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ヒルディング・ルーセンベリの交響曲第6番「素朴な交響曲」を聴く

2013-09-01 08:38:40 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1892年生まれのスウェーデンの作曲家、
ルーセンベリが1951年に作曲した交響曲第6番「素朴な交響曲」である。
ルーセンベリは1915年までオルガン奏者、コンサートピアニスト、
音楽教師として活躍していたが、その後ストックホルム音楽院で学び、
エルンスト・エルベリやステンハンマルに師事したようだ。
第一次世界大戦後は指揮者としても活躍し、
ストックホルム王立歌劇場の音楽監督もつとめたようだ。
今回聴いたCDはマリオ・ヴァンツァーゴ指揮、
エーテボリ交響楽団の演奏による。
第一楽章ポコ・アダージョは、弦楽四重奏的な雰囲気で始まる。
やや、暗い感じで始まり、弦楽中心で進行する中、
やがて木管楽器が絡んでいくが、北欧的な響きは感じる。
フルートが神秘的な旋律を奏で、背後には小太鼓がリズムを刻む。
ニールセンの交響曲第5番を想起させる部分がある。
やがて、金管楽器も加わり荒々しい感じになっていく。
いったん静まって、再びフルートによる神秘的な音楽になる。
やがて弦楽器中心の部分になり、打楽器と管楽器が再び入り、
打楽器と木管楽器が最後残って静かに終わる。

第二楽章アラ・マルチア(アレグロ)は、
ホルンが奏でる旋律で始まり、行進曲風に進行していく。
勇ましい感じで、弦楽器や木管楽器が北欧風の部分を示していく。
行進曲風の部分は最後にも現れ、盛り上ったところで力強く終わる。
第三楽章レチタティーヴォ(アレグロ)は、
低弦が旋律を奏でて始まり、金管楽器や他の弦楽器が絡んでいく。
いったん盛り上ったあと静まり、木管楽器が旋律を奏でていくが、
再び荒々しくなり、すぐに静まり、そのあと終楽章に切れ目なく続く。
第四楽章インノー(アレグロ・モデラート)は、
弦楽器が奏でる素朴な感じの旋律で始まる。
インノーとは賛美歌とか賛歌という意味で、
この主題にあたるものが賛歌風ということなのだろう。
その主題が引き継がれ、金管楽器や打楽器が加わり盛り上ったあと、
木管楽器中心の牧歌風音楽となり、低弦が速い動きの旋律を奏でる。
それが終わると金管楽器が加わり荒々しい感じになる。
いったん、弦楽器中心におだやかな音楽になり、
木管楽器も加わり、そのまま静かに終わる。

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