ご近所にお茶屋さんがあります。そこのお婆さんが元気な時は人形を作りに来られていました。最近は家にこもったまま。家族は介護に「疲れた」と来られた時もありました。最近はデイも利用されるようになり、介護されている息子さんからしんどいは聞かれなくなりました。今は家族に平日は見守られて、店が見えるようにガラスのドアで仕切った部屋に一日中おられ、寝たり起きたりされています。金曜日話相手をしに行きましたが、とてもしんどそうで30分がやっとのようす。さようならと帰りましたが「もう、話し相手に行っても疲れるだけ」と見えました。家族は心配しておられ私たちがお婆さんを訪ねていくのもOKなのです。91歳で今まで元気でした。何度かもうダメかなということもありましたが回復され、今回もご家族は期待されていると思います。私たちが作りたいと願っていのは、こんな時、特別訪ねる人はないけれど近くで親しい人の声が聞こえる環境だと気づきました。一人では寂しい。かといって全く一人では寂しい。人間てどちらもほしい動物です。話もしたくない。来ていただいても相手もしんどい。でも声は聴きたい。こんな環境を提供していきたいのです。家では難しいけれど、みんなのいる場なら個人の希望をかなえられる。もちろん、心から寄り添って願を実現する力は必要です。Mさんから新しい取り組みのヒントをいただきました。