家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「ダニエル 悪魔の赤ちゃん」・・・(524)

2010-01-30 00:04:05 | Weblog
「ダニエル 悪魔の赤ちゃん」IT'S ALIVE
監督:ジョセフ・ラスナック
出演:ビジュー・フィリップス、ジェームズ・マーレイ、スカイ・ベネット、ラファエル・コールマン、他
2008年・アメリカ・83分<レンタル>

<STORY>
レノアは出産のために大学を休学し、恋人のフランクとその弟クリスが暮らす町外れの家に住むことに。すると越してきた夜、妊娠6ヵ月にも関わらず陣痛が起こった。すぐに病院へ駆け込み、帝王切開での出産処置を受けるレノア。しばらく後に病院スタッフが分娩室を覗いてみると、そこには眠るレノアと彼女の胸で泣く赤ちゃん、そして……惨殺された医師たちの姿があった...

ラリー・コーエン監督作「悪魔の赤ちゃん」のリメイク作品。
全体的には”リ・イマジネーション”というほど変わらないのですが
一点だけオリジナルと大きく違うところがあります。
オリジナルが文字通り”怪物”的な赤ちゃんが暴れまわる、「モンスター・ホラー」的な作りだったのに対し
今作は普通の赤ちゃんが人を殺す時だけ怪物化する、印象としては「オーメン」なんかに近いかな~って感じです。

あんまり面白くないですね(笑)
殺人シーンもほとんど出てきませんし、何か血しぶきだけが飛んでるって感じです。
あと、ちょっと納得いかないのが、殺人を犯してる時以外は普通の赤ちゃんなんですよね~
もちろん全てに理由が有る必要は無いんですけど、個人的はちょっと興ざめでした。

オリジナルももう数十年観てないですが(笑)
それでもオリジナルの方がきっと面白いと思いますよ。

「ミラーズ」・・・(523)

2010-01-23 00:24:56 | Weblog
「ミラーズ」MIRRORS
監督:アレクサンドル・アジャ
出演:キーファー・サザーランド、ポーラ・パットン、ジェイソン・フレミング、エイミー・スマート、キャメロン・ボイス、他
2008年・アメリカ・112分<レンタル>

<STORY>
ニューヨーク6番街に佇むメイフラワー・デパートの廃墟。5年前の大火災で焼け焦げたこの建物の内部には、暗闇の中で不気味にきらめく巨大な鏡が残されていた。そこに映し出されるのは、現実とは明らかに違う歪んだイメージ。妖しい魔力に引き寄せられるかのようにその鏡に触れたベンは、一瞬にして逃れようのない恐るべき運命に囚われてしまう...

韓国映画「Mirror 鏡の中」のリメイク作品。
オリジナルも観たんですけど、大して面白くなかったのでブログには書いてません(笑)

で、今作は何と言ってもアレクサンドル・アジャが監督ということで期待したのですが...
う~ん、何と言いますか、まぁいわゆる”オカルト”映画なんですけど
ちょっと物足りないかな~っていう印象ですね。
私がオカルトものはあまり好きではないというのもあるんですけど...
大体アジャ監督っぽい感じではないので、自分で望んでというよりはオファーを受けたような形なんじゃないでしょうか?

全体的な雰囲気は非常に良いです。あの不気味さはハンパじゃないです。
ただ、それだけかな~という感じです。
アジャ監督はもっとリミッターを外した、テンションの高い作品を撮ってもらいたいです。

ちょっとネタバレになりますが、最後は
”鏡の中におった方が凄かったやん!”とツッコまずにはいられませんでした(笑)

「鎧 サムライゾンビ」・・・(522)

2010-01-21 00:18:49 | Weblog
「鎧 サムライゾンビ」SAMURAI ZOMBIE
監督:坂口拓
プロデュース・原案・脚本:北村龍平
出演:植田浩望、夏目ナナ、やべきょうすけ、中島愛里、いしだ壱成、松原慎太郎、吹越満、荻野目慶子、他
2008年・日本・91分<レンタル>

<STORY>
戦国時代からの忌まわしい因縁に祟られた禁断の土地に足を踏み入れ、封印を解いてしまった人間たち。
やがて彼らの前に、全身腐乱したおぞましい落武者=サムライゾンビが姿を現した。
銃弾を浴びせても、車で轢いても倒すことのできない不死身のサムライゾンビ。
果たして人間たちに生き残るチャンスはあるのだろうか?

