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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

オバマはアメリカを再生できるか

2009-02-25 | アメリカ

オバマ大統領の初めての施政方針演説が行われた。全体として、国民への危機的状態の訴えと国民への鼓舞であったと言える。4870億ドルの緊急経済対策予算が通ったことが、オバObama_pledges_us_will_rebuild090225マを後押ししてるもの思われる。

オバマ大統領は、不要な教育体制や大型農業企業の問題を提起し、車産業の再生を訴えている。しかし、環境を考慮した車の開発は、日本や韓国に主要な技術は後れをとっていると訴えている。雇用を海外に求めないように制度の手直しもすると発言している。

従来のアメリカの強力な軍事力に支えられた、世界への進出への諫めともとれる。オバマ大統領は、核兵器の根絶も訴えていたし、不要層を優遇する社会システムの見直しも公言していた。世界に向けて対話重視の姿勢を強調していた。

これらのことが言葉通りに実行されるなら、アメリカは大きく変わることになる。中東職との対話にしても、イランとは核開発やミサイル問題、イスラエルとの関係につても、対話で解決できるか大いに疑問である。中国とは民族問題や民主化問題、人権問題については、封印しなければ対話できないことがクリントン長官の訪中で証明された。従来の民主党の主張と異なる。

グリーンデーると言われる、新エネルギーの開発は歓迎されなければならないだろうが、アメリカは明らかにヨーロッパや日韓に遅れている。こうした新産業の開発は、遅きに失した感がある。アメリカがどこまで景気を刺激する程度まで、産業を育成できるか未知である。

更に、こうした経済対策は、恒常的なアメリカ財政の赤字をさらに膨らませることは、目に見えている。1.5兆ドルになるものと思われる財政赤字の対策は、景気回復では埋まることはない。より一層の赤字を少なくすることにしかならないものと思われる。

オバマ大統領の施政方針は総花的であるが、実効を上げることになるならば、個人的にはアメリカの転換点になり大いに歓迎すべきものである。その可能性は、それほど高くないと思われる。

左のフォトアルバムに、「庭に来た鳥たち」をアップしました。ご覧ください。

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