家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「ヘッドハンター」・・・(777)

2013-04-27 00:45:36 | Weblog
「ヘッドハンター」HODEJEGERNE
監督:モーテン・ティルドゥム
出演:アクセル・へニー、ニコライ・コスター=ワルドー、ユーリー・ウルゴード、他
2012年・ノルウェー=ドイツ・100分<レンタル>

<STORY>
身長が低い所を除けば、ロジャー・ブラウンは全てを手に入れた男だ。なぜならノルウェー国内で最も成功したヘッドハンターで最高級の美女と
最高級の住まいを手に入れているのだから。ただ、彼には秘密があった。実は、その暮らしを維持するために芸術品を盗んでいるのだ。
そんなある日、高価な絵画を所有している軍隊の元エリートで電子機器で成功したクラス・グレブに出会う。
彼は新たなヘッドハンティングの契約相手として最適な男だった。これが、最後の裏稼業と心に決めたロジャーだったが、
クラスの家に忍び込んだロジャーを待ちかまえていたのは人生最大の危機だった...

”『ミレニアム』シリーズのスタッフが放つ、北欧製サスペンス・スリラー”とのことですが、誰が誰なんだかまったく知りません(笑)
今作も「ミレニアム」と同じく原作があってノルウェーでは人気作品のようです。
まぁとにかくタランティーノとかガイ・リッチーとかその辺の感じのポップな雰囲気を持ったサスペンス・スリラーですね。

ネットでの評判はヤラセかと思うぐらい良くて、ちょっと気持ち悪いくらいです。
別に悪い作品とは思いません。個人的な趣味で言えば可もなく不可もなくに毛が生えた程度って感じです。
ただ、あまりにも評判が良くて、そこまで褒められると”そんなに褒めるほどのものか~?”と思ってしまいますね。
テンポも良いし勢いもあるし、まぁ楽しめる作品だとは思いますが、ツッコミどころも結構多いですよ。

これも”TSUTAYAだけ”ですので他所の店では借りれませんが
興味のある方は機会があればご覧になってみてください。

「REC レック3 ジェネシス」・・・(776)

2013-04-24 10:30:42 | Weblog
「REC レック3 ジェネシス」[REC]3 GENESIS
監督:パコ・プラサ
出演:ディエゴ・マルティム、レティシア・ドレラ、イスマエル・マルティネス、他
2012年・スペイン・80分<レンタル>

<STORY>
晴れて挙式の日を迎えたコルドとクララは幸せの絶頂にいたが、感染すると人を襲う謎の伝染病に侵された新郎の叔父が発病し、披露宴の出席者を襲い始める。混乱のなか離ればなれになってしまった2人は、それぞれ愛する人と再会するため、感染し変わり果てた友人や親族に立ち向かうが...

POV(主観カメラ)ブームを生み出したオリジナル「REC」シリーズの3作目。
ジェネシス(創世記)というサブタイトルがついてるので、今作が全ての始まりってことになるのかな?
(ウィキペディアによると1作目と同時期の別の場所らしいです)

今作ではシリーズの特徴であったPOVを止めるとのことだったので、どうなることかと思いましたが
オープニングからゾンビ(?)発生までをPOVで、その後を一般的な映画の撮り方で、っていう切り替えは巧いですね。
前作でネタバレしてるので、今作では”悪魔の復活”ということでゾンビ化は悪魔に取り憑かれている状態として描かれます。
ただ、全体的に微妙な作品です。別にPOVを止めたからどうこうということではありません。

メインのストーリーは結婚式(披露宴)で新郎の叔父がゾンビ化して会場がパニックになり
離ればなれになった新郎と新婦がお互いを探し合うという『ラブストーリー」です。
POVを止めたのはおそらく新郎側と新婦側と二つの視点が必要になることと(切り替えが観客には鬱陶しく思える気がします)
あとはPOVでは描けないようなシーンというか、「この場面でカメラ回してるのは不自然」ってところもあるので
その辺の矛盾を解消するためでは無いかな~と思ったりしてます。

上に書きましたが「ラブストーリー」としての印象が強く、悪い作品では無いですが「ホラー」として観るとちょっとイマイチ感は感じてしまいます。
あと個人的にはちょっと観ていてツラいシーンもあったりして、前2作の素晴らしさと比べると格段に落ちるというのが正直なところです。
完結編である4作目が今年公開ということなので、とりあえずそれを楽しみにしようと思います。

どうでもいいですが、このDVDのジャケットはネタバレじゃないのでしょうか?

