家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「血のエイプリルフール」・・・(473)

2009-06-27 01:03:51 | Weblog
「血のエイプリルフール」APRIL FOOL'S DAY
監督:ブッチャー・ブラザース
製作:フランク・マンキューソ・Jr.
出演:テイラー・コール、ジョシュ・ヘンダーソン、ジョー・イゲンダー、ジェニファー・シーベル、他
2008年・アメリカ・91分<レンタル>

<STORY>
大富豪の令嬢デジレと弟のブレインは,毎年4月1日のエイプリルフールに友人たちを招いてパーティーを開いていた。
しかしある年、二人が仕組んだ悪戯が原因で友人たちの1人がバルコニーから転落死する事件が起こる。
その1年後、再びパーティーに参加した7人の男女が次々と殺されていき...

86年の作品『エイプリル・フール/鮮血の記念日』のリメイク、というか最近流行の”リ・イマジネーション”に近いかも。
プロデューサーのフランク・マンキューソ・Jr.は「13日の金曜日」シリーズを手掛けたことで有名ですが、今回改めて調べてみるとオリジナル版の原案・製作もやってたんですね~驚きました。

オリジナル版を観たのが20年くらい前なのでさすがに細かいことは憶えておりませんが、それでも全然違う話といっても過言ではないです。
”リメイク”と銘打ったのは話題づくりの意味が大きかったのではないでしょうか?

とりあえずオリジナル版はオチがすべてのような作品なので、ここでは一切触れられないのですが...このリメイク版はオリジナルに触れないと語りにくいっていうのもあって非常に難しいです。
ただオリジナル版はDVD出てないんですよね~...ということでネタバレしますので(笑)見たくないかたはここで止めてください。

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オリジナル版は、あるパーティーがあってその参加者が次々に殺されていくのですが、実はすべて「エイプリルフール」の嘘で主人公をダマす、という”誰も死なない”ある種掟破りのホラー映画でした。
それに比べて今作では、パーティーでまず一人の女性が死にます。
で、1年後に復讐(犯人探し)で関係者が一人づつ殺されてゆく...という風に話は変わっています。
もちろん”リメイク”なので例のトリックは使われていますが、オリジナルを知ってて観てもそれなりに衝撃的なラストになってますね。

ネット上での評判はあまり良くないですが、80年代のスラッシャーホラーが好きな方でしたら、”懐かしい感じ”も含めてそれなりに楽しめるのではないでしょうか?

「BUG/バグ」・・・(472)

2009-06-20 00:36:19 | Weblog
「BUG/バグ」BUG
監督:ウィリアム・フリードキン
脚本:トレイシー・レッツ
出演:アシュレイ・ジャッド、マイケル・シャノン、リン・コリンズ、ハリー・コニック・Jr、他
2007年・アメリカ・102分<レンタル>

<STORY>
息子を失い心に傷を負ったアグネスは、最近仮釈放された元夫の暴力から逃れるため、一人モーテルに身を潜めていた。そんなある日、同じく辛い過去を背負う男性、ピーターと出会い心を通わせ始めるが、部屋の中に小さな“バグ(虫)”が存在することに気づく。閉ざされた空間の中で、次第に彼らの精神は壊れ始めていく...

言わずと知れた「エクソシスト」「フレンチ・コネクション」の名匠ウィリアム・フリードキン監督作品。
元々舞台劇だったものを映画化したそうで、確かに登場人物も少なく、話もほとんどモーテルの1室で進んで行きます。

正直言いまして、個人的には難解な作品としか言いようがないですね~
「面白くない」っていうのとはちょっと違うのですが、面白いか?と聞かれれば
面白いとも言えない感じなんですよね。

軍隊で何らかの原因があって精神が破綻してしまった男と子供を失くし刑務所帰りの(元?)夫に付きまとわれる女が徐々に狂っていく姿を描いてて、観ていて疲れてくるような狂気と閉塞感です。
「うつ病が伝染する」ということがあると聞きますが、確かにそれもうなづけるな~って感じがします。
特に後半は凄まじいです...そういう意味で見応えはあるのですが「面白い」という感想へは結びついていかない感じです。

本質的なテーマがどこにあるのかは私の頭では理解できませんが、やはりラブストーリーなのかな~っていう感じは強く感じましたね。
もしかしたら原作者(確か脚本を書いた人が原作者だったはず)は、究極の愛の形として共に狂気の世界へハマッていく男女を描いたのかもしれません。
そういう意味ではホラーやサスペンスというよりは「恋愛ドラマ」として観るべき作品なのかも知れませんね。

「ウォンテッド」・・・(471)

2009-06-18 01:22:31 | Weblog
「ウォンテッド」WANTED
監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:ジェームズ・マカヴォイ、アンジェリーナ・ジョリー、モーガン・フリーマン、テレンス・スタンプ、他
2008年・アメリカ・110分<レンタル>

<STORY>
上司にはイビられ、恋人は寝取られと、散々な日々を送るウェスリーに突然の転機が訪れる。謎の美女フォックスと彼女が所属する暗殺組織に、暗殺者としてスカウトされたのだ。会社を辞め訓練を重ねたウェスリーは、その身体に秘められた才能も手伝って、一流の暗殺者として頭角を現す。そして彼は父を殺した敵であり組織の裏切り者でもある、クロスの暗殺任務に就くが...

