Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ジョージ・アンタイルの交響曲第6番を聴く

2014-05-27 05:59:26 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日はウォーキングを休みました。
北アメリカ編については今回で終わりにします。
今回取り上げるのは、1900年生まれのアンタイルが、
1948年に作曲した交響曲第6番である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
今回聴いたCDはテオドル・クチャル指揮、
ウクライナ国立交響楽団による演奏である。
第一楽章マエストーソ-アレグロ・モルト(マルカート)は、
打楽器と金管楽器により力強い旋律が奏でられる序奏で始まる。
そのあとフルートと打楽器による行進曲風の音楽が現れこれらが繰り返され、
主部のアレグロ・モルトに入って弦楽器により主題が奏でられて、
金管楽器も加わり繰り返されたあとは叙情的なもう一つの主題も現れる。
この二つの主題をもとに行進曲風に展開されていき、
アメリカ民謡風旋律も断片的に現れ、最後は力強く終わる。
第二楽章ラルゲットは、ファゴットと弦楽器により始まる。
弦楽器が叙情的な旋律を奏でていき、フルートなどの木管楽器が絡んでいく。
この音楽はサティのジムノペディを思わせるような旋律である。
中間部のトリオはプロコフィエフ風の音楽であり、
ロミオとジュリエットを感じさせるところもある。
そのあと再び冒頭の旋律が弦楽器によって繰り返されて最後静かに終わる。
第三楽章アレグロは、ロンド風の楽章で、
弦楽器により力強い旋律が奏でられて始まる。
これもプロコフィエフの交響曲第5番の終楽章を思わせるようで、
軽快で諧謔的な感じの音楽が展開され、荒々しさも見せ、
最後はフルートと打楽器だけとなったあと、
金管楽器と打楽器中心に盛り上がったところで終わる。

なお、今回までとりあげた北アメリカ編のCD等の情報は、
以下のアドレスの北アメリカのところに示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html#cd_music
参考にしていただければ幸いです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする