良かったなぁ~と思います。

無理に時間を作ってまで観なければいけない作品ではないですが、お時間があれば観て損の無い1本だと思います。

「ヴェノム/毒蛇男の恐怖」・・・(207)

2007-02-20 21:24:43 | Weblog
「ヴェノム/毒蛇男の恐怖」VENOM
監督:ジム・ギレスピー
製作:スコット・フェイ、カレン・ラウダー、ケビン・ウィリアムソン
出演:アグネス・ブルックナー、ジョナサン・ジャクソン、ローラ・ラムゼイ、D・J・コトローナ、他
2005年・アメリカ・85分<レンタル>

<STORY>
アメリカ南部ルイジアナ州、ブードゥーの伝統が色濃く残る田舎を舞台に、悪霊に憑かれた男が“毒蛇男”となって、街の人々を惨殺していく惨劇の物語を描いたパニック・ホラー。ある日の夜、事故で沼に転落してしまった乗用車の運転手を助けようとした男が死亡してしまう。そしてその乗用車で密かに運ばれていたトランクも沼に沈んでしまう。その中には、ブードゥー教の秘力により悪霊を封じ込めていた無数の蛇が...

う~ん...確かに作りはしっかりしてます、が...
さすがに「スクリーム」の脚本家(今作では製作)と「ラストサマー」の監督が組んで撮っただけあって、あくまでB級ですが(笑)B級としてはそれなりの予算で撮られてると思いますので、さすがにその辺のゴミホラーとは一線を画す作品であるとは思います。

ただ、狙いがイマイチだなぁ~という思いは否めませんねぇ~
DVD特典としてインタビューが収録されていましたが、どうやらジェイソンやフレディのような新たなホラーヒーローを生み出そうという目論見があったようですね...それにしてはこの”毒蛇男”はあんまり魅力無いですし、監督のジム・ギレスピーは「ラストサマー」の”鈎爪男”で懲りてないのでしょうか?(笑)
キャラクターがどうこうというよりも作品自体が面白くなければ、そこから新たな人気キャラが生まれるなんてありえないですよ。

やっぱり問題は脚本ですかね~...「スクリーム」みたいな斬新でショッキングな作品を作り出したケビン・ウィリアムソンがなぜ脚本を書かなかったんでしょうか?
まぁそれでも80年代に作られてたらホラー史に名を残していたかもしれないってくらいのレベルではありますので(笑)”まあまあマシなB級ホラー”としては楽しめる作品だと思います。

「香港ゾンビ」・・・(206)

2007-02-17 00:58:22 | Weblog
「香港ゾンビ」BIO ZOMBIE
監督:ウィルソン・イップ
出演:ジョーダン・チャン、サム・リー、アンジェラ・トン、ライ・ユーチュン、チョン・ガムチェン、他
1998年・香港・94分<レンタル>

<STORY>
海賊版DVDショップで働くチンピラのモーディとビー。ある日、2人は車を運転中、突然道路に飛び出してきた男を轢いてしまう。怪我を負った男に、ある薬を飲ませてしまったことからとんでもない悲劇が起こる...

リリースされたのは昨年(2006年)なんですけど、作品自体は10年近く前のものです...ゴミホラーです(笑)
まぁゴミホラーのサルベージはライフワークですのでいいんですけど(笑)最近はパッケージ見ただけでちょっと気分が萎えますね~

DVDのパッケージに書かれてるストーリーを見ると、まるでロメロの「ゾンビ」にオマージュを捧げた作品のように思いましたが全然違いますね...ゾンビがあふれる小規模のショッピングビルから生き残った人たちが脱出するというコメディタッチのB級ホラーで、ノリ的にはどちらかと言うと「霊幻道士」に近いです(笑)

ただ驚くことにラスト10分くらいで急にやる気をみせまして、結構シリアスなホラーとして収束していきます。最初からこのテンションで作ってればそこそこ観れる作品になったかもしれませんね。
ちなみに特殊メイクは最悪です...ゾンビホラーならここに金かけないとまずいでしょ!
まぁそれでも日本の「ゾンビ自衛隊」よりはよく出来てます(笑)

