家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「アタック・ザ・ブロック」・・・(783)

2013-05-27 01:41:38 | Weblog
「アタック・ザ・ブロック」ATTACK THE BLOCK
監督・脚本:ジョー・コーニッシュ
出演:ジョディ・ウィッテカー、ジョン・ボイエガ、アレックス・エスメイル、フランツ・ドラメー、リーオン・ジョーンズ、ニック・フロスト、他
2011年・イギリス・88分<レンタル>

<STORY>
ロンドンの貧しい公共団地に住む不良キッズたち。荒んだ毎日を送る彼らは、毎晩のように仲間たちと集まって騒いでは街の住民を困らせていた。ところがある夜、突然空から降ってきた無数の凶悪なエイリアンの襲撃を受ける。大混乱になる街。何が何やら分からず、これまで味わったことのないリアルな恐怖に襲われながらも、いつしか不良キッズが街を救うために立ち上がる...

英国製のコメディタッチのSFアクション。
製作総指揮で「ホットファズ」のエドガー・ライトが名を連ねてますが、
「宇宙人ポール」のニック・フロストも出演してたりとその辺の流れの作品ですね~内容も正にそんな感じです。

そんな凄いお金の掛かってる作品って感じでは無いですが、とりあえず普通に面白い作品だと思います。
ただ、主人公の少年たちっててっきり「団地の悪ガキたち」だと思ってたのですが
冒頭からいきなりナイフを持って金品を奪うという結構ガチな犯罪者なんですよね~
まぁイギリスのお国事情はわかりませんし、舞台が貧困層の暮らす団地ってことでこの設定はおかしくないのかも知れませんが
日本人の私から見ましたら、彼らは完全な犯罪者であり悪人なんです。だから非常に感情移入がしにくいんですよね~
途中から冒頭の恐喝の被害者サム(今作には無駄に美人だ...笑)と共闘することになるので、多少はマシですがそれでも違和感は拭えません。

ちょっとネタバレになりますが...結局この騒動も元はと言えばこの少年たちにも責任があるのです。
それが最終的には命がけで団地(地球?)を守ったヒーローという描かれ方をするので、私はやっぱり入り込めなかったです。
時間も90分弱でスピード感あって良いと思いますし、単純に楽しめる作品ではあると思うのですが、やっぱり主人公のキャラづけは失敗だったと思いますね。


映画の感想<テレビ編その10>

2013-05-23 10:30:07 | Weblog
拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
BSも解約が決定しまして、残り1ヶ月となりました。
WOWOWの6月のプログラムが届きましたが、ラストにまったくふさわしく無いラインナップの薄さにショックを受けております(笑)
唯一の楽しみはUFC161だけ...それにしてもジョシュ・バーネットのUFC復帰が決まったというのにUFCが観れなくなってしまうとは残念です...

「大拳銃」監督・脚本:大畑創 出演:小野孝弘、他<2008年・日本・31分>
こちらはCSで鑑賞。「へんげ」の大畑創監督が学生時代に卒業制作として撮った16mmの短編作品。
鉄工所を経営する一般市民の男が金のために拳銃の密造に関わっていく話ですが
個人的には「へんげ」より面白かったですね~もちろん学生映画ですから色々と難点もありますがなかなか良く出来てます。
機会があれば是非観ていただきたい1本。

「ダーティハリー4」監督:クリント・イーストウッド 出演:クリント・イーストウッド、他<1983年・アメリカ・117分>
3作目から7年ぶりの続編。当時、劇場で観ました。さすがのイーストウッドも今作では50代に突入し、見た目もかなりくたびれてますね(笑)
自らがメガホンをとり、恋人(愛人?)ソンドラ・ロックをフィーチャーした自慰映画(笑)といってしまえばそれまでですが
個人的には初めて劇場で観た「ダーティハリー」シリーズでありますし、改めて見直しても非常に80年代らしい作品で意外と悪く無いです。

「ジョン・カーター」監督:アンドリュー・スタントン 出演:テイラー・キッチュ、他<2012年・アメリカ・132分>
いわゆるSF大作です。長いです(笑)。
話が盛り上がりだすまで1時間近くかかるので最初退屈しますし、じゃあそこからスピード感のある展開をするのか?というとそうでもないです。
中学生くらいなら楽しく観れるかな?って感じの作品でした。

