家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「ソウ5」・・・(498)

2009-10-31 01:50:36 | Weblog
「ソウ5」SAW V
監督:デヴィッド・ハックル
出演:トビン・ベル、コスタス・マンディラー、スコット・パターソン、ベッツィ・ラッセル、マーク・ロルストン、他
2008年・アメリカ・93分<レンタル>

<STORY>
ジグソウの遺体と対面し、ゲームへの強制参加を知ったFBI捜査官ストラムは奇跡的にトラップを逃れる。ところが、満身創痍の自分に比べ、同じく生還したホフマン刑事は無傷で、しかも連続殺人事件解決の手柄を独り占めにしていた。一方、ジグソウことジョンの元妻ジルは弁護士から手渡された遺品の木箱を開けて驚愕する。そして、密室に監禁され、首輪で繋がれた5人の男女に新たなゲームの開始が告げられるのだった...

人気シリーズの第五作目。
「3」「4」で迷走した感のあるこのシリーズですが
今作から監督が交代したせいか?結構シンプルな話になってます。

今作では1~4の裏側と言いますか、詳しく書くとネタバレになるので書きませんが
まぁちょっとした謎解き的な内容になっています。
そういった意味では観やすかったですし、「ソウ」シリーズとしてはどうかはわかりませんが個人的には「3」「4」より良かったと思います。

悪い点としては...「ソウ」シリーズらしくするためなのか、今回も新たな死のゲームが用意されてるのですが、イマイチやる意味が希薄だったように思います。
メインストーリーに無理やりゲームをくっつけた感じですね~
あと、ジグソウの妻がジグソウの遺品を受け取るのですが、これが何なのかは明かされないままになっています。
もちろん「ソウ6」への布石なんでしょうけど、このまま長々と続けていけば素晴らしい出来だった1作目の名を汚していくことになりはしないかと、他人事ながら(笑)心配になります。

個人的には現在のところ5作目まで何とか水準点を保っている稀有なシリーズだと思いますので、金になるのはわかりますが早いところ良い感じで完結させては?と思ってしまいますね。

「アイアンマン」・・・(497)

2009-10-29 00:45:26 | Weblog
「アイアンマン」IRON MAN
監督:ジョン・ファヴロー
出演:ロバート・ダウニー・JR.、テレンス・ハワード、ジェフ・ブリッジス、グウィネス・パルトロウ、他
2008年・アメリカ・125分<レンタル>

<STORY>
億万長者で発明家の軍需産業会社社長トニー・スタークは、視察に訪れた軍のキャンプでテロリストの奇襲に遭い、胸を負傷してしまう。やがて自分の会社の兵器がテロリストに悪用されている衝撃の事実を知ったトニーは、自ら戦闘用のスーツを作り“アイアンマン”となってテロリストに闘いを挑む...

今やハリウッドの定番になっております、アメコミの映画化作品。
私はアメコミってあまりよく知らなくて、当然「アイアンマン」も原作は読んだこと無いのですが、基本的には正義の味方のお話ですね。

私は機械に強いほうではありませんので、本当にあんなものが作れるのか?とか結構観ながらウダウダと考えたりもしてましたが(笑)まぁ単純に楽しめる作品でした。

兵器を作ってる会社の社長がテロリストに囚われて、その後改心してテロリストと闘ったりする、まぁヘヴィなテーマを持ちつつも結構コミカルなタッチで描かれていて割りと観やすい作品に仕上がってますね~
最終的には陰謀に巻き込まれてゆくというベタな展開もありつつ(笑)そういう意味でも”これぞハリウッド映画”って感じの作品です。

ただ、長いです!このテの作品で2時間超えはキツいですね~
あと、ちょっとネタバレになりますが...続編あり!的なエンディングはいかがなものでしょう?あれは続編をにおわす、なんてレベルではないですからね~
ただ、これでもし続編作らなかったら素晴らしいです!(笑)

「放送禁止 劇場版~密着68日 復讐執行人」・・・(496)

2009-10-24 10:28:16 | Weblog
「放送禁止 劇場版~密着68日 復讐執行人」放送禁止 劇場版~密着68日 復讐執行人
監督・企画・脚本:長江俊和
出演:表記なし
2008年・日本・96分<レンタル>

<STORY>
料金を払って復讐を代行する闇サイトの管理者である仮面の女「七川ノラム」を追う取材スタッフ。彼は、ある事件を機に“シエロ"の存在を知り、接触を試みる。ノラムの提案で、闇サイトの密着取材が行われることに。復讐の標的は、結婚詐欺のホステス・医療ミスを起こした医師・スクープを狙う映像ジャーナリスト。取材の過程で、次第にノラムの正体を掴みかける取材スタッフ。だが、事実は彼を思いもよらぬ真実へ向かわせるのだった...

