家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「食人族」・・・(398)

2008-08-30 00:53:10 | Weblog
「食人族」CANNIBAL HOLOCAUST
監督:ルッジェロ・デオダート
出演:フランチェスカ・チアルディ、ルカ・ベルバレスキ、ロバート・カーマン、ペリー・ピルカネン、他
1981年・イタリア・95分<レンタル>

<STORY>
グリーン・インフェルノと呼ばれるアマゾンの秘境に出かけたレポーター一行が失踪。発見されたフィルムには彼らが食人族と出会い、やがて喰い殺されるまでが写っていた...

<未見の有名作品を観てみよう計画・・・その3>
一応ホラー好きを自称してるのにもかかわらず今作は未見でした!お恥ずかしいです(笑)
今作が日本公開された頃、確か私は中学1年くらいで予告編だけで恐れおののいた記憶があります...本気で怖くて結局劇場へは行けなかったのに、後にフェイクだと知った時は泣きました(ウソ)

正直言いまして、思ってた以上にちゃんと「映画」になってましたね~それはある意味驚きました。
もっと無意味な内容かと思ってましたが、フィルムが見つかってからのドラマもちゃんと描かれてますし、もしかしたら「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」より映画的かも知れません。

ストーリーも、テレビクルーが秘境の原住民に対して傍若無人を繰り返し、遂には復讐されてしまうというちゃんとしたストーリーですし、普通に映画として成立しています。何故この作品があたかもドキュメンタリーのように思う人がいたのか不思議ですね。
ただ亀を食べるシーンは非常に不快でした。どう見ても特撮ではないなぁ~と思いつつ観ていましたが、後に調べたらやはり実際に亀をさばいてたみたいであの生々しさはトラウマになりますね~

もっとどうにもならんくだらない作品だと思っていたのでちゃんとした作品だったので本当に驚きでした。
何より25年以上前にフェイク・ドキュメンタリー形式の作品って結構珍しかったのではないでしょうか?
もしホラー好きで今作を観てない方は、ぜひ観てください。

「ラスト・ボーダー」・・・(397)

2008-08-28 01:30:50 | Weblog
「ラスト・ボーダー」THE LAST BORDER
脚本・監督:ミカ・カウリスマキ
出演:ジョリオン・ベイカー、ユルゲン・プロフノウ、カリ・ヴァーナネン、ファニー・バスティアン、他
1993年・フィンランド=スウェーデン=ドイツ・105分<セルDVD>

<STORY>
独裁者の圧政から世界を救うため、ゲリラの青年・ジェイクは牢獄から脱出。彼は世界に再び平和を取り戻すために生まれた救世主だった...

「GO!GO!L.A.」のミカ・カウリスマキ監督作品...ちなみにミカ・カウリスマキ監督作品は初めて観ました。
いわゆる「マッドマックス2」タイプの近未来バイオレンス・アクションですね。
...正直言ってあんまり面白くないです...80年代にはこのテの作品が山ほどありましたが今作が製作されたのは90年代なんですよね~何故作ったんでしょう?(笑)

「Uボート」のユルゲン・プロフノウも出てるのでちょっと期待してたんですけどね~...なんかゆる~いバイオレンスでしたね。
まぁ500円DVDはこんなもんなのでしょうかね~?...安価でパッケージソフトが買えることは素晴らしいことだと思うので、できればそう思いたくは無いんですけどね...

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」・・・(396)

2008-08-27 07:49:54 | Weblog
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」EVANGELION:1.01 YOU ARE (NOT) ALONE
原作・脚本・総監督:庵野秀明
監督:摩砂雪、鶴巻和哉
出演:緒方恵美、林原めぐみ、三石琴乃、山口由里子、立木文彦、清川元夢、他
2007年・日本・98分<レンタル>

<STORY>
世界を壊滅状態へと導いた「セカンド・インパクト」から15年後。
14歳の碇シンジは、特務機関ネルフの最高司令官で父親でもある碇ゲンドウから、謎の巨大生物“使徒”と戦う人造人間エヴァンゲリオンのパイロットに任命される。使徒との戦いが困難を極める中、地球存続のための任務を背負う彼らは、ある国家規模の作戦を実行に移すことになる...