もう冒頭から完全に”マンガやな~”と思ってたら、原作はやっぱりコミックだそうです。
スタッフもキャストも一流でお金も掛かってるので一見わかりませんが、完全にバカ映画です(笑)ただ、逆に言うとバカ映画でもそれを超えるだけの説得力があれば、見応えのあるエンターテイメント作品になるんだな~ということを改めて感じましたね。

もう何もかもがデタラメな感じですので、サスペンス的な側面もあるのですがあまり深く考えずにアクションエンターテイメントとして観るのが一番正しい見方かもしれません。
”暗殺”集団と言いながら、あまりにも派手な殺し方や(笑)作品の一つのキーにもなってる「弾丸を曲げる」というのも”暗殺”には直接関係ないですし...とにかくケレン味たっぷりの映像作品に仕上がってます。
どうせならウェズリー・スナイプスも出せば良かったのに(笑)

役柄的な部分もあるんですけどジェームズ・マカヴォイが地味すぎて、まるでアンジェリーナ・ジョリーが主役のような宣伝のされ方をしてましたが、あくまでジェームズ・マカヴォイが主役です。ただ、アンジェリーナ・ジョリーも主役級で美味しい役ですので、まぁ宣伝もあながち嘘では無かったです。

これだけの話題作ですのでご覧になった方も多いと思いますが、暇つぶし程度なら十分オススメできる作品です。

「ワン・ミス・コール」・・・(470)

2009-06-13 02:13:41 | Weblog
「ワン・ミス・コール」ONE MISSED CALL
監督:エリック・ヴォレット
出演: シャニン・ソサモン、エドワード・バーンズ、アズーラ・スカイ、アナ・クラウディア・タランコン、レイ・ワイズ、他
2008年・アメリカ・88分<レンタル>

<STORY>
不可解な死に方で友人や妹を失った女子大生・ベスと刑事・ジャック。その死の謎を追ううちに、被害者が死の直前に携帯電話の着信を受け、自分の断末魔の声を聞いたことを知る...

秋元康原作「着信アリ」のハリウッドリメイクです。
「着信アリ」は観ましたが”つまらなかった”ということ以外何も憶えてません(笑)調べてみたら、監督が三池崇史で主演が柴咲コウ、堤真一でした...このメンツで面白くないなんてどれだけ原作の出来が悪いかがよくわかりますね(笑)

ご存知の方も多いかと思いますが、基本的に中身は「リング」と同じです。
”ビデオテープ”が”携帯電話”に代わっただけと言っても過言ではないですね。
上にも書いた通りオリジナルの方はまったく憶えてないのですが、このリメイク版を観る限りではまんま「リング」です。しかも完全に劣化コピーですね~

ジャケットのアートワークなんかを見ると結構期待させる感じもありますが、実際は目を背けたくなるようなシーンはまったくありません。怖いのが苦手な方でも観れるレベルのホラーですね。

出演者も「カタコンベ」のシャニン・ソサモンや「15ミニッツ」のエドワード・バーンズ、「ツインピークス」のレイ・ワイズと結構観たことのある顔ぶれで安っぽさはあまり感じませんし(あ!デーブ・スペクターの出演は緊張感を殺ぎますねw)、一ホラー作品としては可もなく不可もなくといった暇つぶし程度には丁度良い作品かも知れません...時間も短いですし。

「デッド・メアリー 鮮血浴」・・・(469)

2009-06-07 23:17:03 | Weblog
「デッド・メアリー 鮮血浴」DEAD MARY
監督:ロバート・ウィルソン
出演:ドミニク・スウェイン、スティーブン・マッカーシー、他
2006年・アメリカ・103分<レンタル>

<STORY>
別れ話中の彼と共に、同窓会に参加するために湖畔の別荘にやって来たキム。最初は気まずい空気が流れていたものの、昔からの仲間と時間を過ごすうちにだんだんと空気はほぐれ、やがて昔流行った、ある都市伝説の話がもちあがる。それは鏡の前で“デッド・メアリー”の名前を3度唱えると、恐ろしい魔女が呼び出せるというものだった。そして彼らが面白半分でそれを実行した時、伝説は現実となり、本物のデッド・メアリーが現れた。デッド・メアリーの手にかかり、若者たちは一人また一人と命を落としていく...