深夜に不定期でテレビ放映されているフェイクドキュメンタリー「放送禁止」の劇場版です。
今作はテレビシリーズ第六弾の「デスリミット」の裏側を描きつつ、さらに発展させた作品になってます。

復讐を代行する闇サイト「シエロ」に密着取材をする中で様々な事件が起こり、そしてある過去の事件と結びついていく、という話ですが...私はテレビシリーズの第二弾から観ているのですが、どんどんエスカレートしていって、「フェイクドキュメンタリー」と銘打ってますがドキュメンタリーらしさは実はほとんど感じません。さらに言うと謎解きのほとんどが、まぁいわゆるダジャレに近い感じで(笑)ハマれない人にはまったくハマれないかも知れないですね~

ただ、現在の日本のドラマや日本の映画という部分で見ると、非常に意欲的で革新的な作品だと思います。
B級モノを楽しめる人ならきっと楽しめる作品だと思います。
上にも書きました通り、出来ればテレビ版の「デスリミット」を事前に観ておいた方がより楽しめますし、さらに言うならテレビ版すべてを観た方がより「放送禁止」というシリーズが理解できて良いかと思います。

現在劇場版第二弾が公開されてますので、こちらも早く観たいです!

「ブラッド・パラダイス」・・・(495)

2009-10-19 00:38:17 | Weblog
「ブラッド・パラダイス」TURISTAS
監督:ジョン・ストックウェル
出演:ジョシュ・デュアメル、メリッサ・ジョージ、オリビア・ワイルド、ボー・ガレット、他
2006年・アメリカ・96分<レンタル>

<STORY>
旅先のブラジルで地元住民とトラブルを起こし、追われる身となったアレックス一行。現地の青年に導かれコテージに逃亡するが、それは恐ろしい罠で...

タイトルやパッケージで損してる感じがしますね~
なんか「ホステル」みたいな作品かな~と思ってたのですが
内容は非常に正統派で、ジョン・ブアマンの「脱出」とかに近いタイプの逃亡劇でした。
最初は確かに外国でバックパッカーがトラブルに巻き込まれてゆくって感じで、それこそ「ホステル」のような感じになるのだと思ってたら、監禁場所から脱出して犯人グループとの追いかけあいがメインのストーリーになってます。

そういう意味では特に盛り上がりとかどんでん返しとかの部分は用意されてませんが、安っぽさの無い非常に良質なスリラーに仕上がってます。
パッケージの印象では若者がバンバン殺されるスラッシャーホラーっぽいですが、良い意味で期待を裏切ってくれますので、ホラー/スリラー好きな方にはおすすめですね~

「アフタースクール」・・・(494)

2009-10-17 22:25:04 | Weblog
「アフタースクール」アフタースクール
監督・脚本:内田けんじ
出演:大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子、他
2008年・日本・102分<レンタル>

<STORY>
母校の中学校で働く教師・神野の元に、かつての同級生だと名乗る北沢が訪ねてくる。北沢は神野の親友で同じく同級生、現在は一流企業に勤めるサラリーマン・木村の行方を追っていた。心ならずも神野は木村探しに巻き込まれてしまう...

この監督さんは、この作品の前に撮った「運命じゃない人」という作品が好評のようなのですが、私は観ておりませんので今作で初めて内田監督という人を知りました。

非常に興味深いプロットではあるのですが、なんか中途半端な印象の作品でした。
面白くないとは言いません。それなりに楽しめました。が、結局オチというか理由づけが弱いのかなぁ~...尻すぼみ感は否めませんでした。
中盤くらいまではなかなか面白かったんですけどね~

役者さんは非常に良いです。堺雅人も佐々木蔵之介も個人的には好きな役者さんですし、大泉洋も結構役柄は限定されるかと思いますが(笑)今作にはハマッていて良かったと思います。
特に最後に大泉洋扮する神野が北沢に言うセリフ「お前がつまらないのはお前のせいだ」というのはなかなかグッときました。

だから謎解きと言いますか、例えば「スティング」だとかそういう風な見方をするとそれほどの作品では無いと思いますが、大人の青春映画みたいな見方をすればそれなりに良い作品だとは思います。

「モンスターズハンター」・・・(493)

2009-10-10 01:25:45 | Weblog
「モンスターズハンター」JACK BROOKS: MONSTER SLAYER
監督・脚本:ジョン・ノーツ
出演:トレヴァー・マシューズ、ロバート・イングランド、 レイチェル・スカーステン、ジェームズ・A・ウッズ、ステファニー・ドラモンド、他
2007年・カナダ・86分<レンタル>

<STORY>
配管工をしながら定時制に通っていたジャックは、幼い頃モンスターに家族を惨殺された経験がトラウマになり、自分の感情をコントロールできずにいた。ある日、学校の教授に頼まれ屋敷の配管工事をしたジャックだったが、その工事を切掛けに教授の様子がおかしくなっていることに気付く...