十数年前、20代後半にもかかわらずエヴァンゲリオンにハマりました(笑)
最初は確かに謎の部分に興味をひかれたってこともありましたが、劇場版まですべて観て非常にシンプルな少年の成長物語なんだなぁ~と思い、意外と前向きなメッセージに感動したりしました。

で、十数年経ってなぜ今エヴァなんだ?という疑問が湧きますが、噂によると元々何通りかのエンディングを考えていたらしいので時間的・予算的に今なら新しいエヴァが作れるタイミングだったのかも知れませんね。

今作「序」は旧シリーズで描かれていた内容大体そのままです。
技術的にはさすがに進化していますが、私のようにアニメ自体にそんなに思い入れのない者にはまぁあくまで導入部っていう感じで可もなく不可もなくって感じです。
次作「破」から旧シリーズとは違った展開になるらしいので楽しみにしてます。
やはり4部作すべて観終わってからで無いと評価はできないですね。

「破」は2008年公開予定とのことですが、今のところ公開に関してはまったくアナウンスがありません。
おそらく正月映画(年末公開)ってことになるんでしょうけど、ヘタしたらまた延期とかなりそうですね~...「序」公開からもう1年ですからアニオタはともかく一般客は逃がしてしまうのでは?それともオタ相手で十分商売になるからどうでもいいのでしょうか?
何でもかんでも客に媚びる必要は無いと思いますが、あまりにも殿様商売すぎるのもどうかと思います。

「キサラギ」・・・(395)

2008-08-24 13:35:47 | Weblog
「キサラギ」キサラギ
監督:佐藤祐市
原作・脚本:古沢良太
出演:小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之、他
2007年・日本・108分<レンタル>

<STORY>
知る人ぞ知るアイドル如月ミキが自殺をして一年が経ち、一周忌追悼会に集まった5人の男たち―家元、オダユージ、スネーク、安男、イチゴ娘。ファンサイトの常連である彼らはそこで初めて顔を合わせた。それぞれオタク心を通わせながら、彼女の思い出話に花を咲かせる。誰しもが「自殺なんかする娘じゃない」と思っていた。そして誰かが「彼女は殺されたんだ」と。この発言をきっかけに、男たちの侃々諤々の推理が始まった...

お盆にテレビで放映されてましたね~観たのはかなり前なのでテレビ放映までにアップしたかったのですが、まぁ色々事情もありまして(笑)遅くなりました。
元々舞台劇だったものを映画化したそうです。
確かに内容は舞台向きですね...っていうか映画でやったのは失敗じゃないでしょうか?

非常に評判の良い作品ですし、確かにそれなりに楽しめました。
コメディっぽい雰囲気で進めながら段々サスペンスになっていき、そして...っていう話ですが、まぁカタルシスもありますし泣かせる話でもあります。
最後に如月ミキのヘタクソな歌が流れるって聞いてたので最後はお笑いのオチなんだと思ってましたが全然そんなことはなくて、あれはあれで綺麗なエンディングだったと思います。
キャストも皆良かったですしね。

ただ、それにしてもそれぞれが秘密を明かしていく話がちょっとな~と言いますか、それを言い出すと今までの話はどうなる?(もちろんそれまでは正体を隠して芝居をしていた、ともとれますが...)って感じがするのですがいかがでしょうか?

舞台だったらライブの勢いで押し切れたかも知れませんが、映画の場合は多少冷静に観てる部分もあると思うので凄く気になりました。

今作の醍醐味は登場人物それぞれが話が進むにつれ自分の秘密を話していくことにあります。そしてその事実を積み重ねて如月ミキの死の真相に迫っていくわけです。
だから私のように秘密を明かす過程で冷めてしまうともうこの作品にはハマれないですね。
メチャクチャ期待してただけに残念でしたー

「ナンバー23」・・・(394)

2008-08-23 00:29:52 | Weblog
「ナンバー23」THE NUMBER 23
監督:ジョエル・シューマッカー
出演:ジム・キャリー、ヴァージニア・マドセン、ローガン・ラーマン、ダニー・ヒューストン、ローナ・ミトラ、リン・コリンズ、他
2007年・アメリカ・99分<レンタル>

<STORY>
動物管理局に勤めるウォルターは自らの誕生日である2月3日に、仕事で野良犬を捕らえようとしたが墓地に逃げられてしまう。その後妻アガサとの食事向かった彼は、アガサから「ナンバー23」という小説をプレゼントされた。試しに読んでみると、そこには過去の自分とそっくりの主人公の姿が。やがて「23」という数字に囚われていく小説の主人公。同様にウォルターも「23」の悪夢へと堕ちていき...