「アメイジング・スパイダーマン」・・・(775)

2013-04-20 01:04:14 | Weblog
「アメイジング・スパイダーマン」THE AMAZING SPIDER-MAN
監督:マーク・ウェブ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、リス・エバンス、デニス・リアリー、キャンベル・スコット、他
2012年・アメリカ・136分<レンタル>

<STORY>
8歳の時に両親が失踪した高校生のピーター・パーカーは、ある日、科学者だった父親が残した研究ノートを見つける。父の研究パートナーだったコナーズ博士を訪ねたピーターは、そこで特殊なクモに噛まれて以来、身体に異変が起こり、不思議なパワーを発揮するようになってしまった。その頃、ピーターの父の残した数式をもとに異種間遺伝子交配の研究を完成させたコナーズ博士は、自分の体で人体実験を行っていた...

まぁ、さすが!としか言いようがないですね~
てっきり監督が代わってシリーズが続いてると思ってたんですけど、また最初からって聞いて”何故?”って思ってました。
サム・ライミの「スパイダーマン」シリーズからまだ数年しか経ってないのに早くもリメイクするのに何の意味があるのかと。
が、今作を観て納得しました。
”トライ&エラー”ってことでも無いんでしょうけど、個人的にはサム・ライミ版のスパイダーマンの悪い部分を直していった感じに見えました。
名作や傑作って言うつもりはないですけど、娯楽エンターテイメントとして十二分に楽しめる作品だと思います。
思わせぶりなエンディングも次作が楽しみになりますし、早く続編が観たいと思いますね。

難点をいくつか挙げますと、やっぱり”長い”。まぁ最近のハリウッド大作は2時間超は当たり前って感じですが
せめて2時間以内に収めて欲しかったっていうのはあります。
あとは、相変わらずヒロインがダメ...もちろん私の主観ではありますが(笑)
サム・ライミ版のキルスティン・ダンストがあまりにヒドかったのでエマ・ストーンは良く見えるかも知れませんが
いや~そんな良い女や無いやろ~と思いつつ観ておりました。
ヒロインはやっぱり見た目も大事です!最低でも「ダークナイト ライジング」のアン・ハサウェイレベルの女優さんは起用して欲しいものです。
ヘタするとB級ホラーに出てる女優の方が綺麗ですよ...それとも私の趣味が悪いのでしょうかね?(笑)

「アウトレイジ ビヨンド」・・・(774)

2013-04-18 11:09:20 | Weblog
「アウトレイジ ビヨンド」OUTRAGE BEYOND
監督・脚本・編集:北野武
出演:ビートたけし、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、小日向文世、西田敏行、塩見三省、高橋克典、他
2012年・日本・112分<レンタル>

<STORY>
熾烈な下克上を制して加藤が“山王会”のトップに上り詰めてから5年。大友組の金庫番だった石原を若頭に抜擢し、その勢力をさらに拡大させていた。そんな中、マル暴の刑事・片岡は組織内で不満を募らせる古参幹部に目を付け、彼らを関西の巨大暴力団“花菱会”に引き合わせ、均衡を保っていた2大勢力に揺さぶりを掛ける。その一方で、獄中で死んだと思われていた大友を自らの手配で仮出所させるのだが...

