おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

納骨完了&面倒な手続き開始

2018-10-02 06:29:07 | Weblog
 先週の金曜日夕方に父が亡くなり、火葬の予約が意外に早く取れたもので、3日後の月曜日午前中に火葬となった。お骨を受け取ってそのまま、6月に来日した際に購入してあった永代供養の共同墓地に遺骨を運び、納骨完了。比較的近くにある母の永代供養共同墓地に報告も済ませた。
 今回の一連の経験から、今後の自分の人生にまったく役に立ちそうもない「知恵」を学んだ(苦笑)。
 病院で亡くなった際、病院関係者が遺体をきれいにして着替えさせてくれるので、危篤になったら死に装束用の浴衣などを用意しておいたほうが便利である、ということ。分かっていたら父の部屋に置いてあったクリーニング済みの浴衣を持って行っておいたのだが、もちろんそんな知恵はなかったから持っていなかった。
 手元にあったのは、父が入院した際に着ていて、洗濯もしていないパジャマだけ。しかし、病院スタッフに着替えの浴衣などあるかと聞かれた際に、どうせ葬儀屋さんがまた着替えさせてくれるから、一時的なことだから、洗濯していないパジャマでいい、と答えてしまった。母の時は、葬儀屋さんが白装束に着替えさせてくれたから、てっきり常にそういうものだと思ってしまったのである。
 その後、父が入居していた老人ホームで安置してもらっていた父の遺体の顔を見に行ったら、まだパジャマのままだったので、アレ?とは思った。そして、火葬場で父と最後のお別れをする際に見たら、やはりそのパジャマのままだった・・・。何だか笑ってしまった。すべての葬儀屋さんが白装束に着替えさせてくれるわけじゃないんだね。特に何の説明もなかったけれど、言ってくれたらオプション料金でも何でも払って、着替えをお願いしたのになぁ。なんだか最後の最期に笑えてしまうエピソード。母の時は、いろいろと意味を説明されながら純白の死に装束の装着を手伝ったけれど、葬儀屋さんによって違うんだね・・・
 まあ、父らしくていいか。肌着に購入した日を書き込んで、ボロボロになるまで着ていたり、湿布を1枚丸々使うのをケチって半分に切って貼ったり、一度はがしたものをまた貼ったりしていた、すべてがそんな調子だった(良く言えば)倹約家の父らしいかな・・・(泣き笑い)
 それにしても、葬儀屋さんでも医療関係者でもないのに、遺体見慣れて触り慣れてどうする・・・

 納骨が済んだところで、今度は各種の整理片付けである。物理的な部屋の片付けは、去年の45年も住んだ一軒家の片付けと比べるとはるかに楽である。部屋自体もワンルームで狭い上に、現在のマンション型有料老人ホームに入居する際にすでにかなりの荷物を処分したそうで、大した物は置いていない。それでもまあそれなりにはあるが、もったいない、などと考え出したらキリがない。アメリカに持って帰れるものにも限りがある。欲しがる人が多そうで簡単に持ち出せるものは、いったんホテルに持ち帰ってジモティを通して人に譲ったり、家電などは(そんなにはないけれど)もったいないが片付け業者さんにお任せということで諦める。

 それよりも面倒なのか、相続にまつわる各種の事務手続きである。今回も、私がアメリカ在住で印鑑証明がない、ということが大きなネックになっている。それでも前回(母が亡くなった時)は父がいたので、不動産や年金に関する相続手続きは父名義でどうにか片付けた。今回は相続人は私一人。父の任意後見人だった司法書士の人が協力してくれて助かっているが、完全に私一人だったら途方に暮れていた。
 父の部屋にこもり、いろいろな書類を広げてあちこちに電話をかけまくるのでだが、海外在住だと言うと「調べて折り返しかけ直します」なんてことになる場合も多い。その折り返し電話をただ待っている暇なんかないので、(固定電話から)他の電話をかけている間に携帯に折り返しの電話がかかってきてパニック、なんてことも何度も・・・
 特に大変なのは、株関係。2015年末まではバリバリのデイトレーダーだった父。2016年夏に老人ホーム入居を機に、すべての株を売却したものと母も私も思っていたのだが、実はまだ結構持っていた・・・。さらに、投資ファンド(響きからして怪しい)にも手を広げていた様子。父宛の郵便物をあさり、アカウントを持っていると思われる証券会社に電話をかけて、未だに残高があるかどうかを問い合わせるところから始めなければならない。
 この面倒な手続き、まだまだ始めたばかりなのだが、最初にかけたマネックス証券でいきなりくじけそうになる。単に残高があるかどうか、マネックス証券を通じて購入した株をまだ持っているかどうかを教えてくれ、と言っているだけなのに、残高開示のためだけに父の出生からの戸籍だの私のサイン証明だの・・・etc・・・と面倒なことを言われ、真剣に殺意がわいてくる・・・
 しかし、めげている時間はない。続けてかけたのはSBI証券。こちらはマネックス証券よりはるかに親切で対応が良く、まず最初の電話で父の口座に現金と証券があることを教えてくれた(もちろん本人確認はちゃんとしてるからね)。さらに、海外在住で住民票もマイナンバーもないと言うと、しばらく経ってから折り返しの電話があり、特例として、私の口座に現金と株の売却益を振り込んでくれる、という、破格の対応!!! 神様ですか?!>SBI証券
 もちろんそのためには必要な書類があるし、そもそも戸籍に死亡が反映されるまでに10日ぐらいかかるそうなので、今すぐに手続き開始はできず、近いうちにまた日本に来なければならないことは確実だ。それでも、一般に言われているように、相続するためにまずその証券会社に口座を開くことから始める・・・なんていう手順と比較すると、夢のような簡単さである。もう一度、書く。神様ですか?!>SBI証券

 他にもいくつかの証券会社からの郵便物があるし、超不親切悪徳商法レベルの(?)光電話関連のすべての解約という超難関(1年も前から取り組んでるのに、未だ全容は不明???)もあるし、市役所にも行かねばならぬし、面倒な作業はまだまだ続く・・・。はひ~~~。

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