う~ん、どうなんでしょう...個人的にはやっぱりジム・キャリーは鬼門だなぁ~って感じです(笑)

一言で言うなら”M・ナイト・シャマランか!”とツッコミたくなるタイプの作品ですね。
引っ張って引っ張って最後に「なるほど!そうだったかぁ~」って言わせたかったのかも知れません。

「23」という数字に囚われ・翻弄されてゆく男の末路は...というお話です。
観終わってみれば何故「23」にこだわったのか?がわかりますが、観てる途中は「23」に対するこだわりの理由がよくわからないのでちょっと感情移入しにくかったですね~

さすがに監督がジョエル・シューマッカーだけあって最後まで見せるだけの力はある作品です。
ただ、オチがわかっても「だから?」って感じなんですよねー...

このテの作品には珍しくさわやかに終わっていきますので、誰にでも観やすい作品かと思います。
ただ、期待以上のものが出てくることは無いと思いますのでサスペンスが好きな方は避けたほうが賢明かもしれませんね。

「デビルマン」・・・(393)

2008-08-19 22:14:03 | Weblog
「デビルマン」DEVILMAN
監督:那須博之
脚本:那須真知子
原作:永井豪
出演:伊崎央登、伊崎右典、酒井彩名、渋谷飛鳥、冨永愛、宇崎竜童、阿木燿子、ボブ・サップ、他
2004年・日本・116分<レンタル>

<STORY>
両親を亡くして牧村家で暮らす不動明は、親友である飛鳥了の父が死んだことがきっかけとなり、デーモン(悪魔)と合体してしまう。デビルマンに変身する明だが、他のデーモンとは違って彼には人間の心が宿ったままとなり、その葛藤を抱えながら、彼は人間とデーモン一族の激しい戦いに巻き込まれていく...

アニメ「デビルマン」世代であり、原作も読んでいるものとしては一応観ておこうとは思ったのですが、あまりにも評判が悪かったので(笑)ついついスルーしてました。で、先日テレビ放映を見逃してしまったので結局DVDを借りることにしました。

原作は言わずと知れたSFマンガの金字塔で、内容はかなり変わってしまいましたがアニメ版も大ヒットしました。
だからアメリカに「バットマン」や「スーパーマン」があるように「デビルマン」というのは日本映画界のとっておきの隠しだまだったはずなのですが...

ヒドいとは聞いてましたがこれほどとは...というのが第一印象です。
オープニングのシーンからバラエティ番組レベルの画面作りで非常にショックでした。
正直言いまして那須監督は”映像作家”と言うよりは”職業監督”とでも言うんでしょうか?あくまで仕事として予算内でそれなりの仕事の出来る人なんだと思います(大森一樹なんかもこのタイプですね)...ただ三池崇史みたいに時々ホームラン打てる人とは違って正直言ってあまり良い作品は撮ってないですよね~

とにかく”ヒドい”というよりは”いったい何なんだ?”という感じです...
116分の作品ですが「何がダメなのか?」を語ると116分かかります(笑)
なんと言うか全編に漂う”違和感”みたいなものがぬぐい切れないんです...パジャマで街を歩いてるような...
主演の伊崎兄弟の演技のヒドさを今さらどうこう言うつもりはありませんが、ちゃんと演技が出来る人たち(宇崎竜童・大沢樹生・きたろう、等)までヒドくなってるのは何故なんでしょうか?何か観ていてこっちまで頭おかしくなってきそうな感じがしました。
ただ、そういう意味では「悪魔のいけにえ」以上に狂気を孕んだ作品とも言えますが...(笑)
映画ファンを自称しておきながら今作を観ていなかったのはお恥ずかしいです。
それくらいヒドい作品です(笑)歴史に残ります。

もちろん、とにかく金を掛けずに泣かせればいいという風潮の日本映画界で「デビルマン」を実写化しようとした心意気は買います。
ただ、「デビルマン」がどれだけの人に支持されているのか?何故発表後何十年間も名作として語り継がれてるのか?というようなことを考えたら、100%の勝算が無ければ映画化などしないと思うんですけどね~なんで撮ったんですかね~...

ちょっと褒めておきます(笑)CGは意外と良かったです。ただ、ほとんど使われてないんですよね~...これは予算の都合なのでしょうか?
そうそう、マンガの実写化ではお約束の作者カメオ出演ももちろんあります。ただ、何故2シーンもあったのか不思議です...

