アメリカ軍がバグダッドに侵入して、つまりフセイン政権が倒れて4年にな る。この記念すべき日に、大規模な行進が行なわれた。首都のバグダッドは戒厳下にあるため、160キロ離れたナジャフの出来事である。
シーア派の示威行進であるが、反米姿勢が明確でアメリカの撤退を呼び かけあっている。これはal-Sador師の呼びかけである。この日も、アメリカ兵を4人殺したと発言したり、17名爆破してころ下などとている。デモ隊は、アメリカ国旗を焼いて踏み潰した。これが、アメリカがイラクに、民主化のために残した姿 である。
おりしもイラクのマリキ首相は、東南アジアを歴訪中で日本おねだりに来ている。日本の首相は、そうした中でもアメリカ支援のための、イラク特措法を2年延長すると土産を渡した。担当大臣が、この戦争は間違っていたなどと発言しているにも拘らずである。
多くのイラク国民は、未だに母国がアメリカによって武力制圧された理由を理解できない でいる。ただひたすらにアメリカを憎み、近親憎悪による宗派間の対立が増長されるばかりである。力で”民主化”など成し遂げられるものではない。
イラクの現状を未だに評価することなく、同盟国アメリカに忠告すら出来ない日本が、200万人もの国民が国外逃亡をし70万人もの死者を出す惨状にある国家を支援する意味を理解できない。
それにしてもこれほど大きなデモを日本のメディアは報道しないのは度してだろか。何かあるのかと勘ぐりたくもなる。