「恐怖ノ黒電話」監督:マシュー・パークヒル 出演:ラシェル・ルフェーブル、他<2011年・イギリス・92分>
過去から掛けてきているというおばさんの電話に対して適当にあしらってたら、自分の周りにいる人間をそのおばさんが「過去」で殺して行く、というSFサイコサスペンス。
サイコおばさんが過去で殺人を犯すと、殺された人は現在では存在しない人になってて、相手は過去だからどうにも止める術が無いっていう設定はなかなか面白いです。
ただ、全体的に地味ですね~もちろん派手なら良いってわけではないですが、基本的に電話のやり取りなど会話劇がメインになってて
いわゆる心理ホラーって感じなんですけど、そういう怖さはなかなか伝わりにくいかな~?と。

「人狼村 史上最悪の田舎」監督:フアン・マルティネス・モレノ 出演:ゴルカ・オチョア、他<2011年・スペイン・102分>
村にかけられた「人狼」の呪いを解くために生け贄にされる男のお話。
久々の狼男ものでちょっと楽しみにしてたんですけど、これはコメディです(笑)
多少コミカルな部分もあるホラー、っていうのならまだいいんですけど、これは人狼を題材にしてますがまぁホラー要素はほとんど感じないですね~
ただ、下手にシリアスな作りの駄作よりはマシなので、暇つぶし程度に観るくらいなら問題ないかと思います。

「柳生一族の陰謀」監督:深作欣二 出演:萬屋錦之介、他<1978年・日本・130分>
これはBS-TBSで観ました。
私は歴史に疎いということもあって時代劇ってほとんど観ないんですけど、監督が深作欣二ってこともあってたまたまBSでやってたので観てみました。
まず驚いたのが萬屋錦之介の大仰な演技...違和感がハンパないんですけど(笑)
あとで調べてみると、やはり当時から問題であったようですね~ただこれしか無理ってことで貫かれたとか...
ちょっと長いんで時代劇が苦手な私は多少退屈はしましたが、ラストはなかなか衝撃的ですね~それにしても千葉ちゃんの十兵衛はカッコいいです!

「行方不明」・・・(782)

2013-05-18 00:26:21 | Weblog
「行方不明」行方不明
監督:川野浩司
脚本:長江俊和
出演:高田里穂、木ノ本嶺浩、神崎詩織、なだぎ武、他
2012年・日本・72分<レンタル>

<STORY>
自主映画の撮影のため、無人島にやって来たある大学の映画同好会のメンバー。主役に女優の高田里穂を迎えた撮影はゴタゴタがありながらも終了するが、迎えの船が一向に現れず...

深夜ドラマ「放送禁止」の長江俊和が脚本を担当してるってことで観てみました。いわゆるフェイク・ドキュメンタリーってやつです。
いや~ヒドい出来ですね(笑)まずドキュメンタリーっぽく見せたいんなら、なだぎみたいな有名人を使うなよ!と。
あと、これは役者の力不足なのか何なのか芝居くさくてドキュメンタリーにはとても見えませんでした。
何よりヒドいのはカメラの数がやたらに多いことと、カメラを回す理由が希薄なこと。
ある島に映画を撮影に来た一行が行方不明になって残されたビデオの映像がこれである、っていう
「食人族」の昔からありふれた話ではあるのですが、とにかく「このカメラ何?」っていうような
誰が何のために設置したのかわからない定点カメラの映像が結構出てきます。
あと、この状況でカメラ回してるっておかしくない?っていうようなシーンも多いです。

「REC」「パラノーマル・アクティビティ」あたりから火がついた、最近流行のP.O.V.やモキュメンタリーの作品、特に良く出来た作品は
いかにドキュメンタリーっぽく見せるか?いかに不自然では無くカメラを回すか?みたいなところを努力しています。
今作ではそういうところを”全無視”といっても過言では無いくらいメチャクチャな作りです。

私は仮面ライダーとか観ないので全然知らなかったのですが、高田里穂という女優さんはそれなりに名前の知られてる方のようですが
正直言って私が顔も名前もまったく知らないってことは一般的にみてマイナーな女優だと言っても過言ではないと思います。
そんな女優さんが主演として本人役で出演してるってことはこの人を売る為のプロモビデオの一種かな~などと穿った見方もしてしまいます。
確かにルックスは悪く無いし、華もあると思います。まだ若いこともあって演技力に関しては何とも言えませんが作品に恵まれればブレイクもありえるでしょう。
それにしてもこのやっつけ感のハンパ無さはちょっとな~って感じです。
「放送禁止」シリーズの方が遥かにドキュメンタリーっぽいし、面白いです。

