脱あしたのジョー

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Opposition to patriarchal system  高知のボクシングジムMTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

2022-07-28 | Weblog
家父長制は今の時代は何のメリットもないだろう。イスラム原理主義やタリバンなんかは徹底した家父長主義であるが、昔みたいにまだ民主主義的国家が確立していない戦争が頻繁にあったような時代であれば、夫をなくした女性を保護すると言う点では多少の合理性があるのだろうが、しかし今の時代にはナンセンスである。私は徹底した家父長制は不平等で時には弊害を生み出すと思っている。うちのクラブでは毎年年間10万円ぐらいの予算でドネイションしているが、そのドネイションしているひとつの団体が、女性だから教育をまともに受けられない、受けられないから人身売買の犠牲になっている子供たちに教育を受けさせるために援助しているI am a girlと言う団体であるが、やはりそう言った背景には家父長制がある。家父長制のシステムではかならずその犠牲者となるのが女性や子供である。うちでは責任者がお父さんで競技者がその子供たちと言った関係は築かない、所謂あの子扱いはしない。それはジムにその家父長制のシステムを導入しないためである。前回も言ったが私が下品でそういう理不尽な男の世界の象徴であると思っているのが、飲み会の席、会社などでも飲み会で女性に酒をつがせたり、男性の隣に女性をすすめたり、女性のとなりに男性をすすめる人間はわかっていないのだろうが、女性をそういう対象でしかみていないのに等しいと思う。なんでもそうだが、その群れで動物のように力関係を重視して強い弱いと言う物差しで見ると当然男が目立つ、おそらく前回言った飲み会などで男性のとなりに女性をあてがう女性も自然とそういう中では、そうすることが気が利いた行動だと錯覚しているのだろう。しかしそう言った行為は男性中心の世界で女の立場を決めつけて、人にそうすることを押し付けている。それらのメンタリティは古代社会と変わらない。しかしそれらは公平に考えたらハラスメントだ、そういう色恋を求めているのならばどうかわからないが、しかし社会では違う。おそらくそういうことができるのは狭い世界で生きて来たからだ。

英語を読めたり話せたり、海外に行ってみればわかるのだが、今こういうことにたいしてかなりストリクトになっている。私はある意味やりすぎだと思う部分もあるが、しかしこれからのスポーツ指導者はこれらのことも含めて勉強しなければ世の中の動きにはついていけない。何年か前外国暮らしが長い人間とある悪人の話をしていて、その時私が「そういう奴はイ〇に爆弾をくわえさせてつっこませればいい」と冗談で言ったところ、彼は笑いながらであるが「それ絶対動物愛護団体が聞いたら思い切り抗議されますよ」と言っていた。私はすかさず「出典はyoutubeじゃ」と言ったのだが、彼のように外国暮らしが長くなればこういうことに対して敏感になる。事実私も英語で記事を書くときかなり考えて書いているが、その感覚は今の時代には必要なことで、そういう感覚を養い、理解するためには外の世界にふれたり、哲学や心理学や社会学を学ぶ必要がある。だから英語は不可欠である。
私はフェミニズムを支持するわけではないが、しかし日本のスポーツ界は未だに家父長制のシステムが色濃くのこる。最近でもいくつか監督が暴力をふるったなどと記事が出ていたが、しかし昔だったらこれらもお父さんがその息子娘たちのために思ってやったことだから愛のムチで通るわけだが、日本は未だこういうメンタリティが染みついているのだろう。大事なのはいまこういうことにうるさいからしない、気をつけるのではなく、そういうことは暴力だとかハラスメントだと言うことを理解する。そしてまわりがそういうことをしてはいけないと言う認識を確かに持つこと、だからスポーツだけではなく勉強もしっかりとさせる必要はあると思っている。

よく外国人が何を考えているかということを知るには宗教を知ることは大事だと言っているが井筒 俊彦 さんと言う有名なイスラムの研究者が書いた「イスラーム文化-その根柢にあるもの」と言う本がある、岩波文庫から出ているので、多少文体がかたく読みにくいが、イスラム教とは何かそしてそれが及ぼしてきた文化についてはおよそわかるのでおすすめである。

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