国土交通省が基準地価額を発表した。大都市圏の平均値は住宅、商業地とも16年ぶりに上昇したている。とりわけ東京では、全ての基準値の地価が上昇している。所によっては、24%も上昇したところもあるが、軒並み二桁の極めて高い上昇率である。
ところが人口流失に歯止めのかからない、地方都市の地価は下がる一方である。地域格差が進行しているのがはっきり出ている。このことは公表地価よりも、実取引価格はさらに開いている現状にあり、地方の活力を著しく削いでいる。
公表は、地方都市であり商業圏や住宅地価格のことである。産業としての基盤すら危うくなっている農業地などはさらにひどい状況にある。
ちょうど一年前に、参議院で否決された法案を問うために、衆議院を解散する妙な総選挙があった。人々の目は、郵政民営化にばかり注がれていたが、実はこの選挙でもう一つの大きなグループの落選があった。農業族といわれるような議員が、選挙前まで与野党問わず80名ほどいたのであるが、この選挙で10名以下になってしまったのである。
田舎は、地価の評価すらママならない状況にあって議員をも失い、疲弊の一途を辿っている。田舎が都会のゴミ箱になっている。下記の拙書と左記の「無駄と廃れる田舎」を参考ください。
そりゃないよ獣医さん―酪農の現場から食と農を問う
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発売日:2005-10
最近こちらのブログを知って、ハマリました。農業族がそんなに減ってしまったとは全然知りませんでした。
政府は日本の農業を滅ぼそうとしていること改めて強く感じさせられました。
リベラルな視点を持つ人が目立たなくなってしまった今日この頃、とても励まされています。これからも書きつづけてください!
私のブログで紹介、リンクさせてください。