Mars&Jupiter

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フランツ・リストの交響詩「プロメテウス」S.99を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2011-06-09 06:02:30 | 古典~現代音楽ハンガリー編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1811年生まれのリストの作品。
交響詩「プロメテウス」S.99は1850年に作曲された。
詩人で哲学者であったヘルダーの像の除幕式にあたり、
そのカンタータと詩の中から「解放されたプロメテウス」を選び、
序曲と合唱曲を作曲したが、そのうちの序曲に手をいれ、
1855年に交響詩として発表されたのがこの作品である。
今回聴いたCDは、クルト・マズアの指揮、
ライプニッツ・ゲバントハウス管弦楽団の演奏による。
低弦から始まり金管楽器が加わり激しく始まる冒頭は、
プロメテウスの怒りと表すようで、そのあとの弦楽器と木管楽器が、
奏する旋律は彼の苦悩を表しているかのようである。
そのあと弦楽器を中心に揺れ動く激しい感情が旋律に示される。
ゼウスの怒りにより岩山に縛り付けられたプロメテウスが、
その絶望的な思いに沈んでいるのだが、それに対してもう一つの主題が、
優しさをもった旋律で示され、中間部ではフーガ風の展開がみられる。
このあとトラペットなど金管楽器により旋律が奏され、
冒頭の苦悩の旋律が再び現れ、激しい感情の揺れを思わせる旋律が再現され、
一方で優しい感じの旋律が現れ、金管楽器のファンファーレ風の旋律が絡み、
中間部のフーガ風の主題も現れながら、明るく解放的な音楽になっていく。
冒頭の旋律も明るい感じの曲調となり、最後は華やかに終わる。


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