家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「第9地区」・・・(641)

2011-02-26 00:57:28 | Weblog
「第9地区」DISTRICT 9
監督・脚本:ニール・ブロンカンプ
製作:ピーター・ジャクソン
出演:シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ、ジェイソン・コープ、ヴァネッサ・ハイウッド、他
2009年・アメリカ・111分<レンタル>

<STORY>
南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に突如現れた巨大な宇宙船。船内の宇宙人たちは船の故障によって弱り果て、難民と化していた。南アフリカ政府は“第9地区”に仮設住宅を作り、彼らを住まわせることにする。28年後、“第9地区”はスラム化していた。超国家機関MNUはエイリアンの強制移住を決定。現場責任者ヴィカスを派遣、彼はエイリアンたちに立ち退きの通達をして回ることになるのだが...

「ロード・オブ・ザ・リング」の、っていうか「ブレインデッド」(笑)のピーター・ジャクソン製作のSF作品。
もっと仰々しいSF映画なのかと思ってたんですけど、意外にドタバタSFって感じの作品で驚きました。
まぁ確かに監督こそしていませんが、ピーター・ジャクソンが絡んでるということで考えるとさもありなんってとこでしょうか?
ピーター・ジャクソンの初期監督作品「バッド・テイスト」「ブレインデッド」などをご存知の方であればわかりやすいかと思いますが、正にそういうコメディタッチのグロホラーのテイストの作品だと思いますね。
一時期「アパルトヘイト」の影響云々っていうような感想も見られましたが、少なくとも製作者側はそんな高尚なテーマより悪ふざけ的な思いの方が強かったと個人的には思います。

燃料になったり人をエイリアンにしたりする液体って一体何?とか凄まじい破壊力の武器を持ちながら人間に虐げられてるって、とかツッコミどころは満載ですが、後半の逃亡劇はなかなかワクワクさせてくれる作りですし、切ないラストシーンも含め、それほど悪くは無い作品だったと思います。
できればこれを機にピーター・ジャクソンの初期作品もDVDで再発してもらいたいですね~

「サロゲート」・・・(640)

2011-02-19 03:52:07 | Weblog
「サロゲート」SURROGATES
監督:ジョナサン・モストウ
出演:ブルース・ウィリス、ラダ・ミッチェル、ロザムンド・パイク、ジェームズ・クロムウェル、他
2009年・アメリカ・89分<レンタル>

<STORY>
近未来、人類の98%は自らの身代わりとなる“サロゲート”というロボットを日常生活に使用していた。ある深夜、青年と若い女性がクラブ前で殺された。その二人は実はサロゲートで、眼球を破壊され、IDチップも黒こげになっている。FBI捜査官のグリアーとピータースが女性のサロゲートの持ち主を訪ねると、太った男が目から血を流し死んでいた...

ジョナサン・モストウ...「ブレーキ・ダウン」でド肝を抜かれ、その後観た「U-571」「F-16」も非常に面白くて、この先どんな作品を撮るのか?と思ってたら「ターミネーター3」の監督に抜擢!非常に期待しましたが、まさかそこから転落が始まるとは...

と、いうわけでこの「サロゲート」も非常につまらない作品でした。
もちろんCGで見せる作品なので、とりあえず1時間半はそれなりに観ることができましたが
冷静に考えてマッチポンプ的な非常にチンケなお話でしたね~
完全にCG(視覚効果)ありきの作品で、目新しさも深みも無く
あと、隙あらば髪の毛をフサフサにするブルース・ウィリスにも閉口します(笑)

「ジュラシック・パーク」以降、CGで見せる作品は数限りなく製作されていますし、良い作品も多くあるのですが
こういう作品ばかり観てると、もっとアナログな、視覚に頼らないドラマが観たくなってきますね。

あ!ちなみに今作がBlu-Rayでの映画鑑賞2本目です。
確かに映像はキレイですが、是非ものとはやっぱり思えないですね。
Blu-Rayの今後はどうなっていくのでしょう...?