ちなみに今作に出演してる一番キャリアも知名度もある役者さんがほとんど顔も見えない、誰でもよかったんじゃないか?という役をやっております(笑)

「ホーボー・ウィズ・ショットガン」・・・(781)

2013-05-11 03:09:10 | Weblog
「ホーボー・ウィズ・ショットガン」HOBO WITH A SHOTGUN
監督:ジェイソン・アイズナー
出演:ルトガー・ハウアー、グレゴリー・スミス、モリー・ダンズワース、ブライアン・ダウニー、ニック・ベイトマン、他
2011年・アメリカ・85分<レンタル>

<STORY>
列車の無賃乗車で旅をしている初老のホーボー(浮浪者)が、暴力がはびこる街ホープタウンにやってきた。なんとか地道な仕事を得ようと小金を貯めるホーボーだったが、偶然出くわした強盗を反射的に射殺したことを機に、悪党を次々と血祭りに上げていく...

タランティーノ&ロバート・ロドリゲスの「グラインドハウス」の”グラインドハウス予告編コンテスト優勝作”の長編映画化作品(という表現で良いのかな?)。
「グラインドハウス」のメイン2作(「デス・プルーフ」「プラネット・テラー」)は観たのですが、残念ながらフルでの「グラインドハウス」は未見です。
ですので、フェイク予告編は観ていないのですが、同じくフェイク予告編から本編が作られた「マチェーテ」と同じ感じだと思ってたのですが
こちらは”予告編コンテスト”の優秀作なんですね~知りませんでした。

まぁとにかくルトガー・ハウアー主演で悪党退治をするって話なら面白くないわけがない!と思いつつ観たのですが...
正直言いましてグロ描写満載のただのB級・C級バイオレンスでした。
もちろんこのテの作品に内容を求めるのも酷ですが(笑)それにしても凄まじく内容の無い作品で
私の好きなジャンルの作品ではありますが、とても出来が良いと言えるものでは無いですね~
「マチェーテ」も凄まじくハチャメチャなバカ映画ではありましたが、映画としてちゃんとしてたと思います。
今作はただハチャメチャを撮りたかっただけなのかな?と思わせるくらいつまらなかったですね。

ルトガー・ハウアーは基本的にB級俳優(俳優としてのランクや演技がB級という意味では無いです)だと思いますが
作品に恵まれれば相乗効果で名作に押し上げる力を持ってる俳優だと思います。
(「ブラインド・フューリー」や「サルート・オブ・ザ・ジャガー」などマイナーながらも良い作品が多いです)
ということは、ルトガー・ハウアー主演でこのレベルってことは作品自体に力が無いのでしょう。
ルトガー・ハウアーもう若くは無いですが(現在69歳)またガツンとくる娯楽エンターテイメントを見せてもらいたいです。

「死霊のはらわた」・・・(780)

2013-05-08 09:16:34 | Weblog
「死霊のはらわた」EVIL DEAD
監督:フェデ・アルバレス
製作:ロブ・タパート、サム・ライミ、ブルース・キャンベル
出演:ジェーン・レビ、シャイロー・フェルナンデス、ルー・テイラー・プッチ、ジェシカ・ルーカス、エリザベス・ブラックモア、他
2013年・アメリカ・91分<劇場>

<STORY>
薬物依存症のミアは、リハビリのため兄や友人たちと5人で山奥の小屋を訪れるが、そこで禁断の「死者の書」を見つけて死霊を甦らせてしまう。姿なき死霊にとりつかれたミアは豹変し、次々と仲間たちを襲っていく...

サム・ライミの代表作にしてスプラッター・ムービー・ブームの火付け役となった「死霊のはらわた」のリメイク作品。
予告編を観て「これはなかなか面白そうだ」と期待をして、久々に劇場に足を運んだのですが...

最近の流行り通りオリジナルに忠実なリメイクではありませんが、まぁ基本的にシンプルな話なので大きな話の流れはオリジナルと大体同じです。
ただ、細かいところで色々と変更があって(死霊が蘇るプロセス、死霊の倒し方、死者の書の扱い、など)オリジナルに慣れ親しんだ人にはちょっととまどう感じがあるかも知れません。
率直に言いますと、当然オリジナルに比べて画面の質や特殊メイクのレベルは遥かに上がってますし、グロ描写はさすがに18禁です。
ただ「怖さ」という点においてはオリジナルの方に軍配があがりますね~
あんな低予算でチープな作品であるにもかかわらずオリジナルには「怖さ」がありました。
それに比べて今作は全てにおいて質が上がっているにもかかわらず「怖さ」という点においてはオリジナルには及んでないと思います。
オリジナルが非常に上手くまとまった作品であるのに比べて、今作はちょっととっ散らかった印象が否めません。
時間的にもオリジナルとほぼ同じ尺で非常にコンパクトではあるのですが、まとまりが無い分、物語に入り込みにくい感じがしました。
まぁ一言でまとめてしまうとやっぱり「脚本がイマイチ」ってことになるんでしょうね。