「VERSUS」の主演俳優、坂口拓監督作品。
私は未見なのですが「魁!!男塾」で監督デビューしてるので今作は2作目になるようです。
(ちなみに男塾は面白くないらしいです...笑)
で、何と言っても北村龍平が絡んでますので相変わらず勢い一発みたいなところはありますが(笑)
さすがに監督ではないので、不要な(ラブコメ的な感じとか)ヌル~い感じがあまり無かったのは良かったかなと思います。

内容はたまたま山奥に居合わせた人たちがサムライゾンビと戦う話で
この辺は相変わらずな「金が無ければ山奥でロケ」(笑)という北村組っぽい良い味出してます。
とにかく延々サムライゾンビvs人間って感じで全然面白くないです。
植田浩望(桜塚やっくん)も別に大した芝居してませんし、巧者の吹越満は早々にいなくなってしまいますし...
唯一の救いはサムライゾンビの顔が怖いことくらいでしょうか?(笑)

最後は一応因縁話でまぁそれなりに風呂敷は畳まれるのですが
そんなこともどうでもいいくらいに、まぁ大したことのないホラーでした。
それにしても日本でゾンビものってなかなか良い作品が出てきませんね~
もちろん日本は火葬の国なんでゾンビにリアリティが無いといえばそれまでですが
ゾンビホラー好きとしては邦画でもそろそろ良質なゾンビものを観てみたいな~と思いますね。

「X-ファイル:真実を求めて」・・・(521)

2010-01-17 23:06:35 | Weblog
「X-ファイル:真実を求めて」THE X-FILES: I WANT TO BELIEVE
監督:クリス・カーター
出演:デイビッド・ドゥカブニー、ジリアン・アンダーソン、アマンダ・ピート、ビリー・コノリー、アルヴィン“イグジビット”ジョイナー、ザンサ・ラドリー、他
2008年・アメリカ・105分<レンタル>

<STORY>
かつてFBIで“X-ファイル”事件を担当していた医学博士スカリーのもとに、FBIが訪ねてきた。彼女しか居場所を知らない元FBI捜査官モルダーに、女性捜査官・モニカの失踪事件への協力を求めてきたのだ。協力を申し出た超能力を持つ神父・ジョーが透視したところ、雪の中から切断された腕が見つかったのだ。現場復帰を決意したモルダーは事件の捜査に乗り出す。まずはジョーと面会を果たすが...

テレビ版が完結して7年くらい経ってから作られた劇場版第2作...何故?(笑)
テレビシリーズがちょっとスッキリしない感じながらも、良い意味で嫌な感じを残しつつ、ハッピーでもアンハッピーでも無い感じに終わって
それはそれで良かったと個人的にはおもってます。

それがここへ来て何故劇場版なんでしょうか?
初劇場版でも無く、テレビシリーズの続きというわけでも無く、
そんなに面白くも無く...(笑)

まぁ、さすがに「X-ファイル」の色といいますか、雰囲気といいますか
それは出てると思いますので「X-ファイル」ファンが観ても違和感は感じないと思います。
話自体はまったく何事も無かったように、単発のオリジナルストーリーです。
特にドラマティックでも無いですし、基本的には誘拐事件を扱っていて
そこに超能力を持つという神父が絡んでくるところだけが「X-ファイル」らしいところですね。

テレビシリーズと大きくリンクしてるところは無いので知らない人でも楽しめますが、
やはりモルダー&スカリーの人間性や関係性といった基本設定は知っていた方が良いかと思います。
「X-ファイル」ファンの方は観ても良いかと思いますが、レンタル100円セールの時だとさらに良いかと思います(笑)

「ザ・マジックアワー」・・・(520)

2010-01-16 02:06:37 | Weblog
「ザ・マジックアワー」THE MAGIC HOUR
監督・脚本:三谷幸喜
出演: 佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、西田敏行、綾瀬はるか、香川照之、小日向文世、他
2008年・日本・136分<レンタル>

<STORY>
ギャングのボス・天塩の愛人に手を出してしまったホテルの支配人・備後。天塩に伝説の殺し屋“デラ富樫”を連れて来れば許すとの条件を出された彼は、売れない三流役者・村田に富樫を演じさせることを思い付くが...

少し前にテレビ放映されてたので観た方も多いかと思いますが
まず単純に面白かったです!
とりあえず借りてはみたものの、まぁいつもの三谷節だろうな~と思ってしばらく観ないでほったらかしてました。
やっぱり基本的なところはいつも通りでしたが(笑)特にギャグの部分なんかは過去最高の出来でしたね~結構笑えるところがありました。

ただ、これは三谷作品(映画)全てに言えるのですが、映画で撮る必要があるのか?という気はします。
乱暴な言い方をすれば予算が大きいということ以外、映画である必要はないかな~っと...
もしかしたら三谷幸喜には監督の才能は無いのかも知れませんね~(笑)
何と言うか舞台やテレビのサイズの人という感じがします。
まぁ逆に言うと、それでも面白いってことはそれだけ脚本がよく出来てるということですけどね。

舞台・テレビ・映画等...そのキャリアの一部しか見ていませんが、
基本的にコメディというか笑わせて泣かせる、って感じの作品が多いので
もっと色んなジャンルの作品を観てみたいな~というのはありますね~
才能のある人なんでホラーでもSFでも面白いものを作れるんじゃないかな?と思いますけど...