「サバイバル・フィールド」・・・(639)

2011-02-17 23:26:27 | Weblog
「サバイバル・フィールド」PAINTBALL
監督:ダニエル・ベンメイヤー
出演:ブレンダン・マッキー、ジェニファー・マター、パトリック・レジス、アイオン・ペレス、他
2008年・スペイン・90分<レンタル>

<STORY>
ゲームに参加するために、森に集まった若者たち。
それは、2チームに分かれ、ペイント弾を当てて敵チームを倒す、単なる“スポーツ”のはずだった。
だが突然、チームの1人が何者かに実弾で撃たれ死亡。
誰が、何のために殺したのか?見えない敵の恐怖が森を覆う。
疑心暗鬼から仲間さえ信じられなくなり、チーム全員が精神的に極限まで追い詰められる...

スペイン製スリラー・アクション。
プロットは非常に良いので期待したのですが...残念ながら失速感が否めませんでした。
まぁ話自体は単純で、サバイバルゲームに実弾を撃つ本物の殺人者が紛れ込む、って話で
その裏側には...っていうところへ繋がって行きます。
登場人物のバックボーンなどはほとんど語られず、オープニングから非常にテンポ良く進むのですが
中盤あたりからちょっとテンポが悪くなります。
90分の作品でこの中だるみはちょっと痛いですね~...それだったらもうちょっとキャラクターを描きこんで、例えば軍事オタク・武器オタクみたいなキャラを入れたり、もっと物語をふくらませても良かったんじゃないかな~とは思いますね。

で、まぁ正直言って可も無く不可も無くって感じで進んでいくんですけど
中盤~終盤にかけてちょっと訳がわからなくなっていきます。
殺人者が暴走したり主催者側の人間が参加者の最後の生き残りにアドバイスを与えたり
ちょっと行き当たりばったり感がありました。
オチも意味不明というかわかりにくい終わり方をしてるのは残念ですね~
もっとわかりやすく生き残りの女性が新たなハンターになるのが一番キレイな終わり方だったと思うんですけどね...
やっぱり脚本が悪いってことに尽きますね。
まぁありがちな話ではありますが、やりようによっては面白い話になったと思うので
その点は非常に残念に思います。

ちなみに今作はほぼ全編手持ちカメラで撮影されてますので
揺れに弱い方は酔うかも知れませんのでご注意を。
ただ、その分臨場感や生々しさがあってなかなか良い雰囲気は出てると思います。

「マザーズデー」・・・(638)

2011-02-13 13:09:11 | Weblog
「マザーズデー」MOTHER'S DAY
監督:チャールズ・カウフマン
出演:ケヴィン・ロウ、カール・サンディス、エド・バトル、ナンシー・ヘンドリクソ、デボラ・ルース、ティアナ・ピアース、他
1980年・カナダ・90分<レンタル>

<STORY>
森の中に暮らす老婆と二人の息子。息子たちは「母の日」のプレゼントに、と三人の女を誘拐する。殺人が趣味の老婆は、女たちをいたぶりながら殺してゆく。が、脱出に成功した女が反撃に転じた...

「悪魔の毒々モンスター」等、ちょっとグロなバカホラーでお馴染みのトロマが80年に製作したバイオレンス・ホラー...完全に「悪魔のいけにえ」の亜流作品です。
「悪魔のいけにえ」もたいがい低予算でしたが、今作は間違いなくそれを下回る低予算っぷりで(笑)とにかく安っぽさという意味ではほとんど学生映画のノリですね~

脚本もユルユルで(笑)いかにも80年代のB級ホラーって域を出ておりません。
90分という尺にも関わらず結構無駄なシーンも多いです。
ただ、これは奇跡に近い状態だとは思いますが、本家「悪魔のいけにえ」ほどでは無いとは言え、そこはかとなく漂う狂気がこの作品をプチ伝説的な作品に押し上げていのだと思います。

私はたまたまDVDされたことを知り、久しぶりに観てみたくて借りてきましたが
「SAW」シリーズのダーレン・リン・バウズマンがリメイクするらしいですね~
DVD化もその一環なのかな?
オリジナルの持つ独特のユルさと狂気もなかなか魅力的ではありますが
今作がハードコアな作品に生まれ変わるのだとしたら個人的にはかなり楽しみです!

「デビル・ハザード」・・・(637)

2011-02-12 03:53:03 | Weblog
「デビル・ハザード」THE DEVIL'S TOMB
監督:ジェイソン・コネリー
出演:キューバ・グッディングJr.、ヴァレリー・クルス、レイ・ウィンストン、ロン・パールマン、タリン・マニング、ヘンリー・ロリンズ、他
2008年・アメリカ・90分<レンタル>

<STORY>
中東の砂漠で発見された謎の遺跡の調査隊が消息を絶つ事件が発生。マック率いる7人の傭兵部隊は、CIAのエリッサと共に救出作戦の任に就いた。するとそこには調査隊員たちの死体が転がっていた。やがて彼らの前に1人の生存者が姿を現すが、彼は意味不明な聖書の言葉を語り、毒液を吐きながら襲い掛かってきて...

ショーン・コネリーの息子で俳優でもあるジェイソン・コネリー監督のアクション・ホラー。
B級作品としてはかなり豪華なキャストなんですけど、まぁ脚本が悪いんでしょうね~(笑)すべてが活かされない結果になっております。

ほとんど知識を入れずに観ましたが、もっと「バイオハザード」とか最近のゾンビものに近い作品かと思ったら、意外にオカルト系の作品でした。
全体的にテンポが悪く、話自体もわかりにくいですね。
せっかく舞台が地下基地(遺跡?)なのに、地下らしい閉塞感とか追い詰められる感じがあまり感じられず、却ってダラ~ッとした印象が残る作品になってしまいました。

ベタであっても、もっと傭兵vs怪物みたいな分かり易くて派手な設定にした方が楽しめたと思うんですけどね~...何か全体的に地味すぎて怖さも緊張感も何も無かったです。

「ゾーン・オブ・ザ・デッド」・・・(636)

2011-02-11 01:00:08 | Weblog
「ゾーン・オブ・ザ・デッド」ZONE OF THE DEAD
監督:ミラン・コニェヴィッチ、ミラン・トドロヴィッチ
出演:ケン・フォリー、クリスティーナ・クリーブ、エミリオ・ロソ、ミオドラグ・クロストヴィッチ、ヴコタ・ブラヨヴィッチ、他
2009年・イタリア=スペイン=セルビア・101分<レンタル>

<STORY>
インターポールの捜査官レイエスは、引退前の最後の仕事として、囚人たちを乗せた護送車の警護を請け負う。途中、いきなり新型ウイルスに感染した無数のゾンビたちに襲われ...

ゾンビ映画の金字塔、ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」に主演したケン・フォリーを主役に据えた、神をも恐れぬ(笑)ゾンビ映画です。
私もこれまで数々のゾンビ映画を観てきまして、そろそろゴミゾンビホラーを観るのも疲れてきてるのですが(笑)やはりケン・フォリーが出てるということで結局観てしまいました。

近年のゾンビ映画はとにかく特殊メイクが進歩してるので演出の手腕によってはB級ものでも十分鑑賞に堪えうるものも多いのですが、今作もゾンビのメイクはなかなか良かったと思います。
お約束の立てこもりもあり、そういう意味ではかなり正統派なゾンビ映画でした。

もちろんツッコミどころは満載で(笑)まず、まぁこれは年齢的にもしょうがないんでしょうけどケン・フォリーが高齢&メタボで動きにキレが全然無かったですね~
実際動けないんならカメラアングルや編集で何とかできなかったもんでしょうか?
あと、これは低予算映画の宿命ですがヒロインの女優がイマイチ。
それと、これはもう致命的な失敗ですが、銃弾が切れない...途中で残弾数に言及してるにもかかわらずですよ(笑)銃弾切れが必ずしもドラマを生むわけではないので銃弾が切れなくても良いのですが、せめて予備のマガジンや弾丸を持ってるという設定はちゃんとしておいて欲しかったです。

ちょっと反則的なキャラ(狂信者?)が登場したりもしますが、全体的にオーソドックスに撮られたゾンビ映画ですし、何と言ってもケン・フォリー主演ですのでゾンビ映画好きならとりあえず観ておいて損は無い1本かと思います。

「アバター」・・・(635)

2011-02-09 00:43:37 | Weblog
「アバター」AVATAR
監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーヴァー、スティーヴン・ラング、ミシェル・ロドリゲス、ジョヴァンニ・リビシ、ジョエル・デヴィッド・ムーア、他
2009年・アメリカ・162分<レンタル>

<STORY>
22世紀、人類は地球から遠く離れたパンドラで<アバター計画>に着手していた。この星の先住民ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体<アバター>を創ることで、有毒な大気の問題をクリアし、莫大な利益をもたらす鉱物を採掘しようというのだ。この計画に参加した元兵士ジェイクは車椅子の身だったが、<アバター>を得て体の自由を取り戻す。パンドラの地に降り立ち、ナヴィの族長の娘ネイティリと恋に落ちるジェイク。しかし彼はパンドラの生命を脅かす任務に疑問を抱き、この星の運命を決する選択を強いられていく...

この作品は劇場で3Dで観て初めて楽しめる作品ではないでしょうか?
確かに映像は凄かったですが、映画的に凄いというよりも”今やCGでこんなことまで出来るんです!”みたいな、ある種のデモンストレーション映像のようでしたね~
話自体はもう何十年も前から使い古された「先住民vs侵略者」ですし、3時間近い長さも全然必要性を感じませんし、今作の評価の高さは劇場で3Dで観た人の評価なんじゃないですかね~?
少なくとも私はそこまで評価されるべき作品だとは思いませんし、同じキャメロンの作品なら「ターミネーター」の方が100倍素晴らしい作品だと思います。

”話題作だから観る”という以外には特にオススメはできませんね~

「2012」・・・(634)

2011-02-05 00:21:10 | Weblog
「2012」2012
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:ジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー、アマンダ・ピート、オリヴァー・プラット、タンディ・ニュートン、ダニー・グローヴァー、ウディ・ハレルソン、他
2009年・アメリカ・158分<レンタル>

<STORY>
2009年、科学者のチームは、地球が間もなく滅亡に向かっているという事実をつかんでいた…
2012年までにできるだけ多くの人類を救出するようにと世界各国のリーダーからの要請を受けていたが、人類すべてが救出されるのは不可能だということは明白な事実だった。
ジャクソン・カーティスが子供2人とイエローストーンに旅行中、
偶然干し上がった湖底に建てられた巨大なリサーチ施設を発見する。
そして政府が隠蔽している、「世界が滅亡へ向かっている」という秘密を知ってしまう...

初ブルーレイです。
”映像を楽しむ”という意味ではブルーレイで観て正解だったかも知れません。
逆に言うと、映像の凄さ以外は何もない作品ですね...まぁいつものエメリッヒ作品だということです(笑)

2012年12月に世界が崩壊すると書かれたマヤ文明の終末説を元に、世界が崩壊するほどの天変地異を描いたディザスタームービーです。
まぁとにかくCGで世界が崩壊していく様を描きたかっただけだな~っていう、それ以上でもそれ以下でも無い作品でしたね。
主演がジョン・キューザックですし、もっとシリアスなドラマかと思ってたんですけど、意外にアドベンチャーアクションだったのが驚きでしたが、結局それだけドラマ面が弱いってことですね。

オチは結局そこに落ち着くのかと...やっぱりキリスト教の国だな~と...
最後にパニックを引き起こすのが主人公一行だったり、なんとな~くハッピーエンド的に終わったりとやっぱり脚本はユルユルですけど(笑)大画面で映像楽しむ作品だと思えばそれなりに楽しめる...と言いたいとこですが、この長さは(158分)やっぱりいただけないな~かと言って2時間以内で描かれる世界の終わりってのも重みが無い気もしますが...

ちなみにブルーレイはやっぱり映像は綺麗ですね。なんと言うか”滑らか”って感じがします。ただ、DVDと比べてどうしても必要か?と言われれば無理に買い換える必要は無いよ思います。