チンピラ役のサム・リーってどっかで見たことあるなぁ~と思ってたら、窪塚の「ピンポン」に出てた人ですね。

「スーパーマン リターンズ」・・・(205)

2007-02-16 00:32:14 | Weblog
「スーパーマン リターンズ」SUPERMAN RETURNS
監督:ブライアン・シンガー
出演:ブランドン・ラウス、ケヴィン・スペイシー、ケイト・ボスワース、ジェームズ・マースデン、フランク・ランジェラ、サム・ハンティントン、他
2006年・アメリカ・154分<レンタル>

<STORY>
クリプトン星の3悪人との戦いに勝利したクラーク・ケントことスーパーマンだったが、その後彼は謎の失踪を遂げる。スーパーマンが不在となった地球では犯罪が急増、加えてレックス・ルーサーも仮釈放が認められ出所してしまう。5年ぶりに地球に戻ったスーパーマンが、記者クラーク・ケントとして元の職場で働き始めるが、愛する同僚のロイスは婚約中で、4歳の息子もいる。ショックを受ける彼に追い打ちをかけるように、宿敵ルーサーによる人類破壊計画が着々と進行するのであった...

正直言っていまさら感があったし、全然期待してませんでした。これ観るまで1作目のリメイクだと思い込んでたくらいですから...(笑)
ところが予想外によく出来てます!スーパーマンはアメコミの映画化としては先駆け的なところはありますが、今にして思えば内容的には結構ヌルいですし、これだけCGの技術が進んだ現在、「X-MEN」あたりにはかなわないだろうなぁ~と思ってたのですがハッキリ言って「X-MEN」シリーズよりは面白いですよ。

もちろん元々の「スーパーマン」という話自体がヌルめですので(笑)スピーディーで大迫力のアクション...みたいなものを期待すると肩透かしをくらいますが、ちゃんとこの物語を理解した上で観れば楽しめると思います。

私も今作を観るまで知らなかったのですが、ストーリーがクリストファー・リーブ主演シリーズの2作目「スーパーマン2=冒険篇=」の続きになってるので、もし旧シリーズを観てない方は少なくとも1,2作目は観といた方がいいと思います。というか、観ていることを前提に話が進みますのでわかりにくいです。

主演のブランドン・ラウスはクリストファー・リーブに似てるので「スーパーマン=リーブ」っていう私と同世代やそれ以上の方にも違和感無く観られます。
ただ、このブランドン・ラウスの見た目が若いからなのか?ロイス役にも若い女優(ケイト・ボスワース)が起用されているのですが、これが個人的には違和感ありまくりですね~旧シリーズのマーゴット・キッダーは年齢的にもそうですが、見た目ももっと大人の女性って感じだったので...。

私と同じように「今さらスーパーマンかよ!」って思ってる人にこそ観ていただきたいですね...オープニングであのテーマがかかった時は感動で身体が震えました(笑)

「インファナル・アフェア」・・・(204)

2007-02-13 20:10:42 | Weblog
「インファナル・アフェア」INFERNAL AFFAIRS
監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック
出演:アンディ・ラウ、トニー・レオン、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、ケリー・チャン、他
2002年・香港・102分<レンタル>

<STORY>
マフィア組員のラウは、香港警察へ入隊し内部情報を流す潜入員となる。同じ頃、警察学校に通うヤンは、マフィアの潜入捜査官となるため警察を去る。10年後、ラウは内部調査課長に昇進し、恋人との結婚を控えていた。一方ヤンは、長年の潜入捜査に疲れきっている。ある夜、大きな麻薬取引の際、組織と警察は互いに情報漏れに気付き、警察はラウに、組織はヤンに、それぞれ内通者を探すよう命じる。やがて2人の距離は少しづつ縮まっていく...

マーティン・スコセッシが監督した「ディパーテッド」のオリジナルということで観てみました...”こっちを先に観ない方が良い”という評判は聞いていましたが...(笑)

今回リメイク版がオスカー候補に挙がっていることもあって話題になっていますが、元々この作品が公開されて頃も話題になってたと記憶してます。
当時、私は「多分湿っぽいんだろうなぁ~」(笑)と思い観ませんでした。「男たちの挽歌」以降、香港アクションというかチョウ・ユンファやジョン・ウーに少しハマッていた頃があるのですが、基本的に浪花節っていうか湿っぽい作りが多かったので...

