脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

和製英語注意

2022-07-16 | Weblog
パワハラと言う言葉が前から巷では横行しているようだ。しかしパワハラと言う言葉は英語にはない。正直この言葉は現代の日本人らしい言葉であると私は思っているが、もともとパワハラにあたる言葉はモラルハラスメントと言ってイルゴイエンヌと言うフランスの心理学者が提唱した言葉で、これはおもにDVなどの言葉を含めた暴力に対して表現された言葉である。そして英語圏ではセクハラとかパワハラと言う言葉をHrassmentと言う言葉でひとくくりにしていると思われる。ハラスメントとは属性や人格に関する言動などによって相手に不快感や不利益を与え、尊厳を傷つけることだが、これは何も上司や学校側と言った一般的に権力があるとみられる側だけの問題ではなく、すべての人間に当てはまる行為である。常識はずれで、不真面目の部下の行動や言動に悩まされているとしたらこれはハラスメントと言ってもいい。日本はまだまだ縦社会なので縦の軸でしか人間関係を見れないが、しかし西洋は縦軸に神様がいて人間はその神様のもと平等とされるのでフラットな関係で人間関係を見れるのだ。同じ人間と言うことを考えたら、アカハラとかパワハラと言う言葉自体が平等性をあらわす言葉ではない、逆にその属性の職業や立場の人を限定して攻撃しようとしているのだから、かなり不平等な言葉だ。少し話は極端になるかもしれないが、昨今学校ではどんどんとこどもや親の権利が強くなって、教師の権威がうしなわれつつある。それは大学にも浸透してきてアカハラなる言葉がまさにそうだ。金髪で教師を教師とも思わない態度で授業をうける、いやになれば授業をさぼったり、勝手に帰るような態度の子供がいたら、それをうけいれなくてはならないのだろうか、そして理不尽な親に対しても我慢して自分を犠牲にして、相手を納得させるまで頑張らなくてはならないのだろうか。もしそうだとしたら教師に人権はない、最初にハラスメントとは属性や人格に関する言動などによって相手に不快感や不利益を与え、尊厳を傷つける行為だと言ったが、この子供の行為はまさにそう、それを容認する親も同じ、そういうことに対して何もできないと言うのは人権を無視されてるのと同じことだと思う。日本人はフラットな関係を理解できないから、西洋から入ってきた人権の意味がよくわからない、よくわからないしうまく解決できなから、どこに責任を押し付けるか、所謂誰をスケープゴートにするかということで、そのためにでてきたのがパワハラとかアカハラのたぐいの言葉であると思っている。



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