Mars&Jupiter

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ストラヴィンスキーの「春の祭典」を聴きながら

2007-06-17 10:48:53 | ストラヴィンスキーの作品
昨日は西谷から二俣川まで「春の祭典」を聴く。
ストラヴィンスキーのこの曲はストレス発散にいい。
自作自演のCDを聴いているうちに、
作曲者である彼の描く理想の演奏は何かを考えた。

彼の演奏は特徴がありユニークである。
ただ、金管楽器などを使って大音響を鳴らし、
演奏しているわけではないのである。
もちろん、だからといってクールな演奏ではない。
その音楽に流れるリズムを楽しんでいるようである。
その中でもテューバとコントラバスだと思うが、
金管楽器と弦楽器の低音部がよく聞こえるし、
ジャズの影響を強く受けているこの曲の特徴を、
弦が弾く部分から感じることができる。

そんなことを思いつき家に帰ってCDを探す。
ストラヴィンスキーの演奏に近いものって、
どの指揮者の演奏だろうと思って探してみると、
これまた、今まで何でこれだけ買ってしまったか、
ちょっと後悔するほどに出てくる。

ストラヴィンスキーの自作自演盤以外には、
ブーレーズの1963年盤と1969年盤、
アンセルメ、マルケヴィッチ、バーンスタイン
コリン・ディヴィス、メータ、カラヤン
ティルソン・マイケル・トーマス、ドラティ
スクロヴァチェフスキー、サッカーニといろいろ出てきた。

かつて、レコードの録音の管弦楽曲の話題で、
よく取り上げられた曲が、
ストラヴィンスキーの「春の祭典」やホルストの「惑星」、
あとR.シュトラウスの諸作品などが多かった。
その中でも「春の祭典」については必ず取り上げられた。

それぞれを聴いてみるとそれぞれの特徴があるが、
ここではそれをいちいちあげるのではなく、
特に第2部の終曲の第6曲「いけにえの踊り」に限定して
聴き比べた結果について結論だけあげておこう。

多くのCDの演奏は、最後の部分で金管楽器や打楽器を
やたらに大音響で鳴らし、金管楽器の低音部も聞こえるが、
ストラヴィンスキーの自作自演盤にみられるような
この曲のリズムの面白さをうまく伝えていないのが多い。
その中で比較的その部分を伝えていると思うのが、
ティルソン・マイケル・トーマスの盤と、
スクロヴァチェフスキーの盤ではないかと思う。
ライブ盤ではサッカーニのものが予想以上にいい。

そんなCD聴き比べをしているうちに疲れてしまった。
ストラヴィンスキーの「春の祭典」を聴くのも
結構元気がないとだめなんだよなあ。

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