2時間弱の作品ですがかなり長く感じます。
そろそろ終わりかな?(というかそろそろ終わってくれ...笑)と思って時計を見たらまだ半分でした(笑)
前半もくだらないですが、後半はもう頭がクラクラしてきます。

誰かリベンジしてください。
素晴らしい「デビルマン」を撮って今作は無かったことにしてください(笑)

--------------------------------------------------------------------------

那須博之監督のご冥福を改めてお祈りします。

「罰ゲーム」・・・(392)

2008-08-16 00:10:27 | Weblog
「罰ゲーム」SIMON SAYS
監督:ウィリアム・ディア
出演:クリスピン・グローバー、マーゴ・ハーシュマン、グレッグ・サイプス、ケリー・ヴィッツ、他
2007年・アメリカ・87分<レンタル>

<STORY>
5人の大学生が訪れたキャンプ場。そこにいたサイモンとスタンレーという双子は命令ゲームを強要、そして5人の命を奪おうとしていく。しかし、生き残った者には想像を絶する“罰ゲーム”を用意していた...

いや~久々にヒドいホラーを観ました(笑)
基本は「13金」タイプのスラッシャーものですが、犯人は最初から姿を現してますし、別にヒネりもどんでん返しもありません。

まぁ全体的にテンポが良くて観やすいのが救いでしょうか?
あと、犯人の仕掛けたブービートラップでつるはしがビュンビュン飛び交うシーンはなかなか圧巻です。

暇つぶし程度ならどうぞ。

「ダークナイト」・・・(391)

2008-08-12 22:00:02 | Weblog
「ダークナイト」THE DARK KNIGHT
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート、マギー・ギレンホール、ゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、他
2008年・アメリカ・152分<劇場>

<STORY>
ゴッサム・シティーに現れた最悪の犯罪者ジョーカー...彼はマフィアたちに成り代わってバットマンを追い込む“ゲーム”を開始。それは「バットマンが正体を明かさなければ、毎日市民を殺す」という卑劣なルールで、戦いの中ゴードン警部補も凶弾に倒れてしまう。ブルースは遂にバットマンの正体を明かすことを決意。記者会見に登場しようとするが、それを制したのは新任検事で“光の騎士”と慕われるデントの意外な行動だった...

久々に劇場で観ました。なかなかお金と時間の都合がつかないんですけど(笑)あまりにも評判が高かったので残業のついでに観に行ってきました。
公開3日目ということで、平日の最終(21:00~)にもかかわらず20人くらい入ってましたね~

今作は「バットマン ビギンズ」からの新たなシリーズ2作目という位置づけで、アメリカでは大ヒットだそうです。「タイタニック」の興行記録に迫る勢いだとか...

まず...長い!(笑)今作だけじゃなくて最近の映画はすべて長いですね~いつから2時間超が当たり前になったのでしょうか?映画のベストな長さは90分前後だと個人的には思ってるので、この風潮は正直言ってカンベンしてほしいです。

で、内容ですが...暗くて重いです(笑)
いわゆるヒーローものや脳天気な娯楽アクションを期待してると完全に肩透かしをくらいますね。
作中のセリフにもありますが、今作はもういわゆる「ヒーローもの」ではないですね...あくまで「バットマン」という設定を借りたクライム・アクションです。
もちろん「バットマン」という誰もが知ってる世界観があっての話だとは思いますが...
ストーリーは単純なアクションじゃなく、登場人物すべてが苦悩するようなお話ですのでその辺の感想は書きにくいので割愛します(笑)是非ご自分の目で確かめてください...ということで。

やはり特筆すべきは今年1月にオーバードーズで急逝したヒース・レジャー演じる”ジョーカー”ですね。
冒頭の銀行を襲うシーンからラストまでの2時間半、とにかく「純粋な悪」として存在し続けます。予告編を観た時のゾクッとするような存在感は実際に本編を2時間半観た後もその印象は変わりませんでした。

ただ...もし、ヒース・レジャーだけが突出し過ぎていたらきっと作品としてはつまらないものになっていたと思います。そうならなかったのはクリスチャン・ベールをはじめ、ゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンら脇を固める俳優陣が素晴らしかったからですね~...あ!クリスチャン・ベールは主役でした(笑)まぁジョーカーは悪でありながら表の存在、バットマンは正義でありながらも裏の存在っていう、今作ならではの独特な設定が余計にそう思わせたのかも知れません。

...観たばかりにもかかわらず、何か要領を得ない感想になりました(笑)それくらいこの「ダークナイト」という作品が独特な雰囲気を持っていたんだとご理解ください。
上に書きましたが「長い」ということも含めてツッコミどころはもちろん多くあります。トゥー・フェイスの描かれ方もなんか無理やり感ありましたしね。

「正義」ということについてかなり哲学的に描いてるので小難しさは否めません。それでもよくできた作品だと思いますのでお盆休みには是非劇場に足を運ばれてはいかがでしょうか?