潜入捜査の映画は色々ありますが、”マフィアが警察に、警官がマフィアに...”っていうのはありそうで無かった話ですよね。
悪くない作品だとは思います。ただ、基本的に善は悪に染まりきらないが悪は善に染まるっていう作りで(意図的かどうかはわかりませんが...)そういう意味ではラストがどういう方向へ向かうかはわかりやすい感じがしますね。もうちょっと善と悪のせめぎ合いがあっても良かったかな?でも、それやりだすととても2時間には収まらないでしょうけど...

まぁ何にしても私の”湿っぽいだろう”という予想は大当たりだったわけですが(笑)...正直言って「ディパーテッド」が無ければ観ていなかっただろうし、個人的には観ても観なくてもどちらでもいいかなぁ~、大体どちらかというと女性向けの作りですよねー男性は「男たちの挽歌」のような武骨な作品の方が好きだと思います。
あとマフィアのボスがイマイチ貫禄無いような気がしたのは私だけでしょうか?何か食堂のオヤジとかが似合いそうな人ですね(笑)警察側の上司をやってたアンソニー・ウォンは人肉で饅頭作ってただけあって(笑)存在感があって良いんですけどね~

「ディパーテッド」は設定だけ同じでほとんど違う作品らしいので、今作にはまりきれなかった私としては逆に期待が持てました。

「M:i:Ⅲ」・・・(203)

2007-02-12 03:29:28 | Weblog
「M:i:Ⅲ」M:i:Ⅲ
監督:J.J.エイブラムス
出演:トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ヴィング・レイムス、ミシェル・モナハン、ローレンス・フィッシュバーン、他
2006年・アメリカ・126分<レンタル>

<STORY>
第一線からしりぞき、諜報機関IMFの教官になったイーサン・ハント。だが、教え子のピンチをきっかけに、彼は現役復帰を決意する。強大な敵オーウェンが狙う"ラビットフット"の正体を探るIMFのメンバーたち。しかし、イーサンの婚約者ジュリアが誘拐されてしまう...

「ミッション:インポッシブル」シリーズ第三弾。
前2作は、”ブライアン・デ・パルマ””ジョン・ウー”と監督の名前がトム・クルーズと並んで看板になっていましたが、今作の監督はJ.J.エイブラムス...聞き覚えはあるけど誰やったっけ...?と思ってたら、傑作(今のところ...笑)テレビシリーズ「LOST」を作った人です。
とはいえ、必ずしも面白いものを作れるとは思ってませんし、ましてやシリーズ3作目ですから失速感は否めないだろうと思ってたのですが...1作目は正統派サスペンスアクションとして良かったと思いますし2作目はジョン・ウーファンなら大喜びの作品に仕上がっていて、そういう意味では(笑)よくできた作品だったと思います。
正直言って今作が前2作を超えているか?と言われれば疑問ですが、決して劣っていないと思います。もちろん「どこがスパイやねん!」とツッこまずにいられないド派手なアクションはバンバン出てきますし、もうオリジナルの「スパイ大作戦」の面影など無いと思いますが(すいません...オリジナルはよく知りません)娯楽エンターテイメントアクションとして観ればなかなか楽しめる作品だと思います。

ちょっとネタばれになりますが...一番最初に頭に埋め込まれた爆弾で殺される女性エージェントがいるのですが、この死に方がかなりエグいです。まぁサラッと描かれてますが個人的には今作中一番衝撃を受けたシーンでした。

ハッキリ言ってバカ映画です(笑)ただし超一流のバカ映画ですので十分楽しめますし、観て損はないと思います。
絶妙なストーリー展開など求めずに(苦笑)気楽に娯楽作品としてお楽しみください。

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ちょっと話は変わりますが...
「レディ・イン・ザ・ウォーター」について...今日昼間にFMを聞いておりました。3時から石井竜也(カールスモーキー石井)が番組をやっていて、米米CLUBの「手紙」という曲をかけたのです。この曲は私も大好きな素晴らしい曲なのですが...”そう言えばこの曲「河童」(石井竜也監督作)の主題歌やったなぁ~...え?なんやこのなんとも言えないモヤモヤした感じは...”などと思ってたら、「レディ・イン・ザ・ウォーター」って米米CLUBを解散に追い込み、石井竜也を映画界から引き離した駄作(笑)「ACRI」と非常に近いものを感じるんですよね~...そうか~シャマランが映画を撮り続けてたどり着くところは石井竜也だったんですね~(妄想)石井竜也はこの作品を観て”これだよ!これ!”とか言うたんでしょうか?(笑)

「グエムル-漢江の怪物-」・・・(202)

2007-02-10 13:16:14 | Weblog
「グエムル-漢江の怪物-」THE HOST
監督・脚本:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、ピョン・ヒボン、パク・へイル、ペ・ドゥナ、コ・アソン、他
2006年・韓国・120分<レンタル>

<STORY>
ソウルの中心を流れる漢江(ハンガン)の河川敷。ある日、民衆が憩うその河川敷に突如出現した正体不明の巨大生物。多数の見物人を襲って姿をくらましたこの怪物<グエムル>に、河川敷で売店を営むパク一家の孫娘ヒョンソがさらわれてしまう―。
韓国政府は<グエムル>が致死性のある危険な伝染病ウィルスの宿主だという声明を発表、厳戒令を敷く。ヒョンソの生存を信じる、一家の長男であり父親のカンドゥ(ソン・ガンホ)は、妹のナムジュ(ぺ・ドゥナ)他家族全員で<グエムル>に立ち向かう...

傑作サスペンス「殺人の追憶」の監督&主演コンビということで期待して観ました。

とりあえず怪物にさらわれた娘を警察や軍隊ではなく、家族が救出に向かうというストーリーは新鮮で良かったです。ただ、この家族一切活躍しません(苦笑)一応シリアスなモンスターパニックものなんですけど全体的にコメディタッチなんですよね~...どういう意図があってこういう作りにしたのでしょうか?

おそらく根本には「ゴジラ」の影響もあると思うのですが、環境汚染で生まれた怪物という設定です。ただ、だからといって環境問題を押し出した作品では無いように思います。
娯楽なのか社会派なのか、それとも家族愛を描いたドラマなのか?...なんかすべてが中途半端な印象ですね~。

ラストもひたすら哀しくて切ないだけでカタルシスは無いです。というかなんか打ちのめされた気分になりました。
確かにポン・ジュノ監督の前作「殺人の追憶」と似た雰囲気を持ってます。ただ内容が変わればこんなに違う印象になるのか~って感じですね。「殺人の追憶」もやりきれないラストでしたが、あの作品にははまっていて非常に良かったのですが...

とりあえず話題作であることは間違いありませんので、まぁお時間のある方はご覧になってみてもいいかと思います。

「レディ・イン・ザ・ウォーター」・・・(201)

2007-02-08 00:28:58 | Weblog
「レディ・イン・ザ・ウォーター」LADY IN THE WATER
監督・脚本・製作・出演:M・ナイト・シャマラン
出演:ポール・ジアマッティ、ブライス・ダラス・ハワード、ボブ・バラバン、ジェフリー・ライト、他
2006年・アメリカ・110分<レンタル>

<STORY>
フィラデルフィア郊外のアパート。住み込みの管理人クリーブランドは、日々雑用や修繕に明け暮れていた。そんなある夜、中庭のプールに女性が潜んでいたのを発見したクリーブランドは、彼女を自室に連れ帰って休ませる。まだあどけなさの残る美しい彼女が一体どこからやってきたのか、何者なのか、“ストーリー”という名前以外は何もわからない。その謎を解く鍵は、意外なところにあった。韓国人の女子大学生が語る東洋の伝説に、彼女が奇妙なほど合致していたのだ。そしてすべては、伝説通りに動き始める...

