そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そもそもサミットとは?

2008-07-02 | 政治と金

サミットとは何だろう。Samitは山頂・頂上という意味である。世界を支配する、先導すると自負する連中が、集まった会議である。当初の、G6もグループ6カ国という意味である。要するにぐるになっているのである。

1973年の石油危機を受けて、2年後に米、仏、英、独、伊に日本を加えた、社会主義国の存在を強く意識した会議であった。欧米に受け入れられた、日本は意気軒昂であった。要するに、お金持ちの資本主義国家が集まる、サロン的な会議であった。

翌年よりカナダが加わったが、オーストラリアは英国に断られ今日に至っている。ロシアはソビ55エト崩壊後1998年に受け入れられた。当時のエリチンの嬉しそうな顔を見れば、この会議の内容がよくわかる。

一部報道によると、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカなども参加させる、13カ国にになるようである。インドや中国は、カナダやイタリアに比較してもそん色がない存在である。人口を考えるだけでも、世界的な環境問題を考慮すると、彼らを無視して世界は語れない状況にな っている。

今年のサミットは、環境問題が主題であるとされている。これまでの、経済的な意味でのグローバル化とは一味違う、グローバル化である。国境など、本来なくても良いものである。経済活動にあって、それは大きな障害となる。最近は、こうした大小の会議が世界中にできている。

世界は、冷戦直後のアメリカの一極構造から完全に脱却しつつある。その象徴的存在・転換点が、9.11以降の、アフガン・イラクのアメリカの侵攻である。世界は、多極化しつつある。すでに、多極化しているといえる。

アメリカが、懸命にイランを孤立させようとしても、もはやそれは不可能なことであることを、ブッシュは政権末期になって、やっと気がついたのである。その焦りが、北朝鮮の受け入れである。

サミットの存在も、すでに当初のサロン的な意味あいから、現実的な共通の問題に移行しつつある。現実的な共通の問題とは、「環境問題」であり「石油・エネルギー問題」であり「食糧問題」である。さらには、水問題や宇宙開発などもこれに加わることになるだろう。

アメリカの一極構造が崩壊しつつある現在、いまだにアメリカの尻馬に乗っかるしかできない日本は、北朝鮮に対する態度の象徴的だが、自らの存在を危うくしている。サミットの議長国であることを、事務的に処理することでない対応を期待したいが、福田康夫氏には無理なような気がするがネェ・・・

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