「地球外生命体捕獲」・・・(390)

2008-08-10 13:31:50 | Weblog
「地球外生命体捕獲」ALTERED
監督:エドゥアルド・サンチェス
出演:アダム・カウフマン、キャサリン・マンガン、ブラッド・ウィリアム・ヘンケ、マイク・C・ウィリアムズ、ポール・マッカーシー=ボーイントン、他
2006年・アメリカ・88分<レンタル>

<STORY>
暗く不気味な森に踏み入った少年5人は謎の生命体によって拉致される。3人はすぐに解放されるが、2人は囚われのまま。数日後、1人だけが帰還を果たす。15年後、秘密を抱えたまま苦しい人生を生きてきた4人に、復讐のチャンスが訪れる。森を探索していた彼らは、その“生命体”の捕獲に成功した...

監督のエドゥアルド・サンチェスは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の共同監督の一人で、今作もなかなか面白い着眼点の作品です。
ハッキリ言って完璧なB級で(笑)どこからどう見てもお金は掛かっておりません。でも、設定がなかなか良く出来てましてB級SFとしてはかなり楽しめる作品だと思います。

エイリアンに誘拐されるという話はそれこそ星の数ほどありますが、そのエイリアンに復讐しようというストーリーは珍しいんじゃないですかね~?多分私は今まで観たことないと思います。

ほとんどがガレージの中で話しが進む感じでワンシチュエーションと言っても過言ではないです。舞台でも出来そうな感じですね。

長さも88分というB級SFとしては見事な時間設定で(笑)非常にテンポも良く観やすい作品です。
最近は低予算でもCGでそれなりの画面が作れてしまうんで、ついついダイナミックな方向に行って結局失敗するSFが多い中、こじんまりとはしてますが(笑)ちゃんと話の面白さで引っ張っていくという作りには好感が持てますね。

とりあえずB級SF好きの方は是非ご覧ください。
そうでない方でもそれなりに楽しめる1本だと思います。

「ロンリーハート」・・・(389)

2008-08-09 00:18:47 | Weblog
「ロンリーハート」LONELY HEARTS
監督・脚本:トッド・ロビンソン
出演:ジョン・トラボルタ、ジェームズ・ガンドルフィーニ、ジャレッド・レト、サルマ・ハエック、スコット・カーン、ローラ・ダーン、他
2006年・アメリカ・107分<レンタル>

<STORY>
新聞の恋人募集欄の情報を元に、マーサへと近づいた結婚詐欺師レイ。資産が少ないことを知って彼女の元を離れようとするが、ピンチをマーサに助けられ、2人は強い絆で結ばれることに。そして詐欺の共犯者として2人は行動を共にするようになる。そんなある日、自殺と思しき女性の死体が発見された。現場に駆けつけたロビンソン刑事は自殺に背後に事件の臭いを嗅ぎ取り、捜査を開始するのだが...

実際の事件を基にしたサスペンス作品です。
監督はジョン・トラボルタ演じるロビンソン刑事の実の孫だそうです。

この作品はまさにタイトル通りの「孤独」な人々の物語ですね。
詐欺師のレイがマーサと出会うことで大量殺人を犯し、破滅への道を突き進んで行く...何と言うか愛を欲してる人たちが歪んだ愛に翻弄されていくって感じです...

基本的にはこの犯人2人のストーリーとそれを追う刑事のストーリーが並行して進んでいく感じの作りになってます。
ただ、サルマ・ハエックの印象が強いので全体的に犯人側をメインに描いた作品のような印象が残りますね。

ラストには死刑執行のシーンが描かれていることもあって全体的に暗いトーンの作品です。
そういう意味ではエンターテイメント色は薄いかも知れません。
好きな人は好きだと思いますが、個人的にはもっと娯楽色が強い作品の方が好きですね~