Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アレクサンデル・タンスマンの「イーゴリ・ストラヴィンスキー追憶の石碑」を聴く

2023-02-19 19:29:39 | 古典~現代音楽ポーランド編
今回は1897年生まれのポーランドの作曲家タンスマンが、
1972年に作曲した「イーゴリ・ストラヴィンスキー追憶の石碑」について触れる。
今回聴いたCDはメイア・ミンスキー指揮、
スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏である。
3曲で構成されているこの作品の第1曲は「哀歌」であり、
打楽器と木管楽器と金管楽器により神秘的な感じで始まるが、
ストラヴィンスキーが亡くなったことへの重々しい気持ちが、
徐々に弦楽器の奏でる音型と木管楽器で表されていく。
ストラヴィンスキーを失った哀しい気持ちが高ぶったあと、
最後はおさまり、弦楽器と木管楽器中心に静かに終わる。
第2曲「ストゥディオ・リトミコ」なので、
リズミカルな習作とでも言っていいだろうか。
荒々しい部分が終わった後は木管楽器によるフーガ的な展開。
かとおもったら再び不協和音とともに荒々しい感じになり、
そのあとは弦楽器中心のせわしい動きの感じ、
なかなか面白い音楽の展開である。
第3曲ラメントは、フルートと弦楽器で始まる。
ゆったりと弦楽器が音型を繰り返していき、鐘の音も加わる。
最後は穏やかな感じの中で静かに終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする