家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「銀河ヒッチハイク・ガイド」・・・(224)

2007-04-27 18:33:20 | Weblog
「銀河ヒッチハイク・ガイド」THE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY
監督:ガース・ジェニングス
出演:マーティン・フリーマン、ズーイー・デシャネル、サム・ロックウェル、モス・デフ、ビル・ナイ、ジョン・マルコビッチ、他
2005年・アメリカ・109分<レンタル>

<STORY>
無数の宇宙船が地球を襲い、一瞬にして崩壊してしまった。最後の地球人になったアーサーは“銀河ヒッチハイクガイド”を宇宙へ。しかし、出会う人は、無責任な大統領とか、好奇心人一倍の娘とか、ことごとく変人ばかりで頭を抱えてしまう。しかし、彼は珍騒動の末、地球の秘密を手に入れるのだが...

原作は伝説的なカルトSF...だそうです...全然知りません(笑)
以前にラジオでオタキングこと岡田斗司夫が今作(のテレビ版)の話をしてまして(よく憶えてませんが...)、最近SFらしいSFを観てなかったこともあって、観てみました。

う~ん、確かにオタク受けしそうな作品ですね~(笑)
私は正直言ってあまり好きなタイプの作品ではないです...っていうか基本的にコメディ映画はあまり観ません。やっぱり大阪生まれの大阪育ちだからなのか、特に笑いに関しては関西独特のセンスみたいなものがあって、アメリカ的な笑いはあまり合いません。
「サボテン・ブラザーズ」も面白くなかったし、未見ですが多分「リトルショップ・オブ・ホラーズ」も自分には合わないだろうなぁ~と思ってます。
ちなみに今まで面白かったコメディ映画は「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」くらいですかね~?

面白いと思ったのはネガティブなロボットくらいで、後は特にどうということはない作品です。
これでまたコメディ嫌いに拍車がかかってしまいました...

雑談

2007-04-26 00:11:58 | Weblog
ついに「LOST Season2」を観始めました。
現在3話目まで観ましたが、相変わらずドキドキする展開で先が楽しみです。ただ、正直言ってふろしき広げすぎ!って感じはなきにしもあらずなんですけど、どうやってケリをつけるんでしょうか?とりあえずSeason3はアメリカでは放映されてるようなので、進めながらオチを考えるのかな?...”政府の陰謀”と”異星人”と”夢オチ”だけは避けて欲しいところですが...

「ロッキー」から(勝手に)始めた<未見の有名作品を観てみよう計画>ですが、今日TSUTAYAで色々物色してみるとさすがにめぼしい作品は観てましたね~未見の有名作品となると”長い””文芸作品””コメディ”あたりです...私は全部苦手です(笑)とりあえず「サタデー・ナイト・フィーバー」「愛と青春の旅立ち」あたりを候補にしてますが気が向かなかったら止めるかも(笑)...「アラビアのロレンス」とか「ガンジー」とか観たらきっとそれなりに面白いんでしょうけど、なんかイマイチ観る気しねぇ~

あと映画じゃないんですけど、総合格闘技「PRIDE」の”無差別級GP”と”ラスベガス大会”のDVDがず~っと貸し出し中でいまだに観れてません(泣)ネットの動画で試合自体はほとんど観てますが、DVDで改めて観直したいんですけどね~...

「ロッキー」・・・(223)

2007-04-23 00:20:45 | Weblog
「ロッキー」ROCKY
監督:ジョン・G・アビルドセン
音楽:ビル・コンティ
出演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、バージェス・メレディス、他
1976年・アメリカ・119分<レンタル>

<STORY>
フィラデルフィアのしがない4回戦ボクサー、ロッキーに突然チャンスがやってくる。世界ヘビー級チャンピオンのアポロが人気取りのため、格下の相手と戦うことを宣言したからだ。かくして、薄汚れた下町の中、ロッキーのトレーニングが始まった...

<未見の有名作品を観てみよう計画・・・その1>
↑あ、もちろん私の極私的な計画ですが...(笑)ちょうど「ロッキー・ザ・ファイナル」が話題になっていることもあって1作目を観てみました...私は”スライ・シュワ世代”といいますか”マッチョ・バカ・アクション世代”(笑)ですので、実はスタローン作品はかなり観てるんですけど、最も有名で評価の高い「ロッキー」(を含め、シリーズ全作)は観てませんでした。

とにかく素晴らしかった!ちょっと驚きました。76年のオスカー受賞作ってのは伊達じゃないですね~

内容的にはボクシング映画っていうよりはボクサーを題材にしながら、どん底から這い上がっていく男の再生の物語ですね。
今回初めて観たので全然しらなかったのですが(世代的にリアルタイムなのはロッキー3です)この1作目って低予算の、いわゆるB級と呼んでもおかしくないような作品なんですよね~しかも時代的にちょっと”アメリカン・ニューシネマ”な雰囲気もあって、全体的に非常に哀愁漂う切ない作品でした。

ラストのエイドリアンと抱き合うシーンでは不覚にもホロッときてしまいました...よくテレビなんかでコブシを振り上げて、大声で「エイドリア~ン!」とかやってる人がいますけど、全然違うやん!(笑)
映画史に残る名ラストシーンの一つと言っても過言ではないと思いますね。

とりあえず2作目以降はきっとバカ映画だと思うので(笑)観ませんが、今作は本当に観て良かったです。
もし未見の方がいたら是非観てください。

「怪奇!!幽霊スナック殴り込み!」・・・(222)

2007-04-20 18:35:20 | Weblog
「怪奇!!幽霊スナック殴り込み!」
監督・脚本・撮影:杉作J太郎
出演:タナダユキ、島口哲朗、リリー・フランキー、横山剣、みうらじゅん、他
2005年・日本・78分<レンタル>

<STORY>
服役中の夫のため司法当局に協力している女が窮地に立たされ、渡世人と幽霊が彼女を救う...

杉作J太郎率いる”男の墓場プロダクション”作品。
日本映画界に一石を投じようという姿勢は買います。ただ...前に同時上映作品『任侠秘録人間狩り』を観た時にあまりのヒドさにショックを受けたんですけど(笑)21世紀の映画界では勢いと心意気だけでは太刀打ちできないってのが正直な感想ですね~。

今作は、とりあえず『任侠秘録人間狩り』よりは良かったです。が、まぁ出来としては大差ありませんので、サブカル・オールスター勢ぞろいと言っても過言ではないキャスト以外は観るべきところはないっすね~...「東京タワー」で今話題の人、リリー・フランキーも出てます。

ただ、オーディオコメンタリーはなかなか面白いので、初めから主音声ではなく副音声で観れば楽しめるかと思います(苦笑)

「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」・・・(221)

2007-04-16 00:34:16 | Weblog
「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」THE SENTINEL
監督:クラーク・ジョンソン
出演:マイケル・ダグラス、キーファー・サザーランド、キム・ベイシンガー、エヴァ・ロンゴリア、他
2006年・アメリカ・108分<レンタル>

<STORY>
トップクラスのシークレット・サービスのギャリソンは、いまファースト・レディのサラの護衛官。ところが彼には秘密があった。大統領夫人であるサラと恋愛関係にあるのだ。そんなときギャリソンの同僚が射殺される。事件の担当はブレキンリッジで、彼はギャリソンが自分の離婚の原因を作ったと憎んでいた。しかし、その事件が片づかないまま、大統領暗殺計画の情報が。その計画にはシークレット・サービスの高官が関与しているらしい。ブレキンリッジは裏切り者を探す任務を受けるが、一方、ギャリソンは真犯人の罠にはまり、大統領暗殺の容疑者にされてしまう...

まず単純に、いかにもハリウッド映画!って感じの映画を観た~ってのが感想ですね...キャストがマイケル・ダグラス、キム・ベイシンガー、キーファー・サザーランドとイマイチ若さに欠ける感がありますが(笑)その分見ていて安心感があります。

話も複雑そうでいて結構単純で、トータル的に見て気軽に楽しめる作品だと思います...ただし...

難点1...キーファー・サザーランドがもう「24-TWENTY FOUR-」のジャック・バウアーにしか見えないこと(笑)
難点2...マイケル・ダグラスが私生活と同じく”下半身の暴走”で(笑)窮地に追い込まれていくこと
まぁ難点1はいいとしても、難点2の方はマズいですね~...大統領夫人と浮気、かつての親友からは妻を寝取ったと疑われる...そんなシークレット・サービスってあり?シンプルにサスペンス・アクションとして十分に楽しめる作品ではありますが、ふとマイケル・ダグラスの節操のない下半身を思うと哀しくなりますね(笑)この設定は蛇足だったんじゃないかなぁ~?

「ハウス・オブ・ザ・デッド2」・・・(220)

2007-04-12 00:04:34 | Weblog
「ハウス・オブ・ザ・デッド2」HOUSE OF THE DEAD 2
監督:マイク・ハースト
出演:エマニュエル・ヴォージア、エド・クイン、シド・ヘイグ、他
2005年・アメリカ・96分<レンタル>

<STORY>
ゾンビのDNAを操作し、死者復活の研究を大学内で密かに進めていた一人の教授。だが、実験に失敗し死人はより進化した“超人類”のゾンビとなって復活してしまう。次々と生徒たちを襲い血肉を貪り増殖していくゾンビ。生存者救出とゾンビから摂取した血液で、抗体ワクチンを作ろうと考えた政府は部隊を派遣。決死の戦いを繰り広げるがなんと蚊を媒介して感染するものも出できてしまう。果たして感染をくい止め、無事脱出することができるのか...

インフルエンザはとりあえず治りましたが、ず~っと体調悪くてまいってます(泣)ブログ書くのも忘れてました(笑)

で、超ゴミホラー「ハウス・オブ・ザ・デッド」の続編です。
ただ監督は交代しておりまして、前作の監督ウーヴェ・ボルは”ラジー賞”の常連でかなり評判の悪い監督ですので、そういう意味では前作ほどひどくはないだろうと思いつつ観ました。
正直言ってB級ホラーですので(しかもインタビューで18日で撮ったとか言うてた...自慢にならんぞ!...笑)つっこみどころは当然のごとく満載ですが、ホラーとしては意外に悪くないですね~。

”感染源”のゾンビの血液から血清を作るために、発生元と思われる大学へ特殊部隊が潜入する...という話なんですけど、最悪の場合は大学こと爆撃するとかいう割には派遣される特殊部隊がダメダメな上に装備もヘボくて、車がバン1台しかない上に弾切れをおこすという体たらく(笑)事態を重くみてるのか軽くみてるのかよくわからないような状況ですね。

ただ、ほとんど大学の構内だけで話が進むので追い詰められていく感じがなかなか良い味出してますし、そういう意味ではなかなかまっとうなゾンビ映画であるとも言えます。
「マーダー・ライド・ショー」のシド・ヘイグがマッド・サイエンティスト役で最初のほうだけちょこっと出てるのもホラーファンには嬉しいところですね。(ホンマにちょっとしか出てませんが...笑)

期待せずに観ればそれなりに楽しめるB級ホラーだと思います。
できれば大勢でつっこみ入れながら観るのが良いんじゃないでしょうか?(笑)

「16ブロック」・・・(219)

2007-04-06 22:38:37 | Weblog
「16ブロック」16 BLOCKS
監督:リチャード・ドナー
出演:ブルース・ウィリス、モス・デフ、デヴィッド・モース、ジェナ・スターン、ケイシー・サンダー、シルク・コザート、他
2006年・アメリカ・101分<レンタル>

<STORY>
夜勤明けで署に戻った刑事ジャック・モーズリーは、上司に簡単な任務を課せられた。それはわずか16ブロック先の裁判所まで囚人エディ・バンカーを護送するというもの。嫌々任務を引き受けたジャックはエディを車に乗せて護送を始めたものの、渋滞やうるさいエディに嫌気がさし、エディを車に残したまま酒を買いに行ってしまう。だがジャックが車に戻ってくると、そこにはエディに向けて銃を構える男がいて...

「リーサル・ウェポン」のリチャード・ドナーと「ダイ・ハード」のブルース・ウィリスが組んだサスペンス・アクション...どんな派手な作品かと思ってたら、これが実に渋い人間ドラマでした。

ストーリーは本当にありふれたというかハリウッド映画の常套句でもある”腐敗警官”ものです。
ブルース・ウィリス扮する酒びたりの中年刑事が、ある事件をきっかけに命がけで正義を行おうとする、基本的には単純明快なお話ですね。
全体的な作りはいかにもハリウッド映画って感じですし、監督がリチャード・ドナーですからエンターテイメントとしても手堅い作りになっています。主人公がダメ刑事で暗い過去を背負っているためか全体的に重~い雰囲気が漂っていますが、それが逆に良い感じにハードボイルドタッチになってて個人的には好きですね...ど派手なアクションを期待した人は多分肩透かしをくらったことでしょうけど...。

劇場公開時もそれほど話題になってませんでしたし、内容も地味ですが、なかなか良い作品ですのでぜひ観てください。

...そー言えば「ダイ・ハード4.0」のテレビCMやってましたね~さてどれほどの出来なんでしょうか?「ダイ・ハード」は1作目がちょっと完璧過ぎたのでまぁ1作目を超えることはないでしょうけど、せめて2作目レベルだと嬉しいなぁ~。
この夏は久々に劇場まで足を運ぶ予定です。

「パブリックドメイン、再び」

2007-04-05 00:09:33 | Weblog
「パブリックドメイン」とは?...簡単に言いますとある無体物に関して著作権や商標権が消滅ないし放棄された状態を指します。
よく本屋さんなんかで売ってる500円DVDってのはこのパブリックドメインです。

以前100円ショップのダイソーで315円でDVDが発売された時にヒッチコック作品を2枚買いましてここにも紹介しましたが(まだ観てません...笑)当時は...ってそんなに前でもないですけど(笑)まだ500円DVDもそんなに出てなかったと思いますが、最近は凄いラインナップですね~。

で、最近ダイソーに行ったらなんと「210円DVD」が発売されておりました。
ラインナップは書店売りの500円DVDと同じような感じですが、それでも210円で映画作品のDVDが買えるってのは凄いですね。

正直言って、個人的にはパブリックドメインもので買ってまで観たい作品って特になかったんですけど、サム・ペキンパーの劇場長編デビュー作「荒野のガンマン」が出てるのを知りましてその内買おうと思ってたら、ダイソーの210円DVDで発見しまして、購入しました。

...はっきり言ってジャケットが最悪にダサいです(笑)まぁパブリックドメインものは値段を安くあげるためか、ジャケットデザインにはお金かけてないものが多いですが、それでもこの210円DVDはヒドいっすね~...大体ジャケットに「210円」って印刷されてるし...(苦笑)廉価DVDは画質・仕様等、値段なりという意見が多いですし、大手のワーナーが690円でDVDを出してる現在確かにパブリックドメインものに対するありがたみ(?)も薄れてますが、それでも210円ってのは気軽に買える値段で良いっすね。今後のラインナップに期待してます。

「ホステル」・・・(218)

2007-04-04 01:07:14 | Weblog
「ホステル」HOSTEL
監督:イーライ・ロス
製作総指揮:クエンティン・タランティーノ
出演:ジェイ・ヘルナンデス、デレク・リチャードソン、エイゾール・グジョンソン、バルバラ・ネデルヤコーヴァ、三池崇史、他
2005年・アメリカ・93分<レンタル>

<STORY>
刺激を求めバックパッカーをしながらヨーロッパを旅するアメリカ人大学生ジョッシュとパクストン。途中、旅先で意気投合したアイスランド人オリーも加わり、3人は各地の快楽街に入り浸る旅を続けていた。そんなとき、東欧の田舎町にある“ホステル”には、男達が求める快楽がすべて手に入るという噂を耳にする。期待を胸に3人はその噂の“ホステル”へ向かう。噂は本当だった。しかし、夢のような日々に溺れる3人に、驚愕の事実と想像を絶する恐怖が待ち受けているのだった...

やっと観れました(笑)正直言って今年一番観るのを楽しみにしていた作品です。
ただ、断片的な情報だけしか入れてなかったのでかなり誤解してる部分がありましたね~...”ホラー”だと思っていましたが(どこでもそういう風に書かれてたので...)厳密に言うと”サスペンス・スリラー”って感じだと思います。

怪作「キャビン・フィーバー」の監督イーライ・ロスがタランティーノと組んで”拷問映画”を撮ったということで、不条理で無意味でひたすら拷問シーンが続くような作品をイメージしていましたが、意外や意外1本の作品としてストーリーもちゃんとしてますし、上手くまとまっていて良かったです。