もし、三谷はもう飽きたよ~と言う方は是非今作を観てください。
多分映画としては一番面白いと思います。
それにしても佐藤浩市は三國連太郎に似てきたな~(笑)

「ヨコハマBJブルース」・・・(519)

2010-01-12 01:17:04 | Weblog
「ヨコハマBJブルース」ヨコハマBJブルース
監督:工藤栄一
脚本:丸山昇一
出演:松田優作、蟹江敬三、山田辰夫、山西道広、鹿沼絵里、岡本麗、財津一郎、辺見マリ、田中浩二、他
1981年・日本・112分<レンタル>

<STORY>
横浜のうらぶれたバーでブルースを歌う探偵・BJが、親友だった刑事の謎めいた死をきっかけに麻薬取引に絡んだ暴力団の抗争に巻き込まれる...

20年ぶりくらいに観ました。
改めて観返して思うことは、やっぱり松田優作は伝説になってしまったんだな~ということ。
どういうことかと言うと、劇的な最期を迎えたことで神格化したというか伝説になったというか...そんな感じですが
松田優作はそんなに器用な役者ではないし、映画スターというよりはアクションスターだったんだな~ということです。

昔観た時はもっと面白い印象がありましたが、そんなでも無かったです。
もちろん映画は年齢や精神状態で印象が変わるものですが
アクションの少なさもやっぱり物足りなさを感じますね。

あと相性として村川透監督が一番あってるかな~と思うので
また「野獣死すべし」あたりも見返してみます。

「フロンティア」・・・(518)

2010-01-09 01:03:24 | Weblog
「フロンティア」FRONTIER(S)
監督・脚本:ザヴィエ・ジャン
出演:カリーナ・テスタ、サミュエル・ル・ビアン、オレリアン・ウィイク、エステル・ルフェビュール、他
2007年・フランス・108分<レンタル>

<STORY>
極右勢力が台頭し治安が悪化したパリ。移民家庭出身の5人の若者は、混乱に乗じて銀行を襲撃し、海外に脱出する計画を立てるが...

いや~凄まじい作品でしたね~
ホラーというよりはスリラーって感じの作品ですが
一言で言うなら「フランス版悪魔のいけにえ」です。

話自体はよくある感じで、人里離れた宿に泊まったら身包みはがれて殺される、って内容なのですが、殺人鬼一家の狂いっぷりや作品全体のテンションの高さなど、なかなか良かったです。
同じくフレンチホラーの「ハイテンション」にも負けず劣らずの凄まじさで
スプラッター系が苦手な方にはキツいかも知れないですね~
特にアキレス腱を...は個人的に痛々しかったです。

ただ、殺人鬼一家が何故宿泊客を殺すのか?など設定とか若干分かりにくいところが不親切かな~と思います。
初めは金のために客を殺してるのかと思ってたのですが、話が進むにつれ、どうやらこの一家は”ナチス信奉者”であることがわかってきます。
ただ何故殺すのか?ってことはあまりちゃんと語られてないように思ったのですが、それは私がパソコンを触りながらだったので見落としたのでしょうか?(笑)
ネットで見る限りでは純血にこだわるナチス信奉者が”雑種”を排除(殺害)してるってことのようでした。

「ヒットマン」の監督ということで若干不安でしたが(「ヒットマン」は観ましたが全然書くべきことが無かったのでブログにはアップしてません...笑)ホラー好きにはオススメのなかなかの良作でした。
特にヒロインのカリーナ・テスタは後半良い芝居してますよ!

「グロテスク」・・・(517)

2010-01-06 02:19:38 | Weblog
「グロテスク」GROTESQUE
監督・脚本:白石晃士
出演:長澤つぐみ、川連廣明、大迫茂生
2009年・日本・69分<レンタル>

<STORY>
和男とアキはデート中に突然何者かに襲われ、見知らぬ地下室で手足を拘束され口には猿ぐつわをはめられた状態で目を覚ます。恐怖に怯えるふたりの前に、医師免許を持つ謎の男が現れ...

