ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

15日の朝

2011-03-21 08:21:33 | 日記

Iphone やベッドサイドの目覚ましのお世話になることもなく、5時5分の揺れで目が覚めた。  早朝の景色は何事もなかったかのように静かだ。 シャワーを浴び、コーヒーを飲んでいると、通勤に必要な電車が本数制限付きで運転を再開したとのTV報道があった。  N本部長から、「これから出社します」というメールが届き、 僕も社長にメールを入れ、オフィスへ向かった。

デスクにつき仕事を始める。 気が付くと11時前。 例の合同ミーティングに向かう。 この頃になると、情報収集が進んでいなかったグループ会社も自らの詳細を把握していた。 既に定例となった報告を行い解散となる。 デスクに戻るとS次長が笑顔でやってきて、今日から3日間、新〇〇国〇ホテルを押さえていると言う。 僕は「電車が運転再開したから大丈夫」と伝えた。

17時には最後の合同ミーティングが行われたけど、社長と「サボっちゃおうか」と言っていた程既に形骸化していて正直ウザかった。 現場との一体感がなく、理屈っぽく、どうでも良い枝葉ばかりに拘り、スピードを欠くグループ会社の言動に嫌気がさしていた。

この日は19時過ぎに仕事を切り上げ、ホームに着いたのは19時15分。

オフィス最寄駅のホームはひとで溢れていて、 しかも運転は20~30分間隔。  寒い中震えていると電車がやってきた。 気がつくと各ドアに1人ずつ駅員が配置。 長いシート前に立つひとが窓ガラスに手をつく程混んでいるものの、降りるひとが結構多かったため、4列に並んだうち半分が収まった。 「まー次だろう」と思いだましだまし待っていると2本目がやってきた。

降りるひとはほとんどなく、7、8人しか乗れない。 この時点で賢明な判断を下した大勢のひとが地下鉄の方に移動。 僕のポジションは前から2人目へ急速前進。 4列に並んでいるので、8人目には入っている。 こうなりゃ意地でも乗ってやる。 いよいよ3本目がやってきた。

ところが降りたのは3人だけ。 最前列2人が無理やり身体を押し込むと、無情にも発車した。 次の電車に乗っても、この先乗降で遅延するだろうし、車内はもみくちゃだし、僕は諦めた。 時刻は20時35分。 結局僕は寒いホーム上、1時間20分間ただただ立っていたことになる。

ホーム反対側へ移動し、同じ路線に乗る。 逆方向は空いている。 次の駅で降り、某電鉄線へ乗り換える。 こちらも空いていて座ることができた。 そして更に某駅で某線に乗り換えた。 本数が少なく10分程待ったけど馴染みのある混み方で、暖かい車内に何となく安心する。

そして稲〇〇駅で降り、某電鉄へと続く道にある中華料理屋で遅い夕食をとった。 稲〇〇駅は旧々オフィス時代に乗り換えで使った駅。 この中華料理屋も結構立ち寄った。 僕はTVに映し出される渋谷駅の混乱を他人事のように見ていた。 その後乗車した某電鉄も空いていて座ることができた。

翌朝この話をすると、何とN本部長は同じホームで1時間半待っていたと言う。 結局、僕と同様迂回して帰ったとか。 ただ、腹が立って新幹線を使ったそうな。 気持ちは分かるが会社経費の無駄遣いだ。

 3本待って乗れなかった路線も、翌日16日からはいつものように戻っていた。 但し、本数制限は継続されているから、15日の混乱は帰宅を急いだ僕達が自ら招いた人災なんだろう。

いつものように途中で某電鉄に乗り換え、いつものように自宅最寄駅からバスに乗り、いつものように帰宅した。 “ いつものように ” ・・・ この言葉の有難さが身に染みた1日。 早く、早く、出来る限り早く、被災地にも「いつものように」が戻るよう、切に願う。

コメント
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