鳩山首相の行き当たりばったりの発言が生んだ、今回の普天間基地の移設ドタバタ劇のなんと自民党案の戻る哀れな顛末である。地元沖縄の声には全く耳を向けることなく、閣内はもちろ んのこと、周辺でこのことについて論議された経緯もないようである。
僅かの有翼機と三十数台のヘリコプターしか持たない基地の移転が、どれほどの抑止力を持つのか論議された経過を知らない。鳩山は、今まで知らなかった抑止力とやらを、何処で学んだかも明らかにしていない。どの時期に変質したかも吐露されることもない。ルーピーな鳩山の脳の中で思い巡らされたに過ぎないと思われる。
社民党党首の、福島瑞穂少子化大臣は今日沖縄に出向いている。現地の声を聞きたいのであろう。これがパフォーマンスでも構わない。沖縄の人たちにとって、社民党の存在を強く感じさせるためには、政権に大きな穴をあけるくらいの覚悟が必要である。彼女にそれができるか疑問である。
大臣就任で満面の笑みを見せていた福島氏である。女性党ともいわれかねない社民党は、今こそ存在感を示す格好の時である。徒に政権内に止まるべきではない。ましてや、ちょっとばかり沖縄の負担が減ったとか、将来的に県外にするとかいうような妥協点など模索するべきではない。
土井たか子氏の言葉「駄目なものは駄目!」と、発言をするべき時である。最低の県外移転すら出来んかった鳩山を見限る時である。社民党は政権離脱をするべきである。でなければ社民党の存在意義がない。