「シックス・センス」という傑作を撮りながら”一発屋”として消えて行こうとしてる(笑)M・ナイト・シャマラン監督の最新作です。
これまでも自作にはカメオ出演(と呼ぶには結構目立つ役が多いですけど...笑)してきたシャマランですが、今作ではついに主要キャストに名を連ねております。多分あと2~3作くらいで主役やるつもりじゃないでしょうか?(笑)

おそらく、私と同じように「シックス・センス」で衝撃を受けた方は多いと思いますし、その後の彼の作品に違う意味で衝撃を受けた方もまた多いと思います(苦笑)。
個人的には3作目の「サイン」はそんなに悪くなかったし、「アンブレイカブル」も「ヴィレッジ」も(ワンパターンではありますが...)緊迫感を保ちつつラストのドンデン返しまで持っていくというやり方は嫌いではありませんでした(まぁこの2作は映画としては駄作だと思いますが...)。

しかし今作は...思わせぶりな話の持って行き方は今までと同じ感じですが、観終わってビックリ!根本的に今までとは違う作品です...完全に持ち味が消されてて最悪です(笑)
...いや1本の映画として観たら、もしかしたらシャマラン監督作では上位に入るかもしれませんが...それでも私はこんなものをシャマランには求めてないですし、個人的には別に観たい映画ではないですね。こういう内容だとわかってたら観なかったと思います。
ツッコミどころも多いですし、まさにオ○ニー映画ですね(苦笑)ひたすら監督がやりたい放題やっただけって感じです。

ロン・ハワード監督の実娘ブライス・ダラス・ハワードは前作「ヴィレッジ」にも出演してましたが、顔つきや雰囲気がなんとな~く幻想的でこういうおとぎ話的な作品には非常に合っていて良かったです。
今作で褒められるのはそれくらいかな~?(笑)
まぁ上にも書きましたが、シャマランらしさを求めなければ、もしかしたらそれなりの評価を受ける作品かもしれませんが...

「インサイド・マン」・・・(200)

2007-02-07 00:19:31 | Weblog
「インサイド・マン」INSIDE MAN
監督:スパイク・リー
出演:デンザル・ワシントン、クライブ・オーウェン、ジョディ・フォスター、クリストファー・プラマー、ウィレム・デフォー、他
2006年・アメリカ・128分<レンタル>

<STORY>
完全武装した銀行強盗に従業員と客を全員人質にとられたマンハッタンの銀行。急報を受けて、この事件の担当になったのはNY市警のフレイジャー。なんとか人質を傷つけずに犯人を捕らえようとするが、犯人は立てこもったまま、奇妙なクイズで警察を翻弄するばかり。そんな中、銀行の取締役が事件を聞きつける。彼がまず連絡をしたのは敏腕弁護士のマデリーン。銀行には取締役の秘密が隠されていた...

おかげさまで200本目の映画の感想です。大体年間100本ペースですね~...
これからもゴミ映画を拾って皆様に注意を促していきたいと思ってます(笑)よろしくお願いします。

で、200本目はスパイク・リーの作品...この人って90年前後あたりでしたか?結構時の人でしたよね~まぁ当然のごとく(?)私はこの人の作品ほとんど観たことないですが(笑)...「クロッカーズ」と「サマー・オブ・サム」だけかな?でもあんまり面白くなかった記憶が...

今作は銀行強盗のお話です。
まず真ん中あたりまでは非常に面白くてグイグイ引き込まれていきます。
...ところがここからちょっと問題が発生!DVDにキズが入っていたようでちょうど真ん中あたりから5分間くらい観れませんでした。さすがに5分間話が飛ぶのは困るので、翌日ツ○ヤで事情を話して交換してもらいました...で、翌日見直し...
う~ん...正直言いまして失速感は否めないですね~

まぁ相変わらず複雑な作品になると私の脳みそが付いていけないという状況に陥りまして(笑)イマイチ、オチがよくわかりませんでした~
確かに全体的な作り・流れは悪くないですし、キャストや音楽も非常に良かった。
クールでスタイリッシュで洒落っ気もあって悪くないのですが、なんとなくスッキリしないのはやっぱりオチのせいなんだろうか?
...と、ネットで色々と感想を見たりしましたが、みなさん結構スッキリしてない感じですね、一回観ただけではなかなかわかりにくいと思います。かと言ってもう観ませんけど(笑)...社会派だけど重過ぎないサスペンス、としてはまぁそれなりに楽しめる作品だと思います。