「アウトレイジ」の続編。
正直言って、いわゆる”Vシネマ”っていうものが出現して以来「ヤクザ映画」は低予算で気軽に撮れる作品になってしまいました。
もちろん低予算であることは全然構わないし、きっとヤクザ映画全盛期でも基本的に低予算映画だったことだと思います。
それよりも中身までそれに比例してしまったことが問題だと思います。
20歳くらいの頃に「仁義なき戦い」を観てヤクザ映画にハマり、色々観てきましたが、やはり近年のものはいかにも突貫工事で作りましたって感じが否めません。
そんな中、前作「アウトレイジ」は久々に力の入ったヤクザ映画だったと思います。

で、今作。
お話としては前作で山王会のトップになった加藤(三浦友和)と側近の石原(加瀬亮)を面白く思わない古参の幹部が関西の花菱会の力を借りて二人をトップから引き摺り下ろそうとする話と、同じく山王会に恨みを持つ大友(たけし)と木村(中野英雄)が手を組んで山王会を潰しにかかるという話が大きな柱になってます。
で、これらを裏で焚き付けてるのが小日向文世扮する刑事の片岡なんです。っていうか今作はほぼこいつが仕掛けてる一番の悪人ですね。
今回大友は、基本的にはこの抗争に再び首を突っ込むつもりは無いというスタンスで、結局片岡の画策でしょうが無く参加せざるを得ないって感じですので割と静かな演技が多いです。
その分花菱会との会談で啖呵を切るシーン(CMなどでよく流れてたシーンです)は非常にインパクトがあって良いですね。
まぁ基本的には面白い作品ですし、前作が好きな方、ヤクザ映画が好きな方にはおすすめです。
ただ、個人的には裏切りと殺し合いが延々と続く前作の方が好きですね~...今作はあくまで前作ありきと言うか、1作目の”復讐””オトシマエ”の話なので...

一応続編も作れそうなラストにしてますが、とりあえずこれはこれで上手く完結しております。
次作があるとすれば花菱会と韓国マフィアの抗争とかやるんですかね~?まぁ何にしても続編があるならぜひ観たいですね。
ちなみに編集は前作と同じくたけしがやってますが、前作よりはだいぶ良くなってますね~
...前作は技術系にまったく疎い私がヒドいな~って思うくらい編集が下手でしたから(笑)
ただ、たけしの作風には合ってますけど、単に”編集”という観点で見ればやっぱり下手だとは思いますが...
あと、前作では椎名桔平が凄まじい殺され方をしましたが、今作でも非常に痛そうな殺され方をする人がいますのでお楽しみに(笑)

映画の感想<テレビ編その8>

2013-04-16 09:53:28 | Weblog
拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
相変わらずHDDには映画が溜まっていっております(笑)
格闘技系はネットで結果を目にしてしまう前に観ますし、ドラマやバラエティーは時間が短くて観やすいので
どうしても映画が後回しになってしまいます。
さらに古い作品は一度観てたりするのでさらに後回しになって
現在HDDに残ってるのは「ダーティハリー」シリーズや「カサンドラ・クロス」「ボディ・ダブル」など
懐かしい作品ばかりになっています(笑)

「テルマエ・ロマエ」監督:武内英樹 出演:阿部寛、他<2012年・日本・108分>
人気漫画の実写化作品。残念ながら原作(マンガ)は未読ですがアニメ版は観ておりました。
原作がどうなのかは知りませんが、まぁ正直言ってこういう”愛と感動”のお話にする以外にやりようは無かったんですかね~?
長編映画として成立させるにはこういう話にせざるをえなかったのも理解できますが、もっとバカバカしい風呂コメディで良かったのでは?
別に悪い作品とは言いませんが、アニメは連作短編って感じで非常に楽しく観れましたので、この実写は別にいらないな~。

「VERSUS」監督:北村龍平 出演:坂口拓、他<2001年・日本・119分>
これはWOWOWでは無くCSで観ました、北村龍平の出世作。
凄い久々に観ましたが無駄なシーンが多いな~(笑)インディーズ作品としては良く出来た作品だと思いますが
北村龍平の大好きなラブコメシーンとケレン味たっぷりの決めシーンがまぁ~無駄ですね~
この辺を削って100分ぐらいの作品にしてたらもっと面白かったのにな~もったいない。

