ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

希望へと近づく幸せ

2011-03-12 16:02:56 | 日記

ビッグサイトで機器の説明を受けていたら、足元がふらついた。 ふらつきは加速度的に大きくなり、天井の照明が踊り出し、轟音が響く。 夢を見ているような気分に陥りつつあった自分を奮い立たせ、同行メンバーに外への避難を指示し一緒に歩く。 揺れで真っ直ぐ歩けない!

外に出ると、隣のビルから煙が上がっている。 その上空にヘリがいる。 火事か?

揺れは何度も続く。 先の揺れがあまりにもひどく、 慣れてしまっている自分がいる。 電話もメールもだめ。 但しワンセグは支障なく、 震源の宮城では震度7だと知った。 車と船が道を併走する様子など、その後の惨状を伝える映像はまるでCGのよう。

メンバーには、まず家族の安否確認を指示。 幸いしつこくかけると、何十回に1回は繋がり、それぞれの家族の無事を知る。 そして会場を出る。 交通機関は重篤で、駅にも入れてくれない。 JRは終日休業を宣言。 タクシーも来ない。 飲食店は全て緊急閉店してしまった。 北風吹き荒ぶ屋外へ締め出された何千人もの群衆。 本当に寒い。 凍るようだ。

地域柄の強寒風の中、全てを諦め、比較的便数が多いというシャトルバス乗り場に向かう。 乗り場には数百人が見事な一筆書きの幾何学模様を描いていた。 最後尾もわからない長蛇の列。 僕はメンバーを引き連れ、最後尾らしき箇所を探し出して並んだ。 待つこと1時間ほどで東京駅行きのバスに乗り込む。

道は極度の渋滞。 幸いメンバーのうち1人を除いて皆座ることが出来たが、大人数を無理に詰め込んだバスは息苦しい。 途中救急車やパトカーを通しながら、2時間かけて到着する。 そこで見たものは、何百メートルも伸びたバスやタクシーを待つひとの列。

あいにく鉄道は全滅。 復旧のメドもなし。  僕以外は4時間も歩けば帰宅できる距離にあり、ここで解散宣言。 僕は1時間以上歩き回り、ホテルを探したが、どこも満室。  仕方なく、その時最寄だった有楽町駅へ。  駅構内で野宿しようにも敷く物が ・・・ そういやビッグサイトで配られた案内図があった、ラッキー!などと考えていたところ、30分ほどで、銀座線、半蔵門線の運転再開を知り、銀座駅へ急ぐ。

駅毎、時間調整をしながら銀座線は進む。 ところが、目的駅の1つ手前で動かなくなった。 目的駅の混雑が過ぎ、その緩和策とのこと。  十分停車した後、ノロノロと目的駅に到着。  タクシーもバスも乗り場には何百人も並ぶ。 僕は実況をしている報道陣を横目に、タクシーを拾おうと道へ。 もちろん空車は皆無。 だいたい運行している路線が2つだけだから、空車を拾うなど夢のまた夢。 ホテルもないので仕方なく駅へ戻る。 目的路線の改札前にはディズニーランドの人気アトラクション並みの列ができていた。 僕は覚悟を決め、最後尾に並んだ。

ところが、並んだ途端、列が動き出した。  周囲から歓喜の声が上がる。  そう、運転が再開されたのだ。 列は正にアトラクションのように駅員に仕切られ、「改札にタッチしないで」との声のまま僕のブロックも入場。 超満員電車に身体を押し込んだ。 45キロ以下でトロトロと走る電車。 でも明るく暖かい空間で、何よりも自宅に近づいていると思うと、幸せで一杯になった。 皆笑顔で、同じ気持ちだったろう。 僕はゆっくり長時間かけて自宅最寄駅へとたどり着くことができた。

タクシーは ・・・ 1列に納まりきらないひとの列。 幸せ一杯の僕は、歩いて帰ることにした。 歩道に出、僕と同じような年恰好2人と歩いた。 そして最後の交差点で左手に階段を上った。 階段の先には、かつて子供達と手をつなぎ、何度も歩いた石畳の小道が延びる。

いよいよ花粉症が激化。 左手に公衆トイレ、右手にベンチ、左手に木馬のあった空き地、目前に子供が雪遊びをした坂、その左手に階段 ・・・ 僕は胸を躍らせ歩いた。 25時の空気の中、自宅へと一歩一歩近づいていく幸せをたっぷりと噛み締めた。

国は被災された方へ出来る限りの援助をして欲しい。  復興へ一歩ずつ近づいていく幸せを、 少しでも早く実感できるように。

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山崎ハコのCDが明日午前中に届くんだけど

2011-03-04 22:53:53 | 日記

忘れてました、明日は会議。 とほほです。 ということで、下の子に受け取りを頼みました。 いよいよ明日の夜から僕の花粉症はピークを迎えます。(笑)

さくら、かざぐるま、ANOU、さすらい、気分を変えて、さらば良き時代、ペンフレンド、暗闇、回転木馬、向かい風、飛びます、望郷 他 ・・・ youtube からダウンロードして、山崎ハコというひとの凄さを実感する今日この頃。 勇気を振り絞って聴いてみて本当によかった。(爆)

中でも “ 呪い ” ・・・ 歌詞はともかく、初めて聴いた瞬間から懐かしい感じがした。 なぜか、あの〇勢の旧〇宅を思い出す。  海外の土産が並ぶ洋館建ての応接間と、その前の廊下にあった電話台。 そして、この曲の最後は Celt そのもの。

フォトは今回購入したCDとは関係ないけどな。

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