おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

脱力・・・

2017-05-21 08:20:29 | Weblog
 今回来日して以来、携帯電話への迷惑メールの数がものすごい。一日中、何回も何回も、何通かずつまとめて届き、イライラする。3年半の留守中に溜まっていたものが少しずつ届いているのかと思い、サーバメールの削除というのをやってみたり、メールアドレスの変更もしたのに、何故か古いアドレス宛の迷惑メールがまだ届く。詳しく調べる時間も思考能力もない。誰か助けて・・・
 昨日の10時前に泥のように眠ってからも、何度も携帯メール着信に起こされる。マナーモードにしても振動音で起きてしまう。いっそ電源を切って寝れば良かった。結局、1時40分の迷惑メール以来眠れなくなり、2時過ぎにあきらめて起き出して活動開始。こんな時間に起きることになるのなら、夕べ、素直に7時頃にベッドに入っておけばよかった。
 皆が起きている時間帯になり、週末ということで、古くからの友人と電話で話したり、中学時代の友人が様子を見に来てくれたりで、少し気が紛れる。わざわざ神社に寄って厄除けのお守りを買ってきてくれた。なんと気が利く。今の私に一番必要なものをよく分かっていらっしゃる。
 それにしても今日は暑い。東京は湿度が高いから、真夏のロサンゼルスより暑い気がする。

 火葬場に向かうため、まずバスに乗ったら、途中からさっきまでうちに来ていた友人が乗ってきて、びっくりする。一緒にJRの駅で降りたら、目の前で杖を持った、おじさんとおじいさんの中間ぐらいの男性が転んで、びっくりする。周りの人があわてて起こしてあげていたけど、なんだかもう他人のことと思えない。みんな転倒が原因で、ボケたり具合が悪くなったり死んだりするんだよ、特に高齢者の場合・・・
 JRの駅からはタクシーで火葬場へ。祖父の時も確かここだったが(火葬場なんて、そうそうないからね)随分と新しくなって雰囲気が違う。30年以上も経ってるんだから、当たり前か・・・。30秒前に到着したという父と合流、叔父叔母も時間前に到着。
 父は、歩行補助の手押し車につかまりながら、ゆっくりゆっくり歩く。曰く、転ぶのが一番あぶないからね、転ばないようにゆ~っくり歩いてるよ。はい、是非そうしてください。
 最後の面会を済ませ、これが現実であることが信じられない気分で焼却炉に送られていく棺を見送る。本当に本当に本当なのか?! 半ボケの父は、「私のほうが絶対に先に逝くと思っていたのに、信じられない」「こんなことになるとはまったく思っていなかった」といった話を繰り返す。まったくその通り。私だって一番最初に頭をよぎったことは「順番が違う!」だったよ。でももし順当に(?)父が先に亡くなっていたら、その際の面倒な各種手続きはまた母が背負い込まされていた。私に、お前がやれ!お前が苦労しろ!って言ってるんだよね。
 待合室でぼそぼそとはずまぬ会話をする。父の口から初めて、新婚旅行の時の話を聞かされる。こんな父でも、少しは感傷に浸っているのか。そして二言目には「最近もの忘れが激しくてねぇ」「でも本当に惚けると、忘れたことも忘れるそうだから」。確かにそうかもしれないね、「思い出せない」と自覚しているうちは、まだマシなのかも。そのうちに葬儀社の人が呼びに来る。焼却炉が開き、すっかり小さな骨のかけらになってしまった母が出てくる。胸が苦しい。これって、本当に本当に現実のことなのか???
 骨壺とその箱を見た瞬間、レンタカーで来なかったことを深く後悔する。あんなに大きかったとは! いや冷静に考えればあのぐらい大きいことは予想できたはずなのだが、思考能力がないし、慣れてないから(慣れてるヤツもあまりいないだろうけど)。
 お骨を拾う時、係の人が「これは○×の骨で」「これはどこの部分で」などと説明してくれる。なんだか小学校の理科室にあった骨格模型を思い出す。去年の最後の手術で腕の部分に装着された金属と長いボルトが、まるで櫛か歯ブラシのような形でそのまま残っていて、投げ捨てたい衝動に駆られる。こんなもの、天国でまでしていたくないだろう、こんなものはめられて・・・若い男が母にぶつかってこなければ、リハビリ医が医療ミスをしなければ、こんなことになっていなかったのに、今も生きていたはずなのに!!! ・・・父の背骨に埋め込まれたボルトとステイは、もっとずっと大きいのだろうなぁ。
 歯茎に埋めたインプラントの支柱も、そのまま見事に残っていた。私のもあんな感じで残るんだろうな・・・。
 巨大でずっしりとしたお骨の箱をしっかり前に抱き、今度は父と共にタクシーに乗って八王子の有料老人ホームへ。父の後見人を誰にするかとか、通帳や証券の預かりをどうするかの相談。関東にいる父の妹も高齢で具合が悪くて身動きとれないし、他にどうしようもないので司法書士にお願いすることになったのだが、司法書士が後見人に正式に就任するまで数ヶ月かかるそうで、父の件のほうも面倒くさそう・・・。6月にまた来る約束をして、延々とタクシーにゆられてうつらうつらしながら実家に戻る。八王子は、遠いわ・・・。
 家に戻ると、たくさんの郵便物。生協の解約書類や生命保険の書類がもう届いてる。早っ。でも生保の書類は書留なので、月曜日に郵便局まで取りに行かねば。タイミング良く届いていたクレジットカードの請求書を見て、はたと気付く! NHK! 今までまった思いもしなかった! 日本にはそんなものもあったっけね、これも解約しなくちゃ。ネットで調べると土日も受ける電話番号があったので早速かけるも、延々と保留音で待たされ続けて挫折・・・。
 必要になった書類のコピーをしにコンビニに行った後は、超々久しぶりに湯船にお湯をためて入浴。しばし脱力してお湯に浸る。その後のことは、よく覚えていない。心身共に限界に達し、ベッドに倒れ込む・・・

 よく寝たような気がして目覚めたら夜中の1時。さすがにもう1回寝て、今度は2時20分頃起きる。そして活動開始。今回は本当にどこの時間帯で生活しているのやら、わけが分からん。

 それにしても、昨日も30度超、今日(日曜日)も朝7時台からガンガンに暑い。東京は湿度も高いから、砂漠地帯のLAから来た私には真夏のように暑く感じる。先週末がこんな陽気でなかったことに感謝。この上、発見された時には遺体が腐敗して・・・なんてことにもしなっていたら、私はもう生きていけなかった。
 火葬が終わったら、なんだか脱力してしまって、夕べからあまり片付けの手もはかどらない。今日は日曜日、大抵の会社が休みなので電話をかけたり出向いたりといった作業はできないし、予定も家財道具整理業者が見積もりに来るぐらいである。今日は少しのんびりやるかな・・・
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