「ヒミズ」監督:園子温 出演:染谷将太、他<2011年・日本・129分>
正直言って園子温ってもういいかな~?って思ってましたが、いつもお世話になってます「銀幕大帝α」のヒロ之さんのオススメもありましたし
WOWOWで放映したので観てみました。原作は「稲中卓球部」でおなじみの古谷実。
原作(マンガ)はかなり前に読みましたが、いつも通り(?)あまり覚えてません(笑)とりあえずラストも含め色々と変更されてるようでした。
原作ってもっと悲惨な話だった印象がありますが、今作では悲惨ながらも希望のある話になってますね。
ギリギリっていうか、一線超えてしまったような人たちがそれでも懸命に生きて行こうとする、クソッタレな世の中でなんとか踏ん張っている
そんな前向きなドラマと私は受け止めました。原作ありとは言え、これまでで一番良かったかな?ただ、相変わらずの演劇的なエキセントリックさとか
「冷たい熱帯魚」とほぼ同じキャスティングとか、東北の震災と絡めてることとか、ちょっとな~と思う部分も正直ありましたが...

「TIME/タイム」監督:アンドリュー・ニコル 出演:ジャスティン・ティンバーレイク、他<2011年・アメリカ・109分>
「余命=金」となった近未来を描いたSFサスペンス。途中まで面白いです(笑)70年代あたりの管理社会を描いた「ソイレントグリーン」や「2300年未来への旅」あたりを彷彿とさせる感じで、結構懐かしい感じで観ておりました。
途中から義賊映画になりまして、ちょっとダラダラしてくるのですが、まぁそれなりに楽しんで観れました。

「マネキン」監督:マイケル・ゴットリーブ 出演:アンドリュー・マッカーシー、他<1987年・アメリカ・90分>
SFラブコメ。これも20年ぶりくらいで観ましたね~私が普段観てる作品とはまったく作風が違いますが(笑)結構好きな作品です。
素晴らしい作品だとか名作だとかって類いの映画では無いですが、ポップでハッピーで単純に観て良かったな~と思わせてくれる作品です。
主題歌であるスターシップの「愛は止まらない」も名曲で◎

「夜の大捜査線」監督:ノーマン・ジュイソン 出演:シドニー・ポワチエ、他<1967年・アメリカ・109分>
人種差別の激しい南部の田舎町で殺人事件の捜査をすることになった都会の黒人刑事のお話。これまた数十年ぶりに観ました。
刑事ドラマというよりは探偵ものに近い感じのお話ですね。
基本的には殺人事件のお話ですが、核となる話はやはり人種差別でしょうね。そういう意味では日本人にはなかなか理解しにくいテーマではありますが
まぁお話はシンプルですし、白人署長(ロッド・スタイガー)との間に徐々に芽生えていく奇妙な友情などはウェットになりすぎずなかなか良い感じですね。
OPとEDに流れるレイ・チャールズの歌声が作品をビシッと締めてます。

「タワー・ブロック」・・・(773)

2013-04-13 01:57:55 | Weblog
「タワー・ブロック」TOWER BLOCK
監督: ロニー・トンプソン 、ジェームズ・ナン
出演:シェリダン・スミス、ジャック・オコンネル、ラルフ・ブラウン、ケイン・ロビンソン、ラルフ・ブラウン、ラッセル・トヴェイ、他
2012年・イギリス・90分<レンタル>

<STORY>
高層マンションで殺人を目撃してしまった住人13人が、謎のスナイパーの標的にされ、命を狙われる。マンションからの脱出を図る住人たちは、スナイパーに立ち向かう決意を固めるが...

イギリス製のB級サスペンス・スリラー。80年代頃にこういうB級ものって結構ありましたよね~。
個人的には”立て篭りもの”は大好きなので、それなりに楽しんで観れました。
おそらく予算が少ないと思うのですが、ほとんどマンションの廊下で話が進みますし
全体的に地味~な印象です。
それでもスナイパーの銃撃を避けて、マンションからの脱出を試みるというサスペンスは
なかなか見応えがあって面白いです。

多少脚本に難はありますが、90分のスピーディーな作品ですのであまり気にせず観れました。
残念なのは犯人の正体が途中で想像つくことですね。そして、その動機がイマイチ納得いかないことです。

文字通り”小品”だと思いますし、何と言っても悪名高い”TSUTAYAだけ”ですが(笑)
お時間があればぜひ観ていただきたい1本です。

「犬の首輪とコロッケと」・・・(772)

2013-04-06 01:36:44 | Weblog
「犬の首輪とコロッケと」犬の首輪とコロッケと
監督・原作:長原成樹
出演:鎌苅健太、ちすん、中村昌也、宮下雄也、池田純矢、他
2011年・日本・85分<レンタル>

<STORY>
大阪・生野区で毎日食卓にコロッケとキムチしか出さない在日韓国人の父親のもとに生まれたセイキは、ケンカや窃盗に明け暮れ、少年院に入れられてしまう。やがて少年院を出たセイキは、友人から紹介されたミチコのために真面目に生きることを決意。芸人を目指していた相棒のタツヤに誘われお笑いの道へ進むが、そんなセイキに対してミチコはある秘密を隠していた...