B級モンスターホラーですが、なかなか面白いです!
特にレンタルビデオ黎明期を知ってる方なら、80年代にビデオスルーで色々出てたモンスターホラーものを思い出すのではないでしょうか?
そういう意味で非常に懐かしい感じで観ましたね~

話自体は多少荒唐無稽なところもあって、このテの作品が苦手な人にはハマりにくいかも知れませんが、非常にシンプルで単純に楽しめる作品に仕上がってます。

過去にモンスターに家族を殺されたトラウマを持つ配管工のジャックがモンスターと戦うというそれだけの話なのですが(笑)いきがかり上しょうがなくというのでは無く、自分から過去のトラウマと対峙していくところなんかはなかなか熱い感じで私なんかはかなり感情移入しながら観ておりました。

時間が86分と短い割りに、物語が展開するまで30分くらいかかるので(笑)ちょっとだらけてしまう部分もあるかも知れませんが、後半は単純に楽しめるホラーアクションになっております。
若干コメディタッチなところも含めて非常に80年代っぽいですので。
40歳以上のB級ファンにはオススメです(笑)

「相棒-劇場版-」・・・(492)

2009-10-08 21:43:49 | Weblog
「相棒-劇場版-」相棒-劇場版-
監督:和泉聖治
出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、高樹沙耶、岸部一徳、木村佳乃、西村雅彦、原田龍二、松下由樹、津川雅彦、他
2008年・日本・117分<レンタル>

<STORY>
現場に謎の記号が残される殺人事件が連続して発生。記号をチェスの棋譜と看破した警視庁特命係の杉下右京と亀山薫は独自の捜査に乗り出し、被害者全員に連絡を取っていた少女・やよいを割り出した。しかしやよいへの取調べは弁護士によって阻止され、捜査は行き詰ってしまう。そこで右京は事件に関連するサイトの管理人とメール交換によるチェス勝負に挑む。結果は右京の勝利。しかし投了図は、予期せぬものを示していた...

人気テレビシリーズ「相棒」の劇場版です。
...期待ハズレでした...いや、想像通りだったと言うべきでしょうか?
同じくテレビシリーズから劇場版が作られた「踊る大捜査線」なんかは
元々ケレン味たっぷりの漫画的な作品だったのに比べて
「相棒」は基本的に頭脳(推理)で解決してゆくタイプの、どちらかというと”静”のドラマだと思うのです。
だからお金を掛けて、大画面で、って言われてもその豪華さがただただ無意味なものにしか映りませんでしたね。
テレビでの人気も手伝って大ヒットはしたのでしょうけど(実際ヒットしたのかどうかは知りません)私には完全に”?”な作品でした。

もちろん元々の「相棒」は面白いですし、そういう意味ではこの劇場版もそれなりには楽しめました。
ただ、レギュラーのテレビシリーズの方が遥かに面白いです。
もうすぐ「シーズン8」が始まりますので、劇場版とか撮るくらいなら
テレビシリーズにお金を掛けてより面白いものを撮ってもらいたいですね~

「ゾンビ・ソルジャー」・・・(491)

2009-10-03 00:28:08 | Weblog
「ゾンビ・ソルジャー」OUTPOST
監督:スティーブン・バーカー
出演:レイ・スティーブンソン、リチャード・ブレイク、他
2007年・アメリカ・90分<レンタル>

<STORY>
東欧の小さな村に召集された精鋭傭兵部隊。彼らの任務はある男をある場所まで護衛すること。そして、辿り着いた場所は第二次世界大戦時の遺物、古い塹壕だった。そこで傭兵部隊は何者かの攻撃を受ける。対峙したのは、大戦下に極秘裏に開発されたゾンビ兵士達だった...

邦題からしてイマイチなB級ものかと思ってたらこれがなかなかの拾い物でした!
まぁB級ホラーであることは間違いありませんが、B級ものとしてはかなり上級の部類に入る作品ですね~
ただ一つ残念なのは、タイトルに「ゾンビ」と付いてますが厳密に言うとゾンビものではありません。
確かに映画の作り的にはゾンビものと言っても差し支えないかも知れませんが、どちらかと言うと「幽霊」とか「亡霊」といった感じの方が近いと思います。

ストーリー的にはひとひねりあるのですが、ゾンビものとして観ると逆にそのひとひねりがアダになってるような感じがします。
個人的には「傭兵部隊vsナチスゾンビ」というシンプルなストーリーで観たかったな~とも思いますね。

まぁそういう部分を差し引いても及第点のホラーだと思います。
作りも丁寧ですし、画も悪くないです。とにかくホラー映画としては非常に良い雰囲気を醸し出してます。
ラストの攻防戦がちょっとイマイチな感じがありますが、全体的に良く出来た作品だと思いますので、ホラー好きな方はぜひご覧になってみてください。
”ゾンビもの”と思って観ると肩透かしをくらいますが、普通にホラー映画として観れば十分に楽しめますよ。