予想では「ホステル」の中だけで物語が進んで、そこで酒池肉林&拷問(笑)が展開されるのだろうと...ある種のファンタジー的な不条理ホラーだと思っていましたが、全然違いますね...メチャクチャリアルな話の展開でいわゆるマフィア的な組織も絡んできますし、ホステルはあくまで話の導入部分であって拷問に関してはやはり然るべき施設が出てきます。ちなみに、そのシーンで三池監督がカメオ出演していますが、全然違和感無いんですよね~(笑)この人はホンマに凄い人ですな~。

拷問シーン(「悪魔のいけにえ」オマージュ的なシーンがあったりします)は、はっきり言いまして評判ほど残酷では無いですね...どちらかというと終盤の復讐劇の方が痛々しいです。この作品は別に残酷シーンを描きたいというよりは、70年代頃のバイオレンス・アクション(「わらの犬」「ダーティーハンター」みたいな...)を現代的にやろうとしたのではないでしょうか?
特に私は70年代~80年代のバイオレンスものは好きですので、そういう感じで観ると非常に良い感じの作品ですね。

”拷問”ばかりが取りざたされてる感じがありますが、ホラーというよりもスリラーとして観ればなかなかの作品だと思います。

「DEATH NOTE the Last name」・・・(217)

2007-04-01 15:10:46 | Weblog
「DEATH NOTE the Last name」
監督:金子修介
出演:藤原竜也、松山ケンイチ、戸田恵梨香、片瀬那奈、マギー、上原さくら、他
140分・日本・2006年<レンタル>

<STORY>
リュークとはまったく別の意思を持つ死神レムによって、地上にもう1冊のデスノートが落とされた。それを手にしたのは、キラを崇拝するアイドル、ミサミサこと弥海砂。第2のキラとなった海砂は、月が持とうとしなかった特別な力“死神の目”を手に入れて、月に協力を申し出る。たとえ偽名を使おうと、相手の本当の名前を知ることができる“死神の目”は、Lを追い詰める最強の武器になるはずだった。ついに海砂はLを目撃する機会を得たが、月と海砂の機先を制したLの策略にかかり、キラ容疑でキラ対策室に監禁されてしまう。月も自らの監禁を申し出るが、そこにはデスノートのルールを熟知した上での計算があった――。 一方、煽動的なキラ報道で視聴率をあげるさくらテレビでも、思わぬ事態が起こっていた。メインキャスターの陰で地道にキラ事件を追ってきた高田清美が、ある日知らされた驚愕の事実。そして、第3のキラの出現……!  新たに明らかになるデスノートのルール。天才たちの計算をも狂わせる予想外の展開。それでもすべてを見通しているのは? そして最後に笑うのは?

映画版「DEATH NOTE」の続編、というか後編。
原作ファンの私としましては、正直言って前編がそんなによく出来た作品だとは思えませんでした。で、この長くて濃いストーリーをいかにして収束させるのか?が一番気になっていましたが...まず単純に前編を払拭するくらい出来は良かったと思います。原作ではヨツバグループや魅上など他にも多くの登場人物やエピソードが出てきましたが、それを高田清美一人に集約させてキャラもストーリーもシンプルにしたのは良かったと思いますね。

原作を読んだ方はご存知のことですが、Lが出てくるのは途中までで後半はLの後継者が出てきます。が、映画版は最後まで「キラvsL」というストーリーで進みます。一応結末は原作と同じですが、「キラvsL」で最後まで持っていったのは緊張感が高まって非常に良かったと思います。Lは原作よりかなりカッコ良い描かれ方をしてましたね~特に最後の夜神総一郎とのシーンは良かったです。

ただ残念だったのは、これは前編を観た時にも思ったのですが、基本的に「夜神月=キラ」という”凶悪な殺人犯”と「L」という”正義の味方”の戦いという図式で物語が進むことですね。原作ではその辺が曖昧というか、特に原作の最後で描かれているシーンは非常に意味を持つシーンだと思うのですが、映画版では完全に”善vs悪”になっていたのが残念でした...もちろん原作通りにやると前後編くらいでは時間が全然足りないのでしょうがないんですけど...

とりあえず映画版を観て興味を持った方はぜひ原作も読んでみてほしいですね。漫画を読むのが早い私でも1冊読むのに40分はかかるくらい文字の多い本ですが(ほとんど小説です...笑)「DEATH NOTE」が映画版どころではないくらい深い物語だとお分かりいただけると思います。