吉本興業の芸人・長原成樹が自伝小説を自らのメガホンで映画化。
原作は以前に読みました。私くらいの世代の関西人なら”ヤンキースのセイキ”として有名な人ですが
若い人や関西以外の地域の知名度はどんなものなのでしょうか?ちなみに「探偵ナイトスクープ」に出てる人です。

大阪を舞台にした不良映画ってことになると、どうしても井筒監督の「ガキ帝国」「岸和田少年愚連隊」なんかと比べてしまうのですが
当然比べ物にならないレベルの出来でした。
まぁ素人監督が撮った作品であるので比べるのは酷ですが、それは観客には関係ありませんので...

基本的には実話ですので、作られたドラマに比べるとお話がどうしても退屈です。
個人的にはもっと青春バイオレンスみたいなものを期待してましたが、はっきり言って今作は「ラブストーリー」です。
実話で悲恋ですのでこういう言い方は良くないですが、映画の感想としてあえて言わせてもらうとまったくの期待ハズレでした。
それと、不良映画に善悪っていうのも変ですが「ガキ帝国」なんかは”良い不良vs悪い不良”的な構図がありましたが
今作では特にそういう大きな軸となる抗争みたいなものは描かれてないので、ただただ主人公のセイキが”悪”なんです。
80年前後の生野の在日という状況がどういうものなのか、同じ大阪でも世代も環境も違う私にはちょっとわかりませんが
不良少年が好き勝手生きたお話なので、なかなか感情移入が難しいです。

原作者が監督すると客観視が出来ないのか?イマイチな感じがありますが(村上龍みたいに...笑)
今作も正にそんな印象を強く受けます。良いお話的に描かれてますが、冷静に観ると決してそんな話では無いですね。


「ゾンビズ・シティ」・・・(771)

2013-04-01 10:23:17 | Weblog
「ゾンビズ・シティ」DESCENDENTS
監督:ジョージ・オルグイン
出演:キャミリー・リンチ、カリナ・ピザロ、クリストバル・バッラ、カミーユ・リンチ、クリストバル・バラ、キャラリーナ・アンデラード、他
2008年・チリ・74分<レンタル>

<STORY>
ゾンビ・ウィルスによりゾンビに支配された南米・リオデジャネイロ。わずかに残った軍隊がゾンビと戦う中、少女・カミーユはゾンビ化した母親の最後の言葉を胸に海へ向かうが...

珍しいチリ産のゾンビ映画ではありますが...
基本的には子供が主役のロードムービーで、ゾンビものを期待して観るとそういう感じでは全然ないです。
まず何と言いますか、全体的にアートムービーって言うか単館系(笑)の作品みたいな感じで
画面の色合いもセピア調っぽく色を落して血の色だけを鮮明に赤く出してたりしてて何だかな~って感じがしないでもないです。
あと設定の面でも、かなり無理があるというか...ちょっとネタバレするとこれが結局オチに繋がってくるのですが...まぁそれにしても
設定の説得力よりもオチを取った感じでちょっと強引さを感じます。

多分チリ産の映画って今まで観たこと無いと思うので、どういう作風がチリっぽいのかとかはわかりませんが
とにかくゾンビものとしては厳しいし、ハズレだと言い切って問題ないと思います。
奇妙な作品を観た時の比較対象として時々「マルコヴィッチの穴」という作品の名前を出すのですが(笑)
今作も正に「マルコヴィッチの穴」を観た時と同じ気分になりました。
ただ、見終わった後の観客の半端ないほどの置いてきぼり感は、もしかしたら一見の価値はあるのかも知れません。