オリジナルでは休暇で訪れた山小屋で悪魔が蘇って襲ってくるというシンプルなホラーであったのに比べて
今作では薬物依存のリハビリ、兄と妹の確執、あとオリジナルにはなかったプロローグなど、全体的になんか「哀しい」んです。
物語に深みを持たせて、ただ怖がらせるだけのホラーじゃないよ的な部分も見せようとしてるのかもしれませんが
正直言って観る側はそんなことをホラー映画に求めてないですよ。
もちろんドラマと恐怖が両立できれば良いにこしたことはないですが、「死霊のはらわた」じゃ無理でしょ?(笑)
どうせリメイクするならサム・ライミが同じ脚本を現在の技術で撮って欲しかったですね。

今作もすでに続編の製作が進んでるようで、それはそれで楽しみではあるのですが
それよりもサム・ライミによる「死霊のはらわた4」の実現を心待ちにしております。

あと、今作はエンドクレジットが終わった最後の最後に数秒だけ非常に意味深な映像が流れます。お楽しみに。

映画の感想<テレビ編その9>

2013-05-07 11:22:56 | Weblog
拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
やっと「ダーティハリー」シリーズに手をつけました(笑)
WOWOWも解約まであと2ヶ月ですので、じっくり堪能したいな~と思ってます。

「ダーティハリー2」監督:テッド・ポスト 出演:クリント・イーストウッド、他<1973年・アメリカ・124分>
シリーズ2作目。今作では悪人を抹殺する”必殺仕事人的な”警官グループとハリーが対決。今作でもバンバン街中で銃を撃ちまくります(笑)
シリース唯一の2時間超作品なのですが、ラストの戦いは非常にあっさりしてるので全体的にちょっと長過ぎる感じは否めません。
それにしてもこの頃のイーストウッドは本当に画になる男です!

「東京プレイボーイクラブ」監督:奥田庸介 出演:大森南朋、他<2011年・日本・96分>
割と良くある感じの日本的なこじんまりした(笑)ハードボイルド。
まぁタランティーノやガイ・リッチー的な世界観をもっと小さく安っぽくした感じの作品ですね。
そんなに悪く無い作品だとは思いますが、結構重苦しい内容の上にエンターテイメント色も薄めなのでちょっと疲れますが...

「ダーティハリー3」監督:ジェームズ・ファーゴ 出演:クリント・イーストウッド、他<1976年・アメリカ・96分>
シリーズ3作目。今作では過激派グループ(テロリスト?)との戦い。
今作では相棒がシリーズ初の女性警官ということもあってか、タイン・デイリー扮するムーア刑事がかなりフィーチャーされてますね。
(ウーマンリブ運動なんかとも関係あるんですかね?)
そういう意味でも前2作とちょっと雰囲気が違ってハードボイルド色はちょっと薄めですね。
これは前作でも思ったのですが、ラストのメインの敵との戦いが結構あっさりしてますよね...何度も観てる作品ですが”あと10数分でホンマに解決できるのか?”と観ながら思ってしまいました(笑)それぐらい直接対決はあっさりしてました。途中で黒人の爆破犯を追いかけるシーンは何分も延々追いかけっこを撮ってたのに...

「カサンドラ・クロス」監督:ジョルジュ・パン・コスマトス 出演:ソフィア・ローレン、他<1976年・西ドイツ=イタリア=イギリス・129分>
オールスターキャストのパニック・サスペンス。現在の目で観るとツッコミどころも多いですが、病原菌を列車の乗客1,000人と共に葬り去ろうとする、なかなか怖い作品です。これも数十年ぶりに観ましたがそれなりに楽しく観れました。尺が長い割に若干スピード感に欠けるので、編集があんまり良く無いのかな~?

