そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

愛国心も民族主義も科学的な根拠がなく、自民党の軽薄な愛国心の鼓舞を排除する

2023-01-01 | 岸田文雄

2023年という新しい年が始まった。
私は私が生まれたこの国が大好きである。しかし愛国心というものは持ち合わせていない。父は真面目一辺倒の人物で、望んで志願兵として南方に赴き戦死した。国家の主張を信じ、国が栄えることが幸福なると信じ戦うが、侵略者として命を失う。内地に若い妻と乳飲み子たちを残して。
愛国心は理性を盲目にさせる。愛国心は、被侵略国家が抵抗することも、それが巨大な勢力であることも、多くの国家が侵略された側に就くことも見ることができなくなる。
この国を守るために、他国の人を殺害したり、黒土を略奪したり、人権を凌辱したり、私財や文化を破壊する理由に、愛国心を掲げる思想を排除する。

日本民族を単一の大和民族とし、純化することをを忌み嫌う。民族の定義は近年の遺伝子解析で、科学的に意味ないことが明らかになっている。世界のどんな民族も、科学的な分類は不可能である。ホモ・サピエンスの遺伝子の幅、振幅は極めて狭いく、73億より僅か5万程度のゴリラの方が広い。人類には環境適応能力が極めて少ないともいえるが、一種だけの我々人類は環境変化に絶えることも出来ない。なのに懸命に生存環境を破壊しつつある。
戦後スポーツを通じて日本の人々を励ましてくれた、プロレスの力道山、プロ野球の金田正一、王貞治、張本功、大相撲の大鵬幸喜たちは、我々に勇気と希望を与えてくれた人たちである。
最近では大阪なおみや八村塁やアブデル・ハキームなど多様な人物が、日本人として活躍している。国家は単一民族である方が愛国心を鼓舞しやすい。しかしながら民族は交雑し環境に変化し今日に至る。

民族主義や愛国心は科学的に意味を持たない。特定の意味を持っているものではない。
郷土や生まれ育った環境を人は愛おしく思う感情は自然である。それぞれが異なる環境で育っているが、他者のそれを忌み嫌い排除するのが、為政者が好み多用するのが民族主義であり愛国心である。
統一教会の教義は、文鮮明が掲げる韓民族が世界の中心するものものである。そんなことも知らずに、日本の愛国心を鼓舞する自民党のトップが、無造作に支援する。もう片方では忠臣愛国の日本会議と手を結び、日蓮正宗の公明党を抱き込む。
自民党の掲げる民族意識は実に底の浅い、民族主義、国家観でしかない。こんな軽薄な政党が、膨大な兵器をアメリカの言いなりの価格で、しかも即金で購入してどうする。単なるアメリカ軍事産業振興でしかない。それらを盲目にさせるのが愛国心である。世界は変わってなどいない。変わったのは平和憲法を踏みにじる、自公政権である

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