家庭内映画館

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「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」・・・(239)

2007-05-27 01:44:15 | Weblog
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」The Three Burials of Melquiades Estrada
監督:トミー・リー・ジョーンズ
出演:トミー・リー・ジョーンズ、バリー・ペッパー、ドワイト・ヨーカム、ジャニュアリー・ジョーンズ、他
2005年・アメリカ=フランス・122分<レンタル>

<STORY>
アメリカ・テキサス州。国境にほど近い荒れ地で、メキシコ人カウボーイ メルキアデス・エストラーダの死体が見つかる。純朴なメルキアデスを心から愛していた友人ピートは、深い悲しみに襲われながらもある約束を思いだす。「俺が死んだら、故郷ヒメネスに埋めてくれ」。ひょんなことから、メルキアデスが国境警備隊員のマイクに殺されたことを知ったピートは、マイクを拉致。彼に無理矢理メルキアデスの死体を担がせ、メキシコヘの旅に出発する...

最近ではコーヒーを飲んでる印象が強い(笑)トミー・リー・ジョーンズの初監督作品。
正直言ってこの作品を「人種問題」や「不法入国」の問題にまで言及していくと私の脳みそではもう理解不可能です(笑)ですので私は単純に友情と成長の物語として観ました。作りとしてはいわゆる”ロードムービー”です。

決して悪い作品では無いと思います。ただ、地味で重いですし結構ツラい話だと思います。そういう意味では娯楽エンターテイメントって作品では無いですね。

狂気と紙一重の愚直さで友人との約束を守り通そうとする男、狂気の旅を通して他人を思いやることに気づかされた自己中心的な若者、「撃ち殺してくれ」と頼む盲目の老人...とにかく私は観ていてツラかったですね。
そしてやるせなさが重くのしかかるラスト...もうお腹いっぱいです(笑)

人と人との繋がり、そして孤独感...淡々とした作風だからこそ却って色んなことを考えさせられます。
上にも書きましたとおり悪い作品ではありません。ただ、脳天気な娯楽作品を求めてる方には絶対向いてないです。
あと、前半は時系列がバラバラで唐突にシーンが行ったり来たりしますのでご注意ください。



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