「へんげ」監督:大畑創 出演:森田亜紀、他<2011年・日本・54分>
これはWOWOWでは無くCSで観ました。肉体が変態していく男とその妻を描いたSFサスペンス。途中まではなかなか良かったんですけど、このオチは個人的にはちょっと厳しいです。

「その男、凶暴につき」監督:北野武 出演:ビートたけし、他<1989年・日本・103分>
これも同じくCSで観ました。多分ビデオがリリースされた時に観て以来なのでこれも20年ぶりくらいで観たのですが、やっぱり面白いですね~
正直言って北野武という監督がそれほど素晴らしい監督とは思いませんが、今作は当初の深作監督が降板したりとか色んな要素が相まって奇跡的な傑作になったと思いますね。今回CSで北野武特集をやってて、映画の最初と最後にたけしの弟子でもあります浅草キッドが映画に出演した役者と共に当時を振り返りながら裏話なんかを話すパートがあるのですが、これが非常に良かったですね~。ずっと不思議に思ってたラストの秘書で終わるカットのこととか話されてて凄く参考になりました。

「インキーパーズ」・・・(779)

2013-05-04 03:06:21 | Weblog
「インキーパーズ」THE INNKEEPERS
監督・脚本:タイ・ウエスト
出演:サラ・パクストン、ケリー・マクギリス、レナ・ダナム、パット・ヒーリー、他
2011年・アメリカ・102分<レンタル>

<STORY>
閉館の決まった古びたホテルの管理を引き受けたクレアとルークは、花嫁衣裳の幽霊が現れるという噂を確かめるべく興味本位で調査に乗り出した。ある夜、誰もいないはずのロビーにピアノの音が響き出し...

パッケージに大きく書かれたイーライ・ロスの推薦文...まぁスティーヴン・キングの昔からこのテの推薦文はやっぱり信じてはいけませんね(笑)
何と言うか、何かが起こりそうで特にこれといって何も起こらない、って感じでしょうか?
一応”幽霊”は出てきますが、これを見るのがホテル従業員の一人だけでこれも幽霊なのか幻覚なのかもよくわかりません(そういう風な狙いがあったのかも知れませんが)。
いわゆる”Jホラー”的なビジュアルで怖がらせるタイプの幽霊が2~3回出てくるだけで、後はこれといって何がどうってことも無い作品ですね。
まったく観なくて良い作品です。

あ!そうそう「トップガン」(恥ずかしながら未見です)で美人教官役をやってたケリー・マクギリスが出てますが、全然わかりませんでした(笑)
まぁ歳とったから劣化も仕方ないか~と思って調べてみたらまだ55歳じゃないですか!老けすぎでしょ!

「テイク・シェルター」・・・(778)

2013-05-03 02:10:26 | Weblog
「テイク・シェルター」TAKE SHELTER
監督・脚本:ジェフ・ニコルズ
出演:マイケル・シャノン、ジェシカ・チャステイン、トーバ・スチュワート、シェー・ウィガム、ケイティ・ミクソン、他
2011年・アメリカ・120分<レンタル>

<STORY>
田舎町で妻と娘と幸せに暮らしていたカーティスは、異常気象に襲われる悪夢を見て以来、その恐怖にとりつかれてしまう。避難用のシェルター作りに没頭するカーティスに対し、家族や周囲の人々は次第に不信感を募らせていくが...

途中まで観たところで非常にM・ナイト・シャマランの作風に似てるな~と感じました。
いわゆる”一ネタ”で引っ張って最後に”ドーン!”みたいな(笑)
まぁこちらはシャマラン監督と違って最後の感じはちょっと違いますが。

上記の通り一ネタものなので書くことあんまり無いんですよね~
嵐がやってくるといって、仕事も家族も人間関係も顧みずシェルターを作り続ける男。
彼は予知夢を見たのか?それとも狂っているのか?ということを2時間かけて描いていきます。
オチを書くとネタバレになりますし、そうなるともうこの映画の価値は無くなりますので書きませんが
個人的にはちょっと中途半端かな~と思います。

ドラマとしては悪くないと思うんです。
一人の男が狂気にかき立てられる様を描き、社会から孤立していく中で
それでも夫を支えていこうとする妻と耳の不自由な娘との家族愛が描かれています。
そんなヒューマンドラマとエンターテイメントスリラーの間を行ったり来たりしながら
何とも煮え切らないな~っていう印象が残りました。

あとちょっと長いですね。
確かに男が悪夢を見てシェルター作りに執着していく様子を静かに淡々と描いて
怖さを増幅させるのにこの長さは必要だったのかも知れませんが
全体的に静かな作品なので正直言って退屈な印象は否めませんね。
様々な映画祭で絶賛された作品のようで、確かにそういう評価を受ける感じはわかりますが
個人的にはちょっと微妙な作品でした。