そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

どんどん増えてく消費税

2012-01-25 | 政治と金

消費税の問題は、税制そのものと税の目的との両面から問わなければならない。ところが、政府は当然のこと与野党とも、増税の必要性のみに偏ってしまっている。

民主党はここにきて、岡田フランケン副総理が10%程度では足りないとうっかり本音を漏らしてしまった。くそまじめなこの男は、政府にいるから言うべきでなかったなどと、よくわからない釈明をしている。しかし、これは民主党の既定の路線でもあるのだ。

民主党はマニフェストを守らないから、気にすることはないというわけにはいかない。今回は、マニフェストを守ると言い出したのである。最低保障年金を、月額7万円にするというのがそれである。

民主党が、バッポン改革を提示できない理由はここにある。公明党が全体像を示せとせっついても、具体案が出てこない。

民主党の試算は、昨年3月に検討されたようであるが、最低年金を算出するためには、消費税を2016年度から段階的にあげることを検討している。これは2015年には、10%になっていることを前提としていることがわかる。

民主党の最低年金制度が完了した段階では、現在よりも25.6兆円多い61.3兆円の原資が求められることになる。これを消費税に換算すると、7.1%になるということである。岡田はこのことをうっかり喋ってしまったのである。

ほかのマニフェストは、次々破っているのに年金はマニフェストの数字に固執している。たかがマニフェストと見下した、民主党はここにない。

民主党は、消費税をまるで打ち出の小づちのように使っている。いくらでも出てくると思っているらしい。日本では過去、消費税は2度示されている。導入した時と、5%に上げた時であるが、いずれの時も景気を冷え込ませ、税収は落ち込んでいる。机上論では、税収を測れない。

消費税を上げても、国全体の税収が増えるのは幻想である。さらに、本ブログでも述べたように、消費税の性質上格差社会をさらに大きくするのは間違いない。

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1 コメント

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「消費税を上げても、国全体の税収が増えるのは幻... (平成の浦島太郎)
2012-01-27 10:24:00
「消費税を上げても、国全体の税収が増えるのは幻想である」

仰せの通りだと思います。政府や財務官僚は、過去の例を知っていないのでしょうか。
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