「ノロイ」の白石晃士監督作品。
おそらく「ホステル」あたりにインスパイアされて
予算に合わせてぐっとグレードダウンさせた(笑)であろう作品ですね。

変態医師がカップルをさらって拷問をするんですけど
「俺を感動させたら解放してやる」というあって無いようなストーリー展開で
とにかくひたすら拷問が続いていきます。
ただ、これは予算の問題もあるんでしょうけど、直接的な残酷描写はほとんど出てきません。
CGや特殊メイクを多用すると当然それだけお金が掛かりますから
ほとんどが「いまきっとこういうことされてる~うわ~!」ってな感じで
観客に想像させるような作りにしてるだけで作品自体はそんなにグロでもないです。

あと、一応”スプラッター・ホラー”と銘打たれてますが
ホラーというよりは非常に歪んだ”人間ドラマ”だと思います。
驚くほど歪んだ愛や信じられないくらい変態的なコミュニケーションで表現されてるのでホラー的ではありますが
基本的には愛をテーマにした人間ドラマですね~

時間自体は1時間強と短めで観やすいのですが
とにかくストーリーらしいストーリーも無いですし
ひたすら拷問してるだけの作品なので、
やっぱりスプラッター系に免疫の無い方は観ない方が賢明かと思われます。

個人的には殺人医師の役をしてる役者さん(大迫茂生)の
日本兵のような自衛官のような顔つきが一番怖かったです(笑)

「5フィンガーズ」・・・(516)

2010-01-05 02:48:07 | Weblog
「5フィンガーズ」FIVE FINGERS
監督:ローレンス・マルキン
出演:ローレンス・フィッシュバーン、ライアン・フィリップ、コルム・ミーニイ、他
2006年・アメリカ・87分<レンタル>

<STORY>
ピアニストのマーティンは滞在中のモロッコでテロリストに誘拐される。テロリストたちはマーティンがモロッコに訪れた目的を聞き出すため、壮絶な拷問を行うが...

なんじゃこりゃ?
ほとんどが密室(廃工場?)で行われる舞台劇のような作品ですが
何かイマイチわかりにくいです。
もちろん私がいわゆる社会科(地理・歴史・世界情勢)に弱いことも原因ですが
あまりよくわかりませんでしたね~
でも、脚本の出来もあまり良くないと思いますよ(笑)

90分弱と尺が短いのは良いのですが、何か唐突に終わったような感じで
観終わった後、取り残されたような感じがありました。
劇場公開されたのかどうかは知りませんが、いわゆるミニシアター系って感じの作品ですね。

まぁ何にしてもあんまり面白くなかったです(笑)

「13日の金曜日 -FRIDAY THE 13TH- 」・・・(515)

2010-01-04 01:54:02 | Weblog
「13日の金曜日 -FRIDAY THE 13TH- 」FRIDAY THE 13TH
監督:マーカス・ニスペル
製作:マイケル・ベイ
出演:ジャレッド・パダレッキ、ダニエル・パナベイカー、アーロン・ヨー、アマンダ・リゲッティ、トラヴィス・ヴァン・ウィンクル、他
2009年・アメリカ・97分<レンタル>

<STORY>
クリスタル・レイクはかつて美しい自然に囲まれ、若者たちに人気のキャンプ場だった。ところがある日、一人の少年が湖で溺死するという事故が起き、キャンプ場は閉鎖されることに。それから数十年後、キャンプ場が再開された。しかし、ほどなくしてそこを訪れた若者の一行が行方不明になってしまう...

80年代を代表する”スラッシャーホラー”の金字塔「13日の金曜日」のリメイク。
というか、最近流行りの「リ・イマジネーション」ってやつですね。
「13金」のリメイクと言っても話自体は1作目の後の話で、オリジナルで言うところの「Part2」「Part3」を合わせたような内容になってます。
(ちなみにオリジナルシリーズの生みの親、ショーン・S・カニンガムも製作に携わってるようです)

正直言って監督が「悪魔のいけにえ」の名リメイク「テキサス・チェーンソー」を作り上げたマーカス・ニスペルだったので非常に期待したのですが...
まぁ元々の話自体が低予算のB級ホラーでストーリー云々っていうような作品ではないのですが、このリメイクも話に全然深みも説得力も無いですね~
80年代にはB級ホラーは少々荒唐無稽でも問題なかったかも知れませんが
現代ではもう通用しないですね~...ジェイソンありきの作りはあまりにも無理がありすぎます。
その矛盾をうやむやにするために、あえて劇中ではジェイソンというキャラに触れなかったのでしょうけど、正体不明のホッケーマスクの男がただ若者を殺しまくるだけの、オリジナルと何ら変わりないB級ホラーで終わってしまいましたね。

ただ好意的に観るなら、超自然的な怪物になってしまったジェイソンを擁するオリジナルシリーズへのアンチテーゼと言うか、シリアスに作られた続編という見方もできますが...
とにかく「アメリカ性道徳の守護神」としてのジェイソンが健在だったことを素直に喜びましょう(笑)