まぁいわゆるB級ホラーです。
ソニーピクチャーズから最近リリースされてるB級ホラーの1本で、とりあえずソニーだからそんなにヒドいものは出さないだろう~と思い借りてみました。
作りは丁寧でアルバトロスあたりが出してくるゴミホラーとはさすがに一線を画しておりますね。

実はストーリーもよく知らずに観たのですが(笑)最初は「13日の金曜日」タイプのスラッシャーものかな?と思ってたのですが、”デッド・メアリー”というゲーム(肝試し?)を始めてから「死霊のはらわた」+「遊星からの物体X」といった感じの結構ハードコアなスーパーナチュラル系のホラーでした。

仲の良い旧友たちが疑心暗鬼のドロドロとした殺し合いに突入し、かつ人間ドラマ的にも実はドロドロとしていたという、魔女が絡まなくても十分ホラーな内容で(笑)なかなか良かったと思います。
ラストはちょっと賛否両論別れるかな?個人的にはまぁあんなもんかなぁ~と。
逆にやりすぎると、まんま「物体X」になってしまうと思うので...

とりあえずホラー好きな方にはおすすめできる作品です。
難点は時間がちょっと長いかな?あと15分削ってテンポがもっと良ければ
さらに良くなっていたと思いますね~

「スターシップ・トゥルーパーズ 3」・・・(468)

2009-06-03 00:52:22 | Weblog
「スターシップ・トゥルーパーズ 3」STARSHIP TROOPERS 3: MARAUDER
監督・脚本:エド・ニューマイヤー
製作:ポール・バーホーベン
出演:キャスパー・ヴァン・ディーン、ジョリーン・ブラロック、ボリス・コジョー、スティーヴン・ホーガン、他
2008年・アメリカ・105分<レンタル>

<STORY>
人類と昆虫型異星人バグズの戦争開始からはや11年。戦争はますます泥沼化する中、連邦軍大佐がリコが指揮する惑星ロク・サンの基地にバグズが侵入、奇襲を受け壊滅状態に。リコは反逆罪に問われるも、なんとか生還し敵襲に遭って他の惑星に不時着した宇宙戦艦の乗員の救出に向かうことになった...

ポール・バーホーベンの変態バカハードコアSF(褒め言葉です)「スターシップ・トゥルーパーズ」の3作目にしてストーリー的には1作目の続編になってます。
2作目には出てなかったリコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)も再登板で1作目のファンには嬉しいところではないでしょうか?

残念ながら私は未読なのですが、ロバート・A・ハインラインの「宇宙の戦士」が原作で、そこに出てくる「機動戦士ガンダム」の基にもなった”パワードスーツ”が今回は出てきます。
1作目では予算や技術的な問題で出せなかったそうなので、楽しみにしてた方も多いかと思いますが...結論から言うと、あまり意味は無かったような...(笑)
大体今作は1作目に比べて圧倒的に低予算で(1/5らしいです)バグズとの白兵戦もかなりショボい感じなのに、パワードスーツを活躍させるだけの余裕など当然無く、圧倒的な強さは見せましたが基本的に”とりあえず出しました”っていう感じは否めませんね~

内容的には1作目と同じく戦争というものを思いっきり皮肉った作りで、もうほとんどコメディか!と思うようなノリと相変わらずの容赦無いバグズの攻撃とのギャップが良いですし、今作では、真面目にやってるのか?またもや皮肉ってるのか?よくわからんのですが、大々的に宗教がフィーチャーされております。
特定の宗教だとは言ってなかったと思うので、おそらくバカにしてるんだとは思うのですが、まぁ面白くもありわかりにくくもあり、って感じはしましたね。

今思うと密室サスペンス的だった2作目も、もっと予算があればそれはそれで面白くなっていたかも知れませんね~...どの作品に幾ら掛かっているのかとか別に知りませんが、きっと作品を観て感じる質っていうのは予算と関係あるんでしょうね。

みなさんこんばんは

2009-06-01 22:51:06 | Weblog
いつも拙ブログをご覧いただきありがとうございます。
この春から生活のリズムが変わったり、他にも色々とあってバタバタしておりましたが
少し落ち着いてきまして、またボチボチとDVDを観ております。

で、最近は土曜日だけ更新してきましたが、とりあえず週2回くらいは更新していきたいな~と思ってます。
またいずれは前のように毎週2~3回のペースで更新できればと思ってます。
相変わらず何の意味も無いB級ホラーばかり観てますが(笑)今後ともよろしくお願いします。

映画の話を音声でお送りするボイスブログ「家庭内映画館<別館>」もボチボチ更新しておりますので、こちらもよろしくお願いします。
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