おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

ムカつくレンタルサーバの話の前フリ

2008-06-20 02:09:10 | Weblog
 このネタは前々からいつかじっくり書こうと思っていたのだが、思っているだけでいっこうに実現しそうにないので、少し駆け足になるけれども前フリとして書いてしまおう。

 アメリカではオークションと言えばeBayである。日本のヤフオク以上の市場独占ぶりで、eBay以外の全米規模のオークションサイトは存在しない(もしかすると存在するのかもしれないが、まったく知られていない)。このeBayを、主に仕事として頻繁に利用するのだが、ここでやり取りされるメールの文章が本当にひどい。文法滅茶苦茶、単語の羅列、全部小文字、カンマやピリオド一切ナシ、文頭に「Hi」の一言もなくいきなり用件、などなど。「You」を「u」、「are」を「r」などと書いてくる、「私はあんたの友だちじゃねーよ!」「携帯メールじゃねーんだよ!」と言いたくなるような頭の悪そうなメールも結構来る。買い手が売り手に質問する場合、「お客様は神様です」ということである程度の無礼は許されるかもしれない。しかし問い合わせに対する売り手からの返信も、こんな調子なのである。
 例えばヤフオクで出品者に質問したところ、書き出しに「こんにちは」や「お問い合せありがとうございます」の一言もなく、敬語も使わず、いきなり「そうだよ」などと書かれた返信が届くなんてこと、あり得ないだろう。例え出品者が個人であっても、まずない。
 もちろん日本人にだって変な文章を書くヤツは山ほどいる。しかし少なくとも冒頭のあいさつぐらいは書くだろうし、下手くそなりにていねいな文章を書いている(書く努力をしている)のが普通だ。
 しかしeBayの場合、明らかにショップであると分かる出品者に質問しても、こんな調子で返信が来ることが珍しくない。これがまた英語というのは実に不思議な言語で、文法滅茶苦茶・単語の羅列でも、大抵はどうにか意味だけは通じてしまったりするのである。まれにどんなに一生懸命推測しても理解不能な時があるが、ほとんどの場合は意味が分かってしまう。
 実のところ、eBayに限らない。独立したオンラインショップに質問しても、似たようなレベルの返信が来ることは珍しくない。顧客対応専門のスタッフがいるような大企業でもない限り、まっとうな返信は最初から期待しないほうがいい。まれに思いもよらぬまともな回答が返ってくると、逆に驚いてしまうぐらいである。
 日本では、例えどんなに小さなショップでも、出だしの挨拶文もなく、敬語も使わない、箇条書き(というか単語の羅列)、ひらがなのみ(全部小文字に相当?)のメールを客に送るなんてあり得ないだろう。もしそんなことをしたら客は腹を立て、そんなショップから決して買わないだろう。
 アメリカでも、最初はムカついて「こんな失礼なところから買うか!」などと思ったりしていた私だが、あまりにもそういうケースが多いので、最近ではすっかりどうでも良くなってしまった。最低限、